エピファネイア産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

エピファネイア産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

エピファネイアの産駒は2019年に走り始め、いまは年に1,200走前後で安定しています。芝の中距離でこそ、というはっきりした形が数字に出ました。どの条件で人気以上に走り、どの条件で足りなかったのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2019〜2026年
産駒の出走
延べ7,529走(876頭)
初出走の年
2019年

エピファネイア産駒の現在地

初めて産駒が走ったのは2019年。翌年には830走、2021年には1,000走を超え、そこからは年1,100〜1,200走台の水準を保っています。積み上がった出走は延べ7,529走。得意と苦手がはっきり分かれる血なので、軸ごとに追うと輪郭がよく見えます。

産駒の出走
2019年242
2020年830
2021年1,022
2022年1,169
2023年1,237
2024年1,136
2025年1,199
2026年694

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1,11419.4%-2.9
芝 1401〜1800m2,64329.5%+0.7
芝 1801〜2200m1,66931.3%+2.2
芝 2201m〜36430.2%+0.5
ダート 〜1400m59516.5%-2.9
ダート 1401〜1800m98319.1%-3.0
ダート 1801〜2200m14825.0%+0.5
ダート 2201m〜1323.1%-1.3

得意は芝の1801〜2200mです。複勝率31.3%で、同じ人気帯の馬と比べても上積みが残りました。芝はマイル前後でも29.5%あり、1401mから2200mまでは水準が変わりません。落ちるのは短くなったときで、芝の1400m以下は19.4%。砂はさらに苦しく、ダートは1800mまでどの距離も2割に届きませんでした。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
京都・ダート1200m2828.6%+10.9
函館・芝2000m5139.2%+8.9
中山・芝2500m2737.0%+8.2
京都・芝1600m18633.9%+4.2
中山・芝2000m22132.1%+4.1
札幌・芝1200m277.4%-13.6
東京・ダート1300m150.0%-12.4
京都・ダート1900m1513.3%-11.1
新潟・芝1000m195.3%-10.6
小倉・芝1200m15511.6%-7.0

芝の2000m前後で数字が安定します。中山の芝2000mは32.1%、函館の芝2000mは39.2%。コーナーのきつい小回りでも取りこぼしません。京都の芝1600mも33.9%あり、マイルまでなら見劣りしません。はっきり足りないのは小倉の芝1200mで、複勝率は11.6%。札幌の芝1200mは7.4%まで沈み、同じ小回りでも距離が短くなった瞬間に走らなくなります。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4,50029.0%+1.3
芝 稍重86126.7%+0.1
芝 道悪42921.7%-4.5
ダート 良1,11017.7%-3.2
ダート 稍重31919.4%-2.3
ダート 道悪31021.9%-1.2

芝の良馬場なら29.0%を残しますが、水が入ると景色が変わります。芝の道悪は21.7%まで落ち、人気ほど走れていません。稍重までは26.7%と持ちこたえるので、境目は重馬場です。ダートは良でも17.7%にとどまり、砂そのものが向いていません。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ44441.4%-1.0
芝 先行1,79339.5%+0.8
芝 差し1,97427.0%+0.9
芝 追込1,56012.9%+1.2
ダート 逃げ6838.2%-5.0
ダート 先行50738.1%-2.1
ダート 差し64713.9%-2.3
ダート 追込5173.3%-2.0

芝は逃げれば41.4%、先行でも39.5%と前が有利な形ですが、そこは人気どおりです。差しや追込に回っても人気どおりには走っており、芝なら位置取りで評価を大きく変える必要はありません。はっきりしているのは砂の方で、ダートは位置取りを問わず人気ほど走れていません。前でも後ろでも、砂では割り引くのが素直です。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬68441.2%+9.3
芝 未勝利2,02828.6%+2.0
芝 1勝クラス1,58725.5%-1.9
芝 2勝クラス57725.0%-3.9
芝 3勝クラス30018.0%-4.8
芝 オープン特別・リステッド15732.5%+0.8
芝 重賞45724.5%-0.1
ダート 新馬6814.7%-11.5
ダート 未勝利85719.1%-3.2
ダート 1勝クラス55620.1%-1.0
ダート 2勝クラス14214.1%-5.0
ダート 3勝クラス8916.9%-1.0
ダート オープン特別・リステッド2313.0%-3.0

際立つのは芝の新馬戦で、複勝率41.2%。同じ人気帯の馬を大きく上回りました。ダートの新馬は14.7%で、こちらは大きく下回ります。ただし上のクラスに進むにつれて下がっていき、芝の3勝クラスでは18.0%。砂ではダートの未勝利戦が19.1%で、人気ほど走れていません。

エピファネイアと相性の良い母父・悪い母父

同じ母の父を持つ馬を、父がエピファネイアかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。同じ母の父でも、父がエピファネイアに替わると複勝率が15%以上動いた組み合わせがありました。

エピファネイアと相性が良い母父

ステイゴールド

(父:エピファネイア × 母父:ステイゴールド)

