ゴールドシップ産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ゴールドシップ産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ゴールドシップの産駒がJRAで走り始めたのは2019年です。8年目に入り、条件ごとの色ははっきり出てきました。どの条件で人気以上に走り、どの条件で足りなかったのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめます。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2019〜2026年
産駒の出走
延べ4,645走(445頭)
初出走の年
2019年

ゴールドシップ産駒の現在地

初出走は2019年。2023年に出走のピークを迎え、いまもその水準を保っています。出走の大半は芝で、ダートに使われること自体が多くありません。そのぶん砂は区分ごとの出走が薄くなるので、数字は幅を持って見てください。

産駒の出走
2019年138
2020年499
2021年587
2022年670
2023年821
2024年763
2025年708
2026年459

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる産駒

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m17921.8%+1.5
芝 1401〜1800m1,20421.9%+1.3
芝 1801〜2200m1,78322.4%+0.5
芝 2201m〜73422.3%-0.8
ダート 〜1400m1058.6%-5.3
ダート 1401〜1800m54018.7%-1.2
ダート 1801〜2200m8712.6%-7.0
ダート 2201m〜1323.1%-2.1

芝は距離で数字が動きません。1400m以下から2201m以上まで、複勝率はどれも22%前後に収まりました。距離適性で取捨する必要がほとんどない、という珍しい形です。差がつくのは芝か砂かのほうで、ダートの1400m以下は複勝率8.6%。1801m以上も12.6%と、砂ではどの距離も芝の水準に届きません。

コースでみる産駒

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
阪神・芝2200m2839.3%+18.0
中山・芝1200m2236.4%+14.6
阪神・芝1800m5234.6%+13.4
札幌・芝1800m5740.4%+12.3
京都・芝3000m1233.3%+8.5
阪神・ダート1400m130.0%-12.7
中京・ダート1400m150.0%-11.1
東京・芝2300m1414.3%-10.5
東京・ダート2100m287.1%-10.4
中山・芝2000m30516.4%-2.4

上位のなかで出走がまとまっているのは芝の1800mです。札幌の芝1800mは複勝率40.4%、阪神の芝1800mも34.6%と、場が変わっても同じ距離で数字を伸ばしました。反対に、出走がいちばん多い中山の芝2000mは16.4%どまりです。いちばん数を使われている舞台で人気を下回っており、ここが産駒全体の印象を押し下げています。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる産駒

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2,95421.4%+0.4
芝 稍重66224.6%+1.4
芝 道悪28425.0%+2.5
ダート 良46318.8%-1.1
ダート 稍重14010.7%-5.1
ダート 道悪14215.5%-3.6

はっきりした得意があります。芝の道悪で、複勝率25.0%。良馬場の21.4%より高く、同じ人気帯の馬もしっかり上回りました。稍重の時点ですでに上向くので、雨が残っているだけでも見直す価値があります。ただし砂は逆向きで、ダートの稍重は10.7%まで落ちました。水を味方にできるのは芝に限った話です。

脚質でみる産駒

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ16738.3%-1.6
芝 先行97339.3%+4.4
芝 差し1,42122.0%+1.5
芝 追込1,3297.8%-0.2
ダート 逃げ1526.7%-17.2
ダート 先行15839.9%+3.0
ダート 差し26217.6%+0.4
ダート 追込3103.5%-1.5

前で運べたときほど複勝率が高いのは、この血に限った話ではありません。見るべきは同じ位置取りをした馬との差です。強いのは芝の先行で、複勝率39.3%。同じように先行した馬もはっきり上回りました。逃げても38.3%と数字は近いのですが、人気を集めるぶん上積みは残りません。追い込んだときの7.8%を見れば、後方待機になった時点で分が悪いのは明らかです。ゴールドシップ自身の走りから受ける印象とは逆に、位置を取れたときこそ信頼できる血ということになります。

クラスでみる産駒

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬35419.2%+1.1
芝 未勝利1,48422.2%+1.5
芝 1勝クラス1,12023.0%+0.1
芝 2勝クラス41623.3%-1.2
芝 3勝クラス21821.1%+0.7
芝 オープン特別・リステッド9622.9%-2.5
芝 重賞21221.2%+3.4
ダート 新馬3013.3%-6.7
ダート 未勝利35816.8%-1.7
ダート 1勝クラス22318.8%-1.7
ダート 2勝クラス10614.2%-3.2
ダート 3勝クラス1127.3%+1.2
ダート オープン特別・リステッド140.0%-12.7

