ブライアンズタイム産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ブライアンズタイム産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ブライアンズタイムの産駒は、2019年11月を最後に中央から姿を消しました。いま出走してくる産駒はいません。この記事の産駒の数字は2016年以降のものなので、ナリタブライアンやタニノギムレットが走った時代は含まれず、晩年に残された世代だけの記録になります。その世代がどこで走ったのかを距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から振り返り、いまも残る父の父としての姿まで追いました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2016〜2026年
産駒の出走
延べ400走(47頭)
父の父としての出走
延べ5,631走(651頭)

産駒から父の父へ、主役が入れ替わる時期

産駒の出走が最も多かったのは2016年で、延べ226走でした。2019年の14走を最後に、産駒の出走は途切れています。

入れ替わりで主役になったのが、父の父にブライアンズタイムを持つ馬です。ただしこちらも減り続けており、2016年の1,020走に対して2025年は107走。表の2つの列は、どちらも終わりに向かって細くなっています。

産駒父の父
2016年2261,020
2017年1041,044
2018年56859
2019年14662
2020年0620
2021年0474
2022年0348
2023年0269
2024年0184
2025年0107
2026年044

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m7512.0%-0.2
芝 1401〜1800m3823.7%+5.8
芝 1801〜2200m277.4%-4.0
芝 2201m〜1315.4%+0.4
ダート 〜1400m10913.8%-1.4
ダート 1401〜1800m10819.4%+2.4
ダート 1801〜2200m2524.0%+6.0

ダートは距離が延びるほど数字が上がりました。1400m以下の13.8%から、1801〜2200mでは24.0%まで上がっています。人気との比較でも、長いほど上積みが残りました。芝で高かったのは1401〜1800mの23.7%で、1400m以下は12.0%どまりです。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
小倉・芝1200m1323.1%+10.6
東京・ダート1600m2725.9%+5.1
京都・ダート1400m1723.5%+5.1
中山・ダート1800m3318.2%+5.0
中山・芝1200m1216.7%+3.6
新潟・ダート1200m1711.8%-3.9
福島・芝1200m1612.5%-1.6

コースごとの出走は多くても33走なので、大づかみの傾向になります。数字が高かったのは東京のダート1600mで、27走して25.9%。中山のダート1800mが33走で18.2%、京都のダート1400mも23.5%と、上位には砂のコースが並びました。芝では小倉の芝1200mが13走で23.1%です。届かなかったのは新潟のダート1200mの11.8%でした。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良12715.7%+1.9
芝 稍重1612.5%-1.9
ダート 良15614.7%-0.8
ダート 稍重5221.2%+3.7
ダート 道悪3925.6%+6.6

渋った砂で数字が上がりました。ダートは良の14.7%から稍重で21.2%、道悪では25.6%まで伸びています。人気との比較でも、湿るほど上積みが大きくなりました。は良で15.7%、稍重では16走で12.5%です。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 先行4219.0%-1.9
芝 差し4918.4%+5.8
芝 追込494.1%-0.6
ダート 先行5234.6%-2.1
ダート 差し7220.8%+6.7
ダート 追込1229.0%+4.1

後ろから運んだときに人気以上でした。ダートの差しが72走で20.8%、追込も122走で9.0%あり、どちらも人気との比較でプラスが残っています。数字そのものが高いのはダートの先行の34.6%ですが、こちらは人気ほどではありません。芝も差しの18.4%が人気を上回りました。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1勝クラス4119.5%+3.6
芝 2勝クラス456.7%-2.6
芝 3勝クラス1717.6%+2.5
芝 オープン特別・リステッド1717.6%-5.1
芝 重賞2615.4%+0.9
ダート 未勝利5221.2%-1.7
ダート 1勝クラス6816.2%+2.5
ダート 2勝クラス8922.5%+5.3
ダート 3勝クラス205.0%-7.9
ダート オープン特別・リステッド137.7%-6.0