母父がステイゴールドの馬で比較すると、父がエピファネイアの馬は複勝率31.6%。父がエピファネイアでない馬の15.8%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは人気以上に走れています。また、ダートの1801〜2200mは同じ人気帯の平均複勝率を18.9%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m6229.0%-0.7
芝 1801〜2200m4030.0%+4.3
芝 2201m〜1154.5%+15.8
ダート 1401〜1800m1241.7%+12.7
ダート 1801〜2200m1450.0%+18.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良9630.2%+1.6
芝 稍重1233.3%+5.4
ダート 良2123.8%+0.5

ゼンノロブロイ

(父:エピファネイア × 母父:ゼンノロブロイ)

母父がゼンノロブロイの馬で比較すると、父がエピファネイアの馬は複勝率33.5%。父がエピファネイアでない馬の19.1%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1401〜1800mでは好成績です。また、阪神・芝1600mは複勝率50.0%と好成績を残しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m5217.3%-4.2
芝 1401〜1800m15940.3%+5.6
芝 1801〜2200m6041.7%+3.2
芝 2201m〜1136.4%+3.8
ダート 1401〜1800m170.0%-14.5
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良22437.9%+5.0
芝 稍重4930.6%-2.8
ダート 良180.0%-19.8
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・芝1600m1650.0%+23.0
中山・芝2000m1241.7%+13.9
京都・芝1600m1250.0%+9.3
東京・芝1400m1233.3%+8.3
中山・芝1800m1127.3%-8.3
東京・芝1600m1631.2%-6.3
中京・芝1400m1520.0%-4.4
東京・芝1800m1741.2%-1.1

サクラバクシンオー

(父:エピファネイア × 母父:サクラバクシンオー)

母父がサクラバクシンオーの馬で比較すると、父がエピファネイアの馬は複勝率24.4%。父がエピファネイアでない馬の19.6%を上回っています。
特にダートの良馬場と芝の1801〜2200mでは好成績です。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を15.1%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m3517.1%-3.0
芝 1401〜1800m1711.8%-2.5
芝 1801〜2200m1741.2%+7.0
ダート 〜1400m3522.9%-0.7
ダート 1401〜1800m1533.3%+15.1
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5422.2%+0.5
芝 稍重1618.8%-6.3
ダート 良3627.8%+7.4
ダート 稍重1233.3%+10.9

ウォーエンブレム

(父:エピファネイア × 母父:ウォーエンブレム)

母父がウォーエンブレムの馬で比較すると、父がエピファネイアの馬は複勝率27.4%。父がエピファネイアでない馬の22.3%を大きく上回っています。
芝の1400m以下では人気以上に走れています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2227.3%+5.7
芝 1401〜1800m2817.9%-8.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5028.0%+0.1

エピファネイアと相性が悪い母父

ブライアンズタイム

(父:エピファネイア × 母父:ブライアンズタイム)

母父がブライアンズタイムの馬で比較すると、父がエピファネイアの馬は複勝率15.6%。父がエピファネイアでない馬の20.6%を下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。また、芝の2201m以上は同じ人気帯の平均複勝率を9.5%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1801〜2200m2015.0%-8.3
芝 2201m〜1631.2%-9.5
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4017.5%-8.3

マンハッタンカフェ

(父:エピファネイア × 母父:マンハッタンカフェ)

母父がマンハッタンカフェの馬で比較すると、父がエピファネイアの馬は複勝率15.8%。父がエピファネイアでない馬の22.4%を大きく下回っています。
芝の道悪では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。特に芝の良馬場は人気ほど走れていません。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を12.0%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m238.7%-8.1
芝 1401〜1800m6123.0%-2.8
芝 1801〜2200m4119.5%-3.4
ダート 1401〜1800m120.0%-12.0
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良9917.2%-5.8
芝 稍重2015.0%-6.2
芝 道悪1526.7%+4.4
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・芝2000m1216.7%-6.9

まとめ

  • 産駒は2019年デビュー。出走は延べ7,529走まで積み上がり、得意と苦手がはっきり分かれました。
  • 得意は芝の1801〜2200m。複勝率31.3%で、同じ人気帯の馬より上を行きます。
  • 苦手は短距離とダート。芝の1400m以下は19.4%、ダートは1800mまでどの距離も2割に届きません。
  • 芝の道悪は割引。良馬場なら29.0%を残しますが、重・不良になると21.7%まで落ちます。
  • クラスでは芝の新馬戦が41.2%と際立ちます。上のクラスに進むほど数字は下がっていきます。
  • コースでは小倉の芝1200mが11.6%。一方で中山の芝2000mや京都の芝1600mでは数字を残しました。
  • 相性の良さが目立った母の父は以下の3頭。
    • ステイゴールド:芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは人気以上に走れています。
    • ゼンノロブロイ:芝の良馬場、特に芝の1401〜1800mでは好成績です。
    • サクラバクシンオー:特にダートの良馬場と芝の1801〜2200mでは好成績です。
  • 逆に、相性が悪かった母の父は以下の2頭。
    • ブライアンズタイム:特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。
    • マンハッタンカフェ:芝の良馬場は人気ほど走れていません。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2019〜2026年、エピファネイア産駒の出走延べ7,529走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。