アイビスサマーダッシュの傾向|過去10年データとステップレース分析

アイビスサマーダッシュの傾向|過去10年データとステップレース分析

アイビスサマーダッシュ(新潟・芝1000m/GⅢ)の過去10年の傾向を、実測データで振り返ります。
JRAで唯一、コーナーを通らない直線1000mで行われるスプリント重賞です。
ステップレース(前走)や人気の信頼度、脚質・血統まで順に見ていきます。

過去10年(2016〜2025年)はすべて新潟・芝1000mの直線コースで施行されており、開催場・距離の変更はありません。2024年から発走順が11レースから7レースへ、2025年は施行日が7月下旬から8月上旬へ移りましたが、レース条件そのものは変わっていません。なお直線競走のためコーナー通過順のデータが無く、脚質(4コーナーの位置取り)の集計は行いません。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

レース
アイビスサマーダッシュ
主な施行条件
新潟芝1000
1番人気の複勝率
70%(7/10回)
集計
過去10回(2016〜2025年)

まず押さえる特徴

11番人気は複勝軸に堅い
複勝圏を外す年が少なく、軸としては信頼できる。
2大波乱は少ないが穴は出る
大きく荒れる年は多くないが、二桁人気の激走がたびたびあり人気だけでは絞り切れない。
3ステップが明確
前走韋駄天ステークス組は45頭中13頭が3着以内。複勝率は29%です。

過去の勝ち馬とステップレース

各年の勝ち馬と、その前走(ステップレース)です。どこを使ってきた馬が勝っているかが分かります。

勝ち馬人気前走(ステップ)
2025ピューロマジック2人気アルクオーツスプリント(GⅠ) 5着
2024モズメイメイ3人気北九州記念(GⅢ) 3着
2023オールアットワンス9人気アイビスサマーダッシュ(GⅢ) 6着
2022ビリーバー7人気韋駄天ステークス 4着
2021オールアットワンス1人気葵ステークス 3着
2020ジョーカナチャン2人気韋駄天ステークス 2着
2019ライオンボス1人気韋駄天ステークス 1着
2018ダイメイプリンセス1人気CBC賞(GⅢ) 9着
2017ラインミーティア8人気韋駄天ステークス 4着
2016ベルカント1人気CBC賞(GⅢ) 3着

過去10年で3着以内が多かった前走レースです。数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

前走レース着別度数複勝率
韋駄天ステークス4-8-1-3229%
CBC賞2-0-1-1220%
北九州記念1-0-1-529%
葵ステークス1-1-0-167%
函館スプリントステークス0-1-1-625%
さくらんぼ特別0-0-2-250%

前走の着順から見る傾向

出走馬を前走の着順で分け、本レースでの成績を見たものです。前走好走組が中心か、大敗からの巻き返しがあるかが分かります。

前走の着順着別度数複勝率
前走1着1-3-4-1436%
前走2〜3着4-6-0-1737%
前走4〜5着3-0-0-1220%
前走6〜9着2-1-3-3913%
前走10着以下0-0-3-565%

前走で大きく崩れた馬の巻き返しは、ほとんど利いていません。前走の着順が素直に効くレースです。

コース全体(参考)

新潟芝1000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,113頭)での「前走(ステップ)の質」別の複勝率です。

前走の着差(勝ちタイムとの差)
区分複勝率
前走を勝利343頭24%
前走0.3秒差以内で敗戦369頭36%
前走0.4〜0.8秒差877頭23%
前走0.9秒差以上の敗戦2483頭13%

僅差で負けていた馬ほど、次にこのコースで巻き返しやすい傾向です。

前走の上がり3ハロン順位
区分複勝率
前走で上がり最速182頭25%
前走 上がり2〜3位399頭24%
前走 上がり4位以下3366頭18%

前走でメンバー上位の脚を使えていた馬が、このコースでも好走しやすい傾向です。

前走の脚質(4コーナーの位置取り)
区分複勝率
前走 逃げ・先行1171頭24%
前走 好位744頭16%
前走 中団515頭14%
前走 後方552頭10%

※コース全体・全クラス混在の集計です。能力上位の馬ほど前走も好内容になりやすい点を含むため、アイビスサマーダッシュ固有の傾向ではなく馬を絞り込む際の参考としてご覧ください。

人気の信頼度と2〜3着の荒れ方

1番人気は過去10回で4勝
複勝率も勝率も平均的で、人気を疑う理由はありませんが、頭で固定するほどの信頼もありません。相手は広めに取りたいレースです。

勝ち馬の平均人気は3.5番人気。
2〜3着馬の平均人気は5.7番人気で、
三連複の平均配当は26,269円、万馬券率は30%です。

コース全体(参考)

新潟芝1000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,113頭)での人気別の複勝率です。

人気別
区分複勝率
1番人気249頭58%
2〜3番人気498頭42%
4〜6番人気746頭25%
7番人気以下2620頭8%

照合1番人気の複勝率はコース全体も高めなので、人気は信頼できると見てよいでしょう。

枠順の傾向

新潟芝1000で行われた10回の、内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の成績です。

着別度数複勝率
内枠(1-4)3-2-3-6910%
外枠(5-8)7-8-7-7124%

外枠が有利な傾向です。

コース全体(参考)

