東京芝2000mの傾向|コースの特徴と狙い方

東京芝2000mの傾向|コースの特徴と狙い方

東京芝2000mは、前を行く馬に楽をさせてくれないコースです。
芝2000mの中でも差しが届きやすい。
2018年から2026年までのJRA実測データで見ていきます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

コース
東京・芝2000m
1番人気の複勝率
71.4%
三連複 万馬券率
17.0%
集計レース数
352レース

まず押さえる3つの特徴

1差しが届きやすい
逃げ・先行の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦より低い。
2堅く決まりやすい
三連複で万馬券が出る割合が、全JRA競馬場の平均より低い。
3開催が進むと内有利が強まる
後半になるほど内枠の成績が上がっていく。

脚質:前が有利、でも前が「楽」ではない

芝のコースなので、基本は前が有利です。

ただし、全国の芝1800〜2000m戦と比べると、逃げ・先行馬の複勝率は低めで、前が残り切りません。

逆に後方勢は、平均を上回ります。差し・追い込みが他場より通用するコースです。

逃げ・先行
33.7%
好位
33.4%
中団
25.7%
後方
12.4%
4角の位置取り別の複勝率(東京芝2000・2018-2026)。
位置取り出走数東京芝2000全JRA競馬場
同距離帯
逃げ・先行92033.7%37.5%
好位1,03133.4%30.8%
中団1,08325.7%19.0%
後方1,01112.4%7.7%
「全JRA競馬場 同距離帯」は、JRA全競馬場の芝1800〜2000m戦を合算した平均値です。太字は全国平均より高い位置取り。

ペース:1ハロンごとの平均ラップ

序盤が落ち着き、終いが速くなりやすい流れです。
末脚の持続力が問われます。

13.0
1F
11.8
2F
11.9
3F
12.2
4F
12.4
5F
12.3
6F
12.2
7F
11.5
8F
11.4
9F
11.7
10F
1ハロン(200m)ごとの平均ラップ秒数(東京芝2000・352レース)。横軸のFはハロンのことで、棒が高いほど速い(全コース共通のものさしで表示)。

枠順:馬場で有利な枠が変わる

内枠と外枠で複勝率に大きな差はなく、枠順による有利不利は小さいコースです。

馬場内枠(1-4)外枠(5-8)目立つ側
全体26.1%26.1%ほぼ互角
良馬場25.7%26.3%外がやや有利
道悪29.4%24.8%内が有利

開催が進むと内有利が強まる

開催が進むほど、内枠の有利がはっきりしていきます。
後半ほど、内をロスなく立ち回れる馬を評価できます。

開催時期内枠の有利・不利
序盤(1〜2日目)外枠が有利
中盤(3〜6日目)内外ほぼ互角
終盤(7日目以降)内枠が有利
内枠(1〜4枠)と外枠(5〜8枠)の複勝率の差で見た、枠の有利不利です。脚質(前に行く/差す)の有利不利は上の「脚質」の項を見てください。

荒れ度:堅く決まりやすいコース

三連複の平均配当は11,855円。
万馬券が出る割合は、全JRA競馬場の平均より低いです。

人気どころが順当に決まりやすく、手広く流すよりも上位人気を軸に絞るのが向いています。

人気:1番人気は信頼できる

1番人気の複勝率が、全国の芝1800〜2000m戦の平均を上回ります。軸は素直に1番人気から入って良いコースです。

人気出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
1番人気35071.4%66.4%
2〜3番人気70455.3%49.7%
4〜6番人気1,04928.5%27.9%
7〜9番人気9718.7%12.4%
10番人気以下9713.6%4.2%
太字は、全国の芝1800〜2000m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

出走間隔:休み明けでも走れる

13週以上あけた馬が、はっきり好走しています。休養明けを嫌う必要はまったくないコースです。一方、中1〜2週の連闘に近いローテは複勝率が低く、前走で残った疲れが影響しやすい舞台と言えます。

前走からの間隔出走数このコース全JRA競馬場
同距離帯
中1〜2週1,14117.4%21.4%
3〜5週92327.7%24.2%
6〜12週93834.2%26.0%
13週以上56729.8%22.8%
太字は、全国の芝1800〜2000m戦より複勝率が高い区分です。出走数が少ない区分は表から外しています。

