チャレンジカップの傾向|過去10年データとステップレース分析

チャレンジカップの傾向|過去10年データとステップレース分析

チャレンジカップ(阪神・芝2000m/GⅢ)の過去10年の傾向を、実測データで振り返ります。
2025年から9月に移った阪神の中距離重賞で、秋の古馬中距離路線の始動戦です。
ステップレース(前走)や人気の信頼度、脚質・血統まで順に見ていきます。

チャレンジカップは2016年が阪神・芝1800m、2017〜2023年は12月の阪神・芝2000m、2024年は阪神競馬場の改修に伴い京都・芝2000m(11月30日)で施行され、2025年の番組改編で9月の阪神・芝2000mに移りました。本記事の枠順・平均ラップは阪神・芝2000mで行われた8回で集計し、人気やステップレースなど条件に依存しない項目は10回すべてを対象にしています。なお12月開催だった年が9回を占めるため、前走(ステップレース)の集計は本記事では掲載していません。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

レース
チャレンジカップ
主な施行条件
阪神芝2000
1番人気の複勝率
50%(5/10回)
集計
過去10回(2016〜2025年)

まず押さえる特徴

11番人気はまず疑う
複勝圏を外す年が目立ち、軸に固定すると取りこぼしやすいレースです。
2勝ち馬は上位人気から
1番人気は崩れる年が目立ちますが、勝ち馬の平均は2.5番人気で、2〜3番人気までの上位人気から出ています。

過去の勝ち馬とステップレース

各年の勝ち馬と、その前走(ステップレース)です。どこを使ってきた馬が勝っているかが分かります。

勝ち馬人気前走(ステップ)
2025オールナット2人気新潟大賞典(GⅢ) 6着
2024ラヴェル3人気エリザベス女王杯(GⅠ) 2着
2023ベラジオオペラ3人気東京優駿(GⅠ) 4着
2022ソーヴァリアント1人気オールカマー(GⅡ) 13着
2021ソーヴァリアント1人気朝日杯セントライト記念(GⅡ) 2着
2020レイパパレ1人気大原ステークス 1着
2019ロードマイウェイ2人気ポートアイランドステークス 1着
2018エアウィンザー2人気カシオペアステークス 1着
2017サトノクロニクル1人気菊花賞(GⅠ) 10着
2016マイネルハニー9人気福島記念(GⅢ) 4着

2025年に開催時期が12月から9月へ変わったため、過去10年の前走(ステップレース)の集計は今年の参考にできません。

前走の着順から見る傾向

出走馬を前走の着順で分け、本レースでの成績を見たものです。数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。前走好走組が中心か、大敗からの巻き返しがあるかが分かります。

前走の着順着別度数複勝率
前走1着3-4-1-1338%
前走2〜3着2-2-1-1131%
前走4〜5着2-1-2-1723%
前走6〜9着1-3-2-2917%
前走10着以下2-0-4-3116%

複勝率で見ると前走好走組が優勢ですが、前走6着以下から勝ち切った馬が3頭出ています。崩れた直後の馬を頭から消せないレースです。

コース全体(参考)

阪神芝2000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,916頭)での「前走(ステップ)の質」別の複勝率です。

前走の着差(勝ちタイムとの差)
区分複勝率
前走を勝利619頭36%
前走0.3秒差以内で敗戦494頭44%
前走0.4〜0.8秒差1043頭32%
前走0.9秒差以上の敗戦2069頭16%

僅差で負けていた馬ほど、次にこのコースで巻き返しやすい傾向です。

前走の上がり3ハロン順位
区分複勝率
前走で上がり最速507頭38%
前走 上がり2〜3位885頭37%
前走 上がり4位以下2771頭21%

前走でメンバー上位の脚を使えていた馬が、このコースでも好走しやすい傾向です。

前走の脚質(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
前走 逃げ・先行1081頭32%
前走 好位1175頭30%
前走 中団1003頭23%
前走 後方944頭17%

※コース全体・全クラス混在の集計です。能力上位の馬ほど前走も好内容になりやすい点を含むため、チャレンジカップ固有の傾向ではなく馬を絞り込む際の参考としてご覧ください。

