函館芝2000mの傾向|コースの特徴と狙い方

函館芝2000mの傾向|コースの特徴と狙い方

函館芝2000mは、前に行った馬がそのまま残りやすいコースです。
芝2000mの中でも前に行った馬が残りやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
函館・芝2000m
1番人気の複勝率
59.1%
三連複 万馬券率
37.5%
集計レース数
128レース

まず押さえる3つの特徴

1逃げ・先行が止まりにくい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦より高い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3開催が進むと内有利が強まる
後半になるほど内枠の成績が上がっていく。

脚質:位置取り別の傾向

逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦の平均を上回ります。

前に行った馬がそのまま残りやすく、後方から届きにくいコースです。

逃げ・先行
39.9%
好位
33.0%
中団
16.8%
後方
8.1%
4角の位置取り別の複勝率(函館芝2000・2018-2026)。
位置取り出走数函館芝2000全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行39139.9%37.5%
好位39133.0%30.8%
中団40516.8%19.0%
後方3978.1%7.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1800〜2000m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.6
1F
11.0
2F
12.0
3F
12.4
4F
12.6
5F
12.3
6F
12.2
7F
12.1
8F
11.9
9F
12.1
10F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(函館芝2000・128レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:内が有利(馬場を問わず)

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうがやや上です。
良馬場でも道悪でも内が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体25.7%23.3%内が有利
良馬場24.8%22.8%内が有利
道悪28.5%24.7%内が有利

開催が進むと内有利が強まる

開催が進むほど、内枠の有利がはっきりしていきます。
後半ほど、内をロスなく立ち回れる馬を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)外枠が有利
中盤(3〜6日目)内枠が有利
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は17,084円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

人気:1番人気の取りこぼしが多い

1番人気の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦の平均を下回ります。1番人気が必ずしも中心ではありません。単勝の1番人気より、相手筆頭のほうが上位に来る場面の多いコースです。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気12759.1%66.4%
2〜3番人気25645.3%49.7%
4〜6番人気38227.2%27.9%
7〜9番人気36817.1%12.4%
10番人気以下4516.0%4.2%
太字は、全国の芝1800〜2000m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬が走るコース

520kg以上でもこなせるコースです。力の要る舞台で、馬格は武器になります。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下30822.1%17.9%
440〜479kg76725.7%23.8%
480〜519kg45323.2%26.5%
520kg以上5626.8%23.9%
太字は、全国の芝1800〜2000m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • エピファネイア 7-6-7-31 複勝率 39.2%
  • ステイゴールド 1-6-4-20 複勝率 35.5%
  • オルフェーヴル 3-8-8-36 複勝率 34.5%
  • ヴィクトワールピサ 4-4-2-21 複勝率 32.3%
  • ハービンジャー 13-8-10-82 複勝率 27.4%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばダンジグ 4×5なら、父方をさかのぼって4代前と、母方をさかのぼって5代前に、同じダンジグがいます。

函館芝2000mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ダンジグ 4×5456-4-4-3131.1%
リファール 5×5805-10-8-5728.7%
ヘイルトゥリーズン 5×533736-30-29-24228.2%

いちばん高いのはダンジグのクロスです。この血を持つ馬は、人気が無くてもひもに入れておく価値があります。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
レイズアネイティヴ 5×51015-5-2-8911.9%
ヌレイエフ 5×4421-2-2-3711.9%
ロベルト 4×4311-1-3-2616.1%

レイズアネイティヴ・ヌレイエフのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。ただし上位は横並びで、誰か一人に偏るコースではありません。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ルメール 9-6-5-19 複勝率 51.3%/勝率 23.1%
  • 横山武史 14-13-13-45 複勝率 47.1%/勝率 16.5%
  • 武豊 10-8-6-31 複勝率 43.6%/勝率 18.2%
  • 北村友一 4-9-3-21 複勝率 43.2%/勝率 10.8%
  • 岩田康誠 7-9-6-32 複勝率 40.7%/勝率 13.0%

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 富田暁 2-1-4-11 平均6.9番人気の馬で複勝率 38.9%(人気どおりなら23.6%)
  • 北村友一 4-9-3-21 平均5.2番人気の馬で複勝率 43.2%(人気どおりなら30.3%)
  • 荻野琢真 1-0-2-8 平均8.7番人気の馬で複勝率 27.3%(人気どおりなら15.3%)
  • 岩田康誠 7-9-6-32 平均4.9番人気の馬で複勝率 40.7%(人気どおりなら34.0%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が34.8%。リピーターに注目です。

函館芝2000mでは、同じコースを経験している馬が有利です。コース実績は、人気の裏づけとして素直に取れます。

まとめ:買い方の指針

  • 逃げ・先行が残りやすい。前に行ける馬を素直に評価したいコースです。
  • 開催の後半ほど内有利が強まります。後半は内枠を一段高く見たいところです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。
  • 同コース好走歴のあるリピーターを素直に信頼できます。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA函館芝2000m・正常完走レースの実測値です(出走延べ1,584頭/128レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。