ゴールドアリュール産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ゴールドアリュール産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ゴールドアリュールの産駒は、中央での出走をほぼ終えました。入れ替わるように増えたのが、父の父にゴールドアリュールを持つ馬です。砂で走る血という評価どおりの数字が並びますが、同じダートでもコースやクラスで扱いは大きく変わります。産駒がどの条件で人気以上に走ってきたのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸からまとめ、父の父としての傾向まで追いました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2016〜2026年
産駒の出走
延べ5,433走(531頭)
父の父としての出走
延べ7,128走(934頭)

産駒から父の父へ、主役が入れ替わる時期

産駒の出走は2016年の延べ1,033走から年々細り、2024年は15走、2025年は6走まで減りました。中央で走る現役産駒はもうごくわずかです。ここに並ぶ数字は、ほぼ出そろった世代の総決算にあたります。

入れ替わりで伸びたのが父の父の欄です。父の父としての出走は2021年に産駒を追い越し、2025年には延べ1,005走で最多を記録しました。中身はスマートファルコン、エスポワールシチー、コパノリッキーの産駒が大半を占めます。馬柱でこの名前を探すなら、父の欄ではなく一代うしろを見ることになります。

産駒父の父
2016年1,03394
2017年968327
2018年976535
2019年938573
2020年779653
2021年421575
2022年201823
2023年93837
2024年15845
2025年61,005
2026年3861

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m21414.5%-2.8
芝 1401〜1800m15315.0%-2.4
芝 1801〜2200m5812.1%-2.5
芝 2201m〜2810.7%-0.8
ダート 〜1400m2,30822.8%0.0
ダート 1401〜1800m2,33923.0%-0.7
ダート 1801〜2200m29226.7%+3.1
ダート 2201m〜4119.5%-3.7

産駒の出走はダートに集中しました。数字がいちばん高いのはダートの1801〜2200mで複勝率26.7%。同じ人気帯の馬も上回っています。出走が集まる1800mまでの2区分は23%前後で並び、ここが日常の持ち場でした。は4つの距離帯がすべて15%台以下です。いちばん高い1401〜1800mでも15.0%にとどまりました。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中京・芝1200m1827.8%+11.9
中山・ダート1200m29025.9%+3.7
新潟・ダート1800m19726.9%+1.3
中京・ダート1800m17623.3%+0.1
中山・ダート1800m37522.9%+0.1
新潟・ダート1200m15521.9%-3.2
小倉・ダート1700m20418.1%-3.0
阪神・ダート1800m32822.0%-2.3
中京・ダート1400m18921.2%-2.2
東京・ダート1600m34224.0%-1.8

同じダートの1800mでも場によって開きます。新潟は複勝率26.9%、阪神は22.0%どまりでした。出走がまとまっているところでは中山のダート1200mの25.9%も高く、290走ぶんの裏づけがあります。落ち込むのは小倉のダート1700mの18.1%で、この表でいちばん低い数字です。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良36812.5%-4.0
芝 稍重6018.3%+0.3
芝 道悪2528.0%+9.9
ダート 良2,96423.2%-0.2
ダート 稍重1,12924.3%+1.3
ダート 道悪88721.2%-1.8

ダートは乾いていても緩んでいても21〜24%台に収まり、雨で評価は動きません。振れるのは芝のほうです。芝の良馬場は複勝率12.5%と低く、同じ人気帯の馬にも届きませんでした。稍重では18.3%、道悪では28.0%まで上がります。ただし芝の道悪はまだ延べ25走の集計です。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ2821.4%-8.8
芝 先行9822.4%-7.5
芝 差し11414.0%-2.1
芝 追込1939.3%+2.6
ダート 逃げ31746.1%+0.6
ダート 先行1,49239.0%-2.0
ダート 差し1,70119.2%+1.5
ダート 追込1,4706.6%+0.5

