中山芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

中山芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

中山芝1200mは、前に行った馬がそのまま残りやすいコースです。
芝1200mの中でも前に行った馬が残りやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
中山・芝1200m
1番人気の複勝率
63.8%
三連複 万馬券率
43.1%
集計レース数
295レース

まず押さえる3つの特徴

1逃げ・先行が止まりにくい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1200m以下戦より高い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3枠は内が有利
内枠のほうが複勝率が高い傾向。

脚質:位置取り別の傾向

逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1200m以下戦の平均を上回ります。

前に行った馬がそのまま残りやすく、後方から届きにくいコースです。

逃げ・先行
40.4%
好位
25.0%
中団
13.1%
後方
6.4%
4角の位置取り別の複勝率(中山芝1200・2018-2026)。
位置取り出走数中山芝1200全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行99340.4%38.8%
好位1,10925.0%26.0%
中団1,03113.1%13.9%
後方1,1476.4%5.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1200m以下戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.0
1F
10.6
2F
11.2
3F
11.5
4F
11.5
5F
11.9
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(中山芝1200・295レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:内が有利(馬場を問わず)

外枠(5〜8枠)より内枠(1〜4枠)のほうが有利です。
良馬場でも道悪でも内が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体22.7%18.9%内が有利
良馬場21.7%19.7%内が有利
道悪26.5%16.2%内が有利

開催が進んでも傾向は大きく変わらない

序盤から終盤まで内枠有利が続きます。
時期による狙いの変更は不要で、素直に内枠を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)内枠が有利
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は23,291円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

人気:1番人気は信頼できる

1番人気の複勝率が、全国の芝1200m以下戦の平均を上回ります。軸は素直に1番人気から入って良いコースです。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気29363.8%59.9%
2〜3番人気58939.4%44.0%
4〜6番人気88527.8%26.9%
7〜9番人気87914.6%14.2%
10番人気以下1,6345.7%5.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬が走るコース

大型馬がやや優勢です。馬体があることを減点材料にしなくてよいコースです。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下93316.4%16.3%
440〜479kg1,94221.1%21.7%
480〜519kg1,25122.5%22.8%
520kg以上15427.3%24.9%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースと相性の良い種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ベーカバド 3-7-4-26 複勝率 35.0%
  • アドマイヤムーン 10-14-10-66 複勝率 34.0%
  • モーリス 7-7-3-35 複勝率 32.7%
  • リオンディーズ 3-6-5-29 複勝率 32.6%
  • スクリーンヒーロー 7-4-6-37 複勝率 31.5%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばサドラーズウェルズ 4×4なら、父方をさかのぼって4代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じサドラーズウェルズがいます。

中山芝1200mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
サドラーズウェルズ 4×4666-6-7-4728.8%
シャーペンアップ 5×5432-8-2-3127.9%
ノーザンテースト 4×41248-13-11-9225.8%
ブラッシンググルーム 5×5202-2-1-1525.0%
ダンジグ 5×514210-16-9-10724.6%

いちばん高いのはサドラーズウェルズのクロスです。この血を持つ馬は、人気が無くてもひもに入れておく価値があります。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ダマスカス 4×5261-1-0-247.7%
ニジンスキー 5×5955-3-5-8213.7%
ニアークティック 5×5805-2-4-6913.8%

ダマスカス・ニジンスキーのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。ただし上位は横並びで、誰か一人に偏るコースではありません。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • モレイラ 4-1-2-5 複勝率 58.3%/勝率 33.3%
  • ルメール 19-7-9-35 複勝率 50.0%/勝率 27.1%
  • 岩田望来 2-3-5-11 複勝率 47.6%/勝率 9.5%
  • 横山武史 21-17-18-73 複勝率 43.4%/勝率 16.3%
  • 川田将雅 5-3-1-12 複勝率 42.9%/勝率 23.8%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 岩田望来 2-3-5-11 平均5.8番人気の馬で複勝率 47.6%(人気どおりなら30.2%)
  • 藤岡佑介 0-0-4-7 平均6.5番人気の馬で複勝率 36.4%(人気どおりなら23.1%)
  • 岩田康誠 5-4-1-19 平均7.1番人気の馬で複勝率 34.5%(人気どおりなら22.5%)
  • 荻野極 5-1-2-17 平均7.6番人気の馬で複勝率 32.0%(人気どおりなら22.0%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴はどこまで効くか

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が26.8%。

過信は禁物で、同じくらいの評価が並んだときに一押しする材料、という位置づけが合っています。

まとめ:買い方の指針

  • 逃げ・先行が残りやすい。前に行ける馬を素直に評価したいコースです。
  • 枠は内が有利です。内枠の馬を一段高く見たいところです。
  • 荒れやすいコースです。軸は1番人気で良いですが、三連複のひもは手広く取りたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA中山芝1200m・正常完走レースの実測値です(出走延べ4,280頭/295レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。