母父スペシャルウィークの傾向|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

母父スペシャルウィークの傾向|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

スペシャルウィークの産駒が中央を走ったのは2022年が最後でした。母の父としての出走は集計を始めた2016年からずっと産駒を上回っており、いま馬柱で見かけるのはこちらだけです。母の父にスペシャルウィークを持つ馬がどの条件で走るのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2016〜2026年
母の父としての出走
延べ9,022走(958頭)
産駒としての出走
延べ729走

母の父としてのスペシャルウィークの現在地

母の父としてのピークは2017年の延べ1,024走で、2025年は573走まで減りました。産駒としての出走は2022年で途切れています。減ってきたとはいえ年に500走以上あり、条件ごとの傾向を読むには十分な量が残っています。この記事が扱うのは、母の父の欄にスペシャルウィークが入っている馬です。

母の父として産駒として
2016年946320
2017年1,024175
2018年1,023135
2019年1,00358
2020年92215
2021年98123
2022年8463
2023年7530
2024年6690
2025年5730
2026年2820

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる傾向

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1,31921.4%+1.4
芝 1401〜1800m1,58520.4%-0.3
芝 1801〜2200m1,00921.7%+0.2
芝 2201m〜23025.2%+0.7
ダート 〜1400m2,00821.3%+0.9
ダート 1401〜1800m2,48022.8%+0.3
ダート 1801〜2200m33626.5%+2.3
ダート 2201m〜5514.5%-4.5

数字がいちばん高いのはダートの1801〜2200mで26.5%です。人気との比較でも上積みが残り、距離のなかではここだけがはっきりしています。芝も2201m以上の25.2%が最上位で、芝ダートを問わず長めで数字が上がる形です。ただしダートの2201m以上は14.5%まで落ちます。砂の守備範囲は2000m前後までです。

コースでみる傾向

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
京都・ダート1200m14530.3%+7.3
京都・ダート1800m33030.3%+5.6
福島・ダート1150m8327.7%+5.6
京都・ダート1900m6931.9%+5.5
福島・芝1800m8827.3%+5.1
中京・芝1200m719.9%-8.0
新潟・芝1800m9412.8%-5.5
函館・芝1200m9619.8%-5.0
東京・芝1600m15413.6%-4.3
京都・ダート1400m16914.2%-4.3

得意は京都のダートで、1200m・1800m・1900mがそろって30%を超えました。人気との比較でもすべて上積みが残っています。ところが同じ京都でもダート1400mだけは14.2%と落ち込み、苦手側に回りました。福島もダート1150mと芝1800mが27%台で、狙いの立つ場です。逆に中京の芝1200mは9.9%、新潟の芝1800mは12.8%と苦戦しています。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる傾向

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良3,26221.4%+0.3
芝 稍重60522.8%+2.1
芝 道悪27617.0%-3.1
ダート 良3,03122.2%+0.6
ダート 稍重1,05422.7%+1.4
ダート 道悪79422.3%-0.2

芝は稍重で22.8%と数字が上がり、人気との比較でも上積みが残ります。ところが道悪まで悪化すると17.0%まで落ち、今度は人気を裏切る側に回りました。少し湿るまでは歓迎、そこから先は割引という線がはっきり引けます。ダートは良22.2%・稍重22.7%・道悪22.3%とほとんど動きません。

脚質でみる傾向

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ35432.5%-1.9
芝 先行1,23131.8%+0.5
芝 差し1,28621.2%+0.3
芝 追込1,1846.5%-1.3
ダート 逃げ32840.5%-1.8
ダート 先行1,58840.7%+1.2
ダート 差し1,51415.6%-0.1
ダート 追込1,4495.2%-0.4

ダートは逃げ40.5%と先行40.7%がほぼ同じで、ハナに立つかどうかで差が出ません。芝も逃げ32.5%・先行31.8%と並び、前めにつけられれば位置取りは問わない形です。差し以降は芝21.2%、ダート15.6%と落ちます。人気との比較ではどの位置取りも大きくは振れず、脚質で評価を動かす必要はありません。

