R.ムーア騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

R.ムーア騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

R.ムーア騎手は短期免許で来日して騎乗する騎手で、騎乗の大半が初めて乗る馬です。前半・後半の両方で人気以上の成績が残った条件を、JRA10場・平地の実測データから整理しました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

年別成績の推移

騎乗勝率複勝率単勝回収率平均人気
20166625.8%47.0%70.0%2.6
20177623.7%52.6%81.7%2.2
20185420.4%55.6%55.9%2.5
20195710.5%42.1%26.3%3.2
2021119.1%45.5%50.0%4.3
20224820.8%41.7%66.0%3.5
20232512.0%36.0%28.0%3.0
20247116.9%39.4%118.7%3.4

R.ムーア騎手は上位人気の馬への騎乗が中心ですが、来日時期によって騎乗数には大きな差があります。短期免許での年別成績をキャリアの推移とは見ず、以下では同じ人気の馬全体との複勝率の差を使って条件ごとに評価します。

勝率は1着率、複勝率は3着以内率です。
「人気以上に走らせているか」は、同じ条件・同じ人気の馬全体の複勝率とのです。例えば+5.0%は、複勝率そのものではなく「その平均より複勝率が5.0%高い」という意味です。プラスなら平均より上、マイナスなら下になります。同じ人気の馬が50頭に満たない条件では、人気を6つの帯(1番・2番・3番・4〜5番・6〜9番・10番人気以下)にまとめた平均と比べています。
単勝回収率は、その条件をすべて100円ずつ買った場合の回収率です。

※条件別の各表では、騎乗が10以下の区分は未記載です。
※「道悪」は重・不良を指します。

距離でみる騎乗

距離(芝ダ別)|前半(2016〜2020年)
距離(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 〜1400m3016.7%40.0%50.7%−5.1%
芝 1401〜1800m7820.5%53.8%59.7%+5.2%
芝 1801〜2200m4017.5%47.5%62.8%−3.5%
芝 2201m〜1822.2%38.9%35.0%−7.4%
ダート 〜1400m3619.4%52.8%46.9%+3.0%
ダート 1401〜1800m3925.6%51.3%88.5%+0.6%
ダート 1801〜2200m1127.3%54.5%80.9%−1.8%
距離(芝ダ別)|後半(2021〜2024年)
距離(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 〜1400m1421.4%42.9%70.0%0.0%
芝 1401〜1800m3724.3%48.6%157.8%+4.7%
芝 1801〜2200m3411.8%32.4%30.3%−11.4%
ダート 〜1400m2015.0%40.0%44.0%−1.7%
ダート 1401〜1800m3414.7%44.1%91.2%+3.2%

距離別でいちばん安定しているのは 芝の1401〜1800m で、どちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均を上回りました。 ダートの1401〜1800m も同じくどちらの期間も人気以上の成績で、芝・ダートとも中距離の手前が持ち場になっています。

反対にどちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均を下回ったのは 芝の1801〜2200m で、複勝率も後半にかけて落ちています。芝の2201m以上は騎乗数が少なく、参考程度に見てください。

競馬場でみる騎乗

競馬場|前半(2016〜2020年)
競馬場騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
東京13020.8%46.2%57.5%−6.1%
中山2630.8%50.0%69.6%−2.4%
中京2227.3%59.1%112.3%+14.8%
京都5915.3%54.2%54.2%+7.1%
阪神1612.5%43.8%25.0%−0.2%
競馬場|後半(2021〜2024年)
競馬場騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
東京5115.7%47.1%50.6%+7.5%
中山1838.9%55.6%305.6%+11.1%
中京1315.4%46.2%46.2%−2.1%
京都4910.2%26.5%62.0%−15.9%
阪神2416.7%37.5%47.1%−7.8%

競馬場は表に出た5場のうち、前半と後半で結果がそろったところがほとんどありません。 中京 と 京都 は前半は人気以上でしたが、後半は人気以下の成績へ変わり、京都は複勝率の落ち込みも目立ちます。

反対に、騎乗のいちばん多い 東京 は前半は人気以下でしたが、後半は人気以上の成績へ変わり、 中山 も同じように後半に大きく伸びましたが、こちらは騎乗数が少なく参考程度に見てください。どちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均を下回ったのは 阪神 だけでした。

馬場状態でみる騎乗

馬場(芝ダ別)|前半(2016〜2020年)
馬場(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 良13920.1%48.2%57.9%+0.4%
芝 稍重1921.1%47.4%66.8%−3.0%
ダート 良5721.1%49.1%73.3%−1.8%
ダート 稍重1233.3%66.7%53.3%+12.5%
ダート 道悪1822.2%50.0%67.2%+0.6%
馬場(芝ダ別)|後半(2021〜2024年)
馬場(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 良8018.8%40.0%96.1%−2.8%
ダート 良4017.5%45.0%103.5%+4.6%
ダート 稍重185.6%33.3%7.2%−7.8%

