クイーンステークスの傾向|過去10年データとステップレース分析

クイーンステークスの傾向|過去10年データとステップレース分析

クイーンステークス(札幌・芝1800m/GⅢ)の過去10年の傾向を、実測データで振り返ります。
夏の札幌で行われる3歳以上の牝馬限定重賞です。
ステップレース(前走)や人気の信頼度、脚質・血統まで順に見ていきます。

過去10年のうち2021年のみ函館・芝1800mで施行され、残る9年は札幌・芝1800mです。距離と芝という条件自体は変わっていません。本記事の枠順・ラップは現行条件(札幌・芝1800m)の9回のみで集計し、人気やステップレースなど条件に依存しない項目は10回すべてを対象にしています。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

レース
クイーンステークス
主な施行条件
札幌芝1800
1番人気の複勝率
70%(7/10回)
集計
過去10回(2016〜2025年)

まず押さえる特徴

11番人気は複勝軸に堅い
複勝圏を外す年が少なく、軸としては信頼できる。
22〜3着に人気薄が入りやすい
軸は堅くても2〜3着に人気薄が飛び込み、三連複が高配当になりやすいレースです。
3ステップが明確
前走ヴィクトリアマイル組は28頭中10頭が3着以内。複勝率は36%です。

過去の勝ち馬とステップレース

各年の勝ち馬と、その前走(ステップレース)です。どこを使ってきた馬が勝っているかが分かります。

勝ち馬人気前走(ステップ)
2025アルジーヌ1人気ヴィクトリアマイル(GⅠ) 4着
2024コガネノソラ5人気優駿牝馬(GⅠ) 12着
2023ドゥーラ1人気優駿牝馬(GⅠ) 3着
2022テルツェット2人気ヴィクトリアマイル(GⅠ) 13着
2021テルツェット3人気ヴィクトリアマイル(GⅠ) 14着
2020レッドアネモス11人気マーメイドステークス(GⅢ) 8着
2019ミッキーチャーム1人気ヴィクトリアマイル(GⅠ) 8着
2018ディアドラ1人気ドバイターフ(GⅠ) 3着
2017アエロリット2人気NHKマイルカップ(GⅠ) 1着
2016マコトブリジャール9人気福島牝馬ステークス(GⅢ) 1着

過去10年で3着以内が多かった前走レースです。数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

前走レース着別度数複勝率
ヴィクトリアマイル4-3-3-1836%
マーメイドステークス1-2-1-1422%
福島牝馬ステークス1-1-1-1023%
優駿牝馬2-0-0-722%
NHKマイルカップ1-1-0-167%

前走の着順から見る傾向

出走馬を前走の着順で分け、本レースでの成績を見たものです。前走好走組が中心か、大敗からの巻き返しがあるかが分かります。

前走の着順着別度数複勝率
前走1着2-1-2-2020%
前走2〜3着2-3-4-1341%
前走4〜5着1-1-1-1023%
前走6〜9着2-2-2-2023%
前走10着以下3-3-1-4015%

前走で大きく負けた馬の巻き返しも目立ちます。前走着順だけで嫌うのは危険です。

コース全体(参考)

札幌芝1800m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,225頭)での「前走(ステップ)の質」別の複勝率です。

前走の着差(勝ちタイムとの差)
区分複勝率
前走を勝利308頭37%
前走0.3秒差以内で敗戦226頭50%
前走0.4〜0.8秒差437頭29%
前走0.9秒差以上の敗戦883頭16%

僅差で負けていた馬ほど、次にこのコースで巻き返しやすい傾向です。

前走の上がり3ハロン順位
区分複勝率
前走で上がり最速240頭39%
前走 上がり2〜3位365頭41%
前走 上がり4位以下1184頭20%

前走でメンバー上位の脚を使えていた馬が、このコースでも好走しやすい傾向です。

前走の脚質(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
前走 逃げ・先行549頭34%
前走 好位533頭29%
前走 中団423頭24%
前走 後方341頭16%

照合コース全体では前走好走組が優勢。ただしクイーンステークスは前走大敗からの巻き返しも目立つので、前走が悪くても地力上位なら軽視しないのが無難です。

※コース全体・全クラス混在の集計です。能力上位の馬ほど前走も好内容になりやすい点を含むため、クイーンステークス固有の傾向ではなく馬を絞り込む際の参考としてご覧ください。

人気の信頼度と2〜3着の荒れ方

1番人気は過去10回で4勝
複勝圏には来やすい一方、勝ち切るとは限らず、2〜3着には人気薄がよく飛び込みます。
1番人気は軸として堅く、2〜3着は荒れる——このレースの基本形です。

勝ち馬の平均人気は3.6番人気。
2〜3着馬の平均人気は4.9番人気で、
三連複の平均配当は13,691円、万馬券率は50%です。

コース全体(参考)

札幌芝1800m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,225頭)での人気別の複勝率です。

人気別
区分複勝率
1番人気207頭76%
2〜3番人気414頭52%
4〜6番人気616頭27%
7番人気以下988頭9%

照合1番人気の複勝率はコース全体も高めなので、人気は信頼できると見てよいでしょう。

脚質の傾向

3着以内馬の4コーナー通過位置の内訳です。前と後ろ、どちらが有利かの目安になります。

逃げ・先行
8頭
好位
10頭
中団
7頭
後方
5頭
過去10回の3着以内・計30頭の脚質内訳。
コース全体(参考)

札幌芝1800m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,225頭)での脚質別(4コーナーの位置取り)の複勝率です。

