佐藤翔馬騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

佐藤翔馬騎手の得意・苦手条件|競馬場・距離・芝ダート別に実測

佐藤翔馬騎手は現在も見習騎手として負担重量が軽くなる期間の途中です。現時点ではダートで比較的人気との比較で好成績になる一方、人気帯には一貫した好走傾向がありません。JRA10場・平地の実測データで整理しました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

年別成績の推移

騎乗勝率複勝率単勝回収率平均人気
20231951.0%3.6%41.7%12.0
20241781.1%6.7%41.0%12.2
20252321.7%6.9%25.4%12.2
20262262.7%10.6%27.6%10.3

※2026年は8月9日までの集計です。

佐藤翔馬騎手は平均人気が11番人気台で、人気薄への騎乗が中心です。ここまでの成績はすべて減量のある状態なので、勝率や複勝率そのものより、同じ人気の馬全体との複勝率の差を使って条件ごとに見ていきます。

勝率は1着率、複勝率は3着以内率です。
「人気以上に走らせているか」は、同じ条件・同じ人気の馬全体の複勝率とのです。例えば+5.0%は、複勝率そのものではなく「その平均より複勝率が5.0%高い」という意味です。プラスなら平均より上、マイナスなら下になります。同じ人気の馬が50頭に満たない条件では、人気を6つの帯(1番・2番・3番・4〜5番・6〜9番・10番人気以下)にまとめた平均と比べています。
単勝回収率は、その条件をすべて100円ずつ買った場合の回収率です。

※条件別の各表では、騎乗が10以下の区分は未記載です。
※「道悪」は重・不良を指します。
※この騎手は現在も見習騎手の減量期間中です。負担重量が軽い状態の成績しかないため、期間を分けずにまとめています。減量が明けたあとの成績はまだ分かりません。

距離でみる騎乗

距離(芝ダ別)|全期間(減量期間中・2023年〜2026年)
距離(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 〜1400m1400.7%5.0%43.8%−5.0%
芝 1401〜1800m1161.7%6.9%48.2%−0.2%
芝 1801〜2200m510.0%2.0%0.0%−3.2%
ダート 〜1400m2933.1%10.6%30.3%−0.4%
ダート 1401〜1800m2120.9%5.7%32.8%−1.1%

5区分とも人気以下の成績ですが、幅ははっきり分かれます。ほぼ平均どおりだったのは 芝の1401〜1800m と ダートの1400m以下 で、後者は表のなかでいちばん多く乗って複勝率10.6%でした。 ダートの1401〜1800m も同人気帯の複勝率の平均を下回る幅は小さめです。

反対に大きいのは 芝の1400m以下 と 芝の1801〜2200m で、芝の短いところで数字が伸びていません。

競馬場でみる騎乗

競馬場|全期間(減量期間中・2023年〜2026年)
競馬場騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
福島1370.7%8.0%2.0%−2.5%
新潟1444.2%8.3%63.1%−3.5%
東京2711.5%6.6%46.6%−0.6%
中山2391.3%5.9%23.4%−1.5%
中京120.0%25.0%0.0%+16.3%
小倉190.0%5.3%0.0%−1.0%

競馬場で人気以上なのは 中京 だけですが、騎乗数が少なく判断できる数ではありません。騎乗のまとまった場はいずれも人気以下の成績です。ただし 東京 と 中山 は差が小さく、この2場で騎乗の6割を占めます。

同人気帯の複勝率の平均を下回る幅が大きいのはむしろ騎乗の少ない 新潟 と 福島 でした。小倉も人気以下の成績です。

馬場状態でみる騎乗

馬場(芝ダ別)|全期間(減量期間中・2023年〜2026年)
馬場(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 良2620.8%5.0%38.9%−2.9%
芝 稍重412.4%4.9%37.6%−3.7%
芝 道悪130.0%7.7%0.0%−0.8%
ダート 良3321.8%7.5%36.2%−0.5%
ダート 稍重1013.0%8.9%22.4%−2.8%
ダート 道悪822.4%11.0%19.0%+0.8%