前半に同人気帯の複勝率の平均をいちばん大きく上回ったのは ダートの稍重 でしたが、騎乗数が少なく、後半は人気以下の成績へ変わっています。 ダートの良 は前半は人気以下でしたが、後半は人気以上の成績へ変わりました。

騎乗のいちばん多い芝の良は前半は人気以上でしたが、後半は人気以下の成績に変わり、複勝率も落ちています。後半は水を含んだ馬場の多くが騎乗数不足で表から落ちており、この項目は前半・後半を通した比較がしづらい区分です。

位置取りでみる騎乗

位置取り(芝ダ別)|前半(2016〜2020年)
位置取り(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 先行5530.9%65.5%75.1%+6.7%
芝 差し6214.5%48.4%46.0%+5.4%
芝 追込417.3%24.4%17.8%−5.5%
ダート 先行3429.4%70.6%74.1%+7.6%
ダート 差し3915.4%38.5%42.8%+0.8%
位置取り(芝ダ別)|後半(2021〜2024年)
位置取り(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 先行3520.0%51.4%39.4%−3.6%
芝 差し3420.6%35.3%182.1%−2.4%
芝 追込214.8%19.0%12.4%−2.8%
ダート 先行2917.2%51.7%110.7%−1.0%
ダート 差し2213.6%45.5%52.7%+15.6%

どちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均を上回ったのは ダートの差し だけで、後半の同人気帯の複勝率の平均を上回る幅は位置取りのなかで最大でした。反対に、どちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均を下回ったのは 芝の追込 で、複勝率も低い水準にとどまります。

前半は ダートの先行 と 芝の先行 が高い複勝率とともに人気以上の成績でしたが、どちらも後半は人気以下の成績へ変わり、前半と後半で成績に差があります。逃げは芝・ダートとも騎乗数が少なく、表に出ていません。

※ここでの「位置取り」は、レース結果のコーナー通過順からその競走での位置取りを機械的に振り分けたものです。事前に予想された脚質ではありません。コーナーのない新潟の直線1000mには通過順が存在しないため、この0騎乗は表から除外しています。

クラスでみる騎乗

クラス(芝ダ別)|前半(2016〜2020年)
クラス(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 新馬2236.4%63.6%100.9%+6.7%
芝 未勝利2619.2%46.2%50.0%−9.3%
芝 1勝クラス3611.1%38.9%50.8%−9.3%
芝 2勝クラス3321.2%48.5%63.9%+2.4%
芝 3勝クラス160.0%37.5%0.0%−1.6%
芝 重賞2623.1%46.2%49.2%+6.8%
ダート 1勝クラス2817.9%50.0%32.9%−3.6%
ダート 2勝クラス2528.0%60.0%88.8%+10.7%
ダート 3勝クラス119.1%27.3%39.1%−16.2%
クラス(芝ダ別)|後半(2021〜2024年)
クラス(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 新馬1833.3%50.0%69.4%−7.6%
芝 未勝利1811.1%50.0%42.8%+1.6%
芝 1勝クラス1618.8%31.2%58.8%−12.4%
芝 2勝クラス1723.5%52.9%275.3%+12.0%
芝 重賞185.6%11.1%25.0%−20.9%
ダート 未勝利1233.3%41.7%87.5%−5.6%
ダート 1勝クラス147.1%57.1%40.7%+17.6%
ダート 2勝クラス137.7%23.1%20.8%−14.9%

クラスは、同じ芝でも1勝クラスと2勝クラスではっきり分かれました。 芝の2勝クラス はどちらの期間でも人気以上で、後半の単勝回収率も高い水準でした。反対に 芝の1勝クラス はどちらの期間でも同人気帯の複勝率の平均を下回っています。

前半は ダートの2勝クラス ・ 芝の重賞 ・ 芝の新馬 も人気以上の成績でしたが、後半はそろって人気以下の成績へ変わり、期間で成績に差があります。後半で同人気帯の複勝率の平均を最も大きく上回った条件はダートの1勝クラスですが、騎乗数が少なく参考程度に見てください。

人気帯でみる騎乗

人気|前半(2016〜2020年)
人気騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
1番人気9437.2%66.0%77.4%+1.6%
2番人気6221.0%53.2%78.5%+1.9%
3番人気385.3%47.4%25.3%+5.6%
4〜5番人気362.8%19.4%26.1%−11.2%
6〜9番人気205.0%25.0%65.0%+6.8%
人気|後半(2021〜2024年)
人気騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
1番人気3046.7%73.3%106.3%+8.2%
2番人気4015.0%40.0%49.2%−12.3%
3番人気267.7%38.5%31.2%−3.2%
4〜5番人気355.7%25.7%32.0%−5.1%
6〜9番人気219.5%23.8%274.3%+8.0%

