富士ステークス2026|過去10年のデータと傾向

富士ステークス2026|過去10年のデータと傾向

富士ステークスは、東京芝1600mで行われる3歳以上のGⅡレースです。マイルチャンピオンシップの前哨戦で、勝ち馬には本番の優先出走権が与えられます。過去10年では、2022年のセリフォスと2023年のナミュールがここを勝ち、同じ年のマイルチャンピオンシップも制しています。

前走GⅠで好走していた馬が強く、特に安田記念組が好成績です。前走GⅠで5着以内だった馬は過去10年で16頭中10頭が馬券に絡んでおり、春のマイルGⅠで実績を残した馬が秋も結果を出しています。前走のレース格と実績を重視したいレースです。

勝ち馬10頭はすべて5番人気以内で、三連複の万馬券は過去10年で2回でした。

富士ステークスは過去10年(2016〜2025年)すべて東京・芝1600mで行われています。

2019年まではGⅢで、2020年からGⅡに格上げされました。本記事はGⅢ時代の4回とGⅡになってからの6回をまとめて集計しています。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

レース
富士ステークス
主な施行条件
東京芝1600
1番人気の複勝率
60%(6/10回)
集計
過去10年(2016〜2025年)・出走149頭

過去10年の要点

1安田記念組から4勝
2020年は安田記念10着、2023年は16着からの勝利で、大敗からの巻き返しもあります。
2前走GⅢで6着以下は2着1回だけ
33頭が出走して勝ち馬と3着はなく、前走が重賞以外だった35頭も3着以内は1頭です。
3逃げ・先行は40頭中6頭
東京芝1600m全体の逃げ・先行の複勝率31%に対し、富士ステークスは15%です。

前走

勝ち馬10頭と、その前走です。

年勝ち馬人気前走(ステップ)
2025ガイアフォース3人気安田記念(GⅠ) 2着
2024ジュンブロッサム4人気関屋記念(GⅢ) 3着
2023ナミュール1人気安田記念(GⅠ) 16着
2022セリフォス1人気安田記念(GⅠ) 4着
2021ソングライン1人気関屋記念(GⅢ) 3着
2020ヴァンドギャルド5人気安田記念(GⅠ) 10着
2019ノームコア2人気ヴィクトリアマイル(GⅠ) 1着
2018ロジクライ2人気京成杯オータムハンデキャップ(GⅢ) 3着
2017エアスピネル1人気札幌記念(GⅡ) 5着
2016ヤングマンパワー3人気関屋記念(GⅢ) 1着

前走のレース別の成績です。数字は左から1着・2着・3着・着外の頭数です。

前走レース着別度数複勝率
安田記念4-6-1-1052%
関屋記念3-0-1-833%
京成杯オータムハンデキャップ1-1-1-1715%
ヴィクトリアマイル1-0-2-0100%
札幌記念1-0-1-340%
NHKマイルカップ0-1-1-529%

前走では安田記念組が4勝、関屋記念組が3勝と、この2レースからの勝ち馬が中心です。一方、京成杯オータムハンデキャップ組は出走馬が多いものの、好走率は低めです。

ヴィクトリアマイル組は出走が3頭だけですが、3頭とも3着以内に入っています。

前走の着順着別度数複勝率
前走1着2-3-1-2221%
前走2〜3着4-2-4-1343%
前走4〜5着2-1-2-1822%
前走6〜9着0-2-0-257%
前走10着以下2-2-3-4015%

前走GⅠで大敗した馬の巻き返しにも注意が必要です。2020年のヴァンドギャルドは安田記念10着、2023年のナミュールは同16着から勝利しており、GⅠでの着順が悪くても見限れません。

一方、前走GⅢで大敗していた馬や、重賞以外からの参戦馬は苦戦しています。GⅠ組とは対照的で、前走のレース格も重要になりそうです。

前走2〜3着だった馬も23頭中10頭が3着以内と好走率が高く、前走で上位に入っていた馬が引き続き結果を残しています。

コース全体(参考)

比較用に、東京芝1600mの全レース(2016〜2026年、新馬〜GⅠ、10,497頭)の成績を各節に載せています。頭数やクラスの構成が富士ステークスとは違うため、あくまで参考程度にしてください。

前走の着差
区分複勝率
前走を勝利1219頭34%
前走0.3秒差以内で敗戦1277頭37%
前走0.4〜0.8秒差2096頭24%
前走0.9秒差以上の敗戦3520頭10%
前走の上がり3ハロン順位
区分複勝率
前走で上がり最速1024頭35%
前走 上がり2〜3位1563頭31%
前走 上がり4位以下5380頭17%
前走の4コーナーの位置
区分複勝率
前走 逃げ・先行1979頭27%
前走 好位2326頭26%
前走 中団1988頭18%
前走 後方1765頭14%

