東京芝1600mの傾向|コースの特徴と狙い方

東京芝1600mの傾向|コースの特徴と狙い方

東京芝1600mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝1600mの中でも差しが届きやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
東京・芝1600m
1番人気の複勝率
67.4%
三連複 万馬券率
25.5%
集計レース数
601レース

まず押さえる3つの特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1400〜1700m戦より低い。
2堅く決まりやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より低い。
3開催が進むと外枠有利に
後半になるほど内枠の成績が落ちていく。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝のコースなので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝1400〜1700m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
31.0%
好位
27.7%
中団
19.8%
後方
9.1%
4角の位置取り別の複勝率(東京芝1600・2018-2026)。
位置取り出走数東京芝1600全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行1,96031.0%33.2%
好位2,11227.7%27.5%
中団2,11519.8%17.7%
後方2,1239.1%7.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1400〜1700m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤と終いの速度差が小さく、流れが大きく偏りにくいコースです。

12.6
1F
11.2
2F
11.8
3F
12.1
4F
12.2
5F
11.5
6F
11.4
7F
11.7
8F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(東京芝1600・601レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:外がやや有利(馬場を問わず)

内枠(1〜4枠)より外枠(5〜8枠)のほうがやや上です。
良馬場でも道悪でも外が上で、馬場状態が変わっても傾向は大きく変わりません。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体21.1%22.3%外がやや有利
良馬場21.2%22.1%外がやや有利
道悪20.5%23.0%外が有利

開催が進むと外枠有利に傾く

序盤に比べ、終盤ほど内枠の成績が下がり、外枠が利いてきます。
馬場が使われて内が荒れてくる影響と考えられます。

同じ東京芝1600mでも、開催の後半は外枠を見直すのが有効です。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)内枠が有利
中盤(3〜6日目)外枠が有利
終盤(7日目以降)外枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:堅く決まりやすいコース

三連複の平均配当は20,687円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より低いです。

人気どころが順当に決まりやすく、手広く流すよりも上位人気を軸に絞るのが向いています。

人気:1番人気は信頼できる

1番人気の複勝率が、全国の芝1400〜1700m戦の平均を上回ります。1番人気は軸に置けるコースです。ただし頭で固定するほどの信頼までは要りません。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気60167.4%64.0%
2〜3番人気1,19951.8%46.7%
4〜6番人気1,79828.1%27.7%
7〜9番人気1,74510.2%13.1%
10番人気以下2,9673.3%4.3%
太字は、全国の芝1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

距離ローテ:距離を詰めてきた馬が走る

距離を詰めてきた馬に分があります。ローテだけで決める話ではありませんが、迷ったときの目安になります。

前走からの距離変更出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
200m超の短縮55720.3%17.7%
200m以内の短縮1,17720.8%23.3%
同じ距離3,46726.2%26.1%
200m以内の延長94715.5%16.4%
200m超の延長4026.0%9.4%
太字は、全国の芝1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。
前走は同じ期間のJRAでの前の出走。地方・海外からの出走は集計に入りません。

出走間隔:休み明けでも走れる

間隔が開いた馬もこなしています。休養明けを減点材料にしなくてよいコースです。一方、中1〜2週の連闘に近いローテは複勝率が低く、前走で残った疲れが影響しやすい舞台と言えます。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週1,78317.6%20.7%
3〜5週1,77522.8%23.6%
6〜12週1,93524.4%22.6%
13週以上1,05723.4%19.1%
太字は、全国の芝1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

馬体重:大型馬は割引

520kg以上の馬はひと息です。パワーで押すより、立ち回りで運ぶタイプが向いています。

馬体重出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
439kg以下1,79414.3%16.0%
440〜479kg4,04122.4%22.4%
480〜519kg2,19926.9%24.3%
520kg以上27618.5%21.9%
太字は、全国の芝1400〜1700m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースで複勝率が高い種牡馬です。特定の血に好走が偏っており、父を見るだけでも取捨の手掛かりになります。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • リアルスティール 13-9-7-38 複勝率 43.3%
  • サートゥルナーリア 9-6-5-36 複勝率 35.7%
  • ハーツクライ 20-24-33-143 複勝率 35.0%
  • キタサンブラック 15-10-8-62 複勝率 34.7%
  • エピファネイア 37-25-33-185 複勝率 33.9%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばストームキャット 3×4なら、父方をさかのぼって3代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じストームキャットがいます。

東京芝1600mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ストームキャット 3×49711-9-8-6928.9%
ファピアノ 5×5393-7-1-2828.2%
デインヒル 3×3293-3-2-2127.6%
ロベルト 5×414213-14-10-10526.1%
ヌレイエフ 5×424121-14-26-18025.3%

いちばん高いのはストームキャットのクロスです。この血を持つ馬は、人気が無くてもひもに入れておく価値があります。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ターントゥ 5×5431-3-1-3811.6%
カロ 5×5270-1-3-2314.8%
シアトルスルー 5×5765-1-6-6415.8%

ターントゥ・カロのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースでの複勝率が高い騎手です。上位のなかでも筆頭が抜けており、乗り役の名前が判断材料になる舞台です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • モレイラ 9-11-5-9 複勝率 73.5%/勝率 26.5%
  • ルメール 112-67-52-140 複勝率 62.3%/勝率 30.2%
  • レーン 25-15-12-50 複勝率 51.0%/勝率 24.5%
  • C.デム 4-1-3-9 複勝率 47.1%/勝率 23.5%
  • 川田将雅 24-17-12-62 複勝率 46.1%/勝率 20.9%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • モレイラ 9-11-5-9 平均1.9番人気の馬で複勝率 73.5%(人気どおりなら54.5%)
  • 荻野極 8-4-6-29 平均6.5番人気の馬で複勝率 38.3%(人気どおりなら25.6%)
  • 嶋田純次 1-3-5-33 平均11.5番人気の馬で複勝率 21.4%(人気どおりなら10.1%)
  • マーカン 6-6-6-22 平均4.5番人気の馬で複勝率 45.0%(人気どおりなら34.4%)

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が32.9%。リピーターに注目です。

東京芝1600mでは、同じ舞台での好走実績がそのまま次走の裏づけになります。前走の着順より、このコースでの実績を優先したいところです。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 開催の後半は外枠有利にシフトします。同じコースでも時期で狙いを変えたいところです。
  • 堅く決まりやすいコースです。上位人気を軸に絞れます。
  • 同コース好走歴だけで軸の根拠になります。コース実績のある馬を最優先で拾いたいところです。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA東京芝1600m・正常完走レースの実測値です(出走延べ8,310頭/601レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。