人気の信頼度と2〜3着の荒れ方

1番人気は過去10回で4勝
1番人気でも馬券圏を外す年が多く、ここに軸を固定すると取りこぼしやすいレースです。

勝ち馬の平均人気は2.5番人気。
2〜3着馬の平均人気は5.2番人気で、
三連複の平均配当は18,710円、万馬券率は30%です。

コース全体(参考)

阪神芝2000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,916頭)での人気別の複勝率です。

人気別
区分複勝率
1番人気429頭65%
2〜3番人気857頭54%
4〜6番人気1279頭29%
7番人気以下2351頭7%

照合コース全体に比べ、チャレンジカップの1番人気は明らかに取りこぼしが目立ちます。人気馬の過信は禁物です。

脚質の傾向

3着以内馬の4コーナー通過位置の内訳です。前と後ろ、どちらが有利かの目安になります。

逃げ・先行
7頭
好位
12頭
中団
10頭
後方
1頭
過去10回の3着以内・計30頭の脚質内訳。
コース全体(参考)

阪神芝2000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,916頭)での脚質別(4コーナーの位置取り)の複勝率です。

脚質別(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
逃げ・先行1298頭40%
好位1362頭32%
中団1165頭21%
後方1091頭9%

照合チャレンジカップ(この10回)もコース全体も前・好位が優勢で一致。やはり前に行ける馬が残りやすく、先行力を素直に重視できます。

枠順の傾向

阪神芝2000で行われた8回の、内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の成績です。

着別度数複勝率
内枠(1-4)3-3-5-2729%
外枠(5-8)5-5-3-4921%

やや内枠が有利な傾向です。

コース全体(参考)

阪神芝2000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,916頭)での枠順別の複勝率です。

枠順別
区分複勝率
内枠(1〜4枠)2162頭27%
外枠(5〜8枠)2754頭26%

照合チャレンジカップは内枠寄り、コース全体は枠の差なし寄りと差があります。枠は決め打ちせず、当日の馬場状態も見て判断したいところです。

ペース・ラップ

阪神芝2000の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり12.2秒、終い3ハロンは11.7秒。
序盤が落ち着いて終いが速くなりやすく、末脚の持続力が問われます。

流れの緩急より、前めの位置を取れるかどうかが効くレースです。

12.7
1F
11.4
2F
12.4
3F
12.1
4F
11.6
5F
11.9
6F
11.7
7F
11.5
8F
11.5
9F
11.9
10F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(阪神芝2000・8レース)。棒が高いほど速い。
コース全体(参考)

阪神芝2000m全体(428レース)の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり12.2秒、終い3ハロンは11.8秒。重賞だけの上のラップと見比べると、このコースの標準的な流れが分かります。

12.7
1F
11.3
2F
12.6
3F
12.6
4F
12.3
5F
12.3
6F
12.0
7F
11.7
8F
11.6
9F
12.0
10F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(阪神芝2000m全体・428レース)。棒が高いほど速い。

照合チャレンジカップの過去10年とコース全体はラップの形がよく似ています(重賞のほうが全体に速い流れですが、緩急のつき方は同じ)。今年もこの流れになりやすく、上の脚質傾向がそのまま生きるはずです。

年齢別の傾向

出走馬を馬齢で分けた成績です。

馬齢着別度数複勝率
3歳6-0-2-947%
4歳4-3-2-2924%
5歳0-4-1-2517%
6歳0-1-3-2315%
7歳0-2-2-1324%
8歳以上0-0-0-40%

古馬相手でも3歳勢が最も高い複勝率を残しています。世代限定戦の実績馬は、相手が古馬でも軽視できません。

馬体重と前走からの増減

当日の馬体重

出走馬を当日の馬体重で分けた成績です。

馬体重着別度数複勝率
439kg以下1-0-0-150%
440〜449kg0-0-0-60%
450〜459kg1-2-1-544%
460〜469kg1-1-4-1233%
470〜479kg2-1-2-1426%
480〜489kg0-3-1-1620%
490〜499kg0-1-1-1313%
500〜509kg3-0-1-2116%
510〜519kg1-0-0-910%
520kg以上1-2-0-633%

