キーンランドカップの傾向|過去10年データとステップレース分析

キーンランドカップの傾向|過去10年データとステップレース分析

キーンランドカップ(札幌・芝1200m/GⅢ)の過去10年の傾向を、実測データで振り返ります。
夏の札幌で行われるスプリント重賞で、1番人気が3着以内に入ったのは過去10回で4回だけです。
ステップレース(前走)や人気の信頼度、脚質・血統まで順に見ていきます。

キーンランドカップは過去10年(2016〜2025年)すべて札幌・芝1200mで施行されており、開催場・距離・グレードの変更はありません。施行時期も毎年8月下旬で変わっていません。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

レース
キーンランドカップ
主な施行条件
札幌芝1200
1番人気の複勝率
40%(4/10回)
集計
過去10回(2016〜2025年)

まず押さえる特徴

11番人気はまず疑う
複勝圏を外す年が目立ち、軸に固定すると取りこぼしやすいレースです。
2人気薄が来やすい
1番人気が飛ぶうえに2〜3着へも人気薄が入り、三連複が高配当になりやすいレースです。

過去の勝ち馬とステップレース

各年の勝ち馬と、その前走(ステップレース)です。どこを使ってきた馬が勝っているかが分かります。

勝ち馬人気前走(ステップ)
2025パンジャタワー2人気NHKマイルカップ(GⅠ) 1着
2024サトノレーヴ2人気函館スプリントステークス(GⅢ) 1着
2023ナムラクレア1人気ヴィクトリアマイル(GⅠ) 8着
2022ヴェントヴォーチェ6人気アイビスサマーダッシュ(GⅢ) 9着
2021レイハリア3人気葵ステークス 1着
2020エイティーンガール5人気UHB賞 7着
2019ダノンスマッシュ1人気函館スプリントステークス(GⅢ)
2018ナックビーナス1人気函館スプリントステークス(GⅢ) 3着
2017エポワス12人気UHB賞 7着
2016ブランボヌール2人気NHKマイルカップ(GⅠ) 6着

過去10年で3着以内が多かった前走レースです。数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

前走レース着別度数複勝率
函館スプリントステークス3-2-2-2721%
UHB賞2-3-1-4113%
NHKマイルカップ2-0-0-340%
アイビスサマーダッシュ1-0-1-918%
葵ステークス1-1-0-340%
ヴィクトリアマイル1-1-0-167%
青函ステークス0-1-1-625%

前走の着順から見る傾向

出走馬を前走の着順で分け、本レースでの成績を見たものです。前走好走組が中心か、大敗からの巻き返しがあるかが分かります。

前走の着順着別度数複勝率
前走1着3-4-3-2628%
前走2〜3着1-3-2-2321%
前走4〜5着0-1-0-176%
前走6〜9着5-1-3-2526%
前走10着以下0-1-2-329%

前走で大きく負けた馬の巻き返しも目立ちます。前走着順だけで嫌うのは危険です。

コース全体(参考)

札幌芝1200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・3,563頭)での「前走(ステップ)の質」別の複勝率です。

前走の着差(勝ちタイムとの差)
区分複勝率
前走を勝利407頭33%
前走0.3秒差以内で敗戦595頭31%
前走0.4〜0.8秒差979頭23%
前走0.9秒差以上の敗戦1359頭13%

僅差で負けていた馬ほど、次にこのコースで巻き返しやすい傾向です。

前走の上がり3ハロン順位
区分複勝率
前走で上がり最速279頭28%
前走 上がり2〜3位504頭28%
前走 上がり4位以下2451頭20%

前走でメンバー上位の脚を使えていた馬が、このコースでも好走しやすい傾向です。

前走の脚質(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
前走 逃げ・先行1107頭26%
前走 好位897頭25%
前走 中団710頭18%
前走 後方555頭11%

照合コース全体では前走好走組が優勢。ただしキーンランドカップは前走大敗からの巻き返しも目立つので、前走が悪くても地力上位なら軽視しないのが無難です。

※コース全体・全クラス混在の集計です。能力上位の馬ほど前走も好内容になりやすい点を含むため、キーンランドカップ固有の傾向ではなく馬を絞り込む際の参考としてご覧ください。