人気以上なのは ダートの道悪 だけです。複勝率は11.0%と、6区分でいちばん高い数字でした。 ダートの良 も同人気帯の複勝率の平均との差は小さく、表でいちばん多く乗った区分です。

一方の芝は乾いていても渋っても同人気帯の複勝率の平均を下回り、 芝の稍重 と 芝の良 が人気以下の成績です。ダートの稍重も人気以下の成績でした。ダートは道悪まで渋ったときだけ数字が上がっています。

位置取りでみる騎乗

位置取り(芝ダ別)|全期間(減量期間中・2023年〜2026年)
位置取り(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 逃げ130.0%7.7%0.0%−10.1%
芝 先行424.8%11.9%242.4%−0.6%
芝 差し841.2%8.3%18.3%−1.6%
芝 追込1600.0%1.2%0.0%−1.9%
ダート 逃げ2615.4%23.1%420.8%−4.2%
ダート 先行876.9%28.7%42.9%+2.4%
ダート 差し1550.6%6.5%7.5%−1.9%
ダート 追込2470.0%0.8%0.0%−1.0%

人気以上なのは ダートの先行 だけで、複勝率28.7%は表のなかで飛び抜けた数字です。回収率だけを見ると別の区分も目を引きます。 ダートの逃げ は単勝回収率420.8%、 芝の先行 は単勝回収率242.4%ですが、同じように逃げた馬・先行した馬全体と比べるとどちらも人気以下の成績で、差では届いていません。

芝の逃げ は7項目を通して同人気帯の複勝率の平均を最も大きく下回った条件ですが、騎乗数が少ないため参考程度に見てください。後ろから運んだときは人気以上の成績が残らず、ダートの追込は表でいちばん多く乗った区分ながら複勝率が低く、芝の追込・ダートの差しも人気以下の成績でした。

※ここでの「位置取り」は、レース結果のコーナー通過順からその競走での位置取りを機械的に振り分けたものです。事前に予想された脚質ではありません。コーナーのない新潟の直線1000mには通過順が存在しないため、この17騎乗は表から除外しています。

クラスでみる騎乗

クラス(芝ダ別)|全期間(減量期間中・2023年〜2026年)
クラス(芝ダ別)騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
芝 新馬430.0%2.3%0.0%−6.3%
芝 未勝利1570.0%4.5%0.0%−2.8%
芝 1勝クラス923.3%7.6%127.4%+0.6%
芝 2勝クラス190.0%5.3%0.0%−9.1%
ダート 新馬350.0%0.0%0.0%−5.6%
ダート 未勝利3142.5%10.5%44.4%+1.1%
ダート 1勝クラス1232.4%4.9%15.5%−4.0%
ダート 2勝クラス380.0%10.5%0.0%+2.8%

人気以上の成績は3つで、 ダートの2勝クラスダートの未勝利 ・ 芝の1勝クラス です。ダートの未勝利は表でいちばん多く乗って複勝率10.5%、芝の1勝クラスは単勝回収率127.4%でした。

反対に新馬戦は芝・ダートとも同人気帯の複勝率の平均を下回り、 芝の新馬 は複勝率2.3%です。同人気帯の複勝率の平均を下回る幅がいちばん大きいのは 芝の2勝クラス で、 ダートの1勝クラス も同人気帯の複勝率の平均を下回りました。

人気帯でみる騎乗

人気|全期間(減量期間中・2023年〜2026年)
人気騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
1番人気1315.4%53.8%53.8%−10.9%
4〜5番人気437.0%27.9%79.8%−1.3%
6〜9番人気1582.5%11.4%100.3%−3.1%
10番人気以下6000.2%2.7%10.2%−0.8%

