小倉ダート1700mの傾向|コースの特徴と狙い方

小倉ダート1700mの傾向|コースの特徴と狙い方

小倉ダート1700mは、前に行った馬がそのまま残りやすいコースです。
ダート1700mの中でも前に行った馬が残りやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
小倉・ダート1700m
1番人気の複勝率
58.7%
三連複 万馬券率
38.1%
集計レース数
572レース

まず押さえる特徴

1逃げ・先行が止まりにくい
逃げ・先行の複勝率が、全国のダート1400〜1700m戦より高い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。

脚質:位置取り別の傾向

逃げ・先行の複勝率が、全国のダート1400〜1700m戦の平均を上回ります。

前に行った馬がそのまま残りやすく、後方から届きにくいコースです。

逃げ・先行
51.0%
好位
25.6%
中団
7.6%
後方
1.6%
4角の位置取り別の複勝率(小倉ダ1700・2018-2026)。
位置取り出走数小倉ダ1700全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行1,91951.0%42.4%
好位2,10725.6%25.3%
中団2,1347.6%11.8%
後方2,1731.6%5.3%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場のダート1400〜1700m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:200mごとの平均ラップ

下のグラフはその200m区間だけを並べたもので、数字は区間の終わり(スタートからの距離)を表します。最初の100mの平均は7.0秒で、これは他場と比較してやや速い入りです。

入りが速く、終いは脚が上がります。
前は最後まで楽ができず、差しに余地が生まれるコースです。

11.0
300m
11.9
500m
12.9
700m
12.5
900m
12.3
1100m
12.5
1300m
12.7
1500m
12.9
1700m
200mごとの平均ラップ秒数(小倉ダ1700・572レース)。最初の100mは上に別記しており、横軸はその後の200m区間の終わり(スタートからの距離)です。棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:内外の差は小さい

内枠と外枠で複勝率に大きな差はなく、枠順による有利不利は小さいコースです。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体20.9%20.4%ほぼ互角
良馬場20.4%20.8%ほぼ互角
道悪21.3%19.9%内がやや有利

開催が進むと外枠の利きが薄れる

序盤は外枠が利きますが、終盤には内外の差が小さくなります。
後半は内枠の巻き返しも意識したいところです。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)外枠が有利
中盤(3〜6日目)内枠が有利
終盤(7日目以降)内外ほぼ互角
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は24,877円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

人気:1番人気の取りこぼしが多い

1番人気の複勝率が、全国のダート1400〜1700m戦の平均を下回ります。1番人気を軽視する必要はありませんが、飛ぶ日があることは織り込んでおきたいコースです。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気57158.7%62.8%
2〜3番人気1,13844.6%45.6%
4〜6番人気1,70627.3%27.0%
7〜9番人気1,69514.1%13.8%
10番人気以下3,2235.2%4.4%
太字は、全国のダート1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • アメリカンペイトリオット 6-6-2-25 複勝率 35.9%
  • ミッキーアイル 3-5-7-32 複勝率 31.9%
  • スマートファルコン 6-13-5-59 複勝率 28.9%
  • タートルボウル 4-8-7-47 複勝率 28.8%
  • パイロ 20-17-12-123 複勝率 28.5%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばキングマンボ 3×3なら、父方をさかのぼって3代前と、母方をさかのぼって3代前に、同じキングマンボがいます。

小倉ダート1700mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
キングマンボ 3×3371-4-9-2337.8%
エーピーインディ 3×4203-2-2-1335.0%
シアトルスルー 4×512911-10-16-9228.7%
トニービン 4×3406-2-3-2927.5%
ブラッシンググルーム 5×5594-6-6-4327.1%

いちばん高いのはキングマンボのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ダマスカス 4×5262-1-0-2311.5%
サドラーズウェルズ 4×4802-2-8-6815.0%
ネイティブダンサー 5×5323-0-2-2715.6%

ダマスカス・サドラーズウェルズのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。上位のなかでも筆頭が抜けており、乗り役の名前が判断材料になる舞台です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 川田将雅 24-15-9-33 複勝率 59.3%/勝率 29.6%
  • 武豊 10-9-4-34 複勝率 40.4%/勝率 17.5%
  • 浜中俊 19-19-14-89 複勝率 36.9%/勝率 13.5%
  • 吉田隼人 18-21-12-90 複勝率 36.2%/勝率 12.8%
  • 松山弘平 34-18-24-140 複勝率 35.2%/勝率 15.7%

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 和田翼 0-2-1-14 平均11.3番人気の馬で複勝率 17.6%(人気どおりなら7.7%)
  • 横山琉人 2-2-2-13 平均7.6番人気の馬で複勝率 31.6%(人気どおりなら23.5%)
  • 丸田恭介 1-3-2-27 平均9.5番人気の馬で複勝率 18.2%(人気どおりなら12.6%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が29.5%。リピーターに注目です。

小倉ダート1700mでは、同じコースを経験している馬が有利です。コース実績は、人気の裏づけとして素直に取れます。

まとめ:買い方の指針

  • 逃げ・先行が残りやすい。前に行ける馬を素直に評価したいコースです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。
  • 同コース好走歴のあるリピーターを素直に信頼できます。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA小倉ダート1700m・正常完走レースの実測値です(出走延べ8,333頭/572レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。