母父ネオユニヴァースの傾向|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

母父ネオユニヴァースの傾向|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ネオユニヴァースの産駒は、中央ではもう年に数えるほどしか見かけません。いま馬柱でこの名前に出会うのは、ほとんどが母の父の欄です。母の父にネオユニヴァースを持つ馬がどの条件で人気以上に走るのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2016〜2026年
母の父としての出走
延べ6,802走(806頭)
産駒としての出走
延べ3,722走

母の父としてのネオユニヴァースの現在地

母の父としての出走が産駒としての出走を追い越したのは2019年です。産駒の出走は2025年に延べ24走まで減りました。母の父としても2022年の延べ831走が頂点で、そこからは緩やかに右肩下がりです。この記事が扱うのは、母の父の欄にネオユニヴァースが入っている馬です。

母の父として産駒として
2016年442953
2017年502887
2018年629630
2019年718437
2020年716340
2021年791242
2022年831101
2023年67261
2024年61836
2025年58224
2026年30111

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる傾向

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1,00916.4%-1.2
芝 1401〜1800m1,05620.0%+0.7
芝 1801〜2200m58421.1%-0.8
芝 2201m〜8625.6%-0.3
ダート 〜1400m1,94918.8%+0.4
ダート 1401〜1800m1,88421.4%+1.0
ダート 1801〜2200m20219.3%-1.7
ダート 2201m〜3221.9%+2.5

芝は距離が延びるほど数字が上がり、2201m以上では25.6%まで届きます。いちばん低いのは芝の1400m以下で16.4%。同じ短距離でもダートなら18.8%あり、砂のほうが持ちこたえます。人気をはっきり上回ったのはダートの2201m以上だけで、こちらは32走での数字です。よく使われる距離帯では、距離を理由に評価を動かす材料が出ませんでした。

コースでみる傾向

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・ダート1800m23630.1%+5.1
東京・ダート1300m10027.0%+4.7
京都・ダート1400m11625.0%+3.9
中京・ダート1800m14824.3%+3.2
札幌・ダート1700m9223.9%+3.0
阪神・芝2000m6118.0%-7.0
中山・芝1800m759.3%-6.4
函館・芝1200m8314.5%-5.0
新潟・芝1800m6915.9%-3.2
中山・ダート1200m41815.3%-2.3

得意は阪神のダート1800mで30.1%。同じ人気帯の馬と比べてもはっきり上積みが残りました。苦戦しているのは中山の芝1800mで9.3%、阪神の芝2000mも18.0%です。函館の芝1200mの14.5%も含め、崩れている舞台はすべて芝でした。距離帯でならすと芝の数字は悪くありませんが、コース単位でみると狙う場所と見送る場所がはっきり分かれます。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる傾向

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2,09318.6%-0.5
芝 稍重44120.0%-0.1
芝 道悪20121.4%+0.8
ダート 良2,52620.6%+0.9
ダート 稍重81517.5%-1.2
ダート 道悪72620.9%+1.5

ダートは良が20.6%、道悪が20.9%とそろって高く出ます。落ちるのはあいだの稍重だけで17.6%。人気と比べても沈むのは稍重のダートに限られ、乾いた砂と渋った砂はどちらも守備範囲です。芝はどの馬場状態も2割前後にとどまり、雨で評価は動きません。

脚質でみる傾向

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ16735.3%-1.7
芝 先行73426.2%-3.3
芝 差し84720.5%+1.5
芝 追込9129.0%+1.3
ダート 逃げ21548.8%+7.0
ダート 先行1,10738.3%+1.0
ダート 差し1,29816.2%+0.8
ダート 追込1,4475.3%+0.2

はっきり出たのはダートの逃げで48.8%。同じ人気帯の馬と比べても大きく上回り、砂でハナを切れたときは信頼できます。芝は逃げても人気どおりの数字にとどまり、前に行く形が上積みになるのは砂だけです。苦戦しているのは芝の先行で26.2%、人気ほど走れていません。

クラスでみる傾向

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬38217.3%-0.8
芝 未勝利1,07219.0%-0.3
芝 1勝クラス60320.2%+0.1
芝 2勝クラス30921.4%+0.5
芝 3勝クラス13116.8%-3.3
芝 オープン特別・リステッド11914.3%-3.5
芝 重賞11920.2%+1.7
ダート 新馬26116.9%-0.8
ダート 未勝利1,81219.4%+0.5
ダート 1勝クラス1,23221.9%+2.1
ダート 2勝クラス49319.3%-0.1
ダート 3勝クラス18517.3%-4.5
ダート オープン特別・リステッド7327.4%+3.7
ダート 重賞1118.2%-2.3

