福島芝2600mの傾向|コースの特徴と狙い方

福島芝2600mの傾向|コースの特徴と狙い方

福島芝2600mは、前に行った馬がそのまま残りやすいコースです。
芝2600mの中でも前に行った馬が残りやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
福島・芝2600m
1番人気の複勝率
65.3%
三連複 万馬券率
38.8%
集計レース数
98レース

まず押さえる3つの特徴

1逃げ・先行が止まりにくい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝2200〜2600m戦より高い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3枠は外がやや有利
外枠のほうが複勝率が高い傾向。

脚質:位置取り別の傾向

逃げ・先行の複勝率が、全国の芝2200〜2600m戦の平均を上回ります。

前に行った馬がそのまま残りやすく、後方から届きにくいコースです。

逃げ・先行
42.2%
好位
30.4%
中団
13.9%
後方
3.2%
4角の位置取り別の複勝率(福島芝2600・2018-2026)。
位置取り出走数福島芝2600全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行30642.2%36.3%
好位35230.4%32.4%
中団33713.9%20.9%
後方3473.2%8.2%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝2200〜2600m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

13.1
1F
11.8
2F
12.5
3F
12.7
4F
12.7
5F
12.5
6F
12.8
7F
12.9
8F
12.3
9F
12.0
10F
12.1
11F
12.0
12F
12.3
13F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(福島芝2600・98レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:外がやや有利

内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうがやや上です。
馬場状態による違いは下の表のとおりです。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体21.2%22.5%外がやや有利
良馬場21.9%22.0%ほぼ互角
道悪17.8%25.0%外が有利

開催が進むと外枠の利きが薄れる

序盤は外枠が利きますが、終盤には内外の差が小さくなります。
後半は内枠の巻き返しも意識したいところです。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)外枠が有利
中盤(3〜6日目)内外ほぼ互角
終盤(7日目以降)出走数が少なく判断しにくい
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は34,232円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

人気:1番人気の信頼度は平均どおり

1番人気の複勝率は、全国の芝2200〜2600m戦とほぼ同水準です。人気どおりに決まるかどうかは、その日のメンバー次第です。人気そのものを補正する必要はありません。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気9865.3%67.8%
2〜3番人気19639.8%49.7%
4〜6番人気29328.3%27.9%
7〜9番人気28614.3%12.6%
10番人気以下4696.0%4.2%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

出走間隔:休み明けは割引が必要

間隔が開いた馬の取りこぼしが目立ちます。実戦を使われている馬を上に取りたいコースです。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週34119.4%20.3%
3〜5週31223.1%24.9%
6〜12週48225.9%28.1%
13週以上20114.9%24.6%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

大型馬の取りこぼしが目立ちます。520kgを超える人気馬は、思い切って評価を下げる手もあります。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下21621.3%18.1%
440〜479kg69022.8%24.9%
480〜519kg36421.4%25.7%
520kg以上7218.1%23.7%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで産駒がよく走っている種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • オルフェーヴル 12-3-8-38 複勝率 37.7%
  • ステイゴールド 5-4-4-28 複勝率 31.7%
  • ゴールドシップ 11-9-13-79 複勝率 29.5%
  • キングカメハメハ 1-6-2-24 複勝率 27.3%
  • ディープインパクト 5-10-3-51 複勝率 26.1%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばノーザンテースト 5×5なら、父方をさかのぼって5代前と、母方をさかのぼって5代前に、同じノーザンテーストがいます。

福島芝2600mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ノーザンテースト 5×57410-5-12-4736.5%
サンデーサイレンス 3×419918-16-20-14527.1%

いちばん高いのはノーザンテーストのクロスです。この血を持つ馬は、人気が無くてもひもに入れておく価値があります。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ニアークティック 5×5252-0-0-238.0%
ダンジグ 4×4272-1-0-2411.1%
リファール 5×5651-5-3-5613.8%

ニアークティック・ダンジグのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 田辺裕信 5-6-2-9 複勝率 59.1%/勝率 22.7%
  • 丹内祐次 8-6-7-27 複勝率 43.8%/勝率 16.7%
  • 川又賢治 2-3-4-13 複勝率 40.9%/勝率 9.1%
  • 吉田豊 3-0-1-6 複勝率 40.0%/勝率 30.0%
  • 三浦皇成 1-3-4-13 複勝率 38.1%/勝率 4.8%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 川又賢治 2-3-4-13 平均7.8番人気の馬で複勝率 40.9%(人気どおりなら20.1%)
  • 吉田豊 3-0-1-6 平均7.5番人気の馬で複勝率 40.0%(人気どおりなら19.5%)
  • 田辺裕信 5-6-2-9 平均3.4番人気の馬で複勝率 59.1%(人気どおりなら41.9%)
  • 柴田善臣 4-1-0-9 平均7.5番人気の馬で複勝率 35.7%(人気どおりなら22.5%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が26.2%。

決め手にするほどではなく、評価が並ぶ2頭ならコース実績のあるほうを取る、くらいの使い方がちょうどよいコースです。

まとめ:買い方の指針

  • 逃げ・先行が残りやすい。前に行ける馬を素直に評価したいコースです。
  • 枠は外がやや有利です。外枠の馬を一段高く見たいところです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA福島芝2600m・正常完走レースの実測値です(出走延べ1,342頭/98レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。