稼ぎどころはダートの2勝クラスでした。89走して22.5%、人気との比較でも上積みが残っています。ダートの1勝クラスも16.2%で人気以上でした。そこから上では止まり、ダートの3勝クラスは20走で5.0%、ダートのオープン特別・リステッドも13走で7.7%です。芝は1勝クラスの19.5%が最も高く、重賞の26走でも15.4%を残しました。

父の父としてのブライアンズタイム

父の父としての出走は延べ5,631走です。内訳はフリオーソ、タニノギムレット、タイムパラドックスの3頭が大半を占めます。

出走
フリオーソ1,790
タニノギムレット1,787
タイムパラドックス1,136
マヤノトップガン293
トーセンブライト276

父の父がブライアンズタイムの馬を、父ごとに数えた上位5頭です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m56611.0%-1.5
芝 1401〜1800m5768.2%-3.7
芝 1801〜2200m35413.6%-1.8
芝 2201m〜11822.9%+4.3
ダート 〜1400m1,65815.6%+0.3
ダート 1401〜1800m2,02016.1%+0.3
ダート 1801〜2200m27717.3%+0.4
ダート 2201m〜6227.4%+2.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良1,27410.3%-2.9
芝 稍重24813.7%0.0
芝 道悪9220.7%+6.8
ダート 良2,43816.2%+0.3
ダート 稍重86416.7%+1.3
ダート 道悪71515.4%-0.5
クラス(芝ダ別)
クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 オープン特別・リステッド6423.4%+4.5
芝 3勝クラス3619.4%+2.8
ダート 新馬21715.2%+1.2
ダート 1勝クラス1,20117.2%+1.0
芝 1勝クラス4379.4%-5.2
芝 2勝クラス21310.8%-2.4
ダート 2勝クラス70712.7%-1.6
ダート 3勝クラス18417.4%-0.5
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・ダート1200m12223.0%+7.7
札幌・ダート1700m8223.2%+6.0
阪神・ダート1400m11313.3%+1.9
東京・ダート1600m32413.9%+1.6
中山・芝2000m452.2%-12.0
中京・ダート1400m1088.3%-3.1
京都・ダート1800m19615.8%-1.7
中山・ダート1200m34112.9%-1.3

父の父としての本拠地はダートです。ダートの1401〜1800mは延べ2,020走を数え、この血のいちばん太い部分になっています。芝は総じて低く、芝の1401〜1800mは8.2%どまり。ただし芝の2201m以上だけは22.9%あり、長い距離では別の顔を見せます。馬場が渋ると数字が上がるのも産駒と同じで、芝の道悪は20.7%です。母の父との組み合わせでは、良い側と悪い側の両方がはっきり出ました。

同じ母の父を持つ馬を、父の父がブライアンズタイムかどうかで分けて比べています。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。

父父ブライアンズタイムと相性が良い母父

ゼンノロブロイ

(父の父:ブライアンズタイムあり × 母父:ゼンノロブロイ)

母父がゼンノロブロイの馬で比較すると、父の父がブライアンズタイムの馬は複勝率23.0%。父の父がブライアンズタイムでない馬の19.9%を上回っています。
特にダートの1401〜1800mでは好成績です。また、阪神・ダート1800mは複勝率35.7%とよく走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1711.8%+3.4
ダート 〜1400m128.3%+0.3
ダート 1401〜1800m7832.1%+8.1
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良205.0%-2.1
ダート 良5717.5%-1.9
ダート 稍重2133.3%+10.0
ダート 道悪1947.4%+26.4
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・ダート1800m1435.7%+16.4
中山・ダート1800m2128.6%-1.4

ネオユニヴァース

(父の父:ブライアンズタイムあり × 母父:ネオユニヴァース)

