小倉芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

小倉芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

小倉芝1200mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝1200mの中でも差しが届きやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
小倉・芝1200m
1番人気の複勝率
57.9%
三連複 万馬券率
48.0%
集計レース数
648レース

まず押さえる3つの特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1200m以下戦より低い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3開催が進むと外枠有利に
後半になるほど内枠の成績が落ちていく。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝の短距離なので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝1200m以下戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

とはいえ後方まで下げた馬も平均を下回っており、前すぎても後ろすぎても届きません。好位を取れる馬が中心です。

逃げ・先行
37.0%
好位
23.6%
中団
12.7%
後方
4.7%
4角の位置取り別の複勝率(小倉芝1200・2018-2026)。
位置取り出走数小倉芝1200全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行2,57137.0%38.8%
好位2,31823.6%26.0%
中団2,63812.7%13.9%
後方2,4724.7%5.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1200m以下戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

入りが速く、終いは脚が上がります。
前は最後まで楽ができず、差しに余地が生まれるコースです。

11.9
1F
10.6
2F
11.2
3F
11.5
4F
11.7
5F
12.0
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(小倉芝1200・648レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:外がやや有利(馬場を問わず)

内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうがやや上です。
良馬場でも道悪でも外が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体18.7%20.1%外がやや有利
良馬場19.4%20.3%外がやや有利
道悪17.4%19.6%外が有利

開催が進むと外枠有利に傾く

序盤に比べ、終盤ほど内枠の成績が下がり、外枠が利いてきます。
馬場が使われて内が荒れてくる影響と考えられます。

同じ小倉芝1200mでも、開催の後半は外枠を見直すのが有効です。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)内外ほぼ互角
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は41,369円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

人気:1番人気の信頼度は平均どおり

1番人気の複勝率は、全国の芝1200m以下戦とほぼ同水準です。人気どおりに決まるかどうかは、その日のメンバー次第です。人気そのものを補正する必要はありません。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気64857.9%59.9%
2〜3番人気1,29441.6%44.0%
4〜6番人気1,94326.5%26.9%
7〜9番人気1,88114.9%14.2%
10番人気以下4,2335.6%5.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

距離ローテ:距離を詰めてきた馬が走る

前走より距離を詰めてきた馬のほうが走っています。スピードの持ち込みが利くコースです。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮1,04114.6%15.1%
200m以内の短縮1,51820.0%20.9%
同じ距離5,87220.1%21.6%
200m以内の延長33812.4%13.4%
200m超の延長119.1%14.3%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ザファクター 3-9-2-22 複勝率 38.9%
  • タリスマニック 2-3-6-21 複勝率 34.4%
  • Frankel 4-5-7-31 複勝率 34.0%
  • アメリカンペイトリオット 8-8-7-45 複勝率 33.8%
  • ダイワメジャー 42-35-39-270 複勝率 30.1%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばマキアヴェリアン 3×4なら、父方をさかのぼって3代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じマキアヴェリアンがいます。

小倉芝1200mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
マキアヴェリアン 3×4384-6-6-2242.1%
ボールドルーラー 5×5262-6-2-1638.5%
キングマンボ 3×4745-9-8-5229.7%
ブラッシンググルーム 5×5705-6-9-5028.6%
ダマスカス 4×5477-3-3-3427.7%

いちばん高いのはマキアヴェリアンのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ミルリーフ 5×5211-0-0-204.8%
ネヴァーベンド 5×5421-1-2-389.5%
ロベルト 5×5904-0-5-8110.0%

ミルリーフ・ネヴァーベンドのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。ただし顔ぶれの間に大きな開きはなく、騎手だけで取捨を決める場面は少なめです。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 川田将雅 21-14-7-43 複勝率 49.4%/勝率 24.7%
  • 坂井瑠星 14-6-8-34 複勝率 45.2%/勝率 22.6%
  • 武豊 14-7-9-42 複勝率 41.7%/勝率 19.4%
  • 松山弘平 50-25-24-160 複勝率 38.2%/勝率 19.3%
  • 北村友一 17-18-17-103 複勝率 33.5%/勝率 11.0%

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 原田和真 0-3-8-45 平均12.2番人気の馬で複勝率 19.6%(人気どおりなら9.7%)
  • 嶋田純次 0-5-2-38 平均11.9番人気の馬で複勝率 15.6%(人気どおりなら9.3%)
  • 坂井瑠星 14-6-8-34 平均4.3番人気の馬で複勝率 45.2%(人気どおりなら39.2%)
  • 荻野琢真 1-2-2-32 平均12.7番人気の馬で複勝率 13.5%(人気どおりなら7.9%)

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が25.9%。

決め手にするほどではなく、評価が並ぶ2頭ならコース実績のあるほうを取る、くらいの使い方がちょうどよいコースです。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし前に行き切ると止まるので、好位を取れる馬を中心に組みたいコースです。
  • 開催の後半は外枠有利にシフトします。同じコースでも時期で狙いを変えたいところです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA小倉芝1200m・正常完走レースの実測値です(出走延べ9,999頭/648レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。