京成杯オータムハンデキャップの傾向|過去10年データとステップレース分析

京成杯オータムハンデキャップの傾向|過去10年データとステップレース分析

京成杯オータムハンデキャップ(中山・芝1600m/GⅢ)の過去10年の傾向を、実測データで振り返ります。
秋の中山開幕週に行われるマイルのハンデ重賞で、二桁人気の馬が3着以内に8頭入っています。
ステップレース(前走)や人気の信頼度、脚質・血統まで順に見ていきます。

京成杯オータムハンデキャップは過去10年(2016〜2025年)すべて中山・芝1600m(外回り)で施行されております。施行時期も毎年9月上旬〜中旬で変わっておらず、10回とも中山の秋開催の初週に組まれています。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

レース
京成杯オータムハンデキャップ
主な施行条件
中山芝1600
1番人気の複勝率
60%(6/10回)
集計
過去10回(2016〜2025年)

まず押さえる特徴

11番人気は複勝どまり
複勝圏までは来ますが勝ち切りは五分で、過信しすぎないほうがよいレースです。
22〜3着に人気薄が入りやすい
軸は堅くても2〜3着に人気薄が飛び込み、三連複が高配当になりやすいレースです。
3ステップが明確
前走中京記念組は20頭中6頭が3着以内。複勝率は30%です。

過去の勝ち馬とステップレース

各年の勝ち馬と、その前走(ステップレース)です。どこを使ってきた馬が勝っているかが分かります。

勝ち馬人気前走(ステップ)
2025ホウオウラスカーズ13人気関越ステークス 10着
2024アスコリピチェーノ1人気NHKマイルカップ(GⅠ) 2着
2023ソウルラッシュ2人気安田記念(GⅠ) 9着
2022ファルコニア1人気中京記念(GⅢ) 3着
2021カテドラル7人気中京記念(GⅢ) 2着
2020トロワゼトワル4人気関屋記念(GⅢ) 2着
2019トロワゼトワル4人気豊明ステークス 1着
2018ミッキーグローリー1人気阿武隈ステークス 1着
2017グランシルク1人気中京記念(GⅢ) 2着
2016ロードクエスト1人気東京優駿(GⅠ) 11着

過去10年で3着以内が多かった前走レースです。数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

前走レース着別度数複勝率
中京記念3-1-2-1430%
関屋記念1-3-2-3614%
NHKマイルカップ1-0-1-340%
ヴィクトリアマイル0-1-1-340%

前走の着順から見る傾向

出走馬を前走の着順で分け、本レースでの成績を見たものです。前走好走組が中心か、大敗からの巻き返しがあるかが分かります。

前走の着順着別度数複勝率
前走1着2-1-0-1220%
前走2〜3着5-1-4-1442%
前走4〜5着0-3-1-1818%
前走6〜9着1-2-3-3017%
前走10着以下2-3-2-4513%

複勝率で見ると前走好走組が優勢ですが、前走6着以下から勝ち切った馬が3頭出ています。崩れた直後の馬を頭から消せないレースです。

コース全体(参考)

中山芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・9,479頭)での「前走(ステップ)の質」別の複勝率です。

前走の着差(勝ちタイムとの差)
区分複勝率
前走を勝利1027頭34%
前走0.3秒差以内で敗戦993頭38%
前走0.4〜0.8秒差1943頭24%
前走0.9秒差以上の敗戦3546頭13%

僅差で負けていた馬ほど、次にこのコースで巻き返しやすい傾向です。

前走の上がり3ハロン順位
区分複勝率
前走で上がり最速743頭36%
前走 上がり2〜3位1279頭31%
前走 上がり4位以下5316頭18%

前走でメンバー上位の脚を使えていた馬が、このコースでも好走しやすい傾向です。

前走の脚質(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
前走 逃げ・先行2264頭29%
前走 好位2064頭24%
前走 中団1634頭19%
前走 後方1476頭12%

※コース全体・全クラス混在の集計です。能力上位の馬ほど前走も好内容になりやすい点を含むため、京成杯オータムハンデキャップ固有の傾向ではなく馬を絞り込む際の参考としてご覧ください。

