母父サクラバクシンオーの傾向|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

母父サクラバクシンオーの傾向|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

サクラバクシンオーの産駒は、2023年以降JRAの平地に1頭も出走していません。それでも馬柱からこの名前が消えたわけではなく、居場所が母の父の欄に移っただけです。母の父にサクラバクシンオーを持つ馬がどの条件で人気以上に走るのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめました。

※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV

対象
JRA10場・平地(芝・ダート)
集計期間
2016〜2026年
母の父としての出走
延べ7,217走(830頭)
産駒としての出走
延べ490走

母の父としてのサクラバクシンオーの現在地

2016年の集計開始時点で、すでに母の父としての出走が産駒を大きく上回っていました。産駒の出走は2021年と2022年に1走ずつあったのを最後に、2023年からはゼロです。母の父としての出走も2017年の延べ798走が頂点で、2025年は488走まで減りました。この記事が扱うのは、母の父の欄にサクラバクシンオーが入っている馬です。

母の父として産駒として
2016年713274
2017年798128
2018年74852
2019年77118
2020年79116
2021年6821
2022年7441
2023年6520
2024年5810
2025年4880
2026年2490

延べ出走数。2026年は8月までの集計です。

以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。

距離でみる傾向

距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2,18120.5%-0.3
芝 1401〜1800m1,06418.0%-0.9
芝 1801〜2200m41820.1%-1.1
芝 2201m〜8225.6%+0.2
ダート 〜1400m2,18019.5%-1.1
ダート 1401〜1800m1,13819.3%-1.5
ダート 1801〜2200m12620.6%-1.5
ダート 2201m〜2814.3%-4.4

芝の1400m以下は20.5%です。短距離の代名詞のような血ですが、人気と比べた上積みはここに出ていません。芝でいちばん低いのは1401〜1800mの18.0%。ダートは1400m以下が19.5%、1401〜1800mが19.3%で、どちらも人気ほど走れていません。距離帯だけで拾える条件は出ませんでした。

コースでみる傾向

コース出走複勝率人気以上に
走れているか
京都・芝1400m8924.7%+7.4
中京・芝1200m12228.7%+7.0
阪神・芝1200m10630.2%+6.8
小倉・ダート1700m13028.5%+4.8
中京・ダート1200m12826.6%+3.6
阪神・芝1400m10110.9%-8.1
札幌・ダート1700m7316.4%-6.8
中山・芝1200m15615.4%-5.7
新潟・芝1600m7413.5%-5.3
東京・ダート1400m18213.7%-4.5

得意は阪神の芝1200mで30.2%、中京の芝1200mも28.7%と続きます。京都の芝1400mの24.7%まで、上位はすべて芝の短距離です。ところが中山の芝1200mは15.4%、阪神の芝1400mは10.9%で苦戦しています。同じ距離でも場所によって真逆に振れるので、短距離という括りだけでは拾えません。

※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。

馬場状態でみる傾向

馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良2,88119.9%-0.6
芝 稍重56219.9%-0.8
芝 道悪30219.9%-1.6
ダート 良2,11519.7%-0.9
ダート 稍重69620.5%0.0
ダート 道悪66117.7%-4.1

はっきり出たのはダートの道悪で17.7%。同じ人気帯の馬を大きく下回り、水が浮いた砂は割り引きが要ります。同じダートでも稍重なら20.5%まで戻ります。芝は良・稍重・道悪のどれも19%台に並び、雨で評価は動きません。

脚質でみる傾向

脚質出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 逃げ40040.0%+2.3
芝 先行1,12828.0%-3.8
芝 差し1,08117.6%-1.7
芝 追込9965.6%-1.1
ダート 逃げ35440.4%-1.2
ダート 先行1,04432.6%-4.9
ダート 差し1,03615.0%-1.1
ダート 追込1,0383.7%-1.2

得意は芝で逃げたときで40.0%。同じ人気帯の馬を上回るのは、8つの区分でここだけでした。番手に控えると芝の先行は28.0%、ダートの先行は32.6%まで落ちます。ハナを切れるかどうかが、この血のいちばん大きな分かれ目です。

