シルバーステート産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

シルバーステート産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

シルバーステートの産駒がJRAで走り始めたのは2021年です。6年目に入り、芝とダートで正反対の結果が出るという、わかりやすい輪郭が見えてきました。どの条件で人気以上に走り、どの条件で足りなかったのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2021〜2026年
産駒の出走
延べ3,325走(415頭)
初出走の年
2021年

シルバーステート産駒の現在地

初出走は2021年。翌年に一気に増えてからは、出走はおおむね右肩上がりで積み上がっています。まだ頭数が増えている途中なので、ここに挙げる数字も産駒がそろうにつれて動きうる段階です。

産駒の出走
2021年161
2022年528
2023年654
2024年641
2025年752
2026年589

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m75221.8%+0.4
芝 1401〜1800m99824.9%+1.2
芝 1801〜2200m56629.9%+3.2
芝 2201m〜11724.8%+0.1
ダート 〜1400m46916.2%-3.5
ダート 1401〜1800m38116.8%-3.1
ダート 1801〜2200m3910.3%-10.7

得意は芝の1801〜2200mです。複勝率29.9%は距離帯のなかでいちばん高く、同じ人気帯の馬もはっきり上回りました。芝は1401〜1800mでも25%近くを保っています。一方ダートは1800m以下がそろって苦手で、複勝率は16%台。人気ほども走れておらず、砂に替わったときの評価は大きく下げてよい条件です。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・芝2200m2548.0%+18.6
中京・芝1200m1942.1%+18.3
福島・芝2600m1442.9%+11.9
中山・芝1600m15434.4%+11.2
東京・芝1800m10124.8%+4.0
東京・芝1600m10814.8%-7.1
東京・芝1400m8414.3%-6.8
中京・芝1600m7517.3%-4.8
中山・ダート1200m8814.8%-4.0
阪神・芝1600m8218.3%-3.8

同じマイル戦でも、場によって正反対の結果が出ます。得意は中山の芝1600mで、複勝率34.4%。同じ人気帯の馬を大きく上回りました。ところが東京の芝1600mは14.8%まで落ちます。中京の芝1600mも17%台、阪神の芝1600mも18%台と振るいません。マイル戦に限れば東京・中京・阪神で足りず、中山だけが別格です。同じ東京でも芝1800mなら人気以上に走っています。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良1,89224.9%+1.4
芝 稍重38826.3%+1.4
芝 道悪15324.8%+1.4
ダート 良58616.0%-4.5
ダート 稍重16516.4%-2.4
ダート 道悪14116.3%-1.9

馬場状態は、この血を見分ける材料になりません。芝は良でも稍重でも道悪でも複勝率25%前後で並び、水が入っても数字は動きませんでした。ダートも同じで、どの状態でも16%台から動きません。見るべきなのは馬場の乾き具合ではなく、芝を走るのか砂を走るのか、その一点です。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ25444.1%+2.4
芝 先行82234.8%+0.5
芝 差し70623.1%+0.6
芝 追込6066.9%-1.2
ダート 逃げ7630.3%-8.7
ダート 先行25131.1%-4.6
ダート 差し30111.0%-4.1
ダート 追込2643.8%-2.0

前で運べたときほど複勝率が高いのは、この血に限った話ではありません。見るべきは同じ位置取りをした馬との差です。芝は逃げたときの複勝率が44.1%と高い数字です。先行でも34.8%を確保しました。前に付けられるかどうかが、そのまま結果に直結する形です。反対にダートの差しは複勝率11.0%と苦しく、人気ほども走れていません。追込に回るとさらに落ちます。砂では前に付けた産駒でさえ人気に届いておらず、後ろからならなおさらです。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬29628.4%+2.4
芝 未勝利97823.8%+1.8
芝 1勝クラス57624.7%0.0
芝 2勝クラス24624.8%-0.6
芝 3勝クラス7241.7%+14.0
芝 オープン特別・リステッド10130.7%+3.2
芝 重賞16418.3%-0.8
ダート 新馬5133.3%+10.1
ダート 未勝利49615.3%-3.8
ダート 1勝クラス28016.1%-4.1
ダート 2勝クラス3713.5%-9.9
ダート 3勝クラス205.0%-14.1

芝の新馬戦は複勝率28.4%で、同じ人気帯の馬を上回りました。ダートの新馬も33.3%で、こちらはさらに大きな上積みが残りました。芝の3勝クラスでは41.7%と数字が跳ねました。一方で芝の重賞は18.3%まで落ちます。条件戦で目立つほどには、上のクラスで結果が出ていないということです。ダートは未勝利から上がそろって苦戦し、未勝利は15.3%どまり。新馬だけ33.3%と跳ねていますが、こちらは出走が51回にとどまります。

