福島芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

福島芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

福島芝1200mは、前に行った馬がそのまま残りやすいコースです。
芝1200mの中でも前に行った馬が残りやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
福島・芝1200m
1番人気の複勝率
60.6%
三連複 万馬券率
39.8%
集計レース数
457レース

まず押さえる3つの特徴

1逃げ・先行が止まりにくい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1200m以下戦より高い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3開催が進むと外枠有利に
後半になるほど内枠の成績が落ちていく。

脚質:位置取り別の傾向

逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1200m以下戦の平均を上回ります。

前に行った馬がそのまま残りやすく、後方から届きにくいコースです。

逃げ・先行
41.6%
好位
26.2%
中団
11.7%
後方
4.3%
4角の位置取り別の複勝率(福島芝1200・2018-2026)。
位置取り出走数福島芝1200全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行1,58341.6%38.8%
好位1,70826.2%26.0%
中団1,64611.7%13.9%
後方1,7634.3%5.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1200m以下戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

入りが速く、終いは脚が上がります。
前は最後まで楽ができず、差しに余地が生まれるコースです。

12.2
1F
10.8
2F
11.2
3F
11.7
4F
11.7
5F
12.1
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(福島芝1200・457レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:馬場で有利な枠が変わる

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうがやや上です。
ただし馬場状態によって有利な枠が入れ替わるので、下の表で確認してください。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体21.1%20.0%内がやや有利
良馬場21.4%19.4%内が有利
道悪19.4%23.0%外が有利

開催が進むと外枠有利に傾く

序盤に比べ、終盤ほど内枠の成績が下がり、外枠が利いてきます。
馬場が使われて内が荒れてくる影響と考えられます。

同じ福島芝1200mでも、開催の後半は外枠を見直すのが有効です。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)内外ほぼ互角
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は25,533円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

出走間隔:間隔による差は小さい

休み明けでも詰めたローテでも、成績に大きな違いはありません。ただし、中1〜2週で使われた馬は複勝率が高く、詰めて使われている馬は嫌わなくて良さそうです。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週1,39025.2%23.0%
3〜5週86424.1%21.9%
6〜12週2,29519.1%18.8%
13週以上1,17715.4%15.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

大型馬の取りこぼしが目立ちます。520kgを超える人気馬は、思い切って評価を下げる手もあります。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下2,19216.9%16.3%
440〜479kg3,19022.4%21.7%
480〜519kg1,22222.2%22.8%
520kg以上9619.8%24.9%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。特定の血に好走が偏っており、父を見るだけでも取捨の手掛かりになります。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • アルアイン 5-5-3-18 複勝率 41.9%
  • ディープインパクト 9-9-7-41 複勝率 37.9%
  • キタサンブラック 2-5-4-23 複勝率 32.4%
  • ビッグアーサー 21-22-14-122 複勝率 31.8%
  • ロードカナロア 26-29-26-199 複勝率 28.9%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばデインヒル 4×3なら、父方をさかのぼって4代前と、母方をさかのぼって3代前に、同じデインヒルがいます。

福島芝1200mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
デインヒル 4×3304-6-0-2033.3%
キングマンボ 3×4525-3-9-3532.7%
ダマスカス 4×5406-1-5-2830.0%
リファール 5×523422-18-23-17126.9%
ヌレイエフ 5×414212-10-15-10526.1%

いちばん高いのはデインヒルのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ストームバード 4×5880-5-4-7910.2%
ネヴァーベンド 5×5271-0-2-2411.1%
ストームキャット 3×4811-7-3-7013.6%

ストームバード・ネヴァーベンドのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。ただし顔ぶれの間に大きな開きはなく、騎手だけで取捨を決める場面は少なめです。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 坂井瑠星 4-1-1-5 複勝率 54.5%/勝率 36.4%
  • 戸崎圭太 24-23-17-60 複勝率 51.6%/勝率 19.4%
  • 横山典弘 4-4-4-16 複勝率 42.9%/勝率 14.3%
  • M.デム 5-8-4-24 複勝率 41.5%/勝率 12.2%
  • 酒井学 2-3-2-10 複勝率 41.2%/勝率 11.8%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 国分恭介 1-7-5-23 平均8.3番人気の馬で複勝率 36.1%(人気どおりなら17.6%)
  • 酒井学 2-3-2-10 平均7.8番人気の馬で複勝率 41.2%(人気どおりなら23.3%)
  • 坂井瑠星 4-1-1-5 平均5.5番人気の馬で複勝率 54.5%(人気どおりなら38.4%)
  • 加藤祥太 0-3-0-7 平均9.2番人気の馬で複勝率 30.0%(人気どおりなら15.2%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が25.3%。

軸の根拠にするには一歩足りません。相手選びで迷ったときの後押しとして使いたいコースです。

まとめ:買い方の指針

  • 逃げ・先行が残りやすい。前に行ける馬を素直に評価したいコースです。
  • 開催の後半は外枠有利にシフトします。同じコースでも時期で狙いを変えたいところです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA福島芝1200m・正常完走レースの実測値です(出走延べ6,700頭/457レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。