1番人気は前半・後半とも人気以上の成績です。一方、ほかの人気帯は期間による変化や騎乗数の少なさがあり、全体として明確な広い傾向はありません。

6〜9番人気も両方の期間で人気以上の成績ですが騎乗数は少なく、参考程度です。

乗り替わり・テン乗りでみる騎乗

騎乗のつながり|前半(2016〜2020年)
騎乗のつながり騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
継続騎乗1323.1%23.1%41.5%−31.7%
乗り替わり
(騎乗経験あり)
1225.0%83.3%61.7%+32.5%
テン乗り10116.8%50.5%55.9%+1.4%
騎乗のつながり|後半(2021〜2024年)
騎乗のつながり騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
テン乗り10713.1%33.6%60.0%−7.1%

騎乗のつながりは テン乗り がこの項目のほとんどを占め、前半は人気以上でしたが、後半は人気以下の成績へ変わり、複勝率も落ちています。継続騎乗は前半は人気以下の成績でしたが騎乗数が少なく、後半は表から落ちています。過去に騎乗した馬に戻ったときは前半に高い複勝率で人気以上の成績でしたが、こちらも後半は表から落ちており、同じ馬に続けて乗る機会そのものが少ない形です。

※デビュー戦はどの騎手にとっても初騎乗になるため、この表からは外しています。集計の始まりより前にデビューした馬も、それ以前の騎乗歴が分からないため対象外です。
※この2つに該当する161騎乗を除外しています。

単勝回収率が100%を超えた条件を確かめる

全期間で単勝回収率100%を超えた条件は6ありました。片方の期間だけの数字は追わず、前後半への分割、高配当の除外、引き直しの3方向で、大穴1頭に頼らずに100%を保てるかを確かめます。

条件騎乗単勝回収率2016〜2020年2021〜2024年最高配当
1件を除外
高配当上位
5件を除外
ぶれ幅(95%)
位置取り 芝 逃げ12173.3%201.3%
(8騎乗)
117.5%
(4騎乗)
103.6%0.0%45.8〜343.3%
人気 6〜9番人気41172.2%65.0%
(20騎乗)
274.3%
(21騎乗)
81.5%0.0%0.0〜405.4%
競馬場 中山44166.1%69.6%
(26騎乗)
305.6%
(18騎乗)
81.6%50.0%53.2〜358.2%
クラス 芝 2勝クラス50135.8%63.9%
(33騎乗)
275.3%
(17騎乗)
61.0%34.2%36.0〜305.6%
クラス ダート 3勝クラス21134.3%39.1%
(11騎乗)
239.0%
(10騎乗)
43.0%0.0%0.0〜341.4%
クラス ダート 重賞11118.2%185.7%
(7騎乗)
0.0%
(4騎乗)
0.0%0.0%0.0〜354.5%

「ぶれ幅(95%)」は、同じ条件の騎乗をくじ引きのように引き直す作業を2万回くり返し、出てきた回収率の真ん中95%が収まった範囲です。下限が100%を下回る場合は、同じデータから引き直しても100%未満になるケースが含まれるため、安定した100%超とは扱いません。

全期間で単勝回収率100%を超えた条件は6ありました。片方の期間だけの数字は追わず、前後半への分割、高配当の除外、引き直しの3方向で、大穴1頭に頼らずに100%を保てるかを確かめます。

6条件のうちいちばん近いのは 芝の逃げ で、前半・後半とも100%を超え、最高配当1件を除外しても100%を上回りましたが、高配当上位5件を除外すると0.0%まで下がり、全体でも騎乗数はごくわずかです。 中山 は全期間では高い数字でしたが、前半だけで見ると100%を割り、高配当上位5件を除外しても50.0%でした。 芝の2勝クラス も後半に偏っており、高配当上位5件を除外すると34.2%です。残る6〜9番人気・ダートの3勝クラス・ダートの重賞も、前後半への分割と高配当の除外の両方で100%を下回っています。

まとめ

  • 芝もダートも1401〜1800mが持ち場です。 どちらも両方の期間で人気以上の成績で、芝の複勝率は前半53.8%・後半48.6%でした。
  • 芝の2勝クラスは両方の期間で人気以上の成績です。 複勝率は前半48.5%・後半52.9%でした。
  • 芝の1801〜2200mと芝の追込は両方の期間で同人気帯の複勝率の平均を下回りました。 芝の1801〜2200mは複勝率が後半にかけて落ち、芝の追込も低い水準にとどまります。
  • 騎乗の大半がテン乗りです。 前半は人気以上の成績でしたが後半は人気以下の成績へ変わり、複勝率も落ちています。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016年〜2026年8月9日、R.ムーア騎手の延べ408騎乗)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。