T.マーカンド騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

T.マーカンド騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

T.マーカンド騎手は短期免許で来日して騎乗する騎手です。集計対象の516騎乗は東京と中山に集中しており、その騎乗構成のなかで条件ごとの差をJRA10場・平地の実測データから整理しました。集計期間が短いため、前半・後半には分けていません。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

年別成績の推移

騎乗勝率複勝率単勝回収率平均人気
202213811.6%32.6%74.7%4.6
202311816.9%36.4%75.4%4.4
202410813.0%38.0%85.0%4.5
202515212.5%37.5%68.4%4.4

T.マーカンド騎手は平均人気が4番人気台でほぼ変わらず、来日時期ごとの人気水準は比較的そろっています。ただし短期免許での騎乗なので、年別成績はキャリアの推移ではなく各年来日時の結果として見て、以下では同じ人気の馬全体との複勝率の差を使って条件ごとに評価します。

勝率は1着率、複勝率は3着以内率です。
「人気以上に走らせているか」は、同じ条件・同じ人気の馬全体の複勝率とのです。例えば+5.0%は、複勝率そのものではなく「その平均より複勝率が5.0%高い」という意味です。プラスなら平均より上、マイナスなら下になります。同じ人気の馬が50頭に満たない条件では、人気を6つの帯(1番・2番・3番・4〜5番・6〜9番・10番人気以下)にまとめた平均と比べています。
単勝回収率は、その条件をすべて100円ずつ買った場合の回収率です。

※条件別の各表では、騎乗が10以下の区分は未記載です。
※「道悪」は重・不良を指します。
※集計対象の期間が短く、前半・後半に分けると各期間の騎乗が少なくなりすぎるため、期間を分けずにまとめています。

距離でみる騎乗

距離(芝ダ別)|全期間(2022年〜2025年)
距離(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 〜1400m5510.9%29.1%51.6%−4.7%
芝 1401〜1800m12213.1%42.6%68.7%+4.3%
芝 1801〜2200m6515.4%38.5%82.9%+0.7%
芝 2201m〜339.1%27.3%54.5%−6.6%
ダート 〜1400m9214.1%34.8%110.0%+3.2%
ダート 1401〜1800m13115.3%36.6%75.8%−2.1%
ダート 1801〜2200m130.0%7.7%0.0%−10.7%

距離別でいちばん同人気帯の複勝率の平均を上回ったのは 芝の1401〜1800m です。騎乗もまとまっていて、同人気帯の複勝率の平均を4.3%上回りました。 ダートの1400m以下 も同人気帯の複勝率の平均を上回り、単勝回収率は距離別でいちばん高い数字です。

反対に芝は短いほうも長いほうも同人気帯の複勝率の平均を下回り、騎乗がいちばん多い ダートの1401〜1800m もわずかに届いていません。ダートの1801〜2200mは騎乗が少ないため、参考程度に見てください。

競馬場でみる騎乗

競馬場|全期間(2022年〜2025年)
競馬場騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
東京20514.1%33.7%89.8%+1.8%
中山27313.6%40.3%66.4%+0.6%
京都214.8%9.5%60.5%−14.8%
阪神1315.4%30.8%76.2%−3.7%

騎乗は 中山東京 の2場でほとんどを占め、どちらも同人気帯の複勝率の平均をわずかに上回っています。

関西の開催は騎乗が少なく、 京都 は同人気帯の複勝率の平均を14.8%下回って、この記事の表で同人気帯の複勝率の平均を最も大きく下回った条件です。阪神も同人気帯の複勝率の平均を下回りましたが、こちらも騎乗が少ないため参考程度に見てください。関東の2場に騎乗が集中しているぶん、成績もほぼその2場でできています。

馬場状態でみる騎乗

馬場(芝ダ別)|全期間(2022年〜2025年)
馬場(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 良26312.9%36.9%67.1%+0.7%
ダート 良19015.3%34.7%96.5%−0.3%
ダート 稍重4511.1%37.8%45.6%+3.1%

馬場は表に出る区分が3つだけです。 芝の良 と ダートの良 は同人気帯の複勝率の平均とほぼ同じ水準で、水を含んだ ダートの稍重 だけが同人気帯の複勝率の平均を上回りました。

芝の稍重と道悪は騎乗数が少なく表に出ないため、渋った芝での傾向はこの記事のデータでは判断できません。

位置取りでみる騎乗

位置取り(芝ダ別)|全期間(2022年〜2025年)
位置取り(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 先行9718.6%48.5%91.9%+4.5%
芝 差し1199.2%37.0%46.4%+2.2%
芝 追込506.0%12.0%56.2%−6.6%
ダート 先行11621.6%51.7%96.8%+1.0%
ダート 差し937.5%20.4%81.3%−3.4%
ダート 追込260.0%7.7%0.0%−2.7%

位置取りでは 先行 の複勝率が芝・ダートとも高く、なかでも 芝の先行 が同人気帯の複勝率の平均をいちばん大きく上回りました。

差しは芝とダートで結果が分かれ、 芝の差し は同人気帯の複勝率の平均を上回る一方、 ダートの差し は同人気帯の複勝率の平均を下回っています。追込は芝・ダートとも同人気帯の複勝率の平均を下回りました。

※ここでの「位置取り」は、レース結果のコーナー通過順からその競走での位置取りを機械的に振り分けたものです。事前に予想された脚質ではありません。コーナーのない新潟の直線1000mには通過順が存在しないため、この0騎乗は表から除外しています。

