東京ダート1600mの傾向|コースの特徴と狙い方

東京ダート1600mの傾向|コースの特徴と狙い方

東京ダート1600mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
ダート1600mの中でも差しが届きやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
東京・ダート1600m
1番人気の複勝率
66.4%
三連複 万馬券率
33.6%
集計レース数
964レース

まず押さえる特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国のダート1400〜1700m戦より低い。
2枠は外が有利
外枠のほうが複勝率が高い傾向。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

ダートのコースなので、基本は前が有利です。

ただし、全国のダート1400〜1700m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
35.0%
好位
24.6%
中団
14.8%
後方
8.5%
4角の位置取り別の複勝率(東京ダ1600・2018-2026)。
位置取り出走数東京ダ1600全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行3,27335.0%42.4%
好位3,65524.6%25.3%
中団3,57914.8%11.8%
後方3,7768.5%5.3%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場のダート1400〜1700m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

入りが速く、終いは脚が上がります。
前は最後まで楽ができず、差しに余地が生まれるコースです。

12.4
1F
11.2
2F
11.9
3F
12.4
4F
12.6
5F
12.4
6F
12.2
7F
12.6
8F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(東京ダ1600・964レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:外が有利(馬場を問わず)

内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうが有利です。
良馬場でも道悪でも外が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体17.9%22.4%外が有利
良馬場17.4%23.0%外が有利
道悪18.8%21.4%外が有利

開催が進んでも傾向は大きく変わらない

序盤から終盤まで外枠有利が続きます。
時期を問わず、外枠の馬を見直す価値があります。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)外枠が有利
中盤(3〜6日目)外枠が有利
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:配当は平均どおり

三連複の平均配当は22,192円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均とほぼ同じです。

人気:1番人気は信頼できる

1番人気の複勝率が、全国のダート1400〜1700m戦の平均を上回ります。1番人気を軸に置いて問題ありません。連対と3着では話が違うので、相手はやや広めに取りたいところです。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気96366.4%62.8%
2〜3番人気1,92647.0%45.6%
4〜6番人気2,88125.9%27.0%
7〜9番人気2,87712.5%13.8%
10番人気以下5,6364.3%4.4%
太字は、全国のダート1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

距離ローテ:距離を詰めてきた馬が走る

短縮ローテがやや優勢です。前走で長い距離を使っていた馬を軽視しないほうが良いコースです。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮78115.5%16.2%
200m以内の短縮4,83321.4%22.0%
同じ距離4,39925.2%25.1%
200m以内の延長1,98316.6%16.5%
200m超の延長8536.9%13.5%
太字は、全国のダート1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

出走間隔:間隔による差は小さい

前走からの間隔による成績差は、大きくは出ていません。ただし、中1〜2週の連闘に近いローテは複勝率が低く、前走で残った疲れが影響しやすい舞台と言えます。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週4,27120.0%23.0%
3〜5週3,21821.4%22.4%
6〜12週3,40022.2%19.9%
13週以上1,96018.0%16.0%
太字は、全国のダート1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:馬格による差は小さい

馬体重による成績差は、大きくは出ていません。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下1,08111.9%14.1%
440〜479kg5,85917.6%19.8%
480〜519kg5,95923.4%22.6%
520kg以上1,38424.7%24.0%
太字は、全国のダート1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。上位とそれ以外ではっきり差が出ており、血統は絞り込みの材料にできます。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • キタサンブラック 9-4-10-29 複勝率 44.2%
  • ナダル 12-16-5-51 複勝率 39.3%
  • Into Mischief 11-2-5-28 複勝率 39.1%
  • ヘニーヒューズ 59-61-69-349 複勝率 35.1%
  • ミッキーアイル 2-8-9-37 複勝率 33.9%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばデインヒル 4×4なら、父方をさかのぼって4代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じデインヒルがいます。

東京ダート1600mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
デインヒル 4×4325-3-5-1940.6%
ダマスカス 4×5465-8-5-2839.1%
エーピーインディ 3×4828-10-7-5730.5%
ミルリーフ 5×5233-2-2-1630.4%
ヴァイスリージェント 5×5736-7-8-5228.8%

いちばん高いのはデインヒルのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ネヴァーベンド 5×5211-0-0-204.8%
ネイティブダンサー 5×5444-0-0-409.1%
カロ 5×5422-1-2-3711.9%

ネヴァーベンド・ネイティブダンサーのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。ただし抜けた存在はおらず、乗り役より馬の力を見たいコースです。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ルメール 107-72-54-189 複勝率 55.2%/勝率 25.4%
  • レーン 28-23-18-60 複勝率 53.5%/勝率 21.7%
  • 川田将雅 20-15-2-34 複勝率 52.1%/勝率 28.2%
  • モレイラ 10-6-3-20 複勝率 48.7%/勝率 25.6%
  • C.デム 3-3-1-8 複勝率 46.7%/勝率 20.0%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 長岡禎仁 1-3-4-24 平均9.9番人気の馬で複勝率 25.0%(人気どおりなら14.1%)
  • プーシャ 2-2-2-7 平均4.2番人気の馬で複勝率 46.2%(人気どおりなら37.7%)
  • 坂井瑠星 13-9-12-68 平均6.8番人気の馬で複勝率 33.3%(人気どおりなら25.7%)
  • 団野大成 0-5-2-24 平均8.2番人気の馬で複勝率 22.6%(人気どおりなら15.4%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が30.9%。リピーターに注目です。

東京ダート1600mは同じ顔ぶれが何度も上位に来るコースです。コース実績のある馬は、迷ったときの後押しになります。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 枠は外が有利です。外枠の馬を一段高く見たいところです。
  • 同コース好走歴のあるリピーターを素直に信頼できます。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA東京ダート1600m・正常完走レースの実測値です(出走延べ14,283頭/964レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。