岩部純二騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

岩部純二騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

岩部純二騎手は長年にわたり人気薄の馬へ騎乗する機会が多い騎手です。前半・後半の両方で人気以上に走らせている条件が見つからないなか、近年に同人気帯の複勝率の平均を上回るようになった条件をJRA10場・平地の実測データで整理しました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

年別成績の推移

騎乗勝率複勝率単勝回収率平均人気
20162012.5%5.5%50.3%12.6
20172032.5%6.4%31.5%11.3
20181903.2%9.5%32.5%11.7
20191613.1%6.2%29.6%11.2
20201601.9%7.5%25.5%11.3
20211194.2%10.9%84.5%11.4
20221270.0%5.5%0.0%11.6
20231021.0%3.9%50.3%12.0
20241340.7%6.0%47.3%12.1
2025920.0%5.4%0.0%11.2
2026310.0%3.2%0.0%12.3

※2026年は8月9日までの集計です。

岩部純二騎手は平均人気が11番人気台で、人気薄への騎乗が中心です。勝率や複勝率そのものよりも、同じ人気の馬と比べてどれだけ走らせているかを見る方が実態をつかみやすいため、以下では前半と後半に分けて条件ごとに見ていきます。

勝率は1着率、複勝率は3着以内率です。
「人気以上に走らせているか」は、同じ条件・同じ人気の馬全体の複勝率とのです。例えば+5.0%は、複勝率そのものではなく「その平均より複勝率が5.0%高い」という意味です。プラスなら平均より上、マイナスなら下になります。同じ人気の馬が50頭に満たない条件では、人気を6つの帯(1番・2番・3番・4〜5番・6〜9番・10番人気以下)にまとめた平均と比べています。
単勝回収率は、その条件をすべて100円ずつ買った場合の回収率です。

※条件別の各表では、騎乗が10以下の区分は未記載です。
※「道悪」は重・不良を指します。

距離でみる騎乗

距離(芝ダ別)|前半(2016〜2020年)
距離(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 〜1400m1863.8%10.2%30.1%−1.9%
芝 1401〜1800m1531.3%5.2%10.3%−1.5%
芝 1801〜2200m450.0%0.0%0.0%−5.7%
芝 2201m〜110.0%9.1%0.0%−0.6%
ダート 〜1400m3283.7%10.1%60.4%+0.1%
ダート 1401〜1800m1711.8%1.8%26.5%−5.4%
ダート 1801〜2200m200.0%0.0%0.0%−4.3%
距離(芝ダ別)|後半(2021〜2026年)
距離(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 〜1400m962.1%10.4%72.6%−0.3%
芝 1401〜1800m810.0%3.7%0.0%−2.2%
芝 1801〜2200m200.0%0.0%0.0%−7.7%
ダート 〜1400m2561.6%6.2%38.9%−2.1%
ダート 1401〜1800m1350.0%3.7%0.0%−3.5%
ダート 1801〜2200m156.7%26.7%306.0%+11.7%

距離で同人気帯の複勝率の平均を上回ったのは後半の ダートの1801〜2200m だけですが、騎乗数が少ないため、参考程度に見てください。騎乗の中心である ダートの1400m以下 は前半こそ人気以上の成績でしたが、後半はわずかに同人気帯の複勝率の平均を下回りました。

芝の1801〜2200m と ダートの1401〜1800m はどちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均を下回っており、なかでも芝の1801〜2200mが最も大きな人気以下の成績です。

競馬場でみる騎乗

競馬場|前半(2016〜2020年)
競馬場騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
福島879.2%14.9%81.4%+1.2%
新潟1372.9%9.5%31.3%−2.0%
東京3432.6%5.5%30.4%−1.9%
中山3021.0%6.0%32.2%−1.8%
中京280.0%0.0%0.0%−7.2%
競馬場|後半(2021〜2026年)
競馬場騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
福島660.0%7.6%0.0%−2.7%
新潟720.0%2.8%0.0%−5.7%
東京2071.9%4.3%59.8%−2.9%
中山2211.4%9.0%41.4%+0.6%
中京140.0%7.1%0.0%−0.1%
京都130.0%0.0%0.0%−7.9%

競馬場も同様で、後半に同人気帯の複勝率の平均を上回ったのは 中山 だけです。騎乗数も後半は最も多い競馬場で、複勝率は前半6.0%から後半9.0%まで伸びました。

福島 は逆に前半の人気以上の成績から後半は人気以下の成績へ変わり、前半の主戦場だった 東京 と 新潟 もどちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均を下回っています。

馬場状態でみる騎乗

馬場(芝ダ別)|前半(2016〜2020年)
馬場(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 良3132.9%7.7%22.9%−1.3%
芝 稍重600.0%3.3%0.0%−6.8%
芝 道悪220.0%9.1%0.0%−4.0%
ダート 良3012.7%6.3%29.0%−2.3%
ダート 稍重1242.4%8.9%91.3%−0.8%
ダート 道悪954.2%6.3%45.2%−2.0%
馬場(芝ダ別)|後半(2021〜2026年)
馬場(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 良1680.6%5.4%30.5%−2.6%
芝 稍重190.0%15.8%0.0%+2.5%
芝 道悪119.1%9.1%167.3%+2.5%
ダート 良2560.4%4.3%17.9%−3.6%
ダート 稍重824.9%14.6%121.6%+5.2%
ダート 道悪690.0%2.9%0.0%−5.4%