新潟芝1000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,113頭)での枠順別の複勝率です。

枠順別
区分複勝率
内枠(1〜4枠)1892頭11%
外枠(5〜8枠)2221頭25%

照合アイビスサマーダッシュもコース全体も外枠有利で一致。外枠に入った実力馬を上に取りやすいレースです。

ペース・ラップ

新潟芝1000の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり10.8秒、終い3ハロンは10.9秒。
序盤と終いの速度差が小さく、流れは大きく偏りにくいコースです。

流れによる有利不利は小さく、位置取りより地力がものを言います。

11.8
1F
10.1
2F
10.5
3F
10.6
4F
11.5
5F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(新潟芝1000・10レース)。棒が高いほど速い。
コース全体(参考)

新潟芝1000m全体(249レース)の平均ラップです。序盤3ハロンは1ハロンあたり11.0秒、終い3ハロンは11.1秒。重賞だけの上のラップと見比べると、このコースの標準的な流れが分かります。

12.0
1F
10.3
2F
10.7
3F
10.8
4F
11.8
5F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ(新潟芝1000m全体・249レース)。棒が高いほど速い。

照合アイビスサマーダッシュの過去10年とコース全体はラップの形がよく似ています(重賞のほうが全体に速い流れですが、緩急のつき方は同じ)。今年も同じような流れを想定できます。

年齢別の傾向

出走馬を馬齢で分けた成績です。

馬齢着別度数複勝率
3歳1-1-1-443%
4歳3-1-0-2414%
5歳4-4-5-3825%
6歳0-3-2-4310%
7歳2-1-1-2315%
8歳以上0-0-1-811%

古馬相手でも3歳勢が最も高い複勝率を残しています。世代限定戦の実績馬は、相手が古馬でも軽視できません。

好走している父系(父の父=祖父)

過去10年の3着以内を、父の父(祖父にあたるグランドサイアー)でまとめた着別度数です。父単位より母数が確保でき、父系としての得意・不得意が見えます。

父系(父の父)着別度数複勝率
Dubawi系3-0-1-267%
Empire Maker系1-2-0-443%
タイキシャトル系1-1-1-443%
ディープインパクト系1-0-2-1220%
エンドスウィープ系0-1-2-827%
コース全体(参考)

新潟芝1000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,113頭)での複勝率の高い父系(父の父)です。

父系(父の父)別
区分着別度数複勝率
エンドスウィープ系6-10-8-6627%
サクラバクシンオー系14-11-7-9126%
Dubawi系5-3-6-4524%
キングカメハメハ系24-19-23-21424%
War Front系7-2-5-4723%
グラスワンダー系3-5-5-4423%

照合アイビスサマーダッシュで好走が目立つDubawi系は、コース全体でも複勝率上位。血統的な裏付けがあり、信頼度は高めです。

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)とは、同じ祖先が父方・母方の両方に入る配合のこと。たとえば「ニジンスキー 5×5」なら、父方の5代前と母方の5代前の両方にニジンスキーがいます。コース全体の過去データで、クロス別の着別度数を見ます(世代は最も多い配合を表示)。

好走が目立つクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
ニアークティック 5×513-10-5-8724%
ノーザンテースト 3×47-7-9-7324%

苦戦しているクロス

クロス(祖先)着別度数複勝率
ターントゥ 5×53-1-1-489%
ダマスカス 4×42-1-1-3710%
ストームバード 4×50-4-1-4310%
リファール 5×41-6-3-7112%
インリアリティ 5×51-1-3-3512%

とくにターントゥ(5×5)・ダマスカス(4×4)・ストームバード(4×5)のクロスは複勝率が伸びていません。この血が濃い馬は、人気でも過信しすぎないほうが無難です。

好走が多い騎手

過去10年の成績が良い騎手です。

騎手着別度数複勝率
杉原誠人1-0-2-538%
松岡正海0-2-1-0100%
石川裕紀2-0-0-340%
M.デム1-1-0-250%
鮫島克駿0-2-0-0100%
西村淳也0-0-2-167%
コース全体(参考)

新潟芝1000m全体(重賞〜条件戦をすべて含む、2016〜2026年・4,113頭)での複勝率の高い騎手です。

騎手別
区分着別度数複勝率
鮫島克駿6-9-5-3139%
丹内祐次9-9-10-6231%
石橋脩7-6-2-3928%
津村明秀12-12-8-8428%
菅原明良6-6-4-4327%
菊沢一樹15-10-9-10425%

照合アイビスサマーダッシュで目立つ杉原誠人は、コース全体の上位には見当たりません。騎手よりも馬そのものの力を重視したいところです。

まとめ:狙い方の指針

  • 1番人気は複勝軸として信頼できる。軸はここから入って堅い。
  • 大きく荒れる年は多くないが、人気だけで絞り切るのは危険
  • 二桁人気の激走が過去4頭。伏兵を1頭、相手に足す価値があります。
  • ステップは前走韋駄天ステークス・函館スプリントステークス組が好成績。ここを叩いてきた馬を重視。
  • 父系はDubawi系が好成績。コース全体でも上位で、同じ父系を持つ馬に注目。

本記事の数字は過去の実測値です(アイビスサマーダッシュの過去10回)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。