好走しやすい血統

このコースと相性の良い種牡馬です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • キタサンブラック 17-9-6-41 複勝率 43.8%
  • リアルスティール 7-2-7-22 複勝率 42.1%
  • エピファネイア 23-16-18-91 複勝率 38.5%
  • シルバーステート 6-8-3-28 複勝率 37.8%
  • モーリス 15-8-8-52 複勝率 37.3%

クロス(インブリード)でみる血統の傾向

クロス(インブリード)は、同じ祖先が父方と母方の両方に入っている配合のことです。
たとえばストームキャット 3×4なら、父方をさかのぼって3代前と、母方をさかのぼって4代前に、同じストームキャットがいます。

東京芝2000mを走った馬について、5代前までに入っているクロスの祖先ごとに成績をまとめました。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。出走数は延べ頭数で、同じ馬の同じ祖先は1回の出走につき1回だけ数えています。世代は最も多かった配合の位置。

複勝率が高いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ストームキャット 3×4392-8-5-2438.5%
シアトルスルー 5×5323-3-5-2134.4%
ストームバード 4×5332-5-4-2233.3%
ロベルト 4×48010-6-9-5531.2%
トニービン 3×4393-4-5-2730.8%

いちばん高いのはストームキャットのクロスです。出走数は多くありませんが、無視できない大きさです。

複勝率が低いクロス

クロス(祖先)出走数着別度数複勝率
ニアークティック 5×5300-3-2-2516.7%
ターントゥ 5×5410-1-6-3417.1%
サドラーズウェルズ 4×4695-2-6-5618.8%

ニアークティック・ターントゥのクロスは、このコースでは複勝率が伸びていません。出走数のわりに3着以内が少なく、人気になっているときは評価を一段下げたいところです。

出走数が数十頭にとどまる系統も含みます。頭数と合わせて見てください。

複勝率が高い騎手

このコースで好成績を残している騎手です。
並び順は複勝率で、勝ち切るかどうかは別の話なので勝率も並べています。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • ルメール 75-36-32-66 複勝率 68.4%/勝率 35.9%
  • レーン 10-12-10-17 複勝率 65.3%/勝率 20.4%
  • 川田将雅 11-14-6-29 複勝率 51.7%/勝率 18.3%
  • 武豊 5-10-6-25 複勝率 45.7%/勝率 10.9%
  • プーシャ 2-1-2-6 複勝率 45.5%/勝率 18.2%

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

人気以上に走らせる騎手

馬の人気を差し引いても、実力で上振れさせている騎手です。
人気のない馬でも複勝圏に押し上げるタイプで、人気薄の一発を狙うなら注目です。

数字は着別度数(1着-2着-3着-着外)。

  • 鮫島克駿 1-2-4-12 平均7.0番人気の馬で複勝率 36.8%(人気どおりなら20.5%)
  • レーン 10-12-10-17 平均2.2番人気の馬で複勝率 65.3%(人気どおりなら50.9%)
  • プーシャ 2-1-2-6 平均4.9番人気の馬で複勝率 45.5%(人気どおりなら32.5%)
  • ルメール 75-36-32-66 平均1.7番人気の馬で複勝率 68.4%(人気どおりなら56.9%)

※ 対象となるレース・頭数が少ないため、参考程度に見てください。

同コース好走歴のある馬に注目

このコースで過去に3着以内の実績がある馬は、次に走ったときの複勝率が35.0%。リピーターに注目です。

東京芝2000mは同じ顔ぶれが何度も上位に来るコースです。コース実績のある馬は、迷ったときの後押しになります。

まとめ:買い方の指針

  • 基本は前有利です。ただし他場より差しが届くので、中位差しの人気薄も軽視できません。
  • 開催の後半ほど内有利が強まります。後半は内枠を一段高く見たいところです。
  • 堅く決まりやすいコースです。上位人気を軸に絞れます。
  • 同コース好走歴のあるリピーターを素直に信頼できます。

本記事の数字は2018〜2026年のJRA東京芝2000m・正常完走レースの実測値です(出走延べ4,045頭/352レース)。AI予想とは独立した過去傾向の分析であり、的中を保証するものではありません。