阪神芝1800mの傾向|コースの特徴と狙い方

阪神芝1800mの傾向|コースの特徴と狙い方

阪神芝1800mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝1800mの中でも差しが届きやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
阪神・芝1800m
1番人気の複勝率
68.3%
三連複 万馬券率
22.1%
集計レース数
335レース

まず押さえる3つの特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦より低い。
2堅く決まりやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より低い。
3枠は内が有利
内枠のほうが複勝率が高い傾向。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝のコースなので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝1800〜2000m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
31.9%
好位
33.2%
中団
21.9%
後方
12.0%
4角の位置取り別の複勝率(阪神芝1800・2018-2026)。
位置取り出走数阪神芝1800全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行98731.9%37.5%
好位1,03033.2%30.8%
中団1,05621.9%19.0%
後方98312.0%7.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1800〜2000m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.7
1F
11.3
2F
11.8
3F
12.3
4F
12.3
5F
12.1
6F
11.5
7F
11.3
8F
11.9
9F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(阪神芝1800・335レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:内が有利(馬場を問わず)

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうが有利です。
良馬場でも道悪でも内が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体27.8%22.4%内が有利
良馬場28.0%22.7%内が有利
道悪27.4%21.4%内が有利

開催が進んでも傾向は大きく変わらない

序盤から終盤まで内枠有利が続きます。
時期による狙いの変更は不要で、素直に内枠を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)内枠が有利
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:堅く決まりやすいコース

三連複の平均配当は10,567円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より低いです。

人気どころが順当に決まりやすく、手広く流すよりも上位人気を軸に絞るのが向いています。

距離ローテ:距離を詰めてきた馬が走る

前走より距離を詰めてきた馬のほうが走っています。スピードの持ち込みが利くコースです。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮16923.1%22.5%
200m以内の短縮89428.2%25.0%
同じ距離1,26127.5%27.1%
200m以内の延長77324.6%22.5%
200m超の延長3128.0%11.8%
太字は、全国の芝1800〜2000m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

馬体重:大型馬が走るコース

520kg以上でもこなせるコースです。力の要る舞台で、馬格は武器になります。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下70718.1%17.9%
440〜479kg1,97524.4%23.8%
480〜519kg1,22029.3%26.5%
520kg以上15426.0%23.9%
太字は、全国の芝1800〜2000m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで産駒がよく走っている種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ディープインパクト 63-50-41-211 複勝率 42.2%
  • ゴールドシップ 2-8-8-34 複勝率 34.6%
  • ドゥラメンテ 10-14-14-75 複勝率 33.6%
  • エピファネイア 15-22-15-103 複勝率 33.5%
  • モーリス 10-8-14-66 複勝率 32.7%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばサドラーズウェルズ 4×5なら、父方をさかのぼって4代前と、母方をさかのぼって5代前に、同じサドラーズウェルズがいます。

阪神芝1800mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
サドラーズウェルズ 4×5658-8-9-4038.5%
シアトルスルー 5×5286-3-1-1835.7%

いちばん高いのはサドラーズウェルズのクロスです。この血を持つ馬は、人気が無くてもひもに入れておく価値があります。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ノーザンテースト 4×41035-5-9-8418.4%
レイズアネイティヴ 5×526012-18-20-21019.2%
ダンジグ 5×4928-3-7-7419.6%

ノーザンテースト・レイズアネイティヴのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。先頭とそれ以下で開きがあり、筆頭が乗ってきたときは一段高く見たいコースです。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 川田将雅 38-37-23-59 複勝率 62.4%/勝率 24.2%
  • ルメール 17-19-10-31 複勝率 59.7%/勝率 22.1%
  • M.デム 12-5-6-28 複勝率 45.1%/勝率 23.5%
  • C.デム 3-2-3-11 複勝率 42.1%/勝率 15.8%
  • 坂井瑠星 16-17-14-79 複勝率 37.3%/勝率 12.7%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ルメール 17-19-10-31 平均2.5番人気の馬で複勝率 59.7%(人気どおりなら49.0%)
  • 城戸義政 0-1-1-10 平均12.2番人気の馬で複勝率 16.7%(人気どおりなら6.8%)
  • 川田将雅 38-37-23-59 平均2.1番人気の馬で複勝率 62.4%(人気どおりなら53.4%)
  • 池添謙一 14-14-6-59 平均5.6番人気の馬で複勝率 36.6%(人気どおりなら29.2%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が36.3%。リピーターに注目です。

阪神芝1800mは一度好走した馬が何度でも走るコースです。同コース好走歴だけで軸候補の根拠になります。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 枠は内が有利です。内枠の馬を一段高く見たいところです。
  • 堅く決まりやすいコースです。上位人気を軸に絞れます。
  • 同コース好走歴だけで軸の根拠になります。コース実績のある馬を最優先で拾いたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA阪神芝1800m・正常完走レースの実測値です(出走延べ4,056頭/335レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。