東京芝1800mの傾向|コースの特徴と狙い方

東京芝1800mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝1800mの中でも差しが届きやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。
※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV
- コース
- 東京・芝1800m
- 1番人気の複勝率
- 71.6%
- 三連複 万馬券率
- 22.1%
- 集計レース数
- 493レース
まず押さえる3つの特徴
脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない
芝のコースなので、基本は前が有利です。
ただし、全国の芝1800〜2000m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。
逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。
| 位置取り | 出走数 | 東京芝1800 | 全JRA競馬場 同距離帯 |
|---|---|---|---|
| 逃げ・先行 | 1,488 | 32.1% | 37.5% |
| 好位 | 1,631 | 30.9% | 30.8% |
| 中団 | 1,620 | 21.0% | 19.0% |
| 後方 | 1,666 | 9.5% | 7.7% |
ペース:1ハロンごとの平均ラップ
序盤が落ち着き、終いが速くなりやすい流れです。
末脚の持続力が問われます。
枠順:馬場で有利な枠が変わる
内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうがやや上です。
ただし馬場状態によって有利な枠が入れ替わるので、下の表で確認してください。
| 馬場 | 内枠(1-4) | 外枠(5-8) | 目立つ側 |
|---|---|---|---|
| 全体 | 22.8% | 23.4% | 外がやや有利 |
| 良馬場 | 22.7% | 23.6% | 外がやや有利 |
| 道悪 | 23.1% | 22.4% | 内がやや有利 |
開催が進むと外枠有利に傾く
序盤に比べ、終盤ほど内枠の成績が下がり、外枠が利いてきます。
馬場が使われて内が荒れてくる影響と考えられます。
同じ東京芝1800mでも、開催の後半は外枠を見直すのが有効です。
| 開催時期 | 内枠の有利・不利 |
|---|---|
| 序盤(1〜2日目) | 内外ほぼ互角 |
| 中盤(3〜6日目) | 内外ほぼ互角 |
| 終盤(7日目以降) | 外枠が有利 |
荒れ度:堅く決まりやすいコース
三連複の平均配当は13,466円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より低いです。
人気どころが順当に決まりやすく、手広く流すよりも上位人気を軸に絞るのが向いています。
人気:1番人気は信頼できる
1番人気の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦の平均を上回ります。軸は素直に1番人気から入って良いコースです。
| 人気 | 出走数 | このコース | 全JRA競馬場 同距離帯 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 493 | 71.6% | 66.4% |
| 2〜3番人気 | 985 | 53.3% | 49.7% |
| 4〜6番人気 | 1,475 | 27.0% | 27.9% |
| 7〜9番人気 | 1,426 | 9.8% | 12.4% |
| 10番人気以下 | 2,026 | 3.2% | 4.2% |
出走間隔:休み明けでも走れる
間隔が開いた馬もこなしています。休養明けを減点材料にしなくてよいコースです。一方、中1〜2週の連闘に近いローテは複勝率が低く、前走で残った疲れが影響しやすい舞台と言えます。
| 前走からの間隔 | 出走数 | このコース | 全JRA競馬場 同距離帯 |
|---|---|---|---|
| 中1〜2週 | 1,362 | 16.2% | 21.4% |
| 3〜5週 | 1,253 | 25.4% | 24.2% |
| 6〜12週 | 1,587 | 27.5% | 26.0% |
| 13週以上 | 956 | 24.8% | 22.8% |
馬体重:馬格による差は小さい
馬格の大小で有利不利は出ていません。
| 馬体重 | 出走数 | このコース | 全JRA競馬場 同距離帯 |
|---|---|---|---|
| 439kg以下 | 1,193 | 15.8% | 17.9% |
| 440〜479kg | 3,084 | 23.1% | 23.8% |
| 480〜519kg | 1,923 | 27.5% | 26.5% |
| 520kg以上 | 205 | 24.9% | 23.9% |
好走しやすい血統
このコースで産駒がよく走っている種牡馬です。
数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。
- キズナ 20-23-25-99 複勝率 40.7%
- モーリス 20-16-13-75 複勝率 39.5%
- サートゥルナーリア 7-4-5-26 複勝率 38.1%
- ディープインパクト 63-50-46-282 複勝率 36.1%
- リアルスティール 10-5-10-46 複勝率 35.2%
クロス(インブリード)でみる血統の傾向
クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばトニービン 4×3なら、父方をさかのぼって4代前と、母方をさかのぼって3代前に、同じトニービンがいます。
東京芝1800mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。
数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。
複勝率が高いクロス
| クロス(祖先) | 出走数 | 着別度数 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| トニービン 4×3 | 44 | 6-3-5-30 | 31.8% |
| インリアリティ 5×5 | 20 | 1-0-5-14 | 30.0% |
| ヌレイエフ 5×4 | 180 | 18-12-20-130 | 27.8% |
いちばん高いのはトニービンのクロスです。この血を持つ馬は、人気が無くてもひもに入れておく価値があります。
複勝率が低いクロス
| クロス(祖先) | 出走数 | 着別度数 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| ブラッシンググルーム 4×4 | 28 | 3-0-0-25 | 10.7% |
| キングマンボ 3×4 | 21 | 1-0-2-18 | 14.3% |
| ニアークティック 5×5 | 78 | 4-5-3-66 | 15.4% |
ブラッシンググルーム・キングマンボのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。
出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。
複勝率が高い騎手
このコースで数字を残している騎手です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。
数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。
- モレイラ 12-6-3-9 複勝率 70.0%/勝率 40.0%
- ルメール 84-60-40-104 複勝率 63.9%/勝率 29.2%
- レーン 28-13-10-32 複勝率 61.4%/勝率 33.7%
- 川田将雅 14-18-13-34 複勝率 57.0%/勝率 17.7%
- マーカン 1-5-4-10 複勝率 50.0%/勝率 5.0%
※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。
人気以上に走らせる騎手
馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。
数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。
- マーカン 1-5-4-10 平均4.7番人気の馬で複勝率 50.0%(人気どおりなら31.9%)
- モレイラ 12-6-3-9 平均2.0番人気の馬で複勝率 70.0%(人気どおりなら54.4%)
- シュタル 2-0-2-6 平均6.2番人気の馬で複勝率 40.0%(人気どおりなら27.6%)
- 川田将雅 14-18-13-34 平均3.1番人気の馬で複勝率 57.0%(人気どおりなら44.8%)
※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。
同コース好走歴のある馬に注目
このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が35.3%。リピーターに注目です。
東京芝1800mは一度ハマった馬が繰り返し上位に来るコースです。コース実績のある馬は、人気が落ちていても消しにくい存在です。
まとめ:買い方の指針
- 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
- 開催の後半は外枠有利にシフトします。同じコースでも時期で狙いを変えたいところです。
- 堅く決まりやすいコースです。上位人気を軸に絞れます。
- 同コース好走歴だけで軸の根拠になります。コース実績のある馬を最優先で拾いたいところです。
本記事の数字は2018〜2026年のJRA東京芝1800m・正常完走レースの実測値です(出走延べ6,405頭/493レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。