得意はダートの1勝クラスで21.9%。同じ人気帯の馬と比べても上積みが残りました。沈むのは3勝クラスで、ダートは17.3%、芝も人気ほど走れていません。芝のオープン特別・リステッドも14.3%と苦戦しています。ただしダートのオープン特別・リステッドだけは27.4%と数字が戻り、砂で上まで行けた馬まで割り引く必要はなさそうです。

母父ネオユニヴァースと相性の良い父・悪い父

ここからは父ごとの相性です。母の父にネオユニヴァースを持つ馬を父で割り、全体成績や人気との比較、条件別の成績から傾向が見えた父だけを取り上げました。

同じ父の産駒を、母の父がこの馬かどうかで分けて比べています。父を固定しているため、種牡馬そのものの違いは入りません。ただし母そのものや牝系まで同じではないため、配合だけの効果を示すものではありません。

母父ネオユニヴァースと相性が良い父

タイムパラドックス

(父:タイムパラドックス × 母父:ネオユニヴァース)

父がタイムパラドックスの馬で比較すると、母父がネオユニヴァースの馬は複勝率22.1%。母父がネオユニヴァースでない馬の12.0%を大きく上回っています。
特にダートの良馬場では好成績です。また、中山・ダート1200mは複勝率26.7%で相性が良いです。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m6230.6%+10.6
ダート 1401〜1800m4112.2%+2.6
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良6722.4%+5.8
ダート 稍重2119.0%+2.5
ダート 道悪1833.3%+20.9
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1200m1526.7%+10.1
東京・ダート1600m1118.2%+9.9
東京・ダート1400m1833.3%+9.1

ノヴェリスト

(父:ノヴェリスト × 母父:ネオユニヴァース)

父がノヴェリストの馬で比較すると、母父がネオユニヴァースの馬は複勝率26.3%。母父がネオユニヴァースでない馬の19.6%を大きく上回っています。
特に芝の1401〜1800mでは人気以上の好走が目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m3732.4%+6.9
芝 1401〜1800m5242.3%+19.8
芝 1801〜2200m348.8%-5.1
ダート 〜1400m1717.6%+5.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良9529.5%+7.8
芝 稍重2334.8%+14.8
ダート 良137.7%-7.4

モーリス

(父:モーリス × 母父:ネオユニヴァース)

父がモーリスの馬で比較すると、母父がネオユニヴァースの馬は複勝率32.4%。母父がネオユニヴァースでない馬の25.4%を大きく上回っています。
ダートでは距離や馬場を問わず人気以上の好走が目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m219.5%-13.5
芝 1401〜1800m1612.5%+0.5
芝 1801〜2200m1717.6%+0.3
ダート 〜1400m3743.2%+12.2
ダート 1401〜1800m3542.9%+8.4
ダート 1801〜2200m1650.0%+23.5
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4117.1%-1.6
ダート 良6245.2%+13.6
ダート 稍重1435.7%+3.7
ダート 道悪1546.7%+16.1

ハービンジャー

(父:ハービンジャー × 母父:ネオユニヴァース)

父がハービンジャーの馬で比較すると、母父がネオユニヴァースの馬は複勝率25.7%。母父がネオユニヴァースでない馬の22.5%を上回っています。
ダートの良馬場とダートの1400m以下で人気以上に走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m3432.4%+8.0
芝 1401〜1800m5026.0%+2.9
芝 1801〜2200m3511.4%-8.9
芝 2201m〜1435.7%+0.1
ダート 〜1400m2737.0%+11.5
ダート 1401〜1800m2619.2%-3.3
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良8624.4%+1.5
芝 稍重3221.9%-5.0
芝 道悪1533.3%+10.2
ダート 良3735.1%+12.4

母父ネオユニヴァースと相性が悪い父

エイシンフラッシュ

(父:エイシンフラッシュ × 母父:ネオユニヴァース)

父がエイシンフラッシュの馬で比較すると、母父がネオユニヴァースの馬は複勝率7.5%。母父がネオユニヴァースでない馬の15.9%を大きく下回っています。
芝の稍重の馬場では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がネオユニヴァースでない馬の方が成績が良いです。また、ダートの1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を6.9%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m229.1%-6.2
芝 1401〜1800m395.1%-5.5
芝 1801〜2200m1612.5%-6.7
ダート 〜1400m273.7%-6.9
ダート 1401〜1800m508.0%-4.8
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良614.9%-7.9
芝 稍重1216.7%+2.7
ダート 良488.3%-3.0
ダート 稍重185.6%-4.5
ダート 道悪175.9%-10.4
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1800m128.3%-2.4
新潟・ダート1800m1513.3%-2.6

