阪神ダート1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

阪神ダート1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

阪神ダート1200mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
ダート1200mの中でも差しが届きやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
阪神・ダート1200m
1番人気の複勝率
65.1%
三連複 万馬券率
35.7%
集計レース数
516レース

まず押さえる特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国のダート1300m以下戦より低い。
2枠は外が有利
外枠のほうが複勝率が高い傾向。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

ダートの短距離なので、基本は前が有利です。

ただし、全国のダート1300m以下戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
44.2%
好位
25.3%
中団
11.0%
後方
4.9%
4角の位置取り別の複勝率(阪神ダ1200・2018-2026)。
位置取り出走数阪神ダ1200全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行1,69744.2%47.3%
好位1,93825.3%23.8%
中団1,88111.0%10.6%
後方2,0454.9%4.2%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場のダート1300m以下戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

入りが速く、終いは脚が上がります。
前は最後まで楽ができず、差しに余地が生まれるコースです。

12.4
1F
11.1
2F
11.8
3F
12.1
4F
12.1
5F
12.9
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(阪神ダ1200・516レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:外が有利(馬場を問わず)

内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうがやや上です。
良馬場でも道悪でも外が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体18.9%21.8%外が有利
良馬場18.7%22.1%外が有利
道悪19.3%21.4%外が有利

開催が進んでも傾向は大きく変わらない

序盤から終盤まで外枠有利が続きます。
時期を問わず、外枠の馬を見直す価値があります。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)外枠が有利
中盤(3〜6日目)外枠が有利
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:配当は平均どおり

三連複の平均配当は17,843円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均とほぼ同じです。

距離ローテ:距離を延ばしてきた馬が走る

前走より距離を延ばしてきた馬が、良い成績を残しています。スタミナ寄りの臨戦過程が向くコースです。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮58011.9%14.1%
200m以内の短縮1,65020.2%21.0%
同じ距離4,20622.4%23.1%
200m以内の延長51818.9%18.3%
太字は、全国のダート1300m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

出走間隔:間隔による差は小さい

休み明けでも詰めたローテでも、成績に大きな違いはありません。ただし、中1〜2週の連闘に近いローテは複勝率が低く、前走で残った疲れが影響しやすい舞台と言えます。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週2,57522.8%25.4%
3〜5週1,88020.5%22.1%
6〜12週1,59320.3%18.3%
13週以上90816.5%14.8%
太字は、全国のダート1300m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

520kg以上の馬は、複勝率が低くなっています。大きな馬には忙しい、あるいは立ち回りが問われるコースです。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下1,09312.5%12.7%
440〜479kg3,43120.9%20.8%
480〜519kg2,60223.0%23.3%
520kg以上43522.1%24.1%
太字は、全国のダート1300m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • フリオーソ 2-5-9-27 複勝率 37.2%
  • ブラックタイド 4-4-7-31 複勝率 32.6%
  • ヘニーヒューズ 33-34-27-207 複勝率 31.2%
  • モーリス 8-9-6-54 複勝率 29.9%
  • ドレフォン 15-9-7-73 複勝率 29.8%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばキングマンボ 3×3なら、父方をさかのぼって3代前と、母方をさかのぼって3代前に、同じキングマンボがいます。

阪神ダート1200mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
キングマンボ 3×3366-5-4-2141.7%
ネイティブダンサー 5×5375-2-6-2435.1%
ダマスカス 4×5204-0-2-1430.0%
ストームキャット 3×412610-15-12-8929.4%
ストームバード 4×51237-14-11-9126.0%

いちばん高いのはキングマンボのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
インリアリティ 5×5854-3-4-7412.9%
サドラーズウェルズ 4×4584-2-2-5013.8%
ノーザンテースト 4×41425-7-8-12214.1%

インリアリティ・サドラーズウェルズのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースで数字を残している騎手です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 川田将雅 30-14-8-42 複勝率 55.3%/勝率 31.9%
  • C.デム 5-2-1-9 複勝率 47.1%/勝率 29.4%
  • 武豊 23-13-15-71 複勝率 41.8%/勝率 18.9%
  • ルメール 6-8-3-27 複勝率 38.6%/勝率 13.6%
  • 岩田望来 31-27-22-147 複勝率 35.2%/勝率 13.7%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 秋山稔樹 3-1-5-25 平均9.4番人気の馬で複勝率 26.5%(人気どおりなら16.0%)
  • 岩崎翼 0-1-4-24 平均10.9番人気の馬で複勝率 17.2%(人気どおりなら8.4%)
  • 岡田祥嗣 2-0-5-32 平均9.9番人気の馬で複勝率 17.9%(人気どおりなら11.5%)
  • 中井裕二 5-7-5-57 平均9.2番人気の馬で複勝率 23.0%(人気どおりなら16.8%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が30.3%。リピーターに注目です。

阪神ダート1200mは同じ顔ぶれが何度も上位に来るコースです。コース実績のある馬は、迷ったときの後押しになります。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 枠は外が有利です。外枠の馬を一段高く見たいところです。
  • 同コース好走歴のあるリピーターを素直に信頼できます。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA阪神ダート1200m・正常完走レースの実測値です(出走延べ7,561頭/516レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。