中京芝1400mの傾向|コースの特徴と狙い方

中京芝1400mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝1400mの中でも差しが届きやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。
※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV
- コース
- 中京・芝1400m
- 1番人気の複勝率
- 59.5%
- 三連複 万馬券率
- 37.9%
- 集計レース数
- 264レース
まず押さえる3つの特徴
脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない
芝の短距離なので、基本は前が有利です。
ただし、全国の芝1400〜1700m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。
逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。
| 位置取り | 出走数 | 中京芝1400 | 全JRA競馬場 同距離帯 |
|---|---|---|---|
| 逃げ・先行 | 985 | 30.8% | 33.2% |
| 好位 | 926 | 26.0% | 27.5% |
| 中団 | 1,005 | 15.8% | 17.7% |
| 後方 | 969 | 8.5% | 7.7% |
ペース:1ハロンごとの平均ラップ
序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。
枠順:内が有利(馬場を問わず)
外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうが有利です。
良馬場でも道悪でも内が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。
| 馬場 | 内枠(1-4) | 外枠(5-8) | 目立つ側 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 22.7% | 18.3% | 内が有利 |
| 良馬場 | 22.5% | 18.3% | 内が有利 |
| 道悪 | 23.3% | 18.6% | 内が有利 |
開催が進んでも傾向は大きく変わらない
序盤から終盤まで内枠有利が続きます。
時期による狙いの変更は不要で、素直に内枠を評価できます。
| 開催時期 | 内枠の有利・不利 |
|---|---|
| 序盤(1〜2日目) | 内枠が有利 |
| 中盤(3〜6日目) | 内枠が有利 |
| 終盤(7日目以降) | 内枠が有利 |
荒れ度:万馬券が出やすいコース
三連複の平均配当は20,951円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。
前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。
人気:1番人気の取りこぼしが多い
1番人気の複勝率が、全国の芝1400〜1700m戦の平均を下回ります。1番人気は軸に置けますが、頭固定はやや危険です。連系より3連複のほうが噛み合うコースです。
| 人気 | 出走数 | このコース | 全JRA競馬場 同距離帯 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 264 | 59.5% | 64.0% |
| 2〜3番人気 | 528 | 43.2% | 46.7% |
| 4〜6番人気 | 789 | 28.4% | 27.7% |
| 7〜9番人気 | 771 | 16.3% | 13.1% |
| 10番人気以下 | 1,572 | 3.8% | 4.3% |
距離ローテ:距離を延ばしてきた馬が走る
距離を延ばしてきた馬がやや優勢です。延長を嫌う必要はないコースです。
| 前走からの距離変更 | 出走数 | このコース | 全JRA競馬場 同距離帯 |
|---|---|---|---|
| 200m超の短縮 | 290 | 13.8% | 17.7% |
| 200m以内の短縮 | 740 | 23.4% | 23.3% |
| 同じ距離 | 1,376 | 23.3% | 26.1% |
| 200m以内の延長 | 920 | 15.3% | 16.4% |
| 200m超の延長 | 19 | 15.8% | 9.4% |
※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。
出走間隔:休み明けは割引が必要
休み明けはやや割引が必要です。叩き2走目以降で、仕上がりの進んだ馬を中心に組みたいところです。一方、中1〜2週で使われた馬は複勝率が高く、詰めて使われている馬は嫌わなくて良さそうです。
| 前走からの間隔 | 出走数 | このコース | 全JRA競馬場 同距離帯 |
|---|---|---|---|
| 中1〜2週 | 777 | 23.8% | 20.7% |
| 3〜5週 | 801 | 23.8% | 23.6% |
| 6〜12週 | 1,064 | 19.1% | 22.6% |
| 13週以上 | 703 | 14.1% | 19.1% |
好走しやすい血統
このコースで産駒がよく走っている種牡馬です。
数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。
- オルフェーヴル 11-4-5-36 複勝率 35.7%
- ノヴェリスト 4-1-6-22 複勝率 33.3%
- キズナ 18-9-9-85 複勝率 29.8%
- シルバーステート 5-8-4-41 複勝率 29.3%
- ワールドエース 2-4-3-22 複勝率 29.0%
クロス(インブリード)でみる血統の傾向
クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばロベルト 5×4なら、父方をさかのぼって5代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じロベルトがいます。
中京芝1400mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。
数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。
複勝率が高いクロス
| クロス(祖先) | 出走数 | 着別度数 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| ロベルト 5×4 | 62 | 5-10-6-41 | 33.9% |
| ダマスカス 4×5 | 20 | 3-1-2-14 | 30.0% |
| インリアリティ 5×5 | 28 | 4-4-0-20 | 28.6% |
| シャーペンアップ 5×5 | 29 | 2-3-3-21 | 27.6% |
| ブラッシンググルーム 5×5 | 22 | 3-3-0-16 | 27.3% |
いちばん高いのはロベルトのクロスです。この血を持つ馬は、人気が無くてもひもに入れておく価値があります。
複勝率が低いクロス
| クロス(祖先) | 出走数 | 着別度数 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| ストームバード 4×5 | 61 | 3-2-0-56 | 8.2% |
| ファピアノ 4×5 | 20 | 1-1-0-18 | 10.0% |
| ストームキャット 4×4 | 49 | 1-2-2-44 | 10.2% |
ストームバード・ファピアノのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。
出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。
複勝率が高い騎手
このコースでの複勝率が高い騎手です。先頭とそれ以下で開きがあり、筆頭が乗ってきたときは一段高く見たいコースです。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。
数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。
- 川田将雅 18-19-7-32 複勝率 57.9%/勝率 23.7%
- 武豊 8-9-7-23 複勝率 51.1%/勝率 17.0%
- M.デム 9-5-6-23 複勝率 46.5%/勝率 20.9%
- 田中健 1-2-6-14 複勝率 39.1%/勝率 4.3%
- 坂井瑠星 11-2-8-42 複勝率 33.3%/勝率 17.5%
※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。
人気以上に走らせる騎手
馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。
数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。
- 田中健 1-2-6-14 平均8.0番人気の馬で複勝率 39.1%(人気どおりなら18.2%)
- 杉原誠人 1-2-1-8 平均7.5番人気の馬で複勝率 33.3%(人気どおりなら17.4%)
- 国分恭介 1-5-5-31 平均10.7番人気の馬で複勝率 26.2%(人気どおりなら10.9%)
- 武豊 8-9-7-23 平均3.7番人気の馬で複勝率 51.1%(人気どおりなら40.2%)
※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。
同コース好走歴のある馬に注目
このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が28.9%。リピーターに注目です。
中京芝1400mでは、同じコースを経験している馬が有利です。コース実績は、人気の裏づけとして素直に取れます。
まとめ:買い方の指針
- 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
- 枠は内が有利です。内枠の馬を一段高く見たいところです。
- 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。
- 同コース好走歴のあるリピーターを素直に信頼できます。
本記事の数字は2018〜2026年のJRA中京芝1400m・正常完走レースの実測値です(出走延べ3,924頭/264レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。







