函館ダート1700mの傾向|コースの特徴と狙い方

函館ダート1700mの傾向|コースの特徴と狙い方

函館ダート1700mは、前に行った馬がそのまま残りやすいコースです。
ダート1700mの中でも前に行った馬が残りやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
函館・ダート1700m
1番人気の複勝率
63.8%
三連複 万馬券率
29.2%
集計レース数
336レース

まず押さえる3つの特徴

1逃げ・先行が止まりにくい
逃げ・先行の複勝率が、全国のダート1400〜1700m戦より高い。
2堅く決まりやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より低い。
3開催が進むと内有利が強まる
後半になるほど内枠の成績が上がっていく。

脚質:位置取り別の傾向

逃げ・先行の複勝率が、全国のダート1400〜1700m戦の平均を上回ります。

前に行った馬がそのまま残りやすく、後方から届きにくいコースです。

逃げ・先行
56.6%
好位
28.9%
中団
11.5%
後方
2.6%
4角の位置取り別の複勝率(函館ダ1700・2018-2026)。
位置取り出走数函館ダ1700全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行1,00856.6%42.4%
好位98028.9%25.3%
中団1,10111.5%11.8%
後方1,0582.6%5.3%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場のダート1400〜1700m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:200mごとの平均ラップ

下のグラフはその200m区間だけを並べたもので、数字は区間の終わり(スタートからの距離)を表します。最初の100mの平均は7.0秒で、これは他場と比較してやや速い入りです。

入りが速く、終いは脚が上がります。
前は最後まで楽ができず、差しに余地が生まれるコースです。

11.0
300m
11.9
500m
12.5
700m
12.6
900m
12.4
1100m
12.7
1300m
12.7
1500m
12.9
1700m
200mごとの平均ラップ秒数(函館ダ1700・336レース)。最初の100mは上に別記しており、横軸はその後の200m区間の終わり(スタートからの距離)です。棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:内が有利(馬場を問わず)

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうがやや上です。
良馬場でも道悪でも内が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体25.3%23.6%内が有利
良馬場25.2%23.2%内が有利
道悪25.4%24.4%内がやや有利

開催が進むと内有利が強まる

開催が進むほど、内枠の有利がはっきりしていきます。
後半ほど、内をロスなく立ち回れる馬を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内外ほぼ互角
中盤(3〜6日目)内枠が有利
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:堅く決まりやすいコース

三連複の平均配当は17,187円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より低いです。

人気どころが順当に決まりやすく、手広く流すよりも上位人気を軸に絞るのが向いています。

馬体重:小柄な馬でも走れる

439kg以下の馬は、好走率が高い傾向です。馬格よりも立ち回りやスピードが問われるコースです。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下48822.3%14.1%
440〜479kg1,94424.3%19.8%
480〜519kg1,47624.9%22.6%
520kg以上23924.7%24.0%
太字は、全国のダート1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで産駒がよく走っている種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • マインドユアビスケッツ 6-11-3-29 複勝率 40.8%
  • アイルハヴアナザー 5-7-7-32 複勝率 37.3%
  • マクフィ 4-3-4-19 複勝率 36.7%
  • クロフネ 6-7-7-37 複勝率 35.1%
  • ヘニーヒューズ 8-11-10-54 複勝率 34.9%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばファピアノ 5×5なら、父方をさかのぼって5代前と、母方をさかのぼって5代前に、同じファピアノがいます。

函館ダート1700mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ファピアノ 5×5355-3-3-2431.4%
ロベルト 5×5656-6-8-4530.8%

いちばん高いのはファピアノのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ブラッシンググルーム 5×5240-0-1-234.2%
インリアリティ 5×5311-0-1-296.5%
シアトルスルー 4×5702-3-7-5817.1%

ブラッシンググルーム・インリアリティのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。ただし顔ぶれの間に大きな開きはなく、騎手だけで取捨を決める場面は少なめです。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ルメール 15-5-7-25 複勝率 51.9%/勝率 28.8%
  • 武豊 16-16-14-68 複勝率 40.4%/勝率 14.0%
  • 北村友一 7-12-8-42 複勝率 39.1%/勝率 10.1%
  • 鮫島克駿 13-18-10-70 複勝率 36.9%/勝率 11.7%
  • 横山武史 27-26-21-129 複勝率 36.5%/勝率 13.3%

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 荻野極 1-0-2-7 平均8.5番人気の馬で複勝率 30.0%(人気どおりなら12.8%)
  • 藤懸貴志 1-0-2-7 平均9.8番人気の馬で複勝率 30.0%(人気どおりなら12.8%)
  • 水口優也 3-3-2-14 平均5.9番人気の馬で複勝率 36.4%(人気どおりなら28.1%)
  • 北村友一 7-12-8-42 平均5.2番人気の馬で複勝率 39.1%(人気どおりなら31.9%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が39.9%。リピーターに注目です。

函館ダート1700mは一度好走した馬が何度でも走るコースです。同コース好走歴だけで軸候補の根拠になります。

まとめ:買い方の指針

  • 逃げ・先行が残りやすい。前に行ける馬を素直に評価したいコースです。
  • 開催の後半ほど内有利が強まります。後半は内枠を一段高く見たいところです。
  • 堅く決まりやすいコースです。上位人気を軸に絞れます。
  • 同コース好走歴だけで軸の根拠になります。コース実績のある馬を最優先で拾いたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA函館ダート1700m・正常完走レースの実測値です(出走延べ4,147頭/336レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。