対戦レーティングとは|指数の読み方と予想での使い方

対戦レーティングは、時計を使わずに「誰に勝ち、誰に負けたか」と着差を積み重ねて、馬の強さを1つの数字にしたものです。
うまめんつ.comの出馬表の指数タブには、レーティングのほかに前走比と推移の列が並びます。2024年以降のレースで検証したところ、対戦レーティングがメンバー1位の馬の3着以内率は60.2%で、スピード指数の1位(56.5%)より高い数字でした。指数の読み方と予想での使い方を整理してお伝えします。
※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV
対戦レーティングとは
対戦レーティングは、レースの結果を「誰にどのくらい先着し、誰にどのくらい負けたか」だけで作った指数です。評価の高い相手に先着すれば上がり、負ければ下がります。着差が大きいほど動きも大きくなります。
時計を使わないので、時計の出にくい馬場やコースでも同じ基準で比べられます。その代わり、相手の弱いレースを大差で勝っても大きくは上がりません。
新馬は1500から出発し、芝とダートは同じ目盛りになるように設計しています。
昔の対戦より直近の対戦が重く効きます。半年以上の休み明けの馬は、休みに入る前の値を少し縮める等の調整を行っています。
指数の読み方
対戦レーティングは今回のレース前の値、前走比は今回の値から前走のレース前の値を引いたもの、つまり前走の結果での上下、推移は3走前から前走までのレース前の値です。
クラスごとの目安は以下の表のとおりです。
例えば2勝クラスを勝った馬のレース前の値は2127前後でした。2勝クラスで2200〜2399の馬は3着以内率が56.1%、2400以上の馬は3着以内率が80.0%、という形です。
| クラス | 勝ち馬の レーティング (真ん中の値) | 〜1799 | 1800〜1999 | 2000〜2199 | 2200〜2399 | 2400〜 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 未勝利 | 1775 | 15.4% | 51.9% | 67.7% | 76.1% | − |
| 1勝クラス | 1982 | 8.8% | 26.4% | 44.6% | 58.7% | 81.2% |
| 2勝クラス | 2127 | 4.9% | 14.0% | 32.5% | 56.1% | 80.0% |
| 3勝クラス | 2238 | 3.2% | 7.6% | 17.1% | 36.9% | 61.4% |
| オープン・L | 2302 | 2.9% | 10.2% | 14.6% | 29.6% | 47.1% |
| 重賞 | 2427 | 3.9% | 6.6% | 8.8% | 18.3% | 33.0% |
※〜1799から2400〜の列は、レース前のレーティングの帯ごとの3着以内率。勝ち馬のレーティングは、勝ち馬を値の順に並べたときの真ん中の値。出走30走未満のマスは−。
なお、同じ2200〜2399でも、重賞では3着以内率が2割を切ります。数字の大きさそのものよりも、今回のレース内でどの位置にあるか、を見ることが重要です。2歳の重賞は勝ち馬の値が2282前後と、古馬の重賞より150〜180低いので、目安と比べるより同じレースの馬同士で比べる必要があります。
予想での使い方
前述の通り、出馬表で見るときは、数字の大きさそのものよりも、レース内での順位が重要です。順位ごとの成績は次の通りです。
| レーティングの順位 | 出走数 | 勝率 | 3着以内率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 8,545 | 29.1% | 60.2% |
| 2位 | 8,545 | 18.1% | 49.4% |
| 3位 | 8,555 | 12.3% | 38.8% |
| 4位 | 8,605 | 9.8% | 32.0% |
| 5位 | 8,609 | 6.8% | 25.6% |
| 6位以下 | 75,733 | 2.7% | 10.6% |
1位であれば、3着以内率は60.2%ありますが、同じ1位でも、2位との差で信頼度が変わります。2位との差が19以下の1位の3着以内率は52.4%ですが、100以上離れていれば70.1%、150以上なら73.5%となります。レーティングが抜けた馬がいれば、軸馬候補となります。
人気と食い違ったときの成績にも注意が必要です。例えば4〜6番人気の馬がレーティング1位だったときの3着以内率は33.2%で、4〜6番人気全体の3着以内率27.1%を上回ります。7番人気以下の1位も16.9%で、7番人気以下全体の7.6%の2倍以上です。反対に1番人気でもレーティングが5位以下だった馬の3着以内率は48.7%で、1番人気全体の65.3%から大きく下がります。
スピード指数と重ねると、当たり方がはっきり分かれます。対戦レーティングとスピード指数(近走平均)の両方で1位の馬は65.4%、対戦レーティングだけ1位の馬は54.4%、スピード指数だけ1位の馬は47.0%でした。
得意な場面・苦手な場面
レーティング1位の馬の成績を、場面ごとに分けました。
| 場面 | 1位の馬 | 勝率 | 3着以内率 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 8,545 | 29.1% | 60.2% |
| 芝 | 4,162 | 29.0% | 60.2% |
| ダート | 4,383 | 29.2% | 60.2% |
| 2歳戦 | 920 | 32.3% | 65.4% |
| 未勝利 | 3,313 | 30.1% | 63.9% |
| 1勝クラス | 2,589 | 28.4% | 58.6% |
| 2勝クラス | 1,298 | 31.8% | 60.2% |
| 3勝クラス | 596 | 28.4% | 56.0% |
| オープン・L | 387 | 23.3% | 54.8% |
| 重賞 | 362 | 22.4% | 51.4% |
| 稍重〜不良 | 2,216 | 30.5% | 60.3% |
| 初めて走る距離 | 1,912 | 28.3% | 58.8% |
| 初めての芝・ダート | 280 | 26.8% | 51.8% |
| 半年以上の休み明け | 367 | 18.8% | 43.3% |
レーティング1位の馬全体での3着以内率は60.2%ですが、2歳戦・未勝利戦では1位の3着以内率が全体を大きく上回ります。また、芝とダートではどちらも60.2%で差がなく、稍重〜不良の馬場や初めて走る距離でも全体と同じくらいの3着以内率をキープしています。
逆に苦手なのは上のクラスです。オープン・重賞では1位の3着以内率が50%台前半に下がり、G3に限ると47.4%です。これはスピード指数と同様に、上のクラスほど上位の馬の値が詰まることが要因で、2位との差が100以上あるレースが、未勝利戦が44.1%あるのに対して重賞は19.6%しかありません。重賞では勝ち馬の32.8%がレーティング6位以下から出ていて、順位だけでは決まりにくいレースです。
もう1つ苦手なのは、対戦の記録が途切れた馬です。半年以上の休み明けの馬が対戦レーティング1位になった場合の3着以内率は43.3%で、表の中で最も低い数字です。また、初めての芝・ダートに替わる馬の1位も51.8%に下がります。
まとめ
- まず順位を見る:メンバー1位の馬の3着以内率は60.2%で、スピード指数の1位より信頼度が高いです。
- 2位との差を見る:2位との差が100以上ある1位の3着以内率は70.1%、差が19以下の1位は52.4%でした。
- スピード指数と重ねる:両方で1位の馬の3着以内率は65.4%あります。2つがそろう馬が軸候補となります。
- 得意と苦手:芝ダートや馬場では精度は変わらず、2歳戦・未勝利でも信頼できますが、重賞・半年以上の休み明け・初めての芝ダートでは信頼度が下がります。
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