母父ダンスインザダークの傾向|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

ダンスインザダークの産駒は、2021年を最後にJRAの平地から姿を消しました。母の父としての出走もこの10年で半分以下に減り、馬柱で見かける機会は年々少なくなっています。それでも週末ごとに出会う名前ではあるので、母の父にダンスインザダークを持つ馬がどの条件で人気以上に走るのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。
※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV
- 対象
- JRA10場・平地(芝・ダート)
- 集計期間
- 2016〜2026年
- 母の父としての出走
- 延べ9,991走(1,036頭)
- 産駒としての出走
- 延べ538走
- 目次
- 母の父としてのダンスインザダークの現在地
- 距離でみる傾向
- コースでみる傾向
- 馬場状態でみる傾向
- 脚質でみる傾向
- クラスでみる傾向
- 母父ダンスインザダークと相性の良い父・悪い父
- 母父ダンスインザダークと相性が良い父
- スクリーンヒーロー
- プリサイスエンド
- アグネスデジタル
- モーリス
- ジャングルポケット
- 母父ダンスインザダークと相性が悪い父
- ダンカーク
- まとめ
母の父としてのダンスインザダークの現在地
産駒の出走は2021年の延べ2走が最後で、2022年からはゼロです。母の父としての出走も、2016年の延べ1,252走から2025年には479走まで減りました。この記事が扱うのは、母の父の欄にダンスインザダークが入っている馬です。
| 年 | 母の父として | 産駒として |
|---|---|---|
| 2016年 | 1,252 | 223 |
| 2017年 | 1,206 | 172 |
| 2018年 | 1,200 | 93 |
| 2019年 | 1,178 | 30 |
| 2020年 | 1,152 | 18 |
| 2021年 | 1,034 | 2 |
| 2022年 | 936 | 0 |
| 2023年 | 731 | 0 |
| 2024年 | 594 | 0 |
| 2025年 | 479 | 0 |
| 2026年 | 229 | 0 |
延べ出走数。2026年は8月までの集計です。
以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。
距離でみる傾向
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 1,744 | 19.6% | 0.0 |
| 芝 1401〜1800m | 1,797 | 19.7% | -0.1 |
| 芝 1801〜2200m | 1,192 | 20.8% | -0.7 |
| 芝 2201m〜 | 405 | 22.0% | +0.2 |
| ダート 〜1400m | 2,045 | 18.5% | -0.8 |
| ダート 1401〜1800m | 2,455 | 20.0% | -0.1 |
| ダート 1801〜2200m | 300 | 20.0% | -0.6 |
| ダート 2201m〜 | 53 | 24.5% | +1.8 |
芝は距離が延びるほど数字が上がり、2201m以上では22.0%です。ダートは1400m以下の18.5%が最も低く、短い砂だけが人気をわずかに下回りました。ただし人気と比べて大きく振れる距離帯はひとつもありません。距離だけで評価を動かす血ではありません。
コースでみる傾向
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 新潟・芝2000m | 72 | 29.2% | +7.8 |
| 阪神・芝1800m | 109 | 28.4% | +4.0 |
| 京都・芝1400m | 86 | 25.6% | +2.9 |
| 新潟・芝1800m | 110 | 20.0% | +2.5 |
| 阪神・芝1200m | 84 | 22.6% | +2.3 |
| 札幌・ダート1700m | 95 | 13.7% | -6.5 |
| 新潟・芝1600m | 83 | 10.8% | -5.2 |
| 東京・芝2000m | 90 | 11.1% | -5.2 |
| 福島・芝1200m | 182 | 16.5% | -4.7 |
| 中山・芝1800m | 100 | 15.0% | -4.1 |
得意は新潟の芝2000mで29.2%。同じ人気帯の馬を大きく上回りました。阪神の芝1800mの28.4%まで、上位はすべて芝です。逆に苦戦しているのは新潟の芝1600mで10.8%、東京の芝2000mも11.1%です。同じ新潟の芝でも2000mと1600mで真逆になるので、場の名前ではなくコース単位で見る必要があります。
※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。
馬場状態でみる傾向
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 3,959 | 20.0% | -0.4 |
| 芝 稍重 | 792 | 20.5% | +0.3 |
| 芝 道悪 | 387 | 20.9% | -0.2 |
| ダート 良 | 2,982 | 18.6% | -1.1 |
| ダート 稍重 | 970 | 21.5% | +1.4 |
| ダート 道悪 | 901 | 19.8% | +0.3 |
馬場状態による偏りは、この血にはほとんどありません。芝は良・稍重・道悪のどれも20%前後で動きません。ダートも稍重の21.5%がわずかに高いだけです。人気と比べて大きく振れる区分もなく、雨で評価は動きません。
脚質でみる傾向
| 脚質 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 逃げ | 445 | 34.2% | -1.7 |
| 芝 先行 | 1,536 | 30.0% | 0.0 |
| 芝 差し | 1,562 | 19.0% | -1.3 |
| 芝 追込 | 1,498 | 7.3% | -0.3 |
| ダート 逃げ | 335 | 39.1% | -2.8 |
| ダート 先行 | 1,328 | 36.4% | -1.3 |
| ダート 差し | 1,645 | 14.9% | -0.2 |