ダートは前で運べたときの数字が高く、逃げた産駒は複勝率46.1%に達します。先行でも39.0%あり、砂でハナか番手を取れるかが分かれ目です。ただし人気との比較では位置取りで大きく振れず、先行に回った産駒は人気ほど走れていません。芝は前に付けた産駒ほど人気を裏切っており、芝の先行は22.4%と数字が出ていても同じ人気帯の馬に届いていません。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬3713.5%-7.3
芝 未勝利10511.4%-1.6
芝 1勝クラス12419.4%+0.5
芝 2勝クラス1039.7%-7.3
芝 3勝クラス313.2%-9.3
芝 オープン特別・リステッド2528.0%+0.2
芝 重賞2817.9%+4.7
ダート 新馬26935.3%+6.4
ダート 未勝利1,24025.6%-0.4
ダート 1勝クラス1,69823.2%-0.9
ダート 2勝クラス1,01418.0%-1.2
ダート 3勝クラス39420.3%-0.7
ダート オープン特別・リステッド24821.4%+0.9
ダート 重賞11723.9%+2.6

クラス別で目立つのはダートの新馬戦の35.3%です。269走を重ねた数字で、同じ人気帯の馬も上回りました。ここから未勝利、1勝クラスと進むにつれて数字は下がります。芝は条件戦で伸びず、2勝クラスは9.7%どまりでした。その上の3勝クラスは3.2%まで落ちています。

父の父としてのゴールドアリュール

産駒が種牡馬に回り、父の父にゴールドアリュールが入る馬の出走は延べ7,128走まで増えました。数を押し上げているのはスマートファルコン、エスポワールシチー、コパノリッキーの3頭です。父としての形が一代下がってどう残ったのかを見ます。

出走
スマートファルコン2,090
エスポワールシチー1,928
コパノリッキー1,815
ゴールドドリーム614
クリソベリル412

父の父がゴールドアリュールの馬を、父ごとに数えた上位5頭です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m34512.5%-0.2
芝 1401〜1800m1427.0%-3.0
芝 1801〜2200m9114.3%+0.5
芝 2201m〜2313.0%-0.7
ダート 〜1400m3,24819.4%-0.2
ダート 1401〜1800m2,96622.5%+1.0
ダート 1801〜2200m27621.4%-0.2
ダート 2201m〜3729.7%+2.3
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良45611.6%-0.7
芝 稍重9710.3%-0.9
芝 道悪4812.5%-0.1
ダート 良4,11121.0%+0.4
ダート 稍重1,35320.0%-0.9
ダート 道悪1,06322.0%+1.9
クラス(芝ダ別)
クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 重賞5422.2%+2.0
ダート 未勝利2,89322.5%+1.6
芝 2勝クラス6716.4%+0.9
芝 新馬11011.8%+0.6
芝 オープン特別・リステッド170.0%-9.4
芝 重賞130.0%-8.2
ダート 1勝クラス1,74419.6%-1.5
芝 未勝利16711.4%-0.9
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
新潟・芝1200m1533.3%+24.2
小倉・ダート1700m23824.8%+6.0
小倉・ダート1000m13327.1%+1.7
東京・ダート1400m42219.2%+1.1
函館・ダート1000m9818.4%-7.7
札幌・ダート1700m15019.3%-3.7
東京・ダート1300m13616.2%-2.3
新潟・ダート1800m26619.2%-2.1

一代下がっても、持ち場はダートのままです。出走がいちばん多いダートの1401〜1800mで複勝率22.5%。馬場が乾いていても緩んでいても20〜22%台で、砂の状態では動きません。産駒との違いがはっきり出るのは小倉のダート1700mで、産駒では18.1%だったこの条件が24.8%まで上がり、同じ人気帯の馬も大きく上回りました。逆に函館のダート1000mは18.4%で、こちらは大きく足りません。芝は産駒のとき以上に薄く、1401〜1800mが7.0%まで落ちています。ここからは母の父ごとに、噛み合った組み合わせと外れた組み合わせを見ていきます。

同じ母の父を持つ馬を、父の父がゴールドアリュールかどうかで分けて比べています。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。