クラスでみる傾向

クラス出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 新馬40320.1%-3.8
芝 未勝利1,26318.8%-0.2
芝 1勝クラス92318.2%-2.6
芝 2勝クラス44525.8%+1.9
芝 3勝クラス25020.4%-0.6
芝 オープン特別・リステッド20917.2%-1.6
芝 重賞25222.2%+3.1
ダート 新馬20216.3%-3.5
ダート 未勝利1,51918.8%-1.8
ダート 1勝クラス1,05921.1%-0.7
ダート 2勝クラス38019.2%-1.4
ダート 3勝クラス13923.7%+3.3
ダート オープン特別・リステッド14915.4%-2.9
ダート 重賞2425.0%+1.6

上のクラスでは評価が割れます。芝の重賞は22.2%で同じ人気帯の馬を上回る一方、ダートのオープン特別・リステッドは15.4%で人気ほど走れていません。苦戦がはっきりしているのは新馬戦で、芝は20.1%、ダートは16.3%です。どちらも同じ人気帯の馬に届いていません。芝の1勝クラスも18.2%で、同じ人気帯の馬に届きません。

母父サクラバクシンオーと相性の良い父・悪い父

ここからは父ごとの相性です。母の父にサクラバクシンオーを持つ馬を父で割り、全体成績や人気との比較、条件別の成績から傾向が見えた父だけを取り上げました。

同じ父の産駒を、母の父がこの馬かどうかで分けて比べています。父を固定しているため、種牡馬そのものの違いは入りません。ただし母そのものや牝系まで同じではないため、配合だけの効果を示すものではありません。

母父サクラバクシンオーと相性が良い父

ロードカナロア

(父:ロードカナロア × 母父:サクラバクシンオー)

父がロードカナロアの馬で比較すると、母父がサクラバクシンオーの馬は複勝率40.2%。母父がサクラバクシンオーでない馬の27.0%を大きく上回っています。
特に芝の1400m以下では好成績です。また、中京・芝1200mは複勝率60.0%で相性が良いです。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m15041.3%+8.0
芝 1401〜1800m4845.8%+10.0
ダート 〜1400m10733.6%+5.5
ダート 1401〜1800m3148.4%+6.4
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良16440.2%+5.3
芝 稍重2347.8%+9.5
芝 道悪2254.5%+21.0
ダート 良9037.8%+8.8
ダート 稍重2441.7%+5.3
ダート 道悪2528.0%-6.2
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
中京・芝1200m2560.0%+29.7
阪神・芝1200m1758.8%+25.0
阪神・ダート1200m1450.0%+15.7
函館・芝1200m2352.2%+11.3
阪神・芝1400m110.0%-24.0
新潟・ダート1200m1216.7%-7.1

ジャスタウェイ

(父:ジャスタウェイ × 母父:サクラバクシンオー)

父がジャスタウェイの馬で比較すると、母父がサクラバクシンオーの馬は複勝率29.0%。母父がサクラバクシンオーでない馬の21.7%を大きく上回っています。
特にダートの1401〜1800mでは人気以上の好走が目立ちます。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m4515.6%+3.0
芝 1401〜1800m1729.4%-4.8
ダート 1401〜1800m1861.1%+20.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良5022.0%+2.7
ダート 良1656.2%+21.7

母父サクラバクシンオーと相性が悪い父

アドマイヤムーン

(父:アドマイヤムーン × 母父:サクラバクシンオー)

父がアドマイヤムーンの馬で比較すると、母父がサクラバクシンオーの馬は複勝率7.5%。母父がサクラバクシンオーでない馬の17.9%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的に母父がサクラバクシンオーでない馬の方が成績が良いです。また、ダートの1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を11.2%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m4316.3%-3.5
芝 1401〜1800m120.0%-5.0
ダート 〜1400m390.0%-11.2
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4114.6%-2.0
ダート 良273.7%-7.7
ダート 稍重140.0%-10.1
ダート 道悪110.0%-8.7

ハービンジャー

(父:ハービンジャー × 母父:サクラバクシンオー)