人気の信頼度と2〜3着の荒れ方

1番人気は過去10回で5勝
複勝率も勝率も平均的で、人気を疑う理由はありませんが、頭で固定するほどの信頼もありません。相手は広めに取りたいレースです。

勝ち馬の平均人気は3.5番人気。
2〜3着馬の平均人気は6.8番人気で、
三連複の平均配当は27,940円、万馬券率は70%です。

コース全体(参考)

中山芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・9,479頭)での人気別の複勝率です。

人気別
区分複勝率
1番人気662頭63%
2〜3番人気1325頭46%
4〜6番人気1987頭28%
7番人気以下5505頭8%

照合1番人気の信頼度はコース全体と同水準です。ただし頭で固定するほど抜けてはいないので、過信は避けたいところです。

脚質の傾向

3着以内馬の4コーナー通過位置の内訳です。前と後ろ、どちらが有利かの目安になります。

逃げ・先行
12頭
好位
9頭
中団
7頭
後方
2頭
過去10回の3着以内・計30頭の脚質内訳。
コース全体(参考)

中山芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・9,479頭)での脚質別(4コーナーの位置取り)の複勝率です。

脚質別(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
逃げ・先行2709頭37%
好位2427頭24%
中団2283頭13%
後方2060頭4%

照合京成杯オータムハンデキャップ(この10回)もコース全体も前・好位が優勢で一致。やはり前に行ける馬が残りやすく、先行力を素直に重視できます。

枠順の傾向

中山芝1600で行われた10回の、内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の成績です。

着別度数複勝率
内枠(1-4)4-3-8-5721%
外枠(5-8)6-7-2-6219%

枠順による大きな有利不利は出ていません。

コース全体(参考)

中山芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・9,479頭)での枠順別の複勝率です。

枠順別
区分複勝率
内枠(1〜4枠)4446頭23%
外枠(5〜8枠)5033頭19%

照合京成杯オータムハンデキャップは枠の差なし寄り、コース全体は内枠寄りと差があります。枠は決め打ちせず、当日の馬場状態も見て判断したいところです。

ペース・ラップ

中山芝1600の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり11.5秒、終い3ハロンは11.5秒。
序盤と終いの速度差が小さく、流れは大きく偏りにくいコースです。

道中で息が入りにくく、その流れを前で受けたまま止まらない持続力のある先行馬に向きます。

12.4
1F
11.0
2F
11.2
3F
11.4
4F
11.4
5F
11.4
6F
11.5
7F
11.7
8F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(中山芝1600・10レース)。棒が高いほど速い。
コース全体(参考)

中山芝1600m全体(663レース)の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり11.9秒、終い3ハロンは11.8秒。重賞だけの上のラップと見比べると、このコースの標準的な流れが分かります。

12.5
1F
11.3
2F
11.7
3F
11.9
4F
12.0
5F
11.9
6F
11.6
7F
11.9
8F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(中山芝1600m全体・663レース)。棒が高いほど速い。

照合京成杯オータムハンデキャップの過去10年とコース全体はラップの形がよく似ています(重賞のほうが全体に速い流れですが、緩急のつき方は同じ)。今年もこの流れになりやすく、上の脚質傾向がそのまま生きるはずです。

年齢別の傾向

出走馬を馬齢で分けた成績です。

馬齢着別度数複勝率
3歳2-1-1-1719%
4歳1-0-2-2511%
5歳6-3-5-3529%
6歳0-6-2-2723%
7歳1-0-0-128%
8歳以上0-0-0-30%

馬体重と前走からの増減

当日の馬体重

出走馬を当日の馬体重で分けた成績です。

馬体重着別度数複勝率
439kg以下0-1-0-614%
440〜449kg0-2-0-433%
450〜459kg2-2-0-1029%
460〜469kg3-0-3-1529%
470〜479kg0-1-2-1715%
480〜489kg2-1-2-1131%
490〜499kg0-2-0-1611%
500〜509kg2-1-1-1324%
510〜519kg0-0-1-118%
520kg以上1-0-1-1611%

480kg以上の大型馬は81走中14回が3着以内。それより軽い馬をやや下回りますが、はっきりした差ではありません。

コース全体(参考)

中山芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・9,479頭)での馬体重別の複勝率です。

馬体重別
区分複勝率
439kg以下2116頭15%
440〜449kg981頭21%
450〜459kg1151頭22%
460〜469kg1255頭21%
470〜479kg1170頭23%
480〜489kg962頭23%
490〜499kg701頭25%
500〜509kg509頭26%
510〜519kg290頭25%
520kg以上344頭26%

