B.ムルザバエフ騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

B.ムルザバエフ騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

B.ムルザバエフ騎手は短期免許で来日して騎乗する騎手です。上位人気では同人気帯の複勝率の平均に届かない区分があり、距離や位置取りでは条件による差が大きく出ています。JRA10場・平地の実測データで整理しました。集計期間が短いため、前半・後半には分けていません。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

年別成績の推移

騎乗勝率複勝率単勝回収率平均人気
20223315.2%39.4%430.6%6.8
202320812.0%32.2%70.9%4.7
202415313.7%34.0%65.9%4.4

B.ムルザバエフ騎手は来日時期によって騎乗数や平均人気が異なります。短期免許での年別成績はその年の騎乗機会に左右されやすいため、以下では対象期間全体を使い、同じ人気の馬全体との複勝率の差から条件ごとに見ていきます。

勝率は1着率、複勝率は3着以内率です。
「人気以上に走らせているか」は、同じ条件・同じ人気の馬全体の複勝率とのです。例えば+5.0%は、複勝率そのものではなく「その平均より複勝率が5.0%高い」という意味です。プラスなら平均より上、マイナスなら下になります。同じ人気の馬が50頭に満たない条件では、人気を6つの帯(1番・2番・3番・4〜5番・6〜9番・10番人気以下)にまとめた平均と比べています。
単勝回収率は、その条件をすべて100円ずつ買った場合の回収率です。

※条件別の各表では、騎乗が10以下の区分は未記載です。
※「道悪」は重・不良を指します。
※集計対象の期間が短く、前半・後半に分けると各期間の騎乗が少なくなりすぎるため、期間を分けずにまとめています。

距離でみる騎乗

距離(芝ダ別)|全期間(2022年〜2024年)
距離(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 〜1400m4511.1%26.7%66.2%−2.7%
芝 1401〜1800m6910.1%31.9%53.6%−6.3%
芝 1801〜2200m6116.4%44.3%245.4%+9.0%
芝 2201m〜185.6%16.7%72.8%−14.5%
ダート 〜1400m8712.6%29.9%40.8%−3.8%
ダート 1401〜1800m9614.6%35.4%105.3%+0.1%
ダート 1801〜2200m1717.6%47.1%141.8%+10.5%

距離別で人気以上の成績が目立つのは芝・ダートとも 1801〜2200m で、単勝回収率もどちらも100%を超えました。

反対に短い距離は伸びていません。芝は 1401〜1800m を中心に同人気帯の複勝率の平均を下回り、 2201m以上 が同人気帯の複勝率の平均を最も大きく下回った条件でした。ダートも1400m以下は同人気帯の複勝率の平均を下回り、いちばん騎乗の多い1401〜1800mはほぼ平均並みです。

競馬場でみる騎乗

競馬場|全期間(2022年〜2024年)
競馬場騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
東京166.2%31.2%16.9%+1.2%
中山4012.5%40.0%291.0%+9.8%
中京8217.1%35.4%107.4%+2.3%
阪神20111.4%32.3%70.4%−4.3%
小倉4513.3%31.1%69.1%−5.9%

騎乗は 阪神 に集中していて全体の半分近くを占めますが、その阪神はやや同人気帯の複勝率の平均を下回っています。人気以上の成績が目立つのは 中山 と 中京 で、なかでも中山は単勝回収率が競馬場のなかでいちばん高い数字でした。

小倉 も同人気帯の複勝率の平均を下回り、騎乗のいちばん多い阪神と小倉で人気以下という並びです。東京は同人気帯の複勝率の平均に近い成績でした。

馬場状態でみる騎乗

馬場(芝ダ別)|全期間(2022年〜2024年)
馬場(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 良13912.9%35.3%153.1%+2.4%
芝 稍重248.3%25.0%14.2%−11.0%
芝 道悪3010.0%30.0%44.7%−7.5%
ダート 良12412.1%33.1%58.2%−0.2%
ダート 稍重5016.0%32.0%124.8%−4.2%
ダート 道悪2718.5%40.7%96.7%+1.5%

馬場別では 芝の良 がいちばん騎乗が多く、同人気帯の複勝率の平均をやや上回って単勝回収率も100%を超えています。芝は水を含むほど数字が落ち、 芝の稍重 が馬場別で同人気帯の複勝率の平均を最も大きく下回った条件でした。