1番人気

過去10年の1番人気は4勝、3着以内は6回です。2016年のロードクエストと2019年のアドマイヤマーズは、ともに単勝2.1倍で9着に敗れています。

年1番人気単勝オッズ着順
2016ロードクエスト2.1倍9着
2017エアスピネル3.9倍1着
2018エアスピネル4.1倍4着
2019アドマイヤマーズ2.1倍9着
2020サトノアーサー5.0倍9着
2021ソングライン3.9倍1着
2022セリフォス2.3倍1着
2023ナミュール3.8倍1着
2024ソウルラッシュ3.2倍2着
2025ジャンタルマンタル1.9倍2着
コース全体(参考)
東京芝1600m全体の人気別
区分複勝率
1番人気749頭68%
2〜3番人気1497頭50%
4〜6番人気2244頭28%
7番人気以下6007頭6%

東京芝1600m全体の1番人気の複勝率は68%。富士ステークスの1番人気と大きな差はありません。

単勝オッズ別の成績

単勝オッズ着別度数複勝率
1倍台0-1-0-0100%
2倍台1-0-0-233%
3〜4倍台5-2-1-657%
5〜9倍台4-6-3-1252%
10〜19倍台0-1-3-2514%
20〜49倍台0-0-3-2710%
50倍以上0-0-0-470%

過去10年の勝ち馬はすべて単勝10倍未満で、人気薄の勝利はありません。10倍以上の馬は3着が多く、穴馬を狙うなら相手候補として考えるのがよいでしょう。

単勝50倍以上の47頭は3着以内がありません。東京芝1600m全体でも50倍以上の複勝率は3%です。

コース全体(参考)
東京芝1600m全体の単勝オッズ別
区分複勝率
1倍台228頭75%
2倍台405頭71%
3〜4倍台867頭57%
5〜9倍台1365頭39%
10〜19倍台1482頭26%
20〜49倍台1929頭12%
50倍以上4221頭3%

脚質とラップ

逃げ・先行
6頭
好位
8頭
中団
9頭
後方
7頭
3着以内30頭の4コーナーの位置。
コース全体(参考)
東京芝1600m全体の脚質別
区分複勝率
逃げ・先行2784頭31%
好位2850頭26%
中団2414頭18%
後方2449頭8%

東京芝1600mは前に行く馬が有利なコースですが、富士ステークスでは後方からの差し・追い込みもよく決まっています。コース全体とは異なり、前に行く馬だけを重視する必要はなさそうです。

12.4
1F
11.0
2F
11.5
3F
11.7
4F
11.8
5F
11.3
6F
11.4
7F
11.8
8F
富士ステークス過去10年の平均ラップ。棒が高いほど速い区間です。
コース全体(参考)
12.6
1F
11.3
2F
11.8
3F
12.1
4F
12.2
5F
11.5
6F
11.4
7F
11.7
8F
東京芝1600m全体(750レース)の平均ラップ。

平均ラップは前半4Fが46.6秒、後半4Fが46.3秒。4〜5F目も11.7秒、11.8秒と11秒台で流れ、残り3Fから再びペースが上がっています。

東京芝1600m全体では途中でペースが緩むこともありますが、富士ステークスでは大きく緩む区間がありません。速い流れの中でも、最後まで脚を使える馬が好走しやすそうです。

枠順

枠着別度数複勝率
内枠(1-4)4-1-5-5515%
外枠(5-8)6-9-5-6424%
コース全体(参考)
東京芝1600m全体の枠順別
区分複勝率
内枠(1〜4枠)4620頭21%
外枠(5〜8枠)5877頭22%

過去10年の富士ステークスでは外枠の方が好走しています。一方、東京芝1600m全体では内外の差はほとんどないので、これは富士ステークスのみの傾向です。

年齢

馬齢着別度数複勝率
3歳2-1-3-2221%
4歳5-4-1-2529%
5歳2-3-5-3622%
6歳1-2-0-2312%
7歳0-0-1-910%
8歳以上0-0-0-40%