父がハービンジャーの馬で比較すると、母父がサクラバクシンオーの馬は複勝率12.8%。母父がサクラバクシンオーでない馬の22.7%を大きく下回っています。
特定の条件に偏らず、全体的に母父がサクラバクシンオーでない馬の方が成績が良いです。また、ダートの1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を6.9%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 1401〜1800m1612.5%-6.3
芝 1801〜2200m2623.1%-2.5
ダート 1401〜1800m195.3%-6.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良4214.3%-3.9
ダート 良150.0%-9.6

モーリス

(父:モーリス × 母父:サクラバクシンオー)

父がモーリスの馬で比較すると、母父がサクラバクシンオーの馬は複勝率13.6%。母父がサクラバクシンオーでない馬の25.7%を大きく下回っています。
ダートの道悪では好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がサクラバクシンオーでない馬の方が成績が良いです。また、芝の1401〜1800mは同じ人気帯の平均複勝率を11.6%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m2412.5%-7.3
芝 1401〜1800m120.0%-11.6
ダート 〜1400m3122.6%+0.3
ダート 1401〜1800m1612.5%-1.7
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良319.7%-5.4
ダート 良3020.0%-1.9
ダート 道悪1127.3%+6.3

ヘニーヒューズ

(父:ヘニーヒューズ × 母父:サクラバクシンオー)

父がヘニーヒューズの馬で比較すると、母父がサクラバクシンオーの馬は複勝率24.2%。母父がサクラバクシンオーでない馬の26.9%を下回っています。
小倉・ダート1000mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がサクラバクシンオーでない馬の方が成績が良いです。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 〜1400m4630.4%+0.9
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
ダート 良3525.7%-1.5
ダート 道悪1323.1%-6.0
コース
コース出走複勝率人気以上に
走れているか
小倉・ダート1000m1250.0%+8.0

オルフェーヴル

(父:オルフェーヴル × 母父:サクラバクシンオー)

父がオルフェーヴルの馬で比較すると、母父がサクラバクシンオーの馬は複勝率15.6%。母父がサクラバクシンオーでない馬の23.3%を大きく下回っています。
芝の1801〜2200mや、ダートの1401〜1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的に母父がサクラバクシンオーでない馬の方が成績が良いです。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を7.7%下回っており、過信は禁物です。

距離(芝ダ別)
距離出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 〜1400m3912.8%-7.7
芝 1401〜1800m205.0%-9.6
芝 1801〜2200m3228.1%+11.2
ダート 〜1400m4812.5%-5.0
ダート 1401〜1800m2020.0%+3.8
馬場(芝ダ別)
馬場出走複勝率人気以上に
走れているか
芝 良6913.0%-3.5
芝 稍重1520.0%+0.1
ダート 良4316.3%+0.2
ダート 道悪1711.8%-5.2

まとめ

  • 産駒の出走は2023年から途絶え、いま残っているのは母の父の欄だけです。母の父としての出走も2017年を頂点に減り始めています。
  • 芝で逃げたときの40.0%が、人気を上回る唯一の位置取りです。番手に控えると芝もダートも人気ほど走れていません。
  • コースは阪神と中京の芝1200mが高く、中山の芝1200mや阪神の芝1400mでは苦戦しています。同じ距離でも場所で真逆に振れます。
  • ダートの道悪は17.7%。水が浮いた砂は割り引きが要ります。
  • クラスでは芝の重賞で人気以上に走れている一方、新馬戦は芝ダートとも人気ほど走れていません。
  • 相性の良さが目立った父は以下の2頭。
    • ロードカナロア:特に芝の1400m以下では好成績です。
    • ジャスタウェイ:特にダートの1401〜1800mでは人気以上の好走が目立ちます。
  • 逆に、相性が悪かった父は以下の3頭。
    • アドマイヤムーン:特定の条件に偏らず、全体的に母父がサクラバクシンオーでない馬の方が成績が良いです。
    • ハービンジャー:特定の条件に偏らず、全体的に母父がサクラバクシンオーでない馬の方が成績が良いです。
    • モーリス:特定の条件に偏らず、全体的に母父がサクラバクシンオーでない馬の方が成績が良いです。

本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、母の父がサクラバクシンオーの馬の出走延べ7,217走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。