シルバーステートと相性の良い母父・悪い母父

同じ母の父を持つ馬を、父がシルバーステートかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。産駒がまだ増えている途中なので、取り上げられる母の父も限られます。

シルバーステートと相性が良い母父

ハービンジャー

(父:シルバーステート × 母父:ハービンジャー)

母父がハービンジャーの馬で比較すると、父がシルバーステートの馬は複勝率41.2%。父がシルバーステートでない馬の24.1%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは好成績です。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を8.9%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1801〜2200m2646.2%+8.3
ダート 1401〜1800m1330.8%+8.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4339.5%+6.1

キングカメハメハ

(父:シルバーステート × 母父:キングカメハメハ)

母父がキングカメハメハの馬で比較すると、父がシルバーステートの馬は複勝率31.0%。父がシルバーステートでない馬の24.5%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1400m以下では好成績です。また、京都・芝1400mは複勝率53.8%で相性が良いです。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m6640.9%+10.7
芝 1401〜1800m7728.6%+1.4
芝 1801〜2200m2842.9%+5.3
ダート 〜1400m4820.8%-2.9
ダート 1401〜1800m1816.7%-0.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良14035.0%+6.0
芝 稍重2437.5%-0.3
芝 道悪1136.4%+9.5
ダート 良4425.0%+1.4
ダート 稍重137.7%-8.3
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
京都・芝1400m1353.8%+17.9
阪神・ダート1200m1338.5%+7.7
東京・芝1600m128.3%-13.6
東京・芝1800m1414.3%-1.8

シルバーステートと相性が悪い母父

クロフネ

(父:シルバーステート × 母父:クロフネ)

母父がクロフネの馬で比較すると、父がシルバーステートの馬は複勝率21.1%。父がシルバーステートでない馬の22.9%とほぼ同じです。
ダートの稍重の馬場や、芝の1801〜2200mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を14.5%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m3321.2%-1.1
芝 1401〜1800m2114.3%-14.5
芝 1801〜2200m1233.3%+10.2
ダート 〜1400m3119.4%-5.6
ダート 1401〜1800m3023.3%-1.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5322.6%-1.9
芝 稍重1513.3%-12.7
ダート 良3613.9%-9.0
ダート 稍重1338.5%+5.0
ダート 道悪1323.1%+1.2

エンパイアメーカー

(父:シルバーステート × 母父:エンパイアメーカー)

母父がエンパイアメーカーの馬で比較すると、父がシルバーステートの馬は複勝率16.0%。父がシルバーステートでない馬の23.9%を大きく下回っています。
ダートの1401〜1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を12.2%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m119.1%-12.2
芝 1801〜2200m1216.7%+0.8
ダート 1401〜1800m1822.2%+5.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良3517.1%-1.9
ダート 良2313.0%-0.8

サウスヴィグラス

(父:シルバーステート × 母父:サウスヴィグラス)

母父がサウスヴィグラスの馬で比較すると、父がシルバーステートの馬は複勝率13.8%。父がシルバーステートでない馬の21.8%を大きく下回っています。
芝の良馬場や、芝の1401〜1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を10.9%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m128.3%-10.9
芝 1401〜1800m2326.1%+9.3
ダート 〜1400m287.1%-3.8
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良3122.6%+4.3
ダート 良214.8%-7.5
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1200m128.3%-2.5

まとめ

  • 得意は芝の1801〜2200m。複勝率29.9%は距離帯のなかでいちばん高い数字です。
  • ダートは距離を問わず苦手。1800m以下は複勝率16%台で、人気ほども走れていません。
  • コースは中山の芝1600mが34.4%と別格。同じマイルでも東京では14.8%まで落ちます。
  • 馬場状態では数字が動きません。芝を走るのか砂を走るのか、そこだけを見れば足ります。
  • 位置取りは前に付けられるかどうか。砂で後ろからになった産駒は、大きく割り引けます。
  • クラスは芝の新馬戦が得意。一方で芝の重賞は18.3%まで落ちました。
  • 相性の良さが目立った母の父は以下の2頭。
    • ハービンジャー:芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは好成績です。
    • キングカメハメハ:芝の良馬場、特に芝の1400m以下では好成績です。
  • 逆に、相性が悪かった母の父は以下の3頭。
    • クロフネ:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
    • エンパイアメーカー:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
    • サウスヴィグラス:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2021〜2026年、シルバーステート産駒の出走延べ3,325走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。