| ダート 追込 | 1,545 | 5.4% | +0.5 |
目立つのは苦手のほうで、ダートの逃げが39.1%。数字だけみれば高いのですが、同じ人気帯の馬には届いていません。ダートの先行も36.4%で、人気を上回るほどではありません。芝は逃げても先行しても人気どおりで、位置取りで評価を動かす場面はほとんどありません。
クラスでみる傾向
| クラス | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 新馬 | 469 | 17.7% | -0.6 |
| 芝 未勝利 | 1,619 | 19.6% | +0.9 |
| 芝 1勝クラス | 1,335 | 21.0% | -1.3 |
| 芝 2勝クラス | 801 | 21.7% | +0.4 |
| 芝 3勝クラス | 393 | 21.1% | -0.4 |
| 芝 オープン特別・リステッド | 210 | 17.6% | -2.2 |
| 芝 重賞 | 311 | 18.6% | -0.9 |
| ダート 新馬 | 254 | 16.1% | -2.6 |
| ダート 未勝利 | 1,928 | 20.7% | +0.1 |
| ダート 1勝クラス | 1,529 | 20.7% | -0.5 |
| ダート 2勝クラス | 729 | 15.6% | -2.4 |
| ダート 3勝クラス | 242 | 16.5% | +0.2 |
| ダート オープン特別・リステッド | 147 | 20.4% | +2.9 |
| ダート 重賞 | 24 | 8.3% | -0.7 |
苦戦しているのはダートの新馬で16.1%、ダートの2勝クラスも15.6%です。芝のオープン特別・リステッドの17.6%も人気ほど走れていません。人気を上回ったのは、同じオープン特別・リステッドでもダートのほうで20.4%。クラスは主に減点の材料として働きます。
母父ダンスインザダークと相性の良い父・悪い父
ここからは父ごとの相性です。母の父にダンスインザダークを持つ馬を父で割り、全体成績や人気との比較、条件別の成績から傾向が見えた父だけを取り上げました。
同じ父の産駒を、母の父がこの馬かどうかで分けて比べています。父を固定しているため、種牡馬そのものの違いは入りません。ただし母そのものや牝系まで同じではないため、配合だけの効果を示すものではありません。
母父ダンスインザダークと相性が良い父
スクリーンヒーロー
(父:スクリーンヒーロー × 母父:ダンスインザダーク)
父がスクリーンヒーローの馬で比較すると、母父がダンスインザダークの馬は複勝率38.7%。母父がダンスインザダークでない馬の23.5%を大きく上回っています。
芝とダートの1400m以下の両方で人気以上に走っています。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 28 | 60.7% | +23.4 |
| 芝 1401〜1800m | 22 | 13.6% | -3.0 |
| 芝 1801〜2200m | 31 | 41.9% | +5.8 |
| ダート 〜1400m | 39 | 46.2% | +15.9 |
| ダート 1401〜1800m | 56 | 30.4% | +3.0 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 65 | 41.5% | +11.2 |
| 芝 稍重 | 17 | 47.1% | +8.1 |
| ダート 良 | 60 | 40.0% | +10.4 |
| ダート 稍重 | 16 | 43.8% | +12.2 |
| ダート 道悪 | 21 | 19.0% | -2.5 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 新潟・ダート1800m | 14 | 42.9% | +16.8 |
| 阪神・ダート1200m | 12 | 41.7% | +12.3 |
| 中山・ダート1800m | 21 | 42.9% | +6.4 |
プリサイスエンド
(父:プリサイスエンド × 母父:ダンスインザダーク)
父がプリサイスエンドの馬で比較すると、母父がダンスインザダークの馬は複勝率29.8%。母父がダンスインザダークでない馬の16.5%を大きく上回っています。
特にダートの良馬場では好成績です。また、中山・ダート1800mは複勝率34.5%で相性が良いです。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| ダート 〜1400m | 62 | 25.8% | +1.3 |
| ダート 1401〜1800m | 71 | 38.0% | +14.2 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| ダート 良 | 78 | 35.9% | +12.0 |
| ダート 稍重 | 27 | 29.6% | +6.2 |
| ダート 道悪 | 37 | 24.3% | +0.5 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 中山・ダート1800m | 29 | 34.5% | +9.2 |
| 中山・ダート1200m | 13 | 46.2% | +2.0 |
| 東京・ダート1400m | 12 | 8.3% | -8.7 |
アグネスデジタル
(父:アグネスデジタル × 母父:ダンスインザダーク)
父がアグネスデジタルの馬で比較すると、母父がダンスインザダークの馬は複勝率27.9%。母父がダンスインザダークでない馬の19.4%を大きく上回っています。
ダートの稍重の馬場と芝の良馬場で人気以上に走っています。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 54 | 29.6% | +8.1 |
| ダート 〜1400m | 26 | 19.2% | +1.9 |
| ダート 1401〜1800m | 48 | 29.2% | +2.1 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 50 | 36.0% | +10.1 |
| ダート 良 | 42 | 26.2% | -0.2 |
| ダート 稍重 | 18 | 33.3% | +14.4 |
| ダート 道悪 | 15 | 13.3% | -6.8 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 中山・芝1200m | 11 | 45.5% | +21.6 |
