阪神芝1600mの傾向|コースの特徴と狙い方

阪神芝1600mの傾向|コースの特徴と狙い方

阪神芝1600mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝1600mの中でも差しが届きやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
阪神・芝1600m
1番人気の複勝率
67.4%
三連複 万馬券率
33.0%
集計レース数
463レース

まず押さえる特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1400〜1700m戦より低い。
2開催が進むと内有利が強まる
後半になるほど内枠の成績が上がっていく。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝のコースなので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝1400〜1700m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
30.0%
好位
28.5%
中団
19.3%
後方
10.6%
4角の位置取り別の複勝率(阪神芝1600・2018-2026)。
位置取り出走数阪神芝1600全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行1,58130.0%33.2%
好位1,52628.5%27.5%
中団1,63619.3%17.7%
後方1,54110.6%7.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1400〜1700m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.6
1F
11.1
2F
11.8
3F
12.1
4F
12.0
5F
11.4
6F
11.2
7F
11.9
8F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(阪神芝1600・463レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:内が有利

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうがやや上です。
馬場状態による違いは下の表のとおりです。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体23.4%21.1%内が有利
良馬場23.9%20.8%内が有利
道悪22.0%21.9%ほぼ互角

開催が進むと内有利が強まる

開催が進むほど、内枠の有利がはっきりしていきます。
後半ほど、内をロスなく立ち回れる馬を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内外ほぼ互角
中盤(3〜6日目)内枠が有利
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:配当は平均どおり

三連複の平均配当は19,749円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均とほぼ同じです。

人気:1番人気は信頼できる

1番人気の複勝率が、全国の芝1400〜1700m戦の平均を上回ります。軸は素直に1番人気から入って良いコースです。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気46367.4%64.0%
2〜3番人気92645.5%46.7%
4〜6番人気1,38727.8%27.7%
7〜9番人気1,32613.0%13.1%
10番人気以下2,1824.5%4.3%
太字は、全国の芝1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

520kg以上の馬は、複勝率が低くなっています。大きな馬には忙しい、あるいは立ち回りが問われるコースです。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下1,21617.1%16.0%
440〜479kg3,14722.7%22.4%
480〜519kg1,69724.9%24.3%
520kg以上22419.6%21.9%
太字は、全国の芝1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。ただしどの血も横並びで、父の名前だけで取捨を決められる舞台ではありません。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ディープインパクト 50-47-47-290 複勝率 33.2%
  • キングカメハメハ 15-12-7-72 複勝率 32.1%
  • イスラボニータ 5-13-8-58 複勝率 31.0%
  • ブリックスアンドモルタル 6-8-3-38 複勝率 30.9%
  • エピファネイア 27-24-24-187 複勝率 28.6%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばファピアノ 5×5なら、父方をさかのぼって5代前と、母方をさかのぼって5代前に、同じファピアノがいます。

阪神芝1600mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ファピアノ 5×5302-4-3-2130.0%
リファール 5×529332-25-25-21128.0%
デインヒル 4×4262-2-3-1926.9%
トニービン 4×4384-2-4-2826.3%
ニジンスキー 5×5919-6-8-6825.3%

いちばん高いのはファピアノのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ストームバード 4×5812-4-6-6914.8%
ストームキャット 3×4954-6-5-8015.8%
ターントゥ 5×5381-2-3-3215.8%

ストームバード・ストームキャットのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。ただし上位は横並びで、誰か一人に偏るコースではありません。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • レーン 2-1-2-4 複勝率 55.6%/勝率 22.2%
  • 川田将雅 51-24-30-94 複勝率 52.8%/勝率 25.6%
  • ルメール 23-16-12-46 複勝率 52.6%/勝率 23.7%
  • モレイラ 4-1-0-6 複勝率 45.5%/勝率 36.4%
  • C.デム 5-4-1-15 複勝率 40.0%/勝率 20.0%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 丹内祐次 2-2-0-9 平均8.5番人気の馬で複勝率 30.8%(人気どおりなら17.9%)
  • 北村宏司 2-2-0-8 平均6.5番人気の馬で複勝率 33.3%(人気どおりなら24.4%)
  • 横山典弘 8-12-5-53 平均6.8番人気の馬で複勝率 32.1%(人気どおりなら24.5%)
  • 横山武史 2-4-7-25 平均5.9番人気の馬で複勝率 34.2%(人気どおりなら28.0%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が29.4%。リピーターに注目です。

阪神芝1600mは同じ顔ぶれが何度も上位に来るコースです。コース実績のある馬は、迷ったときの後押しになります。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 開催の後半ほど内有利が強まります。後半は内枠を一段高く見たいところです。
  • 同コース好走歴のあるリピーターを素直に信頼できます。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA阪神芝1600m・正常完走レースの実測値です(出走延べ6,284頭/463レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。