中山芝1800mの傾向|コースの特徴と狙い方

中山芝1800mの傾向|コースの特徴と狙い方

中山芝1800mは、前に行った馬がそのまま残りやすいコースです。
芝1800mの中でも前に行った馬が残りやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
中山・芝1800m
1番人気の複勝率
65.0%
三連複 万馬券率
25.6%
集計レース数
297レース

まず押さえる3つの特徴

1逃げ・先行が止まりにくい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦より高い。
2堅く決まりやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より低い。
3開催が進むと内有利が強まる
後半になるほど内枠の成績が上がっていく。

脚質:位置取り別の傾向

逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦の平均を上回ります。

前に行った馬がそのまま残りやすく、後方から届きにくいコースです。

逃げ・先行
40.5%
好位
30.7%
中団
17.7%
後方
3.4%
4角の位置取り別の複勝率(中山芝1800・2018-2026)。
位置取り出走数中山芝1800全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行92540.5%37.5%
好位99830.7%30.8%
中団99217.7%19.0%
後方1,0063.4%7.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1800〜2000m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤が落ち着き、終いが速くなりやすい流れです。
末脚の持続力が問われます。

12.7
1F
12.1
2F
12.3
3F
12.4
4F
12.1
5F
12.1
6F
11.9
7F
11.6
8F
12.0
9F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(中山芝1800・297レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:内が有利

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうがやや上です。
馬場状態による違いは下の表のとおりです。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体23.7%22.0%内が有利
良馬場24.0%21.8%内が有利
道悪22.8%22.5%ほぼ互角

開催が進むと内有利が強まる

開催が進むほど、内枠の有利がはっきりしていきます。
後半ほど、内をロスなく立ち回れる馬を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)外枠が有利
中盤(3〜6日目)内枠が有利
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:堅く決まりやすいコース

三連複の平均配当は14,201円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より低いです。

人気どころが順当に決まりやすく、手広く流すよりも上位人気を軸に絞るのが向いています。

出走間隔:間隔による差は小さい

前走からの間隔による成績差は、大きくは出ていません。ただし、中1〜2週の連闘に近いローテは複勝率が低く、前走で残った疲れが影響しやすい舞台と言えます。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週70519.3%21.4%
3〜5週93323.8%24.2%
6〜12週1,14726.2%26.0%
13週以上60721.1%22.8%
太字は、全国の芝1800〜2000m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

520kg以上の馬はひと息です。パワーで押すより、立ち回りで運ぶタイプが向いています。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下71515.7%17.9%
440〜479kg1,89423.0%23.8%
480〜519kg1,16926.9%26.5%
520kg以上14320.3%23.9%
太字は、全国の芝1800〜2000m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ディープインパクト 32-24-19-133 複勝率 36.1%
  • キズナ 16-13-12-74 複勝率 35.7%
  • ロードカナロア 17-20-10-91 複勝率 34.1%
  • キタサンブラック 6-2-6-29 複勝率 32.6%
  • ドゥラメンテ 17-11-10-80 複勝率 32.2%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばストームキャット 3×5なら、父方をさかのぼって3代前と、母方をさかのぼって5代前に、同じストームキャットがいます。

中山芝1800mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ストームキャット 3×5252-4-2-1732.0%
リファール 5×517515-17-15-12826.9%
ノーザンテースト 4×415211-14-15-11226.3%
トニービン 3×4271-2-4-2025.9%

いちばん高いのはストームキャットのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
サドラーズウェルズ 4×4470-2-3-4210.6%
ニジンスキー 5×5481-5-1-4114.6%
ニアークティック 5×5260-2-2-2215.4%

サドラーズウェルズ・ニジンスキーのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。上位のなかでも数字の開きが大きく、誰が乗るかで見え方が変わる舞台です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • モレイラ 3-4-1-1 複勝率 88.9%/勝率 33.3%
  • 川田将雅 7-4-2-7 複勝率 65.0%/勝率 35.0%
  • ルメール 25-20-14-45 複勝率 56.7%/勝率 24.0%
  • 浜中俊 2-2-1-5 複勝率 50.0%/勝率 20.0%
  • 横山武史 18-18-20-68 複勝率 45.2%/勝率 14.5%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 菱田裕二 1-1-1-9 平均9.9番人気の馬で複勝率 25.0%(人気どおりなら11.1%)
  • 武豊 1-4-3-10 平均4.9番人気の馬で複勝率 44.4%(人気どおりなら31.6%)
  • 木幡初也 1-0-2-10 平均10.5番人気の馬で複勝率 23.1%(人気どおりなら11.5%)
  • 嶋田純次 2-2-1-16 平均9.2番人気の馬で複勝率 23.8%(人気どおりなら13.0%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が29.1%。

決め手にするほどではなく、評価が並ぶ2頭ならコース実績のあるほうを取る、くらいの使い方がちょうどよいコースです。

まとめ:買い方の指針

  • 逃げ・先行が残りやすい。前に行ける馬を素直に評価したいコースです。
  • 開催の後半ほど内有利が強まります。後半は内枠を一段高く見たいところです。
  • 堅く決まりやすいコースです。上位人気を軸に絞れます。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA中山芝1800m・正常完走レースの実測値です(出走延べ3,921頭/297レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。