オールカマーの傾向|過去10年データとステップレース分析

オールカマーの傾向|過去10年データとステップレース分析

オールカマー(中山・芝2200m/GⅡ)の過去10年の傾向を、実測データで振り返ります。
秋の古馬中距離路線の始動戦で、天皇賞(秋)へ向かう実績馬が集まる中山の重賞です。
ステップレース(前走)や人気の信頼度、脚質・血統まで順に見ていきます。

オールカマーは過去10年(2016〜2025年)すべて中山・芝2200mで施行されています。天皇賞(秋)の前哨戦で、1着馬に優先出走権が与えられます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

レース
オールカマー
主な施行条件
中山芝2200
1番人気の複勝率
60%(6/10回)
集計
過去10回(2016〜2025年)

まず押さえる特徴

11番人気は複勝どまり
複勝圏までは来ますが勝ち切りは五分で、過信しすぎないほうがよいレースです。
2比較的順当
上位人気で決着する年が多く、狙いは絞りやすい。
3ステップが明確
前走宝塚記念組は14頭中5頭が3着以内。複勝率は36%です。

過去の勝ち馬とステップレース

各年の勝ち馬と、その前走(ステップレース)です。どこを使ってきた馬が勝っているかが分かります。

勝ち馬人気前走(ステップ)
2025レガレイラ1人気宝塚記念(GⅠ) 11着
2024レーベンスティール1人気エプソムカップ(GⅢ) 1着
2023ローシャムパーク4人気函館記念(GⅢ) 1着
2022ジェラルディーナ5人気小倉記念(GⅢ) 3着
2021ウインマリリン2人気天皇賞(春)(GⅠ) 5着
2020センテリュオ5人気マーメイドステークス(GⅢ) 2着
2019スティッフェリオ4人気宝塚記念(GⅠ) 7着
2018レイデオロ1人気ドバイシーマクラシック(GⅠ) 4着
2017ルージュバック5人気ヴィクトリアマイル(GⅠ) 10着
2016ゴールドアクター1人気天皇賞(春)(GⅠ) 12着

過去10年で3着以内が多かった前走レースです。数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

前走レース着別度数複勝率
宝塚記念2-1-2-936%
目黒記念0-0-3-350%
天皇賞(春)2-0-0-722%
函館記念1-0-1-625%
七夕賞0-2-0-918%
札幌記念0-2-0-918%
クイーンエリザベス2世カップ0-1-1-167%

前走の着順から見る傾向

出走馬を前走の着順で分け、本レースでの成績を見たものです。前走好走組が中心か、大敗からの巻き返しがあるかが分かります。

前走の着順着別度数複勝率
前走1着2-3-1-1135%
前走2〜3着2-2-3-1729%
前走4〜5着2-1-3-1825%
前走6〜9着1-4-2-1828%
前走10着以下3-0-1-3610%

複勝率で見ると前走好走組が優勢ですが、前走6着以下から勝ち切った馬が4頭出ています。崩れた直後の馬を頭から消せないレースです。

コース全体(参考)

中山芝2200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,563頭)での「前走(ステップ)の質」別の複勝率です。

前走の着差(勝ちタイムとの差)
区分複勝率
前走を勝利318頭32%
前走0.3秒差以内で敗戦288頭42%
前走0.4〜0.8秒差647頭25%
前走0.9秒差以上の敗戦1181頭11%

僅差で負けていた馬ほど、次にこのコースで巻き返しやすい傾向です。

前走の上がり3ハロン順位
区分複勝率
前走で上がり最速296頭41%
前走 上がり2〜3位464頭27%
前走 上がり4位以下1638頭16%

前走でメンバー上位の脚を使えていた馬が、このコースでも好走しやすい傾向です。

前走の脚質(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
前走 逃げ・先行621頭26%
前走 好位680頭25%
前走 中団607頭20%
前走 後方520頭12%

※コース全体・全クラス混在の集計です。能力上位の馬ほど前走も好内容になりやすい点を含むため、オールカマー固有の傾向ではなく馬を絞り込む際の参考としてご覧ください。

人気の信頼度と2〜3着の荒れ方

1番人気は過去10回で4勝
複勝率も勝率も平均的で、人気を疑う理由はありませんが、頭で固定するほどの信頼もありません。相手は広めに取りたいレースです。

各年の1番人気と単勝オッズ

1番人気が単勝3倍未満だった年は8回で、3着以内は4回です。
3倍以上だった年は2回で、いずれも3着以内に入っています。

1番人気単勝オッズ着順
2016ゴールドアクター2.0倍1着
2017ステファノス3.8倍2着
2018レイデオロ2.0倍1着
2019レイデオロ2.2倍4着
2020ミッキースワロー2.9倍5着
2021レイパパレ2.1倍4着
2022デアリングタクト2.0倍6着
2023タイトルホルダー2.5倍2着
2024レーベンスティール1.5倍1着
2025レガレイラ3.3倍1着