馬場は、この記事のなかでいちばん動きのある項目です。 ダートの稍重 は前半の人気以下の成績から後半は複勝率14.6%まで伸び、単勝回収率も121.6%になりました。 芝の稍重 と 芝の道悪 も後半は人気以上の成績へ変わりましたが、騎乗数が少ないため、参考程度に見てください。

反対に良馬場は芝・ダートとも前半・後半を通して同人気帯の複勝率の平均を下回っています。

位置取りでみる騎乗

位置取り(芝ダ別)|前半(2016〜2020年)
位置取り(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 逃げ273.7%11.1%20.4%−10.8%
芝 先行506.0%18.0%29.6%−0.2%
芝 差し1081.9%3.7%18.1%−3.9%
芝 追込1840.5%3.8%2.4%+0.2%
ダート 逃げ3013.3%20.0%110.7%−5.9%
ダート 先行567.1%19.6%103.6%−7.8%
ダート 差し1314.6%11.5%110.2%+1.9%
ダート 追込3030.3%1.3%2.6%−0.9%
位置取り(芝ダ別)|後半(2021〜2026年)
位置取り(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 逃げ137.7%38.5%394.6%+18.9%
芝 先行303.3%10.0%61.3%−4.4%
芝 差し560.0%3.6%0.0%−4.5%
芝 追込820.0%1.2%0.0%−1.5%
ダート 逃げ166.2%25.0%136.9%−2.9%
ダート 先行624.8%17.7%189.5%−6.1%
ダート 差し1011.0%7.9%6.1%−0.8%
ダート 追込2280.0%0.9%0.0%−0.9%

位置取りは、複勝率の差と単勝回収率で見え方が変わります。 ダートの逃げ と ダートの先行 は複勝率の差こそどちらの期間でも人気以下の成績ですが、単勝回収率はどちらの期間でも100%を超えました。同人気帯の複勝率の平均をはっきり上回ったのは後半の 芝の逃げ ですが、騎乗数が少ないため、参考程度に見てください。

騎乗数がいちばん多いのは ダートの追込 で、こちらは前半・後半とも同人気帯の複勝率の平均をわずかに下回っています。

※ここでの「位置取り」は、レース結果のコーナー通過順からその競走での位置取りを機械的に振り分けたものです。事前に予想された脚質ではありません。コーナーのない新潟の直線1000mには通過順が存在しないため、この43騎乗は表から除外しています。

クラスでみる騎乗

クラス(芝ダ別)|前半(2016〜2020年)
クラス(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 新馬942.1%11.7%16.4%+2.3%
芝 未勝利1493.4%6.0%28.6%−3.0%
芝 1勝クラス902.2%5.6%15.2%−3.5%
芝 2勝クラス370.0%0.0%0.0%−5.5%
芝 オープン特別・
リステッド
200.0%10.0%0.0%−6.1%
ダート 新馬643.1%6.2%54.2%−1.9%
ダート 未勝利2813.2%7.5%42.0%−0.6%
ダート 1勝クラス1362.2%7.4%13.2%−2.9%
ダート 2勝クラス303.3%3.3%243.0%−5.8%
クラス(芝ダ別)|後半(2021〜2026年)
クラス(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 新馬611.6%6.6%84.1%−0.4%
芝 未勝利861.2%8.1%21.4%−0.7%
芝 1勝クラス460.0%4.3%0.0%−3.4%
ダート 新馬580.0%3.4%0.0%−2.9%
ダート 未勝利2491.6%5.2%56.0%−1.4%
ダート 1勝クラス811.2%12.3%7.7%−0.9%
ダート 2勝クラス160.0%0.0%0.0%−6.5%

クラスで同人気帯の複勝率の平均を上回ったのは前半の 芝の新馬 だけで、後半はわずかに人気以下の成績へ変わりました。騎乗の中心である ダートの未勝利 はどちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均をわずかに下回るにとどまっています。

ダートの1勝クラス は複勝率の差では人気以下の成績が続く一方、複勝率自体は前半7.4%から後半12.3%に上がりました。 ダートの2勝クラス はどちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均を大きく下回っています。

人気帯でみる騎乗

人気|前半(2016〜2020年)
人気騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
2番人気1526.7%40.0%122.7%−11.3%
3番人気2420.8%45.8%183.3%+4.1%
4〜5番人気4712.8%27.7%111.1%−2.1%
6〜9番人気1713.5%14.0%72.3%−0.9%
10番人気以下6500.2%0.9%11.2%−2.5%
人気|後半(2021〜2026年)
人気騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
3番人気119.1%36.4%56.4%−5.3%
4〜5番人気283.6%32.1%29.3%+2.1%
6〜9番人気1182.5%9.3%73.1%−5.1%
10番人気以下4400.5%1.6%26.1%−1.8%

