札幌芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

札幌芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

札幌芝1200mは、極端な脚質の有利不利は出にくいコースです。
配当が跳ねやすい、荒れやすいコースです。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
札幌・芝1200m
1番人気の複勝率
59.3%
三連複 万馬券率
40.2%
集計レース数
209レース

まず押さえる3つの特徴

1脚質の有利不利は小さめ
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1200m以下戦とほぼ同じ。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3開催が進むと外枠有利に
後半になるほど内枠の成績が落ちていく。

脚質:位置取り別の傾向

逃げ・先行の複勝率は、全国の芝1200m以下戦とほぼ同水準です。極端な脚質の有利不利は出にくいコースです。

逃げ・先行
38.7%
好位
29.6%
中団
17.7%
後方
4.4%
4角の位置取り別の複勝率(札幌芝1200・2018-2026)。
位置取り出走数札幌芝1200全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行65738.7%38.8%
好位70629.6%26.0%
中団72217.7%13.9%
後方7344.4%5.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1200m以下戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.2
1F
10.8
2F
11.3
3F
11.6
4F
11.6
5F
12.1
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(札幌芝1200・207レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:馬場で有利な枠が変わる

内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうがやや上です。
ただし馬場状態によって有利な枠が入れ替わるので、下の表で確認してください。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体21.8%22.3%外がやや有利
良馬場23.4%22.0%内がやや有利
道悪18.1%23.1%外が有利

開催が進むと外枠有利に傾く

序盤に比べ、終盤ほど内枠の成績が下がり、外枠が利いてきます。
馬場が使われて内が荒れてくる影響と考えられます。

同じ札幌芝1200mでも、開催の後半は外枠を見直すのが有効です。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)内外ほぼ互角
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は18,019円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

距離ローテ:距離を詰めてきた馬が走る

短縮ローテがやや優勢です。前走で長い距離を使っていた馬を軽視しないほうが良いコースです。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮32518.2%15.1%
200m以内の短縮15626.9%20.9%
同じ距離1,97722.8%21.6%
200m以内の延長22513.3%13.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

出走間隔:休み明けでも走れる

休み明けでも走れるコースです。実績のある馬なら、間隔が開いていても素直に取りたいところです。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週1,12025.0%23.0%
3〜5週75919.8%21.9%
6〜12週58819.0%18.8%
13週以上21618.1%15.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

馬格のある馬が走りにくいコースです。立ち回りの巧さが問われる舞台と言えます。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下72019.7%16.3%
440〜479kg1,43323.0%21.7%
480〜519kg64823.0%22.8%
520kg以上4617.4%24.9%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースと相性の良い種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ハーツクライ 3-7-6-26 複勝率 38.1%
  • ドレフォン 2-5-4-21 複勝率 34.4%
  • ジョーカプチーノ 4-5-2-24 複勝率 31.4%
  • シルバーステート 3-4-6-30 複勝率 30.2%
  • ロードカナロア 19-18-11-111 複勝率 30.2%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばデインヒル 4×3なら、父方をさかのぼって4代前と、母方をさかのぼって3代前に、同じデインヒルがいます。

札幌芝1200mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
デインヒル 4×3230-3-5-1534.8%
インリアリティ 5×5392-6-4-2730.8%
ストームキャット 3×4344-5-1-2429.4%
シャーペンアップ 5×5220-5-1-1627.3%
ダンジグ 5×511010-10-10-8027.3%

いちばん高いのはデインヒルのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ターントゥ 5×5302-0-1-2710.0%
ノーザンテースト 4×4704-1-3-6211.4%
ネヴァーベンド 5×5220-1-2-1913.6%

ターントゥ・ノーザンテーストのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。ただし抜けた存在はおらず、乗り役より馬の力を見たいコースです。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • モレイラ 4-5-2-8 複勝率 57.9%/勝率 21.1%
  • 田辺裕信 1-1-3-4 複勝率 55.6%/勝率 11.1%
  • ルメール 17-11-5-37 複勝率 47.1%/勝率 24.3%
  • 川田将雅 3-0-1-5 複勝率 44.4%/勝率 33.3%
  • 松山弘平 2-2-2-8 複勝率 42.9%/勝率 14.3%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 和田竜二 0-2-2-8 平均8.5番人気の馬で複勝率 33.3%(人気どおりなら17.4%)
  • 松岡正海 5-2-4-25 平均7.8番人気の馬で複勝率 30.6%(人気どおりなら18.2%)
  • 松山弘平 2-2-2-8 平均5.4番人気の馬で複勝率 42.9%(人気どおりなら32.4%)
  • 藤岡佑介 8-12-13-55 平均6.0番人気の馬で複勝率 37.5%(人気どおりなら28.0%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が26.5%。

軸の根拠にするには一歩足りません。相手選びで迷ったときの後押しとして使いたいコースです。

まとめ:買い方の指針

  • 脚質の有利不利は小さめです。位置取りより馬の力を重視したいところです。
  • 開催の後半は外枠有利にシフトします。同じコースでも時期で狙いを変えたいところです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA札幌芝1200m・正常完走レースの実測値です(出走延べ2,847頭/209レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。