父父ゴールドアリュールと相性が良い母父

オペラハウス

(父の父:ゴールドアリュールあり × 母父:オペラハウス)

母父がオペラハウスの馬で比較すると、父の父がゴールドアリュールの馬は複勝率33.8%。父の父がゴールドアリュールでない馬の17.0%を大きく上回っています。
特にダートの1401〜1800mでは人気以上の好走が目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 1401〜1800m4740.4%+9.1
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良3141.9%+14.5
ダート 稍重1225.0%-3.6
ダート 道悪2035.0%+5.4

トワイニング

(父の父:ゴールドアリュールあり × 母父:トワイニング)

母父がトワイニングの馬で比較すると、父の父がゴールドアリュールの馬は複勝率29.1%。父の父がゴールドアリュールでない馬の19.6%を大きく上回っています。
特にダートの1400m以下では人気以上の好走が目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m7034.3%+7.3
ダート 1401〜1800m3119.4%+2.8
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良5135.3%+9.4
ダート 稍重2528.0%+2.7
ダート 道悪2520.0%+1.2
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1800m1323.1%+8.3

父父ゴールドアリュールと相性が悪い母父

サクラバクシンオー

(父の父:ゴールドアリュールあり × 母父:サクラバクシンオー)

母父がサクラバクシンオーの馬で比較すると、父の父がゴールドアリュールの馬は複勝率14.3%。父の父がゴールドアリュールでない馬の19.9%を大きく下回っています。
中山・ダート1200mや、ダートの道悪では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にゴールドアリュールを持たない馬の方が成績が良いです。特にダートの1400m以下は人気ほど走れていません。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m6016.7%-3.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良439.3%-9.3
ダート 稍重1118.2%-6.9
ダート 道悪1136.4%+15.4
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1200m1323.1%+3.5

マイネルラヴ

(父の父:ゴールドアリュールあり × 母父:マイネルラヴ)

母父がマイネルラヴの馬で比較すると、父の父がゴールドアリュールの馬は複勝率13.6%。父の父がゴールドアリュールでない馬の20.5%を大きく下回っています。
ダートの稍重の馬場や、中山・ダート1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にゴールドアリュールを持たない馬の方が成績が良いです。また、東京・ダート1600mは複勝率11.8%と苦戦しています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m1513.3%+1.4
ダート 〜1400m3312.1%-4.6
ダート 1401〜1800m6114.8%-0.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良1811.1%-4.6
ダート 良5610.7%-4.8
ダート 稍重2817.9%+2.5
ダート 道悪1315.4%+0.9
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・ダート1800m2218.2%+3.7
東京・ダート1600m1711.8%-6.6

まとめ

  • 産駒の出走は2025年で延べ6走。中央で走る現役産駒はもうごくわずかです。
  • 主戦場はダート。1801〜2200mの複勝率26.7%がいちばん高い数字でした。
  • は4つの距離帯がすべて15%台以下。条件戦では2勝クラスが9.7%、3勝クラスが3.2%まで落ちます。
  • ダートの新馬戦は35.3%。269走を重ねて、同じ人気帯の馬も上回りました。
  • コースは新潟のダート1800mが26.9%。同じ砂の1800mでも阪神は22.0%どまりでした。
  • 父の父の欄は2025年に延べ1,005走で最多。小倉のダート1700mは産駒の18.1%から24.8%へ入れ替わりました。
  • 父の父として、相性の良さが目立った母の父は以下の2頭。
    • オペラハウス:特にダートの1401〜1800mでは人気以上の好走が目立ちます。
    • トワイニング:特にダートの1400m以下では人気以上の好走が目立ちます。
  • 逆に、父の父としての相性が悪かった母の父は以下の2頭。
    • サクラバクシンオー:ダートの1400m以下は人気ほど走れていません。
    • マイネルラヴ:特定の条件に偏らず、全体的にゴールドアリュールを持たない馬の方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、ゴールドアリュール産駒の出走延べ5,433走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。