中山ダート1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

中山ダート1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

中山ダート1200mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
ダート1200mの中でも差しが届きやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
中山・ダート1200m
1番人気の複勝率
64.9%
三連複 万馬券率
34.7%
集計レース数
1,080レース

まず押さえる特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国のダート1300m以下戦より低い。
2枠は外が有利
外枠のほうが複勝率が高い傾向。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

ダートの短距離なので、基本は前が有利です。

ただし、全国のダート1300m以下戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

とはいえ後方まで下げた馬も平均を下回っており、前すぎても後ろすぎても届きません。好位を取れる馬が中心です。

逃げ・先行
45.2%
好位
22.2%
中団
9.9%
後方
3.8%
4角の位置取り別の複勝率(中山ダ1200・2018-2026)。
位置取り出走数中山ダ1200全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行3,77145.2%47.3%
好位4,27622.2%23.8%
中団4,1639.9%10.6%
後方4,6033.8%4.2%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場のダート1300m以下戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

入りが速く、終いは脚が上がります。
前は最後まで楽ができず、差しに余地が生まれるコースです。

12.0
1F
10.7
2F
11.5
3F
12.2
4F
12.4
5F
13.0
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(中山ダ1200・1,080レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:外が有利(馬場を問わず)

内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうがやや上です。
良馬場でも道悪でも外が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体17.8%20.7%外が有利
良馬場18.1%20.4%外が有利
道悪17.2%21.2%外が有利

開催が進んでも傾向は大きく変わらない

序盤から終盤まで外枠有利が続きます。
時期を問わず、外枠の馬を見直す価値があります。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)外枠が有利
中盤(3〜6日目)外枠が有利
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:配当は平均どおり

三連複の平均配当は22,337円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均とほぼ同じです。

出走間隔:休み明けは割引が必要

間隔が開いた馬は分が悪めです。ローテの詰まった馬を見直したいコースです。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週3,56426.1%25.4%
3〜5週4,09921.0%22.1%
6〜12週5,04717.4%18.3%
13週以上2,30312.6%14.8%
太字は、全国のダート1300m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:馬格による差は小さい

馬体重は取捨の材料になりにくいコースです。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下2,62810.2%12.7%
440〜479kg7,71519.2%20.8%
480〜519kg5,57522.9%23.3%
520kg以上89524.9%24.1%
太字は、全国のダート1300m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。血統の向き不向きが結果に出やすい舞台で、産駒の名前は覚えておく価値があります。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ナダル 7-7-3-15 複勝率 53.1%
  • モズアスコット 6-6-5-23 複勝率 42.5%
  • Speightstown 4-13-1-32 複勝率 36.0%
  • デクラレーションオブウォー 4-7-5-29 複勝率 35.6%
  • ノボジャック 8-11-6-47 複勝率 34.7%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばデインヒル 4×4なら、父方をさかのぼって4代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じデインヒルがいます。

中山ダート1200mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
デインヒル 4×4404-5-4-2732.5%
ブラッシンググルーム 5×59214-4-11-6331.5%
マキアヴェリアン 2×3232-2-3-1630.4%
ストームキャット 3×432033-31-22-23426.9%
レッドゴッド 5×5386-1-3-2826.3%

いちばん高いのはデインヒルのクロスです。この血を持つ馬は、人気が無くてもひもに入れておく価値があります。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
フォーティナイナー 3×4452-0-0-434.4%
サドラーズウェルズ 4×51857-10-7-16113.0%
ノーザンテースト 4×42736-15-15-23713.2%

フォーティナイナー・サドラーズウェルズのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • モレイラ 6-7-1-7 複勝率 66.7%/勝率 28.6%
  • ルメール 45-30-23-96 複勝率 50.5%/勝率 23.2%
  • 川田将雅 8-7-0-17 複勝率 46.9%/勝率 25.0%
  • マーカン 7-3-11-25 複勝率 45.7%/勝率 15.2%
  • 武豊 7-10-5-27 複勝率 44.9%/勝率 14.3%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 浜中俊 2-3-3-11 平均6.2番人気の馬で複勝率 42.1%(人気どおりなら25.4%)
  • 菱田裕二 3-3-1-22 平均10.2番人気の馬で複勝率 24.1%(人気どおりなら12.0%)
  • 鮫島克駿 3-5-3-24 平均7.8番人気の馬で複勝率 31.4%(人気どおりなら21.1%)
  • モレイラ 6-7-1-7 平均1.7番人気の馬で複勝率 66.7%(人気どおりなら56.5%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が28.5%。リピーターに注目です。

中山ダート1200mでは、同じコースを経験している馬が有利です。コース実績は、人気の裏づけとして素直に取れます。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし前に行き切ると止まるので、好位を取れる馬を中心に組みたいコースです。
  • 枠は外が有利です。外枠の馬を一段高く見たいところです。
  • 同コース好走歴のあるリピーターを素直に信頼できます。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA中山ダート1200m・正常完走レースの実測値です(出走延べ16,813頭/1,080レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。