ルメートル騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

ルメートル騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

ルメートル騎手は短期免許で来日して騎乗する騎手で、集計対象241騎乗のうち169騎乗が京都に集中しています。JRA10場・平地の実測データで条件ごとの差を整理しました。集計期間が短いため、前半・後半には分けていません。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

年別成績の推移

騎乗勝率複勝率単勝回収率平均人気
202414311.2%34.3%86.0%5.2
2025984.1%13.3%91.2%8.2

ルメートル騎手は2024年と2025年で騎乗馬の人気水準が大きく変わっています。そのため年別の勝率や複勝率を単純に比較せず、以下では対象期間全体を使い、同じ人気の馬全体との複勝率の差から条件ごとの得意・苦手を見ていきます。

勝率は1着率、複勝率は3着以内率です。
「人気以上に走らせているか」は、同じ条件・同じ人気の馬全体の複勝率とのです。例えば+5.0%は、複勝率そのものではなく「その平均より複勝率が5.0%高い」という意味です。プラスなら平均より上、マイナスなら下になります。同じ人気の馬が50頭に満たない条件では、人気を6つの帯(1番・2番・3番・4〜5番・6〜9番・10番人気以下)にまとめた平均と比べています。
単勝回収率は、その条件をすべて100円ずつ買った場合の回収率です。

※条件別の各表では、騎乗が10以下の区分は未記載です。
※「道悪」は重・不良を指します。
※集計対象の期間が短く、前半・後半に分けると各期間の騎乗が少なくなりすぎるため、期間を分けずにまとめています。

距離でみる騎乗

距離(芝ダ別)|全期間(2024年〜2025年)
距離(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 〜1400m190.0%21.1%0.0%+2.5%
芝 1401〜1800m4314.0%30.2%183.3%+5.6%
芝 1801〜2200m306.7%20.0%16.7%−8.8%
ダート 〜1400m7010.0%25.7%155.7%−0.1%
ダート 1401〜1800m539.4%26.4%37.0%−2.9%
ダート 1801〜2200m170.0%23.5%0.0%−1.4%

距離別でいちばん上回ったのは 芝の1401〜1800m で、単勝回収率も183.3%と高い数字でした。反対に同人気帯の複勝率の平均を最も大きく下回った条件は 芝の1801〜2200m です。同じ芝でも、マイル前後とそれより長い距離で結果が分かれています。

ダートは1400m以下の騎乗がいちばん多く、平均とほぼ同水準で、単勝回収率だけ155.7%と高く出ました。ダートの1401〜1800mは同人気帯の複勝率の平均をやや下回っています。芝の1400m以下は同人気帯の複勝率の平均をわずかに上回りましたが、勝ちはありません。

競馬場でみる騎乗

競馬場|全期間(2024年〜2025年)
競馬場騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
中京484.2%12.5%14.8%−3.7%
京都1699.5%30.2%112.4%+1.9%
阪神1811.1%27.8%85.0%−8.7%

騎乗が10を超えたのは中京京都・阪神の3場だけで、なかでも 京都 が全体の7割を占めます。その京都は単勝回収率112.4%で、同人気帯の複勝率の平均をわずかに上回りました。 中京 は数字が伸びず同人気帯の複勝率の平均を下回っています。 阪神 は3場で同人気帯の複勝率の平均を最も大きく下回った条件でした。

馬場状態でみる騎乗

馬場(芝ダ別)|全期間(2024年〜2025年)
馬場(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 良789.0%26.9%62.7%+1.8%
芝 道悪137.7%38.5%268.5%+8.8%
ダート 良1034.9%21.4%19.9%−2.7%
ダート 稍重3020.0%40.0%321.0%+4.7%

馬場でいちばん上回ったのは 芝の道悪 で、騎乗は少ないものの単勝回収率268.5%です。 ダートの稍重 も上回り、単勝回収率321.0%は馬場別でいちばん高い数字でした。