480kg以上の大型馬は79走中14回が3着以内。それより軽い馬を下回っており、大型馬には向きにくい傾向です。

コース全体(参考)

阪神芝2000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,916頭)での馬体重別の複勝率です。

馬体重別
区分複勝率
439kg以下682頭18%
440〜449kg414頭28%
450〜459kg576頭27%
460〜469kg621頭25%
470〜479kg678頭25%
480〜489kg617頭28%
490〜499kg469頭29%
500〜509kg370頭31%
510〜519kg236頭28%
520kg以上253頭30%

照合阪神芝2000m全体では480kg以上の馬の複勝率が29%で、それより軽い馬を上回っています。

前走からの増減

出走馬を前走からの馬体重の増減で分けた成績です。前走の馬体重が記録に無い馬は除いています。

前走からの増減着別度数複勝率
4kg以上減2-1-1-1917%
増減3kg以内6-3-6-4027%
4〜9kg増1-5-1-2621%
10kg以上増1-1-2-1818%
コース全体(参考)

阪神芝2000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,916頭)での前走からの増減別の複勝率です。

前走からの増減別
区分複勝率
4kg以上減1263頭24%
増減3kg以内1842頭27%
4〜9kg増829頭29%
10kg以上増304頭19%

照合阪神芝2000m全体でも区分による複勝率の差はほとんどありません。

好走している父系(父の父=祖父)

過去10年の3着以内を、父の父(祖父にあたるグランドサイアー)でまとめた着別度数です。父単位より母数が確保でき、父系としての得意・不得意が見えます。

父系(父の父)着別度数複勝率
サンデーサイレンス系3-3-3-3421%
Kingmambo系1-4-0-362%
Dansili系0-1-2-175%
コース全体(参考)

阪神芝2000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,916頭)での複勝率の高い父系(父の父)です。

父系(父の父)別
区分着別度数複勝率
ブラックタイド系13-9-8-4938%
Kingmambo系28-24-16-13833%
Dansili系24-22-41-18732%
ハーツクライ系8-10-14-7231%
シンボリクリスエス系15-21-18-12730%
サンデーサイレンス系117-115-125-86229%

照合チャレンジカップで好走が目立つKingmambo系は、コース全体でも複勝率上位。血統的な裏付けがあり、信頼度は高めです。

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)とは、同じ祖先が父方・母方の両方に入る配合のこと。たとえば「ニジンスキー 5×5」なら、父方の5代前と母方の5代前の両方にニジンスキーがいます。コース全体の過去データで、クロス別の着別度数を見ます(世代は最も多い配合を表示)。

苦戦しているクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
ニアークティック 5×55-8-4-8617%
ターントゥ 5×55-2-8-7317%
ロベルト 4×44-5-6-6219%

とくにニアークティック(5×5)・ターントゥ(5×5)・ロベルト(4×4)のクロスは複勝率が伸びていません。この血が濃い馬は、人気でも過信しすぎないほうが無難です。

好走が多い騎手

過去10年の成績が良い騎手です。

騎手着別度数複勝率
川田将雅2-3-0-456%
ルメール3-0-1-544%
武豊0-1-2-538%
M.デム2-0-0-340%
岩田康誠0-1-1-529%
コース全体(参考)

阪神芝2000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,916頭)での複勝率の高い騎手です。

騎手別
区分着別度数複勝率
川田将雅52-35-37-7064%
ルメール22-22-9-5947%
M.デム26-11-8-6043%
岩田康誠13-21-20-7642%
武豊22-21-16-8740%
坂井瑠星14-17-20-8438%

照合チャレンジカップで好走の川田将雅は、コース全体でも複勝率上位。このコースを得意にしている点は心強い材料です。

まとめ:狙い方の指針

  • 1番人気は馬券圏を外す前提で組む。軸から外すか、相手を広くすることを検討。
  • 勝ち馬は上位人気から出るが1番人気に偏らない。2〜3番人気まで頭候補を広げる
  • 前・好位が有利。先行力のある馬を上に取る。
  • 父系はKingmambo系が好成績。コース全体でも上位で、同じ父系を持つ馬に注目。

本記事の数字は過去の実測値です(チャレンジカップの過去10回)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。