| 東京・ダート1600m | 16 | 18.8% | -17.3 |
モーリス
(父:モーリス × 母父:ダンスインザダーク)
父がモーリスの馬で比較すると、母父がダンスインザダークの馬は複勝率27.9%。母父がダンスインザダークでない馬の25.4%を上回っています。
芝の良馬場では人気以上に走れています。また、ダートの1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を10.2%上回っており、人気以上の好走が特に目立ちます。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 52 | 23.1% | +1.5 |
| 芝 1401〜1800m | 57 | 28.1% | +4.2 |
| 芝 1801〜2200m | 30 | 20.0% | -6.3 |
| ダート 〜1400m | 41 | 34.1% | +10.2 |
| ダート 1401〜1800m | 38 | 34.2% | +5.3 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 108 | 26.9% | +2.6 |
| 芝 稍重 | 27 | 14.8% | -8.3 |
| ダート 良 | 56 | 32.1% | +7.6 |
| ダート 稍重 | 13 | 53.8% | +23.7 |
| ダート 道悪 | 17 | 23.5% | -6.6 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 阪神・芝1400m | 11 | 45.5% | +10.2 |
| 阪神・ダート1400m | 11 | 9.1% | -11.2 |
ジャングルポケット
(父:ジャングルポケット × 母父:ダンスインザダーク)
父がジャングルポケットの馬で比較すると、母父がダンスインザダークの馬は複勝率20.2%。母父がダンスインザダークでない馬の15.8%を上回っています。
芝の良馬場では人気以上に走れています。また、新潟・芝1800mは複勝率38.5%と好成績を残しています。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 79 | 24.1% | +2.3 |
| 芝 1401〜1800m | 104 | 17.3% | -0.3 |
| 芝 1801〜2200m | 75 | 16.0% | -1.3 |
| 芝 2201m〜 | 34 | 20.6% | +1.0 |
| ダート 〜1400m | 33 | 33.3% | +12.3 |
| ダート 1401〜1800m | 14 | 14.3% | +0.5 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 225 | 20.0% | +1.6 |
| 芝 稍重 | 44 | 15.9% | -6.3 |
| 芝 道悪 | 23 | 17.4% | -2.0 |
| ダート 良 | 30 | 20.0% | +3.9 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 新潟・芝1800m | 13 | 38.5% | +20.0 |
| 東京・芝2400m | 11 | 27.3% | +6.6 |
| 東京・芝1800m | 12 | 16.7% | +3.9 |
| 阪神・芝1400m | 13 | 23.1% | +2.3 |
| 東京・芝2000m | 14 | 7.1% | -10.7 |
| 東京・芝1600m | 11 | 9.1% | -4.4 |
| 東京・芝1400m | 18 | 16.7% | -4.0 |
| 中山・芝2500m | 12 | 16.7% | -3.8 |
母父ダンスインザダークと相性が悪い父
ダンカーク
(父:ダンカーク × 母父:ダンスインザダーク)
父がダンカークの馬で比較すると、母父がダンスインザダークの馬は複勝率8.3%。母父がダンスインザダークでない馬の17.3%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的に母父がダンスインザダークでない馬の方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を5.2%下回っており、過信は禁物です。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| ダート 〜1400m | 27 | 7.4% | -3.8 |
| ダート 1401〜1800m | 26 | 7.7% | -5.2 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 11 | 0.0% | -19.6 |
| ダート 良 | 38 | 7.9% | -2.2 |
| ダート 稍重 | 18 | 5.6% | -8.6 |
まとめ
- 産駒の出走は2021年で途絶え、母の父としての出走もこの10年で半分以下に減りました。
- コースは新潟の芝2000mが29.2%。同じ2000mでも東京では11.1%で、場の名前ではなくコース単位で見る血です。
- ダートの逃げは39.1%と数字こそ高いものの、人気には届きません。砂で前に行けることを加点材料にはできません。
- クラスはダートの新馬と2勝クラスで人気ほど走れていません。上回ったのはダートのオープン特別・リステッドくらいでした。
- 距離帯と馬場状態では偏りが出ません。雨や距離で評価を動かす必要はありません。
- 相性の良さが目立った父は以下の3頭。
- スクリーンヒーロー:芝とダートの1400m以下の両方で人気以上に走っています。
- プリサイスエンド:特にダートの良馬場では好成績です。
- アグネスデジタル:ダートの稍重の馬場と芝の良馬場で人気以上に走っています。
- 逆に、相性が悪かった父は以下の1頭。
- ダンカーク:特定の条件に偏らず、全体的に母父がダンスインザダークでない馬の方が成績が良いです。
本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、母の父がダンスインザダークの馬の出走延べ9,991走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。