ダートは芝と逆の傾向で、 ダートの道悪 はわずかに同人気帯の複勝率の平均を上回り、良もほぼ同水準です。 ダートの稍重 は単勝回収率こそ100%を超えていますが、複勝率は同人気帯の複勝率の平均を下回りました。

位置取りでみる騎乗

位置取り(芝ダ別)|全期間(2022年〜2024年)
位置取り(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 先行5817.2%36.2%268.6%−6.9%
芝 差し7915.2%38.0%72.9%+2.7%
芝 追込521.9%21.2%31.2%+5.4%
ダート 逃げ2040.0%60.0%153.5%+3.5%
ダート 先行6320.6%52.4%143.7%+3.8%
ダート 差し769.2%27.6%52.0%−0.2%
ダート 追込420.0%4.8%0.0%−5.2%

位置取りは ダート で前に付けたときに強く、逃げ・先行とも同人気帯の複勝率の平均を上回りました。芝は反対の傾向で、 差し と 追込 が同人気帯の複勝率の平均を上回る一方、 先行 は単勝回収率こそ高いものの複勝率は同人気帯の複勝率の平均を下回っています。

ダートの追込だけは勝ち星がなく、複勝率も同人気帯の複勝率の平均を下回りました。

※ここでの「位置取り」は、レース結果のコーナー通過順からその競走での位置取りを機械的に振り分けたものです。事前に予想された脚質ではありません。コーナーのない新潟の直線1000mには通過順が存在しないため、この0騎乗は表から除外しています。

クラスでみる騎乗

クラス(芝ダ別)|全期間(2022年〜2024年)
クラス(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 新馬1225.0%41.7%189.2%+9.7%
芝 未勝利4918.4%42.9%111.0%+3.2%
芝 1勝クラス523.8%28.8%23.5%−9.3%
芝 2勝クラス2619.2%30.8%111.9%−3.9%
芝 3勝クラス1612.5%43.8%98.1%+18.1%
芝 オープン特別・
リステッド
110.0%9.1%0.0%−28.4%
芝 重賞277.4%25.9%353.7%+4.1%
ダート 未勝利6521.5%43.1%120.3%+1.9%
ダート 1勝クラス688.8%30.9%81.5%−2.1%
ダート 2勝クラス342.9%17.6%9.7%−8.4%
ダート 3勝クラス1811.1%27.8%38.9%0.0%

クラス別では 未勝利戦 が芝・ダートとも同人気帯の複勝率の平均を上回りました。芝は新馬や3勝クラスでも高い人気との比較で好成績ですが、いずれも騎乗が少ないため参考程度に見てください。

反対に条件クラスでは伸びておらず、 芝の1勝クラス と ダートの2勝クラス が同人気帯の複勝率の平均を下回りました。 芝のオープン特別・リステッド はこの記事の表で同人気帯の複勝率の平均を最も大きく下回った条件です。 芝の重賞 は同人気帯の複勝率の平均を上回り単勝回収率も高い人気との比較で好成績ですが、中身は次の節で確かめます。

人気帯でみる騎乗

人気|全期間(2022年〜2024年)
人気騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
1番人気5928.8%57.6%65.8%−7.1%
2番人気6418.8%48.4%78.0%−3.4%
3番人気5213.5%46.2%66.7%+4.5%
4〜5番人気7910.1%31.6%108.7%+1.5%
6〜9番人気1055.7%13.3%86.1%−2.8%
10番人気以下352.9%11.4%258.9%+5.7%

上位人気では数字が伸びていません。1番人気・2番人気は同人気帯の複勝率の平均を下回っています。

その下の人気帯は人気以上と人気以下の成績が混在しており、人気帯全体として分かりやすい傾向はありません。

乗り替わり・テン乗りでみる騎乗

騎乗のつながり|全期間(2022年〜2024年)
騎乗のつながり騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
継続騎乗378.1%32.4%31.4%−7.6%
乗り替わり
(騎乗経験あり)
2611.5%38.5%46.2%+3.0%
テン乗り28011.1%31.8%103.3%−0.6%