母父がネオユニヴァースの馬で比較すると、父の父がブライアンズタイムの馬は複勝率20.1%。父の父がブライアンズタイムでない馬の19.6%とほぼ同じですが、ダートは距離を問わず好成績です。また、東京・ダート1600mは複勝率21.4%とよく走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m7926.6%+9.2
ダート 1401〜1800m7017.1%+4.1
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良9621.9%+5.9
ダート 稍重3016.7%+1.4
ダート 道悪2729.6%+16.2
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
東京・ダート1600m1421.4%+12.6
東京・ダート1400m2231.8%+9.6
中山・ダート1200m1822.2%+7.7
中山・ダート1800m195.3%-10.1

父父ブライアンズタイムと相性が悪い母父

キングカメハメハ

(父の父:ブライアンズタイムあり × 母父:キングカメハメハ)

母父がキングカメハメハの馬で比較すると、父の父がブライアンズタイムの馬は複勝率11.6%。父の父がブライアンズタイムでない馬の24.6%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的にブライアンズタイムを持たない馬の方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を10.6%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m137.7%-1.0
芝 1401〜1800m3417.6%-1.8
芝 1801〜2200m147.1%-3.3
ダート 1401〜1800m185.6%-10.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5414.8%-0.3
ダート 良1711.8%-2.8

サウスヴィグラス

(父の父:ブライアンズタイムあり × 母父:サウスヴィグラス)

母父がサウスヴィグラスの馬で比較すると、父の父がブライアンズタイムの馬は複勝率20.0%。父の父がブライアンズタイムでない馬の21.6%とほぼ同じです。
特定の条件に偏らず、全体的にブライアンズタイムを持たない馬の方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を10.1%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m4221.4%+1.1
ダート 1401〜1800m229.1%-10.1
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良4318.6%-1.5
ダート 稍重1414.3%-1.6

ダンスインザダーク

(父の父:ブライアンズタイムあり × 母父:ダンスインザダーク)

母父がダンスインザダークの馬で比較すると、父の父がブライアンズタイムの馬は複勝率14.7%。父の父がブライアンズタイムでない馬の19.9%を大きく下回っています。
芝の1801〜2200mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にブライアンズタイムを持たない馬の方が成績が良いです。特にダートは距離を問わず人気ほど走れていません。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を8.5%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m210.0%-8.5
芝 1401〜1800m512.0%-6.4
芝 1801〜2200m2433.3%+11.6
芝 2201m〜1216.7%-3.4
ダート 〜1400m6311.1%-6.1
ダート 1401〜1800m7618.4%-3.1
ダート 1801〜2200m1723.5%0.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良8811.4%-1.1
芝 稍重166.2%-5.4
ダート 良8920.2%-2.2
ダート 稍重4418.2%-0.5
ダート 道悪329.4%-11.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
東京・ダート2100m1216.7%-0.5
京都・ダート1800m1216.7%-1.6
京都・芝1600m119.1%-3.1
中山・ダート1800m1811.1%-4.6

まとめ

  • 産駒の最後の出走は2019年。父の父としての出走も、2025年には107走まで減りました。
  • ダートは距離が延びるほど数字が上がる血でした。1801〜2200mで24.0%です。
  • ダートの道悪が25.6%。渋るほど人気以上に走りました。
  • 後ろから運んだときに人気以上。ダートの差しが20.8%、追込も9.0%を残しています。
  • ダートの2勝クラスが89走で22.5%。いちばん数のある好走条件でした。
  • 父の父としても芝の道悪が20.7%。湿ったときに数字が上がるのは受け継がれています。
  • 父の父として、相性の良さが目立った母の父は以下の2頭。
    • ゼンノロブロイ:特にダートの1401〜1800mでは好成績です。
    • ネオユニヴァース:ダートは距離を問わず好成績です。
  • 逆に、父の父としての相性が悪かった母の父は以下の3頭。
    • キングカメハメハ:特定の条件に偏らず、全体的にブライアンズタイムを持たない馬の方が成績が良いです。
    • サウスヴィグラス:特定の条件に偏らず、全体的にブライアンズタイムを持たない馬の方が成績が良いです。
    • ダンスインザダーク:ダートは距離を問わず人気ほど走れていません。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、ブライアンズタイム産駒の出走延べ400走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。