阪神芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

阪神芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

阪神芝1200mは、前に行った馬がそのまま残りやすいコースです。
芝1200mの中でも前に行った馬が残りやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
阪神・芝1200m
1番人気の複勝率
60.0%
三連複 万馬券率
37.8%
集計レース数
196レース

まず押さえる3つの特徴

1逃げ・先行が止まりにくい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1200m以下戦より高い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3開催が進むと内有利が強まる
後半になるほど内枠の成績が上がっていく。

脚質:位置取り別の傾向

逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1200m以下戦の平均を上回ります。

前に行った馬がそのまま残りやすく、後方から届きにくいコースです。

逃げ・先行
43.3%
好位
26.0%
中団
16.1%
後方
8.4%
4角の位置取り別の複勝率(阪神芝1200・2018-2026)。
位置取り出走数阪神芝1200全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行58943.3%38.8%
好位66826.0%26.0%
中団65216.1%13.9%
後方6648.4%5.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1200m以下戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.3
1F
10.9
2F
11.2
3F
11.3
4F
11.4
5F
12.0
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(阪神芝1200・196レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:内が有利(馬場を問わず)

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうが有利です。
良馬場でも道悪でも内が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体25.5%20.8%内が有利
良馬場24.9%20.8%内が有利
道悪27.8%20.8%内が有利

開催が進むと内有利が強まる

開催が進むほど、内枠の有利がはっきりしていきます。
後半ほど、内をロスなく立ち回れる馬を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内外ほぼ互角
中盤(3〜6日目)内枠が有利
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は25,797円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

距離ローテ:距離を詰めてきた馬が走る

短縮ローテがやや優勢です。前走で長い距離を使っていた馬を軽視しないほうが良いコースです。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮19213.0%15.1%
200m以内の短縮51523.3%20.9%
同じ距離1,51023.6%21.6%
200m以内の延長6911.6%13.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

出走間隔:休み明けでも走れる

13週以上あけた馬は、好走率が高い傾向です。休養明けというだけで割り引く必要は小さいコースです。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週73423.4%23.0%
3〜5週63621.9%21.9%
6〜12週57723.2%18.8%
13週以上33918.9%15.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:小柄な馬でも走れる

小柄な馬でも十分に走れるコースです。馬体重の軽さを不安材料にしなくて構いません。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下50621.5%16.3%
440〜479kg1,24022.4%21.7%
480〜519kg73924.4%22.8%
520kg以上8826.1%24.9%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。ただしどの血も横並びで、父の名前だけで取捨を決められる舞台ではありません。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ブラックタイド 3-4-6-24 複勝率 35.1%
  • ロードカナロア 29-27-18-140 複勝率 34.6%
  • ビッグアーサー 8-6-7-42 複勝率 33.3%
  • リオンディーズ 2-4-7-29 複勝率 31.0%
  • ダイワメジャー 14-10-9-82 複勝率 28.7%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばストームキャット 3×4なら、父方をさかのぼって3代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じストームキャットがいます。

阪神芝1200mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ストームキャット 3×4302-9-3-1646.7%
ストームバード 4×5322-7-3-2037.5%
ニアークティック 5×5578-8-4-3735.1%
ニジンスキー 5×5508-4-3-3530.0%
サドラーズウェルズ 4×4414-1-7-2929.3%

いちばん高いのはストームキャットのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ロベルト 5×4230-1-0-224.3%
リファール 5×5723-0-7-6213.9%
ヌレイエフ 5×4723-5-6-5819.4%

ロベルト・リファールのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ルメール 5-4-3-8 複勝率 60.0%/勝率 25.0%
  • 横山武史 1-2-1-4 複勝率 50.0%/勝率 12.5%
  • 武豊 13-10-12-39 複勝率 47.3%/勝率 17.6%
  • 川田将雅 5-11-5-31 複勝率 40.4%/勝率 9.6%
  • 坂井瑠星 10-5-6-34 複勝率 38.2%/勝率 18.2%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 高倉稜 0-1-4-13 平均9.7番人気の馬で複勝率 27.8%(人気どおりなら11.6%)
  • 川又賢治 4-1-1-20 平均9.7番人気の馬で複勝率 23.1%(人気どおりなら12.7%)
  • 岩田康誠 6-7-6-31 平均5.9番人気の馬で複勝率 38.0%(人気どおりなら28.3%)
  • 鮫島良太 0-1-1-12 平均11.9番人気の馬で複勝率 14.3%(人気どおりなら6.2%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が27.3%。

軸の根拠にするには一歩足りません。相手選びで迷ったときの後押しとして使いたいコースです。

まとめ:買い方の指針

  • 逃げ・先行が残りやすい。前に行ける馬を素直に評価したいコースです。
  • 開催の後半ほど内有利が強まります。後半は内枠を一段高く見たいところです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA阪神芝1200m・正常完走レースの実測値です(出走延べ2,573頭/196レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。