騎乗のつながりでは 継続騎乗 が目立って人気との比較では成績を落としており、単勝回収率も低い水準です。騎乗の大半を占める テン乗り はほぼ平均並みで、過去に乗ったことのある馬に戻ったときは同人気帯の複勝率の平均を上回りました。

※デビュー戦はどの騎手にとっても初騎乗になるため、この表からは外しています。集計の始まりより前にデビューした馬も、それ以前の騎乗歴が分からないため対象外です。
※この2つに該当する51騎乗を除外しています。

単勝回収率が100%を超えた条件を確かめる

全期間の単勝回収率100%超は18条件と多めです。100%超でも大穴1頭で押し上がった数字なら再現性はないため、高配当の除外と引き直しで崩れないかを見ます。

条件騎乗単勝回収率最高配当
1件を除外
高配当上位
5件を除外
ぶれ幅(95%)
クラス 芝 重賞27353.7%18.8%0.0%0.0〜1043.0%
競馬場 中山40291.0%66.2%0.0%18.5〜782.0%
位置取り 芝 先行58268.6%114.4%39.6%55.5〜624.0%
人気 10番人気以下35258.9%0.0%0.0%0.0〜776.6%
距離 芝 1801〜2200m61245.4%98.5%35.0%48.0〜592.5%
クラス 芝 新馬12189.2%59.1%0.0%0.0〜478.3%
位置取り ダート 逃げ20153.5%110.0%31.3%56.0〜273.5%
馬場 芝 良139153.1%88.6%47.8%53.8〜309.7%
位置取り ダート 先行63143.7%90.3%47.6%53.0〜275.7%
距離 ダート 1801〜2200m17141.8%86.9%0.0%0.0〜314.7%
馬場 ダート 稍重50124.8%56.9%16.2%26.0〜286.0%
クラス ダート 未勝利65120.3%99.4%50.5%57.4〜195.7%
クラス 芝 2勝クラス26111.9%64.0%0.0%21.5〜237.3%
クラス 芝 未勝利49111.0%81.2%23.0%36.9〜208.4%
人気 4〜5番人気79108.7%89.4%28.1%39.6〜191.9%
競馬場 中京82107.4%89.8%35.5%46.6〜179.5%
距離 ダート 1401〜1800m96105.3%70.1%31.3%37.8〜196.7%
騎乗のつながり テン乗り280103.3%71.2%44.0%46.8〜186.7%

※この記事は集計期間を前半・後半に分けていないため、期間を二分した再現性の確認は行っていません。

「ぶれ幅(95%)」は、同じ条件の騎乗をくじ引きのように引き直す作業を2万回くり返し、出てきた回収率の真ん中95%が収まった範囲です。下限が100%を下回る場合は、同じデータから引き直しても100%未満になるケースが含まれるため、安定した100%超とは扱いません。

全期間の単勝回収率100%超は18条件と多めです。100%超でも大穴1頭で押し上がった数字なら再現性はないため、高配当の除外と引き直しで崩れないかを見ます。

18条件のうち、最高配当1件を除いても100%を超えたのは 芝の先行 と ダートの逃げ の2つだけで、それも高配当上位5件を除くと3〜4割まで下がります。 芝の重賞 や 中山、 10番人気以下 は少数の高配当で回収率が押し上がっていた条件で、最高配当を1件除くだけで大きく割り込みました。もっとも下げ幅が小さかったのは ダートの未勝利 で、高配当上位5件を除いても半分程度の回収率を保っています。なお、位置取りは発馬後の展開で決まるため、事前の買い条件にはできません。

まとめ

  • 芝の1801〜2200mは複勝率44.3%で同人気帯の複勝率の平均を上回りました。 単勝回収率も高い数字ですが、高配当上位5件を除くと3割程度まで下がります。
  • 未勝利戦は芝・ダートとも同人気帯の複勝率の平均を上回りました。 芝は複勝率42.9%です。 反対に芝の1勝クラスとダートの2勝クラスは同人気帯の複勝率の平均を下回っています。
  • 騎乗の半分近くを占める阪神はやや同人気帯の複勝率の平均を下回っています。 中山と中京は人気以上で、中山は競馬場のなかで単勝回収率がいちばん高い数字でした。
  • 1番人気・2番人気では同人気帯の複勝率の平均を下回っています。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2022年〜2026年8月9日、B.ムルザバエフ騎手の延べ394騎乗)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。