ホッコータルマエ

(父:ホッコータルマエ × 母父:ネオユニヴァース)

父がホッコータルマエの馬で比較すると、母父がネオユニヴァースの馬は複勝率15.4%。母父がネオユニヴァースでない馬の22.9%を大きく下回っています。
中山・ダート1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がネオユニヴァースでない馬の方が成績が良いです。また、新潟・ダート1800mは複勝率15.4%と苦戦しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m4413.6%-1.0
ダート 1401〜1800m7518.7%-1.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良7517.3%-1.5
ダート 稍重2512.0%+0.3
ダート 道悪2516.0%-3.6
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1800m2429.2%+13.0
中山・ダート1200m1118.2%+1.2
新潟・ダート1800m1315.4%-3.3

ストロングリターン

(父:ストロングリターン × 母父:ネオユニヴァース)

父がストロングリターンの馬で比較すると、母父がネオユニヴァースの馬は複勝率15.3%。母父がネオユニヴァースでない馬の15.8%とほぼ同じです。
中山・ダート1800mや、ダートの稍重の馬場では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がネオユニヴァースでない馬の方が成績が良いです。また、芝の1801〜2200mは同じ人気帯の平均複勝率を20.1%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1816.7%-8.7
芝 1401〜1800m1618.8%+1.1
芝 1801〜2200m119.1%-20.1
ダート 〜1400m190.0%-7.4
ダート 1401〜1800m4721.3%+0.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良3718.9%-4.4
ダート 良3915.4%+1.1
ダート 稍重1625.0%+4.9
ダート 道悪110.0%-22.8
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1800m1729.4%+7.0
東京・ダート1600m1414.3%-14.2

ルーラーシップ

(父:ルーラーシップ × 母父:ネオユニヴァース)

父がルーラーシップの馬で比較すると、母父がネオユニヴァースの馬は複勝率20.6%。母父がネオユニヴァースでない馬の23.7%を下回っています。
芝の道悪では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がネオユニヴァースでない馬の方が成績が良いです。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を9.2%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1414.3%-9.2
芝 1401〜1800m8419.0%+0.7
芝 1801〜2200m6827.9%-2.7
芝 2201m〜2123.8%-0.4
ダート 〜1400m2114.3%-0.8
ダート 1401〜1800m5916.9%-2.2
ダート 1801〜2200m1520.0%-5.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良14321.7%-1.7
芝 稍重3324.2%-0.9
芝 道悪1127.3%+4.7
ダート 良5920.3%-0.1
ダート 稍重156.7%-12.1
ダート 道悪2114.3%-1.5
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1800m1216.7%-2.6

まとめ

  • 産駒は中央でほとんど見かけなくなり、いま出会うのは母の父の欄です。その母の父としても2022年を境に出走は減り始めています。
  • いちばん強く出たのはダートの逃げで48.8%。砂でハナを切れたときは信頼でき、芝の先行はむしろ人気ほど走れていません。
  • コースでは阪神のダート1800mが30.1%。中山の芝1800mや阪神の芝2000mでは苦戦しています。
  • クラスはダートの1勝クラスが高く、3勝クラスまで上がると芝ダートとも沈みます。
  • 馬場状態で沈むのは稍重のダートだけで、乾いた砂と渋った砂は守備範囲です。よく使われる距離帯でも、距離を理由に評価を変える材料は出ませんでした。
  • 相性の良さが目立った父は以下の3頭。
    • タイムパラドックス:特にダートの良馬場では好成績です。
    • ノヴェリスト:特に芝の1401〜1800mでは人気以上の好走が目立ちます。
    • モーリス:ダートでは距離や馬場を問わず人気以上の好走が目立ちます。
  • 逆に、相性が悪かった父は以下の3頭。
    • エイシンフラッシュ:特定の条件に偏らず、全体的に母父がネオユニヴァースでない馬の方が成績が良いです。
    • ホッコータルマエ:特定の条件に偏らず、全体的に母父がネオユニヴァースでない馬の方が成績が良いです。
    • ストロングリターン:特定の条件に偏らず、全体的に母父がネオユニヴァースでない馬の方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、母の父がネオユニヴァースの馬の出走延べ6,802走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。