京都芝1800mの傾向|コースの特徴と狙い方

京都芝1800mの傾向|コースの特徴と狙い方

京都芝1800mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝1800mの中でも差しが届きやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
京都・芝1800m
1番人気の複勝率
73.1%
三連複 万馬券率
19.2%
集計レース数
276レース

まず押さえる3つの特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦より低い。
2堅く決まりやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より低い。
3開催が進むと外枠有利に
後半になるほど内枠の成績が落ちていく。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝のコースなので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝1800〜2000m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
35.9%
好位
32.1%
中団
22.3%
後方
11.5%
4角の位置取り別の複勝率(京都芝1800・2018-2026)。
位置取り出走数京都芝1800全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行77435.9%37.5%
好位82632.1%30.8%
中団84922.3%19.0%
後方83611.5%7.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1800〜2000m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.7
1F
11.3
2F
11.8
3F
12.3
4F
12.6
5F
12.2
6F
11.8
7F
11.5
8F
11.7
9F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(京都芝1800・276レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:馬場で有利な枠が変わる

内枠と外枠で複勝率に大きな差はなく、枠順による有利不利は小さいコースです。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体25.5%25.0%ほぼ互角
良馬場25.5%24.4%内がやや有利
道悪25.4%27.7%外が有利

開催が進むと外枠有利に傾く

序盤に比べ、終盤ほど内枠の成績が下がり、外枠が利いてきます。
馬場が使われて内が荒れてくる影響と考えられます。

同じ京都芝1800mでも、開催の後半は外枠を見直すのが有効です。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)内外ほぼ互角
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:堅く決まりやすいコース

三連複の平均配当は15,152円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より低いです。

人気どころが順当に決まりやすく、手広く流すよりも上位人気を軸に絞るのが向いています。

人気:1番人気は信頼できる

1番人気の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦の平均を上回ります。1番人気を疑う理由は薄く、軸は素直に1番人気から入ってよいコースです。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気27573.1%66.4%
2〜3番人気55151.7%49.7%
4〜6番人気82629.4%27.9%
7〜9番人気7408.8%12.4%
10番人気以下8933.8%4.2%
太字は、全国の芝1800〜2000m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。上位とそれ以外ではっきり差が出ており、血統は絞り込みの材料にできます。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ディープインパクト 37-34-29-118 複勝率 45.9%
  • キングカメハメハ 10-7-7-33 複勝率 42.1%
  • ドゥラメンテ 9-6-15-44 複勝率 40.5%
  • スワーヴリチャード 4-3-5-18 複勝率 40.0%
  • キタサンブラック 10-8-8-40 複勝率 39.4%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばサドラーズウェルズ 4×4なら、父方をさかのぼって4代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じサドラーズウェルズがいます。

京都芝1800mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
サドラーズウェルズ 4×4492-10-4-3332.7%
ヌレイエフ 5×51069-16-7-7430.2%
リファール 5×519118-18-20-13529.3%
サンデーサイレンス 3×457948-69-48-41428.5%

いちばん高いのはサドラーズウェルズのクロスです。この血を持つ馬は、人気が無くてもひもに入れておく価値があります。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ニジンスキー 5×5402-2-2-3415.0%
レイズアネイティヴ 5×523614-10-20-19218.6%
シアトルスルー 5×4324-0-2-2618.8%

ニジンスキー・レイズアネイティヴのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。ただし顔ぶれの間に大きな開きはなく、騎手だけで取捨を決める場面は少なめです。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • C.デム 7-4-4-7 複勝率 68.2%/勝率 31.8%
  • 川田将雅 38-18-12-41 複勝率 62.4%/勝率 34.9%
  • 横山和生 4-1-1-5 複勝率 54.5%/勝率 36.4%
  • モレイラ 2-3-1-5 複勝率 54.5%/勝率 18.2%
  • ルメール 7-14-4-22 複勝率 53.2%/勝率 14.9%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • C.デム 7-4-4-7 平均2.8番人気の馬で複勝率 68.2%(人気どおりなら47.1%)
  • 横山和生 4-1-1-5 平均3.8番人気の馬で複勝率 54.5%(人気どおりなら38.8%)
  • M.デム 11-11-13-33 平均4.3番人気の馬で複勝率 51.5%(人気どおりなら37.8%)
  • 西村淳也 6-14-10-36 平均5.4番人気の馬で複勝率 45.5%(人気どおりなら32.7%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が40.7%。リピーターに注目です。

京都芝1800mは一度ハマった馬が繰り返し上位に来るコースです。コース実績のある馬は、人気が落ちていても消しにくい存在です。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 開催の後半は外枠有利にシフトします。同じコースでも時期で狙いを変えたいところです。
  • 堅く決まりやすいコースです。上位人気を軸に絞れます。
  • 同コース好走歴だけで軸の根拠になります。コース実績のある馬を最優先で拾いたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA京都芝1800m・正常完走レースの実測値です(出走延べ3,285頭/276レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。