人気の信頼度と2〜3着の荒れ方

1番人気は過去10回で3勝
1番人気でも馬券圏を外す年が多く、ここに軸を固定すると取りこぼしやすいレースです。

勝ち馬の平均人気は3.5番人気。
2〜3着馬の平均人気は4.7番人気で、
三連複の平均配当は15,538円、万馬券率は40%です。

コース全体(参考)

札幌芝1200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・3,563頭)での人気別の複勝率です。

人気別
区分複勝率
1番人気260頭60%
2〜3番人気519頭45%
4〜6番人気779頭27%
7番人気以下2005頭9%

照合コース全体に比べ、キーンランドカップの1番人気は明らかに取りこぼしが目立ちます。人気馬の過信は禁物です。

脚質の傾向

3着以内馬の4コーナー通過位置の内訳です。前と後ろ、どちらが有利かの目安になります。

逃げ・先行
15頭
好位
8頭
中団
6頭
後方
1頭
過去10回の3着以内・計30頭の脚質内訳。
コース全体(参考)

札幌芝1200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・3,563頭)での脚質別(4コーナーの位置取り)の複勝率です。

脚質別(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
逃げ・先行1009頭38%
好位914頭27%
中団858頭14%
後方782頭4%

照合キーンランドカップ(この10回)もコース全体も前・好位が優勢で一致。やはり前に行ける馬が残りやすく、先行力を素直に重視できます。

枠順の傾向

札幌芝1200で行われた10回の、内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の成績です。

着別度数複勝率
内枠(1-4)2-7-4-6118%
外枠(5-8)8-3-6-6321%

やや外枠が有利な傾向です。

コース全体(参考)

札幌芝1200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・3,563頭)での枠順別の複勝率です。

枠順別
区分複勝率
内枠(1〜4枠)1669頭21%
外枠(5〜8枠)1894頭23%

照合キーンランドカップは外枠寄り、コース全体は枠の差なし寄りと差があります。枠は決め打ちせず、当日の馬場状態も見て判断したいところです。

ペース・ラップ

札幌芝1200の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり11.3秒、終い3ハロンは11.7秒。
入りが速く終いが掛かりやすい流れで、前に行った馬も最後は苦しくなります。

道中で息が入りにくく、その流れを前で受けたまま止まらない持続力のある先行馬に向きます。

12.1
1F
10.7
2F
11.2
3F
11.6
4F
11.6
5F
12.0
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(札幌芝1200・10レース)。棒が高いほど速い。
コース全体(参考)

札幌芝1200m全体(258レース)の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり11.4秒、終い3ハロンは11.8秒。重賞だけの上のラップと見比べると、このコースの標準的な流れが分かります。

12.2
1F
10.8
2F
11.3
3F
11.6
4F
11.6
5F
12.1
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(札幌芝1200m全体・258レース)。棒が高いほど速い。

照合キーンランドカップの過去10年とコース全体はラップの形がよく似ています。今年もこの流れになりやすく、上の脚質傾向がそのまま生きるはずです。

年齢別の傾向

出走馬を馬齢で分けた成績です。

馬齢着別度数複勝率
3歳3-3-1-1630%
4歳3-4-5-2532%
5歳3-3-2-3917%
6歳0-0-1-234%
7歳0-0-0-110%
8歳以上1-0-1-1017%

6歳は出走数のわりに馬券圏がほとんどありません。この年齢は積極的に狙いたくありません。

馬体重と前走からの増減

当日の馬体重

出走馬を当日の馬体重で分けた成績です。

馬体重着別度数複勝率
439kg以下1-0-0-150%
440〜449kg0-0-2-625%
450〜459kg2-0-1-633%
460〜469kg1-2-0-1418%
470〜479kg1-4-2-2323%
480〜489kg1-0-2-2312%
490〜499kg1-1-1-2013%
500〜509kg0-1-0-147%
510〜519kg1-1-1-925%
520kg以上2-1-1-833%

480kg以上の大型馬は88走中14回が3着以内。それより軽い馬をやや下回りますが、言い切れるほどの開きではありません。

コース全体(参考)

札幌芝1200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・3,563頭)での馬体重別の複勝率です。

馬体重別
区分複勝率
439kg以下930頭19%
440〜449kg458頭25%
450〜459kg451頭22%
460〜469kg460頭23%
470〜479kg409頭22%
480〜489kg325頭26%
490〜499kg254頭22%
500〜509kg143頭18%
510〜519kg74頭27%
520kg以上59頭17%