人気帯では、表に出た区分がすべて同人気帯の複勝率の平均を下回っています。

騎乗の中心は人気薄ですが、現時点では人気薄に一貫した好走傾向があるとは評価できません。

乗り替わり・テン乗りでみる騎乗

騎乗のつながり|全期間(減量期間中・2023年〜2026年)
騎乗のつながり騎乗勝率複勝率単勝
回収率
人気以上に
走らせているか
継続騎乗2194.6%11.9%87.7%−1.1%
乗り替わり
(騎乗経験あり)
771.3%7.8%9.4%−0.3%
テン乗り3610.6%5.3%20.2%−1.7%

3区分とも人気以下の成績ですが、差は小さく収まっています。 継続騎乗 は3区分でいちばん高い複勝率で、単勝回収率も3区分でいちばん高い水準です。 乗り替わり(騎乗経験あり) も同人気帯の複勝率の平均との差は小さめでした。全体の4割を占める テン乗り は同人気帯の複勝率の平均との差がやや大きく、続けて乗っている馬での成績のほうが高く出ています。

※デビュー戦はどの騎手にとっても初騎乗になるため、この表からは外しています。集計の始まりより前にデビューした馬も、それ以前の騎乗歴が分からないため対象外です。
※この2つに該当する174騎乗を除外しています。

単勝回収率が100%を超えた条件を確かめる

全期間では単勝回収率100%超が4条件ありました。100%超でも、大穴1頭で押し上がった数字なら再現性はありません。回収率のぶれを見るため、高配当を除いたときの回収率と、引き直したときのぶれ幅を並べます。

条件騎乗単勝回収率最高配当
1件を除外
高配当上位
5件を除外
ぶれ幅(95%)
位置取り ダート 逃げ26420.8%170.4%0.0%10.4〜1065.0%
位置取り 芝 先行42242.4%98.8%0.0%0.0〜630.7%
クラス 芝 1勝クラス92127.4%61.4%0.0%0.0〜310.5%
人気 6〜9番人気158100.3%58.3%0.0%9.2〜223.5%

※この記事は集計期間を前半・後半に分けていないため、期間を二分した再現性の確認は行っていません。

「ぶれ幅(95%)」は、同じ条件の騎乗をくじ引きのように引き直す作業を2万回くり返し、出てきた回収率の真ん中95%が収まった範囲です。下限が100%を下回る場合は、同じデータから引き直しても100%未満になるケースが含まれるため、安定した100%超とは扱いません。

全期間では単勝回収率100%超が4条件ありました。100%超でも、大穴1頭で押し上がった数字なら再現性はありません。回収率のぶれを見るため、高配当を除いたときの回収率と、引き直したときのぶれ幅を並べます。

回収率100%超だった4条件は、高配当上位5件を除外するとすべてゼロまで落ちます。 芝の先行 は最高配当1件を除外しただけで100%を割り込み、 芝の1勝クラス と 6〜9番人気 も最高配当1件の除外で大きく下がりました。 ダートの逃げ は最高配当1件を除外しても黒字を保ちますが、ぶれ幅の下限は大きく崩れます。ダートの逃げと芝の先行は位置取りの区分でもあるため、事前の買い条件としては使えません。回収率の高いところは、どれも少数の高配当で作られています。

まとめ

  • ダートで前に付けたときだけが人気以上。 複勝率28.7%は、表のなかで飛び抜けた数字です。
  • ダートの未勝利で数字が残ります。 表でいちばん多く乗った区分で、複勝率10.5%でした。
  • 芝の短いところは伸びていません。 芝の1400m以下は複勝率5.0%、芝の新馬も複勝率2.3%にとどまっています。
  • 馬場で同人気帯の複勝率の平均を上回るのは渋ったダートだけ。 ダートの道悪は複勝率11.0%と、6区分でいちばん高い数字になりました。
  • 単勝回収率が高い条件は少数の高配当に支えられています。 芝の先行の242.4%も、高配当上位5件を除外するとゼロまで落ちます。
  • ここまでの数字はすべて減量つきのもの。 減量が明けたあとに同じ傾向が続くかは、まだ確かめられません。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2023年〜2026年8月9日、佐藤翔馬騎手の延べ831騎乗)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。