中山芝2500mの傾向|コースの特徴と狙い方

中山芝2500mの傾向|コースの特徴と狙い方

中山芝2500mは、前に行った馬がそのまま残りやすいコースです。
芝2500mの中でも前に行った馬が残りやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
中山・芝2500m
1番人気の複勝率
72.7%
三連複 万馬券率
17.0%
集計レース数
88レース

まず押さえる3つの特徴

1逃げ・先行が止まりにくい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝2200〜2600m戦より高い。
2堅く決まりやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より低い。
3開催が進むと外枠有利に
後半になるほど内枠の成績が落ちていく。

脚質:位置取り別の傾向

逃げ・先行の複勝率が、全国の芝2200〜2600m戦の平均を上回ります。

前に行った馬がそのまま残りやすく、後方から届きにくいコースです。

逃げ・先行
38.8%
好位
34.4%
中団
18.9%
後方
6.2%
4角の位置取り別の複勝率(中山芝2500・2018-2026)。
位置取り出走数中山芝2500全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行24238.8%36.3%
好位28834.4%32.4%
中団28518.9%20.9%
後方2726.2%8.2%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝2200〜2600m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:200mごとの平均ラップ

下のグラフはその200m区間だけを並べたもので、数字は区間の終わり(スタートからの距離)を表します。最初の100mの平均は7.1秒で、これは他場と比較して平均的な入りです。

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

11.7
300m
12.2
500m
12.3
700m
12.4
900m
13.1
1100m
12.8
1300m
12.5
1500m
12.0
1700m
12.0
1900m
11.9
2100m
11.7
2300m
12.2
2500m
200mごとの平均ラップ秒数(中山芝2500・88レース)。最初の100mは上に別記しており、横軸はその後の200m区間の終わり(スタートからの距離)です。棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:馬場で有利な枠が変わる

内枠と外枠で複勝率に大きな差はなく、枠順による有利不利は小さいコースです。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体24.2%24.4%ほぼ互角
良馬場23.5%24.7%外がやや有利
道悪26.9%23.2%内が有利

開催が進むと外枠有利に傾く

序盤に比べ、終盤ほど内枠の成績が下がり、外枠が利いてきます。
馬場が使われて内が荒れてくる影響と考えられます。

同じ中山芝2500mでも、開催の後半は外枠を見直すのが有効です。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)内枠が有利
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:堅く決まりやすいコース

三連複の平均配当は13,990円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より低いです。

人気どころが順当に決まりやすく、手広く流すよりも上位人気を軸に絞るのが向いています。

人気:1番人気は信頼できる

1番人気の複勝率が、全国の芝2200〜2600m戦の平均を上回ります。1番人気を軸に置いて問題ありません。連対と3着では話が違うので、相手はやや広めに取りたいところです。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気8872.7%67.8%
2〜3番人気17652.3%49.7%
4〜6番人気26428.0%27.9%
7〜9番人気2479.7%12.6%
10番人気以下3123.2%4.2%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

出走間隔:休み明けは割引が必要

間隔が開いた馬は分が悪めです。ローテの詰まった馬を見直したいコースです。また、中1〜2週の連闘に近いローテも複勝率が低く、前走で残った疲れが影響しやすい舞台と言えます。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週18817.0%20.3%
3〜5週34525.5%24.9%
6〜12週40927.4%28.1%
13週以上14522.1%24.6%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

馬格のある馬が走りにくいコースです。立ち回りの巧さが問われる舞台と言えます。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下8728.7%18.1%
440〜479kg45625.4%24.9%
480〜519kg46723.8%25.7%
520kg以上7715.6%23.7%
太字は、全国の芝2200〜2600m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。ただし抜けた存在はおらず、血統は最後のひと押しくらいの扱いが合っています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • キズナ 5-5-3-23 複勝率 36.1%
  • ステイゴールド 4-7-3-35 複勝率 28.6%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばダンジグ 4×4なら、父方をさかのぼって4代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じダンジグがいます。

中山芝2500mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ダンジグ 4×4205-1-2-1240.0%
レイズアネイティヴ 5×5628-7-4-4330.6%
ミスタープロスペクター 4×512916-13-8-9228.7%

いちばん高いのはダンジグのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ヌレイエフ 5×4281-2-0-2510.7%
ターントゥ 5×5261-3-0-2215.4%
ノーザンテースト 4×4501-2-5-4216.0%

ヌレイエフ・ターントゥのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。上位のなかでも数字の開きが大きく、誰が乗るかで見え方が変わる舞台です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ルメール 10-7-10-8 複勝率 77.1%/勝率 28.6%
  • C.デム 2-1-2-4 複勝率 55.6%/勝率 22.2%
  • 横山和生 5-3-4-11 複勝率 52.2%/勝率 21.7%
  • 横山典弘 8-1-2-15 複勝率 42.3%/勝率 30.8%
  • 戸崎圭太 5-9-6-29 複勝率 40.8%/勝率 10.2%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ルメール 10-7-10-8 平均1.7番人気の馬で複勝率 77.1%(人気どおりなら57.1%)
  • 横山和生 5-3-4-11 平均5.0番人気の馬で複勝率 52.2%(人気どおりなら32.7%)
  • 松山弘平 0-3-2-11 平均6.9番人気の馬で複勝率 31.2%(人気どおりなら22.9%)
  • 坂井瑠星 0-2-1-8 平均7.9番人気の馬で複勝率 27.3%(人気どおりなら19.4%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が23.4%。

同じコースで一度好走したからといって、次も走るとは限らないコースです。好走歴より当日の条件を優先したいところです。

まとめ:買い方の指針

  • 逃げ・先行が残りやすい。前に行ける馬を素直に評価したいコースです。
  • 開催の後半は外枠有利にシフトします。同じコースでも時期で狙いを変えたいところです。
  • 堅く決まりやすいコースです。上位人気を軸に絞れます。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA中山芝2500m・正常完走レースの実測値です(出走延べ1,087頭/88レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。