目を引くのは芝の並びです。新馬から重賞まで、複勝率はどのクラスでも19〜23%の範囲に収まりました。クラスが上がっても崩れないタイプで、芝の重賞では21.2%を残し、同じ人気帯の馬も上回っています。手薄なのはダートで、未勝利が16.8%、2勝クラスは14.2%。芝で頭打ちになった産駒を砂で見直す手は、この血には向きません。

ゴールドシップと相性の良い母父・悪い母父

同じ母の父を持つ馬を、父がゴールドシップかどうかで分けて突き合わせました。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。産駒はまだ増えている途中なので、取り上げられる母の父も限られます。

ゴールドシップと相性が良い母父

タニノギムレット

(父:ゴールドシップ × 母父:タニノギムレット)

母父がタニノギムレットの馬で比較すると、父がゴールドシップの馬は複勝率33.7%。父がゴールドシップでない馬の18.5%を大きく上回っています。
特に芝の良馬場では好成績です。また、芝の2201m以上は同じ人気帯の平均複勝率を17.7%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m3718.9%+0.9
芝 1801〜2200m3339.4%+9.7
芝 2201m〜1662.5%+17.7
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良6334.9%+7.8
芝 稍重1526.7%+1.2

アグネスタキオン

(父:ゴールドシップ × 母父:アグネスタキオン)

母父がアグネスタキオンの馬で比較すると、父がゴールドシップの馬は複勝率31.9%。父がゴールドシップでない馬の20.8%を大きく上回っています。
芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは好成績です。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を4.2%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m1827.8%+4.2
芝 1801〜2200m3444.1%+11.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4736.2%+7.6
芝 稍重1127.3%+6.2

コンデュイット

(父:ゴールドシップ × 母父:コンデュイット)

母父がコンデュイットの馬で比較すると、父がゴールドシップの馬は複勝率24.0%。父がゴールドシップでない馬の18.4%を大きく上回っています。
芝は距離を問わず好成績です。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を9.4%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m1323.1%+9.4
芝 1801〜2200m5024.0%+7.2
芝 2201m〜6325.4%+6.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良9921.2%+4.6
芝 稍重1735.3%+14.3
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
小倉・芝2600m119.1%-0.8

ボストンハーバー

(父:ゴールドシップ × 母父:ボストンハーバー)

母父がボストンハーバーの馬で比較すると、父がゴールドシップの馬は複勝率32.9%。父がゴールドシップでない馬の24.6%を大きく上回っています。
特に芝の良馬場では好成績です。また、中山・芝2200mは複勝率66.7%とよく走っています。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m4825.0%-1.8
芝 1801〜2200m5947.5%+15.2
芝 2201m〜2832.1%+3.5
ダート 1401〜1800m120.0%-12.3
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良10335.9%+6.7
芝 稍重2437.5%+7.8
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・芝2200m1566.7%+29.8
中山・芝1800m1136.4%-1.6

ゴールドシップと相性が悪い母父

キングカメハメハ

(父:ゴールドシップ × 母父:キングカメハメハ)

母父がキングカメハメハの馬で比較すると、父がゴールドシップの馬は複勝率15.7%。父がゴールドシップでない馬の24.6%を大きく下回っています。
芝の1401〜1800mや、芝の稍重の馬場では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にほかの父との組み合わせの方が成績が良いです。特に芝の良馬場では成績が悪いので割引が必要です。また、芝の1801〜2200mは同じ人気帯の平均複勝率を16.9%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m4330.2%+7.6
芝 1801〜2200m424.8%-16.9
芝 2201m〜2020.0%-2.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良8414.3%-7.6
芝 稍重2128.6%+6.9
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中山・芝2000m160.0%-14.1

まとめ

  • 芝は距離を選びません。1400m以下から2201m以上まで、複勝率は22%前後で並びます。
  • ダートは苦手。1400m以下は8.6%で、砂ではどの距離も芝の水準に届きません。
  • 芝の道悪が得意。複勝率25.0%で、稍重の時点からすでに上向きます。
  • 位置取りは芝の先行。追い込んだときの7.8%を見ると、後方待機は割り引きたいところです。
  • クラスは上がっても崩れません。芝は新馬から重賞まで19〜23%の範囲に収まります。
  • コースは芝の1800mが目立つ一方、出走がいちばん多い中山の芝2000mは16.4%どまりでした。
  • 相性の良さが目立った母の父は以下の3頭。
    • タニノギムレット:特に芝の良馬場では好成績です。
    • アグネスタキオン:芝の良馬場、特に芝の1801〜2200mでは好成績です。
    • コンデュイット:芝は距離を問わず好成績です。
  • 逆に、相性が悪かった母の父は以下の1頭。
    • キングカメハメハ:芝の良馬場では成績が悪いので割引が必要です。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2019〜2026年、ゴールドシップ産駒の出走延べ4,645走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。