クラスでみる傾向

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬44124.7%+3.0
芝 未勝利1,30618.1%-0.7
芝 1勝クラス1,02922.5%+0.3
芝 2勝クラス52023.3%+0.4
芝 3勝クラス24224.4%+1.2
芝 オープン特別・リステッド25423.6%+2.8
芝 重賞35118.5%-0.7
ダート 新馬28625.2%+3.9
ダート 未勝利1,82019.8%-0.8
ダート 1勝クラス1,50423.2%+1.6
ダート 2勝クラス67822.3%-1.0
ダート 3勝クラス25424.8%+3.3
ダート オープン特別・リステッド24327.6%+4.4
ダート 重賞9429.8%+5.4

上と下で強く、真ん中は平凡というクラス構成です。新馬は芝24.7%・ダート25.2%で、どちらも人気以上に走っています。もう一方の山がダートのオープン以上で、オープン特別・リステッドが27.6%、重賞が29.8%です。芝もオープン特別・リステッドの23.6%で人気を上回りました。未勝利から2勝クラスのあたりは人気どおりの成績で、評価を動かす材料になりません。

母父スペシャルウィークと相性の良い父・悪い父

ここからは父ごとの辞書です。全体成績や人気との比較、条件別の成績から傾向が見えた父だけを取り上げました。

同じ父の産駒を、母の父がこの馬かどうかで分けて比べています。父を固定しているため、種牡馬そのものの違いは入りません。ただし母そのものや牝系まで同じではないため、配合だけの効果を示すものではありません。

母父スペシャルウィークと相性が良い父

シニスターミニスター

(父:シニスターミニスター × 母父:スペシャルウィーク)

父がシニスターミニスターの馬で比較すると、母父がスペシャルウィークの馬は複勝率38.5%。母父がスペシャルウィークでない馬の26.0%を大きく上回っています。
距離や馬場を問わず、ダートで安定して高い数字を残しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m3925.6%+7.7
ダート 1401〜1800m3250.0%+15.8
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良4938.8%+13.3
ダート 稍重1631.2%+1.0
ダート 道悪1241.7%+18.4

ラブリーデイ

(父:ラブリーデイ × 母父:スペシャルウィーク)

父がラブリーデイの馬で比較すると、母父がスペシャルウィークの馬は複勝率24.0%。母父がスペシャルウィークでない馬の17.2%を大きく上回っています。
芝とダートの1400m以下の両方で人気以上に走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2334.8%+14.4
芝 1401〜1800m2520.0%+2.7
芝 1801〜2200m1915.8%+5.8
ダート 〜1400m1942.1%+18.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5822.4%+6.4
ダート 良1827.8%+1.7
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
京都・芝1400m1435.7%+10.7

ノヴェリスト

(父:ノヴェリスト × 母父:スペシャルウィーク)

父がノヴェリストの馬で比較すると、母父がスペシャルウィークの馬は複勝率20.1%。母父がスペシャルウィークでない馬の19.9%とほぼ同じですが、芝では1400m以下と1801〜2200mで人気以上の好走が目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1741.2%+14.4
芝 1401〜1800m3212.5%-1.4
芝 1801〜2200m4221.4%+7.6
ダート 〜1400m2015.0%-0.7
ダート 1401〜1800m1926.3%+2.8
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良7920.3%+4.2
芝 稍重1233.3%+16.4
ダート 良2520.0%+3.5
ダート 稍重1216.7%-4.5

ドレフォン

(父:ドレフォン × 母父:スペシャルウィーク)

父がドレフォンの馬で比較すると、母父がスペシャルウィークの馬は複勝率28.6%。母父がスペシャルウィークでない馬の26.5%を上回っています。
ダートでは1400m以下・1401〜1800mのどちらでも人気以上に走っており、良・稍重でも好成績です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1729.4%-2.3
芝 1401〜1800m2133.3%-1.4
ダート 〜1400m3525.7%+6.9
ダート 1401〜1800m4924.5%+3.7
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2832.1%-0.2
ダート 良6429.7%+8.1
ダート 稍重1729.4%+10.9
ダート 道悪1315.4%-2.6