一方、騎乗がいちばん多い ダートの良 は下回り、単勝回収率も伸びません。芝の良は同人気帯の複勝率の平均をやや上回りました。水を含んだ馬場のほうに人気との比較で好成績となっている並びです。

位置取りでみる騎乗

位置取り(芝ダ別)|全期間(2024年〜2025年)
位置取り(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 先行2910.3%37.9%99.7%+6.2%
芝 差し392.6%15.4%17.9%−7.6%
芝 追込283.6%17.9%11.1%+5.1%
ダート 先行4515.6%44.4%248.2%+3.7%
ダート 差し515.9%17.6%20.4%−2.5%
ダート 追込372.7%13.5%10.8%+3.2%

位置取りでは 先行 が芝・ダートとも同人気帯の複勝率の平均を上回りました。芝の先行は位置取りで同人気帯の複勝率の平均を最も大きく上回った条件です。ダートの先行も上回り、単勝回収率248.2%でした。

反対に 差し は芝・ダートとも同人気帯の複勝率の平均を下回り、芝の差しは位置取りで同人気帯の複勝率の平均を最も大きく下回った条件です。追込は複勝率こそ低いものの、乗っている馬の人気を踏まえた比較では芝・ダートとも同人気帯の複勝率の平均を上回りました。

※ここでの「位置取り」は、レース結果のコーナー通過順からその競走での位置取りを機械的に振り分けたものです。事前に予想された脚質ではありません。コーナーのない新潟の直線1000mには通過順が存在しないため、この0騎乗は表から除外しています。

クラスでみる騎乗

クラス(芝ダ別)|全期間(2024年〜2025年)
クラス(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 未勝利2611.5%30.8%121.2%+6.4%
芝 1勝クラス1910.5%26.3%55.3%−0.8%
芝 2勝クラス137.7%46.2%23.8%+18.5%
芝 オープン特別・
リステッド
147.1%28.6%27.1%+6.3%
芝 重賞120.0%0.0%0.0%−19.7%
ダート 新馬156.7%20.0%16.7%−10.9%
ダート 未勝利515.9%27.5%22.7%−0.9%
ダート 1勝クラス3716.2%32.4%89.7%+4.5%
ダート 2勝クラス1910.5%26.3%427.9%+3.5%
ダート 3勝クラス110.0%9.1%0.0%−10.6%

クラス別でいちばん同人気帯の複勝率の平均を上回ったのは 芝の2勝クラス ですが、騎乗は少なめです。芝は未勝利とオープン特別・リステッドも人気以上の成績です。ダートは 1勝クラス が上回り、2勝クラスは単勝回収率427.9%とクラス別でいちばん高い数字が出ました。

反対に同人気帯の複勝率の平均を最も大きく下回った条件は 芝の重賞 で、12騎乗すべてが4着以下でした。ダートも新馬・3勝クラスが同人気帯の複勝率の平均を下回っています。騎乗がいちばん多いのはダートの未勝利で、平均並みの水準です。

人気帯でみる騎乗

人気|全期間(2024年〜2025年)
人気騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
1番人気1533.3%73.3%90.0%+8.6%
2番人気2825.0%46.4%94.3%−5.4%
3番人気258.0%48.0%41.6%+6.3%
4〜5番人気427.1%23.8%60.0%−6.0%
6〜9番人気802.5%15.0%72.6%−1.3%
10番人気以下512.0%7.8%154.5%+2.8%

人気帯では人気以上と人気以下の成績が混在しており、明確な傾向はありません。

上位人気の一部や10番人気以下で同人気帯の複勝率の平均を上回っていますが、単独区分の結果で、騎乗数も多くありません。人気帯より距離・馬場・位置取りの方が特徴として見やすいデータです。

乗り替わり・テン乗りでみる騎乗

騎乗のつながり|全期間(2024年〜2025年)
騎乗のつながり騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
継続騎乗2520.0%56.0%96.8%+16.2%
テン乗り1667.2%22.9%43.4%−1.0%