勝ち馬の平均人気は2.9番人気。
2〜3着馬の平均人気は4.5番人気で、
三連複の平均配当は9,154円、万馬券率は20%です。

コース全体(参考)

中山芝2200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,563頭)での人気別の複勝率です。

人気別
区分複勝率
1番人気181頭66%
2〜3番人気362頭51%
4〜6番人気540頭29%
7番人気以下1480頭6%

照合1番人気の信頼度はコース全体と同水準です。ただし頭で固定するほど抜けてはいないので、過信は避けたいところです。

単勝オッズ別の成績

出走馬を単勝オッズで分けた成績です。

単勝オッズ着別度数複勝率
1倍台1-0-0-0100%
2倍台2-1-0-538%
3〜4倍台2-4-2-467%
5〜9倍台3-2-3-1142%
10〜19倍台2-1-2-1426%
20〜49倍台0-2-2-2215%
50倍以上0-0-1-442%

3着以内30頭のうち、単勝10倍以上だった馬は10頭です。

コース全体(参考)

中山芝2200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,563頭)での単勝オッズ別の複勝率です。

単勝オッズ別
区分複勝率
1倍台37頭76%
2倍台114頭69%
3〜4倍台211頭55%
5〜9倍台381頭41%
10〜19倍台368頭24%
20〜49倍台457頭10%
50倍以上995頭3%

照合オールカマーのこの10回で3着以内が最も多かったのは単勝3〜4倍台の馬で、8頭が馬券圏に入っています。中山芝2200m全体で見ると、このオッズ帯の複勝率は55%です。

脚質の傾向

3着以内馬の4コーナー通過位置の内訳です。前と後ろ、どちらが有利かの目安になります。

逃げ・先行
12頭
好位
9頭
中団
7頭
後方
2頭
過去10回の3着以内・計30頭の脚質内訳。
コース全体(参考)

中山芝2200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,563頭)での脚質別(4コーナーの位置取り)の複勝率です。

脚質別(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
逃げ・先行692頭39%
好位687頭26%
中団599頭12%
後方585頭4%

照合オールカマー(この10回)もコース全体も前・好位が優勢で一致。やはり前に行ける馬が残りやすく、先行力を素直に重視できます。

枠順の傾向

中山芝2200で行われた10回の、内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の成績です。

着別度数複勝率
内枠(1-4)6-8-3-3831%
外枠(5-8)4-2-7-6217%

内枠が有利な傾向です。

コース全体(参考)

中山芝2200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,563頭)での枠順別の複勝率です。

枠順別
区分複勝率
内枠(1〜4枠)1135頭22%
外枠(5〜8枠)1428頭20%

照合オールカマーもコース全体も内枠有利で一致。内枠に入った実力馬を上に取りやすいレースです。

ペース・ラップ

中山芝2200の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり12.1秒、終い3ハロンは11.7秒。
序盤が落ち着いて終いが速くなりやすく、末脚の持続力が問われます。

中盤でいったん息が入るぶん、前で流れに乗った馬がそのまま押し切りやすい形です。

12.6
1F
11.2
2F
12.6
3F
12.4
4F
12.5
5F
12.3
6F
11.9
7F
11.8
8F
11.6
9F
11.4
10F
12.0
11F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(中山芝2200・10レース)。棒が高いほど速い。
コース全体(参考)

中山芝2200m全体(180レース)の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり12.2秒、終い3ハロンは11.9秒。重賞だけの上のラップと見比べると、このコースの標準的な流れが分かります。

12.6
1F
11.4
2F
12.6
3F
12.6
4F
12.7
5F
12.5
6F
12.2
7F
12.1
8F
11.9
9F
11.7
10F
12.1
11F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(中山芝2200m全体・180レース)。棒が高いほど速い。

照合オールカマーの過去10年とコース全体はラップの形がよく似ています(重賞のほうが全体に速い流れですが、緩急のつき方は同じ)。今年もこの流れになりやすく、上の脚質傾向がそのまま生きるはずです。

年齢別の傾向

出走馬を馬齢で分けた成績です。

馬齢着別度数複勝率
4歳6-3-3-1446%
5歳4-3-5-3526%
6歳0-4-1-2616%
7歳0-0-1-147%
8歳以上0-0-0-110%

7歳は出走数のわりに馬券圏がほとんどありません。この年齢は積極的に狙いたくありません。

馬体重と前走からの増減

当日の馬体重

出走馬を当日の馬体重で分けた成績です。

馬体重着別度数複勝率
439kg以下0-0-0-20%
440〜449kg1-0-0-712%
450〜459kg1-0-0-910%
460〜469kg1-0-2-827%
470〜479kg3-5-3-1150%
480〜489kg2-2-2-1825%
490〜499kg2-1-2-2020%
500〜509kg0-1-0-156%
510〜519kg0-1-0-420%
520kg以上0-0-1-614%

