関屋記念の傾向|過去10年データとステップレース分析

関屋記念の傾向|過去10年データとステップレース分析

関屋記念(新潟・芝1600m/GⅢ)の過去10年の傾向を、実測データで振り返ります。
夏の新潟マイルを彩るハンデ重賞です。
ステップレース(前走)や人気の信頼度、脚質・血統まで順に見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

レース
関屋記念
主な施行条件
新潟芝1600
1番人気の複勝率
80%(8/10回)
集計
過去10回(2016〜2025年)

まず押さえる特徴

11番人気は複勝軸に堅い
複勝圏を外す年が少なく、軸としては信頼できる。
22〜3着に人気薄が入りやすい
軸は堅くても2〜3着に人気薄が飛び込み、三連複が高配当になりやすいレースです。
3ステップが明確
前走米子ステークス組は14頭中4頭が3着以内。複勝率は29%です。

過去の勝ち馬とステップレース

各年の勝ち馬と、その前走(ステップレース)です。どこを使ってきた馬が勝っているかが分かります。

勝ち馬人気前走(ステップ)
2025カナテープ1人気府中牝馬ステークス(GⅢ) 2着
2024トゥードジボン3人気米子ステークス 1着
2023アヴェラーレ4人気京王杯スプリングカップ(GⅡ) 4着
2022ウインカーネリアン1人気米子ステークス 1着
2021ロータスランド4人気中京記念(GⅢ) 5着
2020サトノアーサー4人気エプソムカップ(GⅢ) 6着
2019ミッキーグローリー1人気マイルチャンピオンシップ(GⅠ) 5着
2018プリモシーン1人気NHKマイルカップ(GⅠ) 5着
2017マルターズアポジー7人気七夕賞(GⅢ) 11着
2016ヤングマンパワー3人気多摩川ステークス 1着

過去10年で3着以内が多かった前走レースです。数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

前走レース着別度数複勝率
中京記念1-6-1-2326%
米子ステークス2-1-1-1029%
エプソムカップ1-0-2-1319%
NHKマイルカップ1-0-1-433%
ヴィクトリアマイル0-1-1-625%
安田記念0-1-1-625%

前走の着順から見る傾向

出走馬を前走の着順で分け、本レースでの成績を見たものです。前走好走組が中心か、大敗からの巻き返しがあるかが分かります。

前走の着順着別度数複勝率
前走1着3-1-2-1726%
前走2〜3着1-2-3-2023%
前走4〜5着4-3-2-1932%
前走6〜9着1-1-2-2812%
前走10着以下1-4-0-548%

前走で大きく崩れた馬の巻き返しは、ほとんど利いていません。前走の着順が素直に効くレースです。

コース全体(参考)

新潟芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,244頭)での「前走(ステップ)の質」別の複勝率です。

前走の着差(勝ちタイムとの差)
区分複勝率
前走を勝利371頭31%
前走0.3秒差以内で敗戦376頭38%
前走0.4〜0.8秒差743頭23%
前走0.9秒差以上の敗戦1626頭13%

僅差で負けていた馬ほど、次にこのコースで巻き返しやすい傾向です。

前走の上がり3ハロン順位
区分複勝率
前走で上がり最速336頭31%
前走 上がり2〜3位578頭29%
前走 上がり4位以下2137頭17%

前走でメンバー上位の脚を使えていた馬が、このコースでも好走しやすい傾向です。

前走の脚質(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
前走 逃げ・先行745頭27%
前走 好位859頭23%
前走 中団800頭20%
前走 後方680頭13%

※コース全体・全クラス混在の集計です。能力上位の馬ほど前走も好内容になりやすい点を含むため、関屋記念固有の傾向ではなく馬を絞り込む際の参考としてご覧ください。

人気の信頼度と2〜3着の荒れ方

1番人気は過去10回で4勝
複勝圏には来やすい一方、勝ち切るとは限らず、2〜3着には人気薄がよく飛び込みます。
1番人気は軸として堅く、2〜3着は荒れる——このレースの基本形です。

勝ち馬の平均人気は2.9番人気。
2〜3着馬の平均人気は4.7番人気で、
三連複の平均配当は9,175円、万馬券率は40%です。

コース全体(参考)

新潟芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,244頭)での人気別の複勝率です。

人気別
区分複勝率
1番人気287頭63%
2〜3番人気574頭48%
4〜6番人気861頭27%
7番人気以下2522頭7%

照合1番人気の複勝率は、コース全体より関屋記念のほうが明確に上。1番人気は素直に信頼してよいレースです。

脚質の傾向

3着以内馬の4コーナー通過位置の内訳です。前と後ろ、どちらが有利かの目安になります。

逃げ・先行
14頭
好位
8頭
中団
2頭
後方
6頭
過去10回の3着以内・計30頭の脚質内訳。
コース全体(参考)

新潟芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,244頭)での脚質別(4コーナーの位置取り)の複勝率です。

脚質別(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
逃げ・先行1110頭27%
好位1122頭26%
中団1022頭18%
後方990頭9%

照合関屋記念(この10回)もコース全体も前・好位が優勢で一致。やはり前に行ける馬が残りやすく、先行力を素直に重視できます。

枠順の傾向

新潟芝1600で行われた10回の、内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の成績です。

着別度数複勝率
内枠(1-4)3-3-5-6614%
外枠(5-8)7-8-4-7221%

やや外枠が有利な傾向です。

コース全体(参考)