脚質別(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
逃げ・先行586頭49%
好位645頭35%
中団461頭16%
後方533頭6%

照合クイーンステークス(この10回)もコース全体も前・好位が優勢で一致。やはり前に行ける馬が残りやすく、先行力を素直に重視できます。

枠順の傾向

札幌芝1800で行われた9回の、内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の成績です。

着別度数複勝率
内枠(1-4)4-6-7-3334%
外枠(5-8)5-3-2-6114%

内枠が有利な傾向です。

コース全体(参考)

札幌芝1800m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,225頭)での枠順別の複勝率です。

枠順別
区分複勝率
内枠(1〜4枠)957頭31%
外枠(5〜8枠)1268頭26%

照合クイーンステークスもコース全体も内枠有利で一致。内枠に入った実力馬を上に取りやすいレースです。

ペース・ラップ

札幌芝1800の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり11.9秒、終い3ハロンは11.7秒。
序盤と終いの速度差が小さく、流れは大きく偏りにくいコースです。

流れの緩急より、前めの位置を取れるかどうかが効くレースです。

12.3
1F
11.4
2F
12.0
3F
12.0
4F
12.0
5F
11.8
6F
11.7
7F
11.6
8F
11.8
9F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(札幌芝1800・9レース)。棒が高いほど速い。
コース全体(参考)

札幌芝1800m全体(207レース)の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり12.3秒、終い3ハロンは11.9秒。重賞だけの上のラップと見比べると、このコースの標準的な流れが分かります。

12.6
1F
11.9
2F
12.4
3F
12.4
4F
12.4
5F
12.2
6F
12.0
7F
11.8
8F
12.0
9F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(札幌芝1800m全体・207レース)。棒が高いほど速い。

照合クイーンステークスの過去10年とコース全体はラップの形がよく似ています(重賞のほうが全体に速い流れですが、緩急のつき方は同じ)。今年もこの流れになりやすく、上の脚質傾向がそのまま生きるはずです。

年齢別の傾向

出走馬を馬齢で分けた成績です。

馬齢着別度数複勝率
3歳3-1-0-1225%
4歳4-5-3-3128%
5歳2-3-6-3822%
6歳1-1-1-2013%
7歳0-0-0-20%

好走している父系(父の父=祖父)

過去10年の3着以内を、父の父(祖父にあたるグランドサイアー)でまとめた着別度数です。父単位より母数が確保でき、父系としての得意・不得意が見えます。

父系(父の父)着別度数複勝率
サンデーサイレンス系3-3-4-3821%
キングカメハメハ系2-0-1-827%
ネオユニヴァース系1-1-1-260%
ステイゴールド系1-1-1-633%
Galileo系0-1-2-175%
コース全体(参考)

札幌芝1800m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,225頭)での複勝率の高い父系(父の父)です。

父系(父の父)別
区分着別度数複勝率
キングカメハメハ系33-21-20-14634%
ハーツクライ系5-10-3-3832%
Kingmambo系12-6-4-4732%
Dansili系17-14-11-9531%
スクリーンヒーロー系2-7-6-3629%
シンボリクリスエス系6-7-5-4429%

照合クイーンステークスで目立つサンデーサイレンス系は、コース全体の上位には入っていません。少ないサンプルでの傾向の可能性があり、血統だけで買うのは避けたいところです。

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)とは、同じ祖先が父方・母方の両方に入る配合のこと。たとえば「ニジンスキー 5×5」なら、父方の5代前と母方の5代前の両方にニジンスキーがいます。コース全体の過去データで、クロス別の着別度数を見ます(世代は最も多い配合を表示)。

好走が目立つクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
サンデーサイレンス 3×431-30-46-19236%
ノーザンテースト 5×55-8-6-4032%

苦戦しているクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
レイズアネイティヴ 5×515-6-9-13718%
ターントゥ 5×54-2-2-3220%
ミスタープロスペクター 4×432-23-23-25324%
ヘイルトゥリーズン 5×534-25-36-30624%

とくにレイズアネイティヴ(5×5)・ターントゥ(5×5)・ミスタープロスペクター(4×4)のクロスは複勝率が伸びていません。この血が濃い馬は、人気でも過信しすぎないほうが無難です。

好走が多い騎手

過去10年の成績が良い騎手です。

騎手着別度数複勝率
川田将雅2-0-0-250%
ルメール2-0-0-625%
横山典弘1-1-0-0100%
丹内祐次1-0-1-340%
岩田康誠0-1-1-167%
コース全体(参考)

札幌芝1800m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・2,225頭)での複勝率の高い騎手です。

騎手別
区分着別度数複勝率
ルメール24-27-12-3862%
横山武史29-15-7-6046%
武豊8-14-10-4641%
吉田隼人11-7-7-3740%
池添謙一13-3-12-5036%
藤岡佑介7-8-12-5135%

照合クイーンステークスで目立つ川田将雅は、コース全体の上位には見当たりません。騎手よりも馬そのものの力を重視したいところです。

まとめ:狙い方の指針

  • 1番人気は複勝軸として信頼できる。軸はここから入って堅い。
  • 2〜3着が荒れる傾向。軸は固く、相手は人気薄まで手広く広げたい。
  • 買い方は複勝・ワイドで軸を固く、三連複は相手を広げて高配当を狙う形が向く。
  • ステップは前走ヴィクトリアマイル組が好成績。ここを叩いてきた馬を重視。
  • 前・好位が有利。先行力のある馬を上に取る。

本記事の数字は過去の実測値です(クイーンステークスの過去10回)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。