モーリス

(父:モーリス × 母父:スペシャルウィーク)

父がモーリスの馬で比較すると、母父がスペシャルウィークの馬は複勝率32.8%。母父がスペシャルウィークでない馬の25.3%を大きく上回っています。
特に芝の良馬場では好成績です。また、阪神・芝1400mは複勝率45.5%で相性が良いです。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m4337.2%+7.2
芝 1401〜1800m8734.5%+1.2
芝 1801〜2200m2846.4%+8.5
ダート 1401〜1800m1816.7%-7.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良13235.6%+2.0
芝 稍重1838.9%+8.4
ダート 良170.0%-19.8
ダート 稍重1136.4%+18.1
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・芝1400m1145.5%+20.8
阪神・芝1600m1127.3%-2.9
東京・芝1600m1233.3%-1.1

母父スペシャルウィークと相性が悪い父

ディスクリートキャット

(父:ディスクリートキャット × 母父:スペシャルウィーク)

父がディスクリートキャットの馬で比較すると、母父がスペシャルウィークの馬は複勝率18.1%。母父がスペシャルウィークでない馬の22.3%を下回っています。
東京・ダート2100mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がスペシャルウィークでない馬の方が成績が良いです。特にダートの良馬場では成績が悪いので割引が必要です。また、ダートの1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を8.9%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m1414.3%-2.5
ダート 〜1400m362.8%-8.9
ダート 1401〜1800m6026.7%+0.5
ダート 1801〜2200m1827.8%-1.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2015.0%-1.1
ダート 良8316.9%-4.9
ダート 稍重2520.0%-1.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
東京・ダート2100m1225.0%+3.3
阪神・ダート1800m1520.0%-2.1

エイシンフラッシュ

(父:エイシンフラッシュ × 母父:スペシャルウィーク)

父がエイシンフラッシュの馬で比較すると、母父がスペシャルウィークの馬は複勝率15.4%。母父がスペシャルウィークでない馬の15.6%とほぼ同じです。
阪神・芝1600mや、ダートの稍重の馬場では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がスペシャルウィークでない馬の方が成績が良いです。特に芝の良馬場では成績が悪いので割引が必要です。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を8.9%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2114.3%-8.9
芝 1401〜1800m7216.7%-1.5
芝 1801〜2200m214.8%-8.1
ダート 〜1400m2218.2%-2.4
ダート 1401〜1800m3318.2%-2.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良9513.7%-5.6
芝 稍重137.7%-5.4
ダート 良3511.4%-9.0
ダート 稍重1127.3%+2.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・芝1600m1323.1%+5.1
東京・芝1600m110.0%-9.8

まとめ

  • 産駒の出走は2022年で途切れ、いま見るのは母の父の欄です。母の父としてのピークは2017年の延べ1,024走でした。
  • 距離はダートの1801〜2200mの26.5%が最上位。芝も長めのほうが数字が上がります。
  • コースは京都のダートが総取り。ただし同じ京都でもダート1400mだけは14.2%と落ちました。
  • 馬場は芝の稍重までが歓迎で、道悪になると17.0%まで落ちます。
  • クラスは新馬とダートのオープン以上で人気以上。間のクラスは人気どおりの成績でした。
  • 相性の良さが目立った父は以下の3頭。
    • シニスターミニスター:距離や馬場を問わず、ダートで安定して高い数字を残しています。
    • ラブリーデイ:芝とダートの1400m以下の両方で人気以上に走っています。
    • ノヴェリスト:芝では1400m以下と1801〜2200mで人気以上の好走が目立ちます。
  • 逆に、相性が悪かった父は以下の2頭。
    • ディスクリートキャット:ダートの良馬場では成績が悪いので割引が必要です。
    • エイシンフラッシュ:芝の良馬場では成績が悪いので割引が必要です。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、母の父がスペシャルウィークの馬の出走延べ9,022走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。