騎乗のつながりでは 継続騎乗 が騎乗数は少ないものの、同人気帯の複勝率の平均を大きく上回りました。ただし単勝回収率は96.8%で、100%には届いていません。騎乗の大半は テン乗り で、平均とほぼ同水準です。同じ馬に乗り続けたときは、条件のなかでもとくに数の少ない区分です。

※デビュー戦はどの騎手にとっても初騎乗になるため、この表からは外しています。集計の始まりより前にデビューした馬も、それ以前の騎乗歴が分からないため対象外です。
※この2つに該当する44騎乗を除外しています。

単勝回収率が100%を超えた条件を確かめる

全期間の単勝回収率100%超は9条件です。騎乗の少ない区分が多いだけに、大穴1頭で押し上がった数字かどうかが問題になります。高配当の除外と引き直しで確かめます。

条件騎乗単勝回収率最高配当
1件を除外
高配当上位
5件を除外
ぶれ幅(95%)
クラス ダート 2勝クラス19427.9%13.9%0.0%0.0〜1270.5%
馬場 ダート 稍重30321.0%60.3%10.0%25.3〜870.0%
馬場 芝 道悪13268.5%0.0%0.0%0.0〜805.4%
位置取り ダート 先行45248.2%74.8%17.5%31.1〜633.3%
距離 芝 1401〜1800m43183.3%104.5%9.2%29.8〜400.9%
距離 ダート 〜1400m70155.7%43.8%7.7%15.0〜407.1%
人気 10番人気以下51154.5%0.0%0.0%0.0〜463.5%
クラス 芝 未勝利26121.2%33.2%0.0%0.0〜324.2%
競馬場 京都169112.4%66.2%24.0%30.6〜235.7%

※この記事は集計期間を前半・後半に分けていないため、期間を二分した再現性の確認は行っていません。

「ぶれ幅(95%)」は、同じ条件の騎乗をくじ引きのように引き直す作業を2万回くり返し、出てきた回収率の真ん中95%が収まった範囲です。下限が100%を下回る場合は、同じデータから引き直しても100%未満になるケースが含まれるため、安定した100%超とは扱いません。

全期間の単勝回収率100%超は9条件です。騎乗の少ない区分が多いだけに、大穴1頭で押し上がった数字かどうかが問題になります。高配当の除外と引き直しで確かめます。

単勝回収率100%超は9条件ありましたが、いずれも高配当を除くと崩れています。いちばん高かった ダートの2勝クラス の427.9%は、最高配当1件を除くと13.9%まで落ち、19騎乗のうちの1頭で数字ができていました。 ダートの稍重 や 芝の道悪 も1件を除いた時点で大きく下がります。いちばん粘ったのは 芝の1401〜1800m で、最高配当1件を除いても104.5%を保ちましたが、上位5件を除くと崩れました。騎乗がいちばん多い 京都 も1件を除くと下がります。 10番人気以下 は複勝率7.8%が示すとおり、当たり続けた結果ではなく1頭の配当で押し上がった数字でした。なお、位置取りは発馬後の展開で決まるため、事前の買い条件にはできません。

まとめ

  • 水を含んだ馬場で人気との比較で好成績です。 芝の道悪は複勝率38.5%、ダートの稍重は複勝率40.0%です。 騎乗がいちばん多いダートの良は同人気帯の複勝率の平均を下回りました。
  • 継続騎乗は複勝率56.0%と高く出ています。 ただし騎乗数が少ないため、参考程度に見てください。
  • 騎乗の7割を占める京都はわずかに人気以上の成績です。 複勝率30.2%・単勝回収率112.4%でした。 中京は複勝率12.5%と対照的です。
  • 単勝回収率100%超の9条件は、どれも高配当に支えられています。 いちばん粘った芝の1401〜1800mでも、高配当上位5件を除くと崩れます。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2024年〜2026年8月9日、ルメートル騎手の延べ241騎乗)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。