照合中山芝1600m全体では480kg以上の馬の複勝率が25%で、それより軽い馬を上回っています。

前走からの増減

出走馬を前走からの馬体重の増減で分けた成績です。初出走の馬と、前走の馬体重が記録に無い馬は除いています。

前走からの増減着別度数複勝率
4kg以上減1-3-5-2824%
増減3kg以内7-3-5-5023%
4〜9kg増2-2-0-2812%
10kg以上増0-2-0-1313%
コース全体(参考)

中山芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・9,479頭)での前走からの増減別の複勝率です。

前走からの増減別
区分複勝率
4kg以上減2029頭20%
増減3kg以内3162頭23%
4〜9kg増1725頭22%
10kg以上増788頭21%

照合中山芝1600m全体でも区分による複勝率の差はほとんどありません。

好走している父系(父の父=祖父)

過去10年の3着以内を、父の父(祖父にあたるグランドサイアー)でまとめた着別度数です。父単位より母数が確保でき、父系としての得意・不得意が見えます。

父系(父の父)着別度数複勝率
サンデーサイレンス系7-5-3-3629%
キングカメハメハ系3-1-1-1328%
コース全体(参考)

中山芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・9,479頭)での複勝率の高い父系(父の父)です。

父系(父の父)別
区分着別度数複勝率
ロードカナロア系8-4-10-3638%
オペラハウス系2-7-8-3632%
Dansili系20-23-25-15830%
ブラックタイド系11-3-3-4129%
フジキセキ系13-21-13-11729%
キングカメハメハ系103-106-64-72427%

照合京成杯オータムハンデキャップで目立つサンデーサイレンス系は、コース全体の上位には入っていません。少ないサンプルでの傾向の可能性があり、血統だけで買うのは避けたいところです。

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)とは、同じ祖先が父方・母方の両方に入る配合のこと。たとえば「ニジンスキー 5×5」なら、父方の5代前と母方の5代前の両方にニジンスキーがいます。コース全体の過去データで、クロス別の着別度数を見ます(世代は最も多い配合を表示)。

好走が目立つクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
ターントゥ 5×515-12-17-8035%
シャーペンアップ 5×55-7-2-3727%
ヌレイエフ 5×420-26-18-17127%
ストームバード 4×59-7-10-7426%
リファール 5×536-22-36-27925%

苦戦しているクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
トニービン 3×41-4-2-3816%
サドラーズウェルズ 4×411-4-4-10216%
インリアリティ 5×56-1-0-3716%
シアトルスルー 5×45-2-5-6316%

とくにトニービン(3×4)・サドラーズウェルズ(4×4)・インリアリティ(5×5)のクロスは複勝率が伸びていません。この血が濃い馬は、人気でも過信しすぎないほうが無難です。

好走が多い騎手

過去10年の成績が良い騎手です。

騎手着別度数複勝率
横山典弘2-0-1-260%
戸崎圭太1-2-0-443%
ルメール2-0-0-250%
木幡巧也1-0-1-167%
松若風馬0-1-1-167%
北村宏司0-2-0-250%
コース全体(参考)

中山芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・9,479頭)での複勝率の高い騎手です。

騎手別
区分着別度数複勝率
ルメール62-26-28-11650%
M.デム29-20-17-8444%
戸崎圭太49-66-41-22141%
佐々木大14-10-8-6633%
横山典弘14-19-12-9333%
横山武史35-22-22-17431%

照合京成杯オータムハンデキャップで好走の横山典弘は、コース全体でも複勝率上位。このコースを得意にしている点は心強い材料です。

まとめ:狙い方の指針

  • 1番人気は複勝までなら信頼、過信しすぎない
  • 2〜3着が荒れる傾向。軸は固く、相手は人気薄まで手広く広げたい。
  • 買い方は複勝・ワイドで軸を固く、三連複は相手を広げて高配当を狙う形が向く。
  • 二桁人気の激走が過去8頭。伏兵を1頭、相手に足す価値があります。
  • ステップは前走中京記念組が好成績。ここを叩いてきた馬を重視。
  • 前・好位が有利。先行力のある馬を上に取る。

本記事の数字は過去の実測値です(京成杯オータムハンデキャップの過去10回)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。