照合札幌芝1200m全体で見ても、480kg以上の馬の複勝率はそれより軽い馬とほとんど変わりません。

前走からの増減

出走馬を前走からの馬体重の増減で分けた成績です。初出走の馬と、前走の馬体重が記録に無い馬は除いています。

前走からの増減着別度数複勝率
4kg以上減0-2-1-299%
増減3kg以内4-4-4-4820%
4〜9kg増3-3-2-3220%
10kg以上増3-1-3-1433%

前走から4kg以上減っていた馬は32走中3回しか3着以内がありません。出走数が出ているだけに、割引の材料になります。

コース全体(参考)

札幌芝1200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・3,563頭)での前走からの増減別の複勝率です。

前走からの増減別
区分複勝率
4kg以上減898頭21%
増減3kg以内1321頭22%
4〜9kg増787頭23%
10kg以上増334頭19%

照合ただし前走から4kg以上減っていた馬のコース全体での複勝率は21%で、同じ差は出ていません。キーンランドカップの10回に出ている差は、この回数ぶんのものとして見ておく程度にしたいところです。

好走している父系(父の父=祖父)

過去10年の3着以内を、父の父(祖父にあたるグランドサイアー)でまとめた着別度数です。父単位より母数が確保でき、父系としての得意・不得意が見えます。

父系(父の父)着別度数複勝率
サンデーサイレンス系2-1-4-2721%
キングカメハメハ系3-1-0-1620%
コース全体(参考)

札幌芝1200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・3,563頭)での複勝率の高い父系(父の父)です。

父系(父の父)別
区分着別度数複勝率
Kingmambo系8-3-7-4927%
ハーツクライ系9-2-4-4226%
キングカメハメハ系28-32-26-25126%
スクリーンヒーロー系5-3-8-4925%
Hennessy系7-6-3-5024%
サンデーサイレンス系35-40-53-42023%

照合キーンランドカップで好走が目立つサンデーサイレンス系は、コース全体でも複勝率上位。血統的な裏付けがあり、信頼度は高めです。

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)とは、同じ祖先が父方・母方の両方に入る配合のこと。たとえば「ニジンスキー 5×5」なら、父方の5代前と母方の5代前の両方にニジンスキーがいます。コース全体の過去データで、クロス別の着別度数を見ます(世代は最も多い配合を表示)。

好走が目立つクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
インリアリティ 5×53-6-6-3530%
ストームキャット 3×46-5-1-2929%
ロベルト 4×43-5-5-3527%
ダンジグ 5×510-11-12-9127%

苦戦しているクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
ノーザンテースト 4×45-2-4-7413%
ターントゥ 5×53-1-3-4015%

とくにノーザンテースト(4×4)・ターントゥ(5×5)のクロスは複勝率が伸びていません。この血が濃い馬は、人気でも過信しすぎないほうが無難です。

好走が多い騎手

過去10年の成績が良い騎手です。

騎手着別度数複勝率
ルメール2-1-0-443%
松山弘平1-1-0-250%
川田将雅1-1-0-340%
横山武史0-0-2-433%
武豊0-0-2-722%
コース全体(参考)

札幌芝1200m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・3,563頭)での複勝率の高い騎手です。

騎手別
区分着別度数複勝率
ルメール20-12-6-5640%
武豊16-14-5-5838%
藤岡佑介9-12-17-6437%
横山武史21-17-16-9636%
鮫島克駿10-6-8-4435%
横山和生10-11-8-6631%

照合キーンランドカップで好走のルメールは、コース全体でも複勝率上位。このコースを得意にしている点は心強い材料です。

まとめ:狙い方の指針

  • 1番人気は馬券圏を外す前提で組む。軸から外すか、相手を広くすることを検討。
  • 上位人気も信頼しない。1番人気に軸を固定せず、相手は人気薄まで広げたい。
  • 買い方はワイド・三連複を手広く。上位人気だけで組み立てない。
  • 前・好位が有利。先行力のある馬を上に取る。
  • 父系はサンデーサイレンス系が好成績。コース全体でも上位で、同じ父系を持つ馬に注目。

本記事の数字は過去の実測値です(キーンランドカップの過去10回)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。