4歳馬が過去10年で5勝と好成績を残している一方、7歳以上の馬は苦戦しています。高齢馬は割り引いて考えたいところです。

馬体重

当日の馬体重

馬体重着別度数複勝率
439kg以下0-0-0-10%
440〜449kg0-1-0-614%
450〜459kg1-0-2-538%
460〜469kg1-0-1-1115%
470〜479kg3-0-1-1127%
480〜489kg1-3-3-2026%
490〜499kg2-0-0-209%
500〜509kg0-3-1-1818%
510〜519kg1-3-1-1131%
520kg以上1-0-1-1611%
コース全体(参考)
東京芝1600m全体の馬体重別
区分複勝率
439kg以下2316頭14%
440〜449kg1170頭19%
450〜459kg1320頭21%
460〜469kg1295頭23%
470〜479kg1326頭24%
480〜489kg1075頭26%
490〜499kg815頭27%
500〜509kg537頭26%
510〜519kg307頭27%
520kg以上336頭21%

前走からの増減

前走からの増減着別度数複勝率
4kg以上減2-1-1-3610%
増減3kg以内7-5-4-3730%
4〜9kg増1-3-2-3216%
10kg以上増0-1-3-1324%

前走から4kg以上馬体重を減らしていた馬は、3着以内が少なくなっています。コース全体では増減による差がほとんどなく、富士ステークスでは馬体減に注意したいところです。

コース全体(参考)
東京芝1600m全体の増減別
区分複勝率
4kg以上減2138頭20%
増減3kg以内3530頭22%
4〜9kg増1830頭22%
10kg以上増690頭23%

血統

父の父(祖父)で分けた成績です。

父系(父の父)着別度数複勝率
サンデーサイレンス系3-3-4-3323%
キングカメハメハ系0-4-4-1338%
ディープインパクト系2-1-0-1220%
Kingmambo系1-1-1-827%

父系では、出走が最も多いサンデーサイレンス系が43頭から3勝。一方、キングカメハメハ系は過去10年で勝ち馬こそ出ていませんが、21頭で2着・3着がそれぞれ4回あります。勝ち切るまでは至っていないものの、好走率ではサンデーサイレンス系を上回っています。

コース全体(参考)
東京芝1600m全体の父系
区分着別度数複勝率
フレンチデピュティ系10-13-4-5234%
ブラックタイド系15-10-8-6434%
シンボリクリスエス系42-27-39-23432%
スクリーンヒーロー系25-30-27-17931%
Gio Ponti系8-8-6-5130%
ロードカナロア系9-7-7-5828%

クロス

クロスは東京芝1600m全体の集計です。

好走が目立つクロス
クロス(祖先)着別度数複勝率
ストームキャット 3×411-9-8-7427%
ファピアノ 5×53-7-1-3027%
シャーペンアップ 5×53-5-5-3825%
苦戦しているクロス
クロス(祖先)着別度数複勝率
ニジンスキー 5×58-2-12-12815%
シアトルスルー 5×55-1-7-7215%
ノーザンテースト 4×416-19-12-25715%
ブラッシンググルーム 5×53-2-4-4517%
ターントゥ 5×58-8-6-10417%

東京芝1600mではストームキャット3×4のクロスを持つ馬が好成績。一方、ノーザンテースト4×4は出走馬が多いものの、好走率では見劣ります。血統のクロスを見るなら、ストームキャット3×4は一つの材料になりそうです。

騎手

騎手着別度数複勝率
ルメール2-2-0-544%
戸崎圭太2-1-0-730%
池添謙一1-0-1-433%
団野大成0-1-1-0100%
川田将雅0-1-1-250%

騎手ではルメール騎手と戸崎圭太騎手がともに2勝しています。ルメール騎手は2着も2回あり、9回の騎乗で4回が3着以内です。騎乗馬の平均は4.7番人気で、必ずしも上位人気馬ばかりではなかった点も目を引きます。

コース全体(参考)
東京芝1600m全体の騎手
区分着別度数複勝率
ルメール141-83-59-17062%
レーン25-15-12-5051%
川田将雅28-17-16-6947%
戸崎圭太65-60-54-27539%
荻野極8-5-7-3834%
田辺裕信37-38-46-24034%

まとめ

  • 前走GⅠで5着以内だった16頭から10頭が3着以内。安田記念組は21頭中11頭。
  • 前走GⅢで6着以下の33頭は2着1回、前走が重賞以外の35頭は3着以内1頭。
  • 勝ち馬10頭はすべて5番人気以内・単勝10倍未満。
  • 逃げ・先行は40頭中6頭が3着以内で、コース全体の31%を下回る。

数字は過去10年の結果を集計したもので、今年の予想とは別物です。AI予想とも別に作っています。