クラスでみる騎乗

クラス(芝ダ別)|全期間(2022年〜2025年)
クラス(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 新馬5318.9%43.4%95.7%+1.8%
芝 未勝利6216.1%41.9%72.7%+1.4%
芝 1勝クラス4219.0%45.2%142.4%+9.8%
芝 2勝クラス504.0%28.0%10.6%−8.9%
芝 3勝クラス306.7%23.3%46.3%−9.7%
芝 オープン特別・
リステッド
1520.0%66.7%62.0%+26.8%
芝 重賞230.0%13.0%0.0%−7.6%
ダート 新馬2619.2%26.9%96.2%−7.4%
ダート 未勝利7815.4%44.9%77.8%+2.0%
ダート 1勝クラス5414.8%33.3%77.8%−2.1%
ダート 2勝クラス4513.3%28.9%127.3%+1.6%
ダート 3勝クラス2412.5%29.2%78.3%+0.4%
ダート オープン特別・
リステッド
110.0%27.3%0.0%−2.8%

クラス別でいちばん同人気帯の複勝率の平均を上回ったのは 芝のオープン特別・リステッド ですが、騎乗が少ないため参考程度に見てください。騎乗のまとまった区分では 芝の1勝クラス が複勝率45.2%と高く、単勝回収率もクラス別でいちばん高い数字でした。 ダートの未勝利 も同人気帯の複勝率の平均を上回っています。

反対に芝の上のクラスでは数字が落ち、芝の2勝クラス・3勝クラス・重賞はいずれも同人気帯の複勝率の平均を下回り、重賞は勝ちがありません。ダートの2勝クラス・3勝クラスは平均並みを保っています。

人気帯でみる騎乗

人気|全期間(2022年〜2025年)
人気騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
1番人気7532.0%69.3%70.0%+4.6%
2番人気8920.2%48.3%89.7%−3.5%
3番人気7516.0%41.3%95.9%−0.3%
4〜5番人気11811.0%33.9%116.2%+3.4%
6〜9番人気1211.7%12.4%38.5%−4.1%
10番人気以下380.0%13.2%0.0%+7.5%

人気帯では明確なまとまりがありません。

1番人気では人気以上の成績ですが、2番人気・6〜9番人気では同人気帯の複勝率の平均を下回り、中位人気も区分によって結果が異なります。単独の人気帯だけを特徴として見るより、参考程度にしたいデータです。

乗り替わり・テン乗りでみる騎乗

騎乗のつながり|全期間(2022年〜2025年)
騎乗のつながり騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
継続騎乗3826.3%50.0%107.1%+1.1%
乗り替わり
(騎乗経験あり)
267.7%23.1%56.2%−8.2%
テン乗り35210.8%35.8%66.1%+1.9%

騎乗の大半は テン乗り で、全体の7割近くを占めます。同人気帯の複勝率の平均を上回っており、初めて乗る馬でも人気との比較で成績を落としていません。

継続騎乗 は騎乗が少ないものの勝率・複勝率とも高く、単勝回収率が100%を超えた中身は次の節で確かめます。反対に、過去に乗ったことのある馬に戻ったときは同人気帯の複勝率の平均を8.2%下回りました。

※デビュー戦はどの騎手にとっても初騎乗になるため、この表からは外しています。集計の始まりより前にデビューした馬も、それ以前の騎乗歴が分からないため対象外です。
※この2つに該当する100騎乗を除外しています。

単勝回収率が100%を超えた条件を確かめる

全期間の単勝回収率100%超は5条件です。この5つについて、大穴1頭で押し上がった数字でないかを、高配当の除外と引き直しで確かめます。

条件騎乗単勝回収率最高配当
1件を除外
高配当上位
5件を除外
ぶれ幅(95%)
クラス 芝 1勝クラス42142.4%99.8%17.3%41.7〜270.0%
クラス ダート 2勝クラス45127.3%67.3%5.8%21.1〜281.8%
人気 4〜5番人気118116.2%105.8%66.4%59.5〜180.9%
距離 ダート 〜1400m92110.0%80.8%36.0%43.8〜194.9%
騎乗のつながり 継続騎乗38107.1%74.1%27.3%38.9〜197.6%

※この記事は集計期間を前半・後半に分けていないため、期間を二分した再現性の確認は行っていません。

「ぶれ幅(95%)」は、同じ条件の騎乗をくじ引きのように引き直す作業を2万回くり返し、出てきた回収率の真ん中95%が収まった範囲です。下限が100%を下回る場合は、同じデータから引き直しても100%未満になるケースが含まれるため、安定した100%超とは扱いません。

全期間の単勝回収率100%超は5条件です。この5つについて、大穴1頭で押し上がった数字でないかを、高配当の除外と引き直しで確かめます。

5条件のうちいちばん粘ったのは 4〜5番人気 で、118騎乗と母数もいちばん大きく、最高配当1件を除いても105.8%を保ちますが、高配当上位5件を除くと66.4%まで下がります。 芝の1勝クラス と ダートの2勝クラス は最高配当1件を除いた時点でどちらも100%を割り込みました。 ダートの1400m以下 と 継続騎乗 も同様に、1件を除くと100%を下回ります。複勝率で同人気帯の複勝率の平均を上回っている条件でも、単勝を買い続けて100%を超えるかどうかは別の話になります。

まとめ

  • 同じ差しでも芝とダートで結果が反対です。 芝の差しは同人気帯の複勝率の平均を2.2%上回り、ダートの差しは同人気帯の複勝率の平均を3.4%下回りました。
  • 騎乗の9割は東京と中山で、どちらも同人気帯の複勝率の平均に近い成績です。 21騎乗の京都は同人気帯の複勝率の平均を14.8%下回り、この記事で同人気帯の複勝率の平均を最も大きく下回った条件でした。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2022年〜2026年8月9日、T.マーカンド騎手の延べ516騎乗)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。