新潟芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

新潟芝1200mの傾向|コースの特徴と狙い方

新潟芝1200mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝1200mの中でも差しが届きやすく、しかも荒れやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
新潟・芝1200m
1番人気の複勝率
57.9%
三連複 万馬券率
39.7%
集計レース数
141レース

まず押さえる3つの特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1200m以下戦より低い。
2荒れやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より高い。
3枠は外が有利
外枠のほうが複勝率が高い傾向。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝の短距離なので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝1200m以下戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
35.5%
好位
21.8%
中団
12.9%
後方
6.0%
4角の位置取り別の複勝率(新潟芝1200・2018-2026)。
位置取り出走数新潟芝1200全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行55235.5%38.8%
好位53721.8%26.0%
中団55912.9%13.9%
後方5836.0%5.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1200m以下戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.1
1F
10.7
2F
11.5
3F
11.8
4F
11.6
5F
12.1
6F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(新潟芝1200・141レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:外が有利(馬場を問わず)

内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうが有利です。
良馬場でも道悪でも外が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体16.4%20.9%外が有利
良馬場16.3%21.2%外が有利
道悪16.6%20.1%外が有利

開催が進んでも傾向は大きく変わらない

序盤から終盤まで外枠有利が続きます。
時期を問わず、外枠の馬を見直す価値があります。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)外枠が有利
中盤(3〜6日目)外枠が有利
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:万馬券が出やすいコース

三連複の平均配当は32,127円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より高いです。

前が崩れて差しが届く場面も多く、人気薄をひもに一頭足すだけで三連複の配当が跳ねやすい舞台です。

人気:1番人気の信頼度は平均どおり

1番人気の複勝率は、全国の芝1200m以下戦とほぼ同水準です。1番人気の信頼度で悩む必要はないコースです。人気より、そのレースの中身で判断したいところです。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気14057.9%59.9%
2〜3番人気28142.3%44.0%
4〜6番人気42227.5%26.9%
7〜9番人気42214.9%14.2%
10番人気以下9834.5%5.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

距離ローテ:距離を延ばしてきた馬が走る

延長ローテの馬がよく走っています。スタミナ勝負になりやすく、短い距離から回ってきた組を上に取りたいコースです。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮22113.1%15.1%
200m以内の短縮30913.9%20.9%
同じ距離1,32221.8%21.6%
200m以内の延長16616.3%13.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

出走間隔:休み明けは割引が必要

間隔が開いた馬の取りこぼしが目立ちます。実戦を使われている馬を上に取りたいコースです。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週52223.2%23.0%
3〜5週53624.6%21.9%
6〜12週61216.0%18.8%
13週以上34810.3%15.4%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

520kg以上の馬は、はっきり苦戦しています。大きな馬には忙しい舞台で、機動力のあるタイプを上に取りたいコースです。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下66114.1%16.3%
440〜479kg1,10520.8%21.7%
480〜519kg44621.5%22.8%
520kg以上3611.1%24.9%
太字は、全国の芝1200m以下戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ダイワメジャー 8-9-11-50 複勝率 35.9%
  • オルフェーヴル 4-3-3-20 複勝率 33.3%
  • モーリス 6-5-2-33 複勝率 28.3%
  • キズナ 4-3-4-29 複勝率 27.5%
  • ルーラーシップ 2-3-4-25 複勝率 26.5%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばターントゥ 5×5なら、父方をさかのぼって5代前と、母方をさかのぼって5代前に、同じターントゥがいます。

新潟芝1200mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ターントゥ 5×5212-1-4-1433.3%
シャーペンアップ 5×5221-2-4-1531.8%
トニービン 3×3201-3-2-1430.0%
リファール 5×5668-5-2-5122.7%
ダンジグ 5×5643-5-6-5021.9%

いちばん高いのはターントゥのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ダマスカス 4×5220-0-1-214.5%
サドラーズウェルズ 4×5270-0-3-2411.1%
ニアークティック 5×5331-1-2-2912.1%

ダマスカス・サドラーズウェルズのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 坂井瑠星 5-1-0-4 複勝率 60.0%/勝率 50.0%
  • 鮫島克駿 4-2-4-14 複勝率 41.7%/勝率 16.7%
  • 戸崎圭太 1-6-1-12 複勝率 40.0%/勝率 5.0%
  • 田辺裕信 2-0-2-7 複勝率 36.4%/勝率 18.2%
  • 岩田康誠 1-1-2-7 複勝率 36.4%/勝率 9.1%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 坂井瑠星 5-1-0-4 平均4.2番人気の馬で複勝率 60.0%(人気どおりなら38.3%)
  • 中井裕二 0-2-2-10 平均11.0番人気の馬で複勝率 28.6%(人気どおりなら9.0%)
  • 石橋脩 4-2-3-16 平均6.3番人気の馬で複勝率 36.0%(人気どおりなら25.2%)
  • 原田和真 0-2-0-10 平均12.1番人気の馬で複勝率 16.7%(人気どおりなら6.1%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が27.4%。リピーターに注目です。

新潟芝1200mは一度好走した馬が再び走る傾向が強く、過去の同コース好走歴は素直に評価してよいコースです。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 枠は外が有利です。外枠の馬を一段高く見たいところです。
  • 荒れやすいコースです。三連複は手広く取りたいところです。
  • 同コース好走歴のあるリピーターを素直に信頼できます。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA新潟芝1200m・正常完走レースの実測値です(出走延べ2,248頭/141レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。