中京芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

中京芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

中京芝1200mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝1200mの中でも差しが届きやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
中京・芝1200m
1番人気の複勝率
62.5%
三連複 万馬券率
38.0%
集計レース数
184レース

まず押さえる3つの特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1200m以下戦より低い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3枠は内が有利
内枠のほうが複勝率が高い傾向。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝の短距離なので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝1200m以下戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
33.6%
好位
25.3%
中団
14.5%
後方
6.9%
4角の位置取り別の複勝率(中京芝1200・2018-2026)。
位置取り出走数中京芝1200全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行70033.6%38.8%
好位65125.3%26.0%
中団71714.5%13.9%
後方7086.9%5.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1200m以下戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.2
1F
10.6
2F
11.3
3F
11.4
4F
11.3
5F
11.9
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(中京芝1200・184レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:内が有利(馬場を問わず)

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうが有利です。
良馬場でも道悪でも内が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体24.1%16.6%内が有利
良馬場23.7%16.7%内が有利
道悪25.6%16.0%内が有利

開催が進んでも傾向は大きく変わらない

序盤から終盤まで内枠有利が続きます。
時期による狙いの変更は不要で、素直に内枠を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)内枠が有利
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は30,886円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

人気:1番人気の信頼度は平均どおり

1番人気の複勝率は、全国の芝1200m以下戦とほぼ同水準です。人気の扱いで特別な補正はいりません。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気18462.5%59.9%
2〜3番人気36845.9%44.0%
4〜6番人気55225.5%26.9%
7〜9番人気53815.6%14.2%
10番人気以下1,1343.9%5.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

距離ローテ:距離を詰めてきた馬が走る

距離を詰めてきた馬に分があります。ローテだけで決める話ではありませんが、迷ったときの目安になります。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮23014.8%15.1%
200m以内の短縮51722.6%20.9%
同じ距離1,78419.8%21.6%
200m以内の延長8910.1%13.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

馬体重:大型馬が走るコース

520kg以上でもこなせるコースです。力の要る舞台で、馬格は武器になります。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下52613.1%16.3%
440〜479kg1,31520.6%21.7%
480〜519kg83722.0%22.8%
520kg以上9829.6%24.9%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。ただし上位のなかでの開きは小さく、血統だけで絞り込むのは難しいコースです。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ロードカナロア 28-15-19-134 複勝率 31.6%
  • ビッグアーサー 10-5-8-52 複勝率 30.7%
  • スクリーンヒーロー 1-4-4-24 複勝率 27.3%
  • ディープインパクト 9-10-5-66 複勝率 26.7%
  • ダイワメジャー 8-16-9-91 複勝率 26.6%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばターントゥ 5×5なら、父方をさかのぼって5代前と、母方をさかのぼって5代前に、同じターントゥがいます。

中京芝1200mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ターントゥ 5×5505-8-3-3432.0%
シアトルスルー 5×5223-1-2-1627.3%
インリアリティ 5×5397-1-2-2925.6%
レイズアネイティヴ 5×524523-17-18-18723.7%

いちばん高いのはターントゥのクロスです。この血を持つ馬は、人気が無くてもひもに入れておく価値があります。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ロベルト 5×4281-2-0-2510.7%
ニジンスキー 5×5521-5-0-4611.5%
ストームキャット 4×4341-3-1-2914.7%

ロベルト・ニジンスキーのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースで数字を残している騎手です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 川田将雅 12-8-3-17 複勝率 57.5%/勝率 30.0%
  • ルメール 4-4-3-11 複勝率 50.0%/勝率 18.2%
  • 荻野琢真 2-2-1-5 複勝率 50.0%/勝率 20.0%
  • 津村明秀 0-2-3-6 複勝率 45.5%/勝率 0.0%
  • 岩田望来 7-4-9-35 複勝率 36.4%/勝率 12.7%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 荻野琢真 2-2-1-5 平均11.5番人気の馬で複勝率 50.0%(人気どおりなら13.3%)
  • 津村明秀 0-2-3-6 平均7.5番人気の馬で複勝率 45.5%(人気どおりなら19.3%)
  • 杉原誠人 0-1-2-10 平均10.7番人気の馬で複勝率 23.1%(人気どおりなら12.2%)
  • 川田将雅 12-8-3-17 平均2.8番人気の馬で複勝率 57.5%(人気どおりなら47.6%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が25.8%。

決め手にするほどではなく、評価が並ぶ2頭ならコース実績のあるほうを取る、くらいの使い方がちょうどよいコースです。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 枠は内が有利です。内枠の馬を一段高く見たいところです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA中京芝1200m・正常完走レースの実測値です(出走延べ2,776頭/184レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。