新潟芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,244頭)での枠順別の複勝率です。

枠順別
区分複勝率
内枠(1〜4枠)1873頭18%
外枠(5〜8枠)2371頭22%

照合関屋記念もコース全体も外枠有利で一致。外枠に入った実力馬を上に取りやすいレースです。

ペース・ラップ

新潟芝1600の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり11.6秒、終い3ハロンは11.4秒。
序盤と終いの速度差が小さく、流れは大きく偏りにくいコースです。

道中で息が入りにくく、その流れを前で受けたまま止まらない持続力のある先行馬に向きます。

12.5
1F
10.9
2F
11.4
3F
11.7
4F
11.6
5F
11.3
6F
11.1
7F
11.8
8F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(新潟芝1600・10レース)。棒が高いほど速い。
コース全体(参考)

新潟芝1600m全体(287レース)の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり12.0秒、終い3ハロンは11.4秒。重賞だけの上のラップと見比べると、このコースの標準的な流れが分かります。

12.7
1F
11.2
2F
12.0
3F
12.4
4F
12.2
5F
11.4
6F
11.0
7F
11.9
8F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(新潟芝1600m全体・287レース)。棒が高いほど速い。

照合関屋記念の過去10年とコース全体はラップの形がよく似ています(重賞のほうが全体に速い流れですが、緩急のつき方は同じ)。今年もこの流れになりやすく、上の脚質傾向がそのまま生きるはずです。

年齢別の傾向

出走馬を馬齢で分けた成績です。

馬齢着別度数複勝率
3歳1-0-1-722%
4歳2-3-2-2820%
5歳4-6-5-4923%
6歳3-2-1-2718%
7歳0-0-0-250%
8歳以上0-0-0-20%

7歳は過去10年で3着以内ゼロです。数が出ているだけに、この年齢は明確な割引材料になります。

好走している父系(父の父=祖父)

過去10年の3着以内を、父の父(祖父にあたるグランドサイアー)でまとめた着別度数です。父単位より母数が確保でき、父系としての得意・不得意が見えます。

父系(父の父)着別度数複勝率
サンデーサイレンス系3-5-4-5119%
キングカメハメハ系2-3-0-1525%
コース全体(参考)

新潟芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,244頭)での複勝率の高い父系(父の父)です。

父系(父の父)別
区分着別度数複勝率
グラスワンダー系7-11-5-4037%
シンボリクリスエス系16-15-9-11326%
スクリーンヒーロー系8-9-5-6525%
ネオユニヴァース系5-7-8-6025%
キングカメハメハ系40-37-36-35124%
サンデーサイレンス系65-62-65-62224%

照合関屋記念で好走が目立つサンデーサイレンス系は、コース全体でも複勝率上位。血統的な裏付けがあり、信頼度は高めです。

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)とは、同じ祖先が父方・母方の両方に入る配合のこと。たとえば「ニジンスキー 5×5」なら、父方の5代前と母方の5代前の両方にニジンスキーがいます。コース全体の過去データで、クロス別の着別度数を見ます(世代は最も多い配合を表示)。

好走が目立つクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
ストームキャット 3×46-7-6-2840%
ヌレイエフ 5×47-7-16-7529%
ストームバード 4×54-6-4-3727%
サドラーズウェルズ 4×59-3-6-4827%

苦戦しているクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
ロベルト 5×44-2-2-4715%
ニアークティック 5×53-3-5-5816%

とくにロベルト(5×4)・ニアークティック(5×5)のクロスは複勝率が伸びていません。この血が濃い馬は、人気でも過信しすぎないほうが無難です。

好走が多い騎手

過去10年の成績が良い騎手です。

騎手着別度数複勝率
戸崎圭太3-0-1-544%
ルメール1-1-1-260%
三浦皇成1-1-0-529%
松若風馬0-1-1-0100%
菅原明良0-2-0-340%
津村明秀0-2-0-722%
コース全体(参考)

新潟芝1600m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,244頭)での複勝率の高い騎手です。

騎手別
区分着別度数複勝率
戸崎圭太27-13-12-6345%
M.デム9-10-11-5038%
吉田隼人9-10-4-4037%
北村宏司6-9-9-4336%
津村明秀13-18-17-10531%
田辺裕信10-10-7-6131%

照合関屋記念で好走の戸崎圭太は、コース全体でも複勝率上位。このコースを得意にしている点は心強い材料です。

まとめ:狙い方の指針

  • 1番人気は複勝軸として信頼できる。軸はここから入って堅い。
  • 2〜3着が荒れる傾向。軸は固く、相手は人気薄まで手広く広げたい。
  • 買い方は複勝・ワイドで軸を固く、三連複は相手を広げて高配当を狙う形が向く。
  • ステップは前走米子ステークス・中京記念組が好成績。ここを叩いてきた馬を重視。
  • 前・好位が有利。先行力のある馬を上に取る。
  • 父系はサンデーサイレンス系が好成績。コース全体でも上位で、同じ父系を持つ馬に注目。

本記事の数字は過去の実測値です(関屋記念の過去10回)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。