函館芝2600mの傾向|コースの特徴と狙い方

函館芝2600mの傾向|コースの特徴と狙い方

函館芝2600mは、前に行った馬がそのまま残りやすいコースです。
芝2600mの中でも前に行った馬が残りやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
函館・芝2600m
1番人気の複勝率
53.6%
三連複 万馬券率
39.3%
集計レース数
56レース

まず押さえる3つの特徴

1逃げ・先行が止まりにくい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝2200〜2600m戦より高い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3枠は内が有利
内枠のほうが複勝率が高い傾向。

脚質:位置取り別の傾向

逃げ・先行の複勝率が、全国の芝2200〜2600m戦の平均を上回ります。

前に行った馬がそのまま残りやすく、後方から届きにくいコースです。

逃げ・先行
45.7%
好位
34.4%
中団
18.8%
後方
4.0%
4角の位置取り別の複勝率(函館芝2600・2018-2026)。
位置取り出走数函館芝2600全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行15145.7%36.3%
好位18334.4%32.4%
中団15418.8%20.9%
後方1734.0%8.2%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝2200〜2600m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.9
1F
11.9
2F
12.6
3F
12.7
4F
12.5
5F
12.9
6F
12.8
7F
12.8
8F
12.3
9F
12.1
10F
12.1
11F
12.0
12F
12.3
13F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(函館芝2600・56レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:馬場で有利な枠が変わる

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうが有利です。
ただし馬場状態によって有利な枠が入れ替わるので、下の表で確認してください。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体27.4%24.0%内が有利
良馬場28.9%23.4%内が有利
道悪22.7%25.8%外が有利

開催が進んでも傾向は大きく変わらない

序盤から終盤まで内枠有利が続きます。
時期による狙いの変更は不要で、素直に内枠を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)外枠が有利
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は12,744円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

人気:1番人気の取りこぼしが多い

1番人気の複勝率が、全国の芝2200〜2600m戦の平均を下回ります。人気馬に寄りかかると取りこぼします。3連系はひもを広く取り、頭は複数用意したいコースです。

中位人気(4〜6番人気)は、平均より複勝率が高くなっています。相手はこの層まで広げる価値があります。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気5653.6%67.8%
2〜3番人気11242.9%49.7%
4〜6番人気16832.1%27.9%
7〜9番人気16115.5%12.6%
10番人気以下1646.7%4.2%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

出走間隔:休み明けでも走れる

13週以上あけた馬が、はっきり好走しています。休養明けを嫌う必要はまったくないコースです。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週26519.6%20.3%
3〜5週15426.6%24.9%
6〜12週16529.7%28.1%
13週以上7634.2%24.6%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

大型馬の取りこぼしが目立ちます。520kgを超える人気馬は、思い切って評価を下げる手もあります。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下9333.3%18.1%
440〜479kg33126.3%24.9%
480〜519kg21221.7%25.7%
520kg以上2516.0%23.7%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。ただしどの血も横並びで、父の名前だけで取捨を決められる舞台ではありません。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ハービンジャー 5-5-8-39 複勝率 31.6%
  • ハーツクライ 5-5-5-36 複勝率 29.4%
  • ディープインパクト 7-4-2-32 複勝率 28.9%
  • ゴールドシップ 1-5-10-41 複勝率 28.1%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばリファール 5×5なら、父方をさかのぼって5代前と、母方をさかのぼって5代前に、同じリファールがいます。

函館芝2600mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
リファール 5×5284-2-4-1835.7%
レイズアネイティヴ 5×5394-6-2-2730.8%

いちばん高いのはリファールのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ヌレイエフ 5×4210-2-1-1814.3%
サンデーサイレンス 3×41044-8-7-8518.3%
ノーザンテースト 4×4362-2-4-2822.2%

ヌレイエフ・サンデーサイレンスのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ルメール 7-2-1-7 複勝率 58.8%/勝率 41.2%
  • 大野拓弥 1-1-3-4 複勝率 55.6%/勝率 11.1%
  • 横山和生 2-6-3-11 複勝率 50.0%/勝率 9.1%
  • 佐々木大 4-1-4-12 複勝率 42.9%/勝率 19.0%
  • 北村友一 2-2-2-9 複勝率 40.0%/勝率 13.3%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 横山和生 2-6-3-11 平均5.6番人気の馬で複勝率 50.0%(人気どおりなら30.2%)
  • 古川吉洋 5-2-2-14 平均7.2番人気の馬で複勝率 39.1%(人気どおりなら22.9%)
  • 佐々木大 4-1-4-12 平均4.7番人気の馬で複勝率 42.9%(人気どおりなら34.2%)
  • 丹内祐次 4-5-6-31 平均6.4番人気の馬で複勝率 32.6%(人気どおりなら24.0%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が28.1%。

同じコースを走った経験は、あって困るものではありませんが、取捨を決めるほどの重みはありません。

まとめ:買い方の指針

  • 逃げ・先行が残りやすい。前に行ける馬を素直に評価したいコースです。
  • 枠は内が有利です。内枠の馬を一段高く見たいところです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA函館芝2600m・正常完走レースの実測値です(出走延べ661頭/56レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。