480kg以上の大型馬は77走中14回が3着以内。それより軽い馬を下回っており、大型馬には向きにくい傾向です。

コース全体(参考)

中山芝2200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,563頭)での馬体重別の複勝率です。

馬体重別
区分複勝率
439kg以下303頭14%
440〜449kg200頭20%
450〜459kg264頭23%
460〜469kg307頭21%
470〜479kg347頭24%
480〜489kg351頭22%
490〜499kg287頭23%
500〜509kg219頭24%
510〜519kg125頭19%
520kg以上160頭22%

照合中山芝2200m全体で見ても、480kg以上の馬の複勝率はそれより軽い馬とほとんど変わりません。

前走からの増減

出走馬を前走からの馬体重の増減で分けた成績です。前走の馬体重が記録に無い馬は除いています。

前走からの増減着別度数複勝率
10kg以上減0-2-1-1023%
4〜9kg減2-0-2-2514%
増減3kg以内3-6-5-3628%
4〜9kg増3-1-1-1426%
10kg以上増1-1-1-1517%
コース全体(参考)

中山芝2200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,563頭)での前走からの増減別の複勝率です。

前走からの増減別
区分複勝率
10kg以上減122頭16%
4〜9kg減539頭21%
増減3kg以内1078頭22%
4〜9kg増535頭21%
10kg以上増254頭19%

照合中山芝2200m全体でも区分による複勝率の差はほとんどありません。

好走している父系(父の父=祖父)

過去10年の3着以内を、父の父(祖父にあたるグランドサイアー)でまとめた着別度数です。父単位より母数が確保でき、父系としての得意・不得意が見えます。

父系(父の父)着別度数複勝率
サンデーサイレンス系3-4-7-4125%
キングカメハメハ系0-3-1-1029%
ディープインパクト系1-1-1-925%
コース全体(参考)

中山芝2200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,563頭)での複勝率の高い父系(父の父)です。

父系(父の父)別
区分着別度数複勝率
シンボリクリスエス系8-4-6-4628%
サンデーサイレンス系48-54-54-45226%
ディープインパクト系22-25-25-21325%
スクリーンヒーロー系6-3-5-4225%
キングカメハメハ系26-22-19-20325%
ステイゴールド系19-29-16-20324%

照合オールカマーで好走が目立つキングカメハメハ系は、コース全体でも複勝率上位。血統的な裏付けがあり、信頼度は高めです。

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)とは、同じ祖先が父方・母方の両方に入る配合のこと。たとえば「ニジンスキー 5×5」なら、父方の5代前と母方の5代前の両方にニジンスキーがいます。コース全体の過去データで、クロス別の着別度数を見ます(世代は最も多い配合を表示)。

好走が目立つクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
ターントゥ 5×55-6-8-3635%
リファール 5×511-12-11-9227%

苦戦しているクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
ニアークティック 5×50-3-3-3614%

とくにニアークティック(5×5)のクロスは複勝率が伸びていません。この血が濃い馬は、人気でも過信しすぎないほうが無難です。

好走が多い騎手

過去10年の成績が良い騎手です。

騎手着別度数複勝率
戸崎圭太2-1-2-456%
ルメール3-1-0-0100%
横山武史2-0-0-250%
津村明秀0-1-1-340%
田辺裕信0-1-1-529%
コース全体(参考)

中山芝2200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,563頭)での複勝率の高い騎手です。

騎手別
区分着別度数複勝率
ルメール16-15-8-2858%
戸崎圭太16-20-13-5846%
津村明秀7-15-9-5735%
横山武史10-9-5-5132%
田辺裕信14-11-7-6832%
石橋脩10-6-7-4932%

照合オールカマーで好走の戸崎圭太は、コース全体でも複勝率上位。このコースを得意にしている点は心強い材料です。

まとめ:狙い方の指針

  • 1番人気は複勝までなら信頼、過信しすぎない
  • 比較的順当に決まりやすい。上位人気を中心に絞ってよい。
  • ステップは前走宝塚記念組が好成績。ここを叩いてきた馬を重視。
  • 前・好位が有利。先行力のある馬を上に取る。
  • 父系はキングカメハメハ系が好成績。コース全体でも上位で、同じ父系を持つ馬に注目。

本記事の数字は過去の実測値です(オールカマーの過去10回)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。