人気帯では前半・後半を通して一貫した傾向がありません。

騎乗の中心である6〜9番人気と10番人気以下は、どちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均を下回っています。単独で人気以上の人気帯はありますが、特徴としては参考程度です。

乗り替わり・テン乗りでみる騎乗

騎乗のつながり|前半(2016〜2020年)
騎乗のつながり騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
継続騎乗3054.9%10.2%45.4%−2.6%
乗り替わり
(騎乗経験あり)
981.0%8.2%8.5%−1.7%
テン乗り1250.8%0.8%25.4%−4.3%
騎乗のつながり|後半(2021〜2026年)
騎乗のつながり騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
継続騎乗2341.7%11.1%23.4%−1.3%
乗り替わり
(騎乗経験あり)
721.4%5.6%88.1%−0.9%
テン乗り1080.9%1.9%42.5%−3.2%

3つの区分とも、前半・後半のどちらも同人気帯の複勝率の平均を下回りました。下がり方がいちばん小さいのは 乗り替わり(騎乗経験あり) です。騎乗数がいちばん多い 継続騎乗 も同人気帯の複勝率の平均をやや下回り、複勝率は前半10.2%・後半11.1%でした。 テン乗り はこの項目のなかでどちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均をいちばん大きく下回っています。

※デビュー戦はどの騎手にとっても初騎乗になるため、この表からは外しています。集計の始まりより前にデビューした馬も、それ以前の騎乗歴が分からないため対象外です。
※この2つに該当する578騎乗を除外しています。

単勝回収率が100%を超えた条件を確かめる

全期間で単勝回収率100%を超えたのは7条件です。複勝率の差でプラスの区分がないぶん、この記事では回収率のほうを丁寧に見ます。片方の期間だけで超えたものは対象にせず、前後半への分割・高配当の除外・引き直しの3方向で崩れないかを確かめます。

条件騎乗単勝回収率2016〜2020年2021〜2026年最高配当
1件を除外
高配当上位
5件を除外
ぶれ幅(95%)
クラス ダート 2勝クラス46158.5%243.0%
(30騎乗)
0.0%
(16騎乗)
0.0%0.0%0.0〜475.4%
位置取り ダート 先行118148.7%103.6%
(56騎乗)
189.5%
(62騎乗)
95.8%7.8%27.5〜311.4%
人気 3番人気35143.4%183.3%
(24騎乗)
56.4%
(11騎乗)
96.2%15.0%33.4〜280.6%
位置取り 芝 逃げ40142.0%20.4%
(27騎乗)
394.6%
(13騎乗)
14.1%0.0%0.0〜412.2%
距離 ダート 1801〜2200m35131.1%0.0%
(20騎乗)
306.0%
(15騎乗)
0.0%0.0%0.0〜393.4%
位置取り ダート 逃げ46119.8%110.7%
(30騎乗)
136.9%
(16騎乗)
73.8%0.0%16.7〜259.6%
馬場 ダート 稍重206103.3%91.3%
(124騎乗)
121.6%
(82騎乗)
68.3%7.2%21.6〜212.5%

「ぶれ幅(95%)」は、同じ条件の騎乗をくじ引きのように引き直す作業を2万回くり返し、出てきた回収率の真ん中95%が収まった範囲です。下限が100%を下回る場合は、同じデータから引き直しても100%未満になるケースが含まれるため、安定した100%超とは扱いません。

全期間で単勝回収率100%を超えたのは7条件です。複勝率の差で人気以上の区分がないぶん、この記事では回収率のほうを丁寧に見ます。片方の期間だけで超えたものは対象にせず、前後半への分割・高配当の除外・引き直しの3方向で崩れないかを確かめます。

騎乗数がいちばん多い ダートの稍重 は前半・後半とも単勝回収率100%を超えましたが、最高配当1件を除くと68.3%まで下がります。 ダートの先行 もどちらの期間でも100%を超えましたが、高配当上位5件を除くと7.8%まで落ち、位置取りは発馬後の展開で決まるため、事前の買い条件にはできません。

残る条件も、前半か後半のどちらかが0.0%になるか、高配当を除くと大きく下がっています。

まとめ

  • 前半と後半の両方で同人気帯の複勝率の平均を上回った区分はひとつもありません。 そのなかで後半のダートの稍重がいちばん確かな人気以上で、複勝率は14.6%まで伸びました。
  • ダートで前に付けたときは単勝回収率がどちらの期間でも100%超。 逃げ・先行とも同人気帯の複勝率の平均を下回ったままです。
  • 競馬場では中山が後半に唯一の人気以上。 複勝率は前半6.0%から後半9.0%まで伸び、後半の騎乗数もいちばん多い競馬場でした。
  • 芝の1801〜2200mはどちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均を最も大きく下回った条件です。 ダートの1401〜1800mも前半・後半とも下回り、騎乗の中心であるダートの1400m以下も後半はわずかに人気以下へ変わりました。
  • 騎乗の中心である6〜9番人気・10番人気以下は前半・後半とも人気以下です。 単独で人気以上の人気帯はありますが、特徴としては参考程度です。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016年〜2026年8月9日、岩部純二騎手の延べ1,520騎乗)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。