中山ダート2400mの傾向|コースの特徴と狙い方

中山ダート2400mの傾向|コースの特徴と狙い方

中山ダート2400mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
ダート2400mの中でも差しが届きやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
中山・ダート2400m
1番人気の複勝率
58.8%
三連複 万馬券率
43.8%
集計レース数
80レース

まず押さえる3つの特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国のダート2400〜2500m戦より低い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3開催が進むと外枠有利に
後半になるほど内枠の成績が落ちていく。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

ダートのコースなので、基本は前が有利です。

ただし、全国のダート2400〜2500m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
50.0%
好位
27.7%
中団
11.0%
後方
4.4%
4角の位置取り別の複勝率(中山ダ2400・2018-2026)。
位置取り出走数中山ダ2400全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行24450.0%55.1%
好位27127.7%31.7%
中団28311.0%10.7%
後方2744.4%3.0%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場のダート2400〜2500m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

13.1
1F
12.1
2F
13.0
3F
13.0
4F
13.4
5F
13.8
6F
13.5
7F
12.6
8F
12.4
9F
12.7
10F
12.8
11F
13.3
12F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(中山ダ2400・80レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:外が有利

内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうがやや上です。
馬場状態による違いは下の表のとおりです。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体21.0%23.6%外が有利
良馬場21.6%22.0%ほぼ互角
道悪19.4%26.9%外が有利

開催が進むと外枠有利に傾く

序盤に比べ、終盤ほど内枠の成績が下がり、外枠が利いてきます。
馬場が使われて内が荒れてくる影響と考えられます。

同じ中山ダート2400mでも、開催の後半は外枠を見直すのが有効です。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)出走数が少なく判断しにくい
中盤(3〜6日目)外枠が有利
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は20,508円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

人気:1番人気の信頼度は平均どおり

1番人気の複勝率は、全国のダート2400〜2500m戦とほぼ同水準です。1番人気の信頼度で悩む必要はないコースです。人気より、そのレースの中身で判断したいところです。

中位人気(4〜6番人気)は、平均より複勝率が高くなっています。相手はこの層まで広げる価値があります。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気8058.8%57.9%
2〜3番人気15738.2%45.4%
4〜6番人気23828.6%26.5%
7〜9番人気23519.6%17.5%
10番人気以下3625.2%6.2%
太字は、全国のダート2400〜2500m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

距離ローテ:距離を詰めてきた馬が走る

短縮ローテの好走が目立ちます。前走で置かれた馬でも、距離が縮まる一戦なら見直したいコースです。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮185.6%4.0%
200m以内の短縮9324.7%23.1%
同じ距離28925.3%26.8%
200m以内の延長2420.8%34.3%
200m超の延長64821.3%22.7%
太字は、全国のダート2400〜2500m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

出走間隔:休み明けは割引が必要

休み明けはやや割引が必要です。叩き2走目以降で、仕上がりの進んだ馬を中心に組みたいところです。一方、中1〜2週で使われた馬は複勝率が高く、詰めて使われている馬は嫌わなくて良さそうです。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週23223.3%21.0%
3〜5週42923.3%26.6%
6〜12週29822.1%25.8%
13週以上11317.7%19.7%
太字は、全国のダート2400〜2500m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

520kg以上の馬はひと息です。パワーで押すより、立ち回りで運ぶタイプが向いています。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下1127.3%15.4%
440〜479kg29521.4%23.7%
480〜519kg58923.8%25.3%
520kg以上17719.2%22.5%
太字は、全国のダート2400〜2500m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。ただし抜けた存在はおらず、血統は最後のひと押しくらいの扱いが合っています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • オルフェーヴル 3-4-2-30 複勝率 23.1%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばダンジグ 5×4なら、父方をさかのぼって5代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じダンジグがいます。

中山ダート2400mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ダンジグ 5×4240-4-4-1633.3%
ヘイルトゥリーズン 5×518915-15-20-13926.5%
サンデーサイレンス 3×3775-7-8-5726.0%

いちばん高いのはダンジグのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
リファール 5×5330-1-3-2912.1%
ヌレイエフ 5×4682-5-4-5716.2%
ミスタープロスペクター 5×423513-13-13-19616.6%

リファール・ヌレイエフのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。ただし抜けた存在はおらず、乗り役より馬の力を見たいコースです。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 戸崎圭太 8-2-7-19 複勝率 47.2%/勝率 22.2%
  • 横山典弘 2-1-1-5 複勝率 44.4%/勝率 22.2%
  • 武藤雅 5-3-2-16 複勝率 38.5%/勝率 19.2%
  • 柴田善臣 1-2-2-8 複勝率 38.5%/勝率 7.7%
  • ルメール 2-4-0-10 複勝率 37.5%/勝率 12.5%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 柴田善臣 1-2-2-8 平均7.4番人気の馬で複勝率 38.5%(人気どおりなら21.2%)
  • 武藤雅 5-3-2-16 平均6.9番人気の馬で複勝率 38.5%(人気どおりなら23.9%)
  • 丸田恭介 1-2-1-10 平均8.4番人気の馬で複勝率 28.6%(人気どおりなら17.9%)
  • 丹内祐次 3-3-5-29 平均8.1番人気の馬で複勝率 27.5%(人気どおりなら18.5%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が25.6%。

決め手にするほどではなく、評価が並ぶ2頭ならコース実績のあるほうを取る、くらいの使い方がちょうどよいコースです。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 開催の後半は外枠有利にシフトします。同じコースでも時期で狙いを変えたいところです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA中山ダート2400m・正常完走レースの実測値です(出走延べ1,072頭/80レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。