タイキシャトル産駒の得意・苦手条件|距離・コース・馬場・脚質・クラス別に実測

タイキシャトルの産駒は、中央での出走を終えました。いま馬柱でこの名前を探す場所は、父の父の欄です。自身は短距離とマイルで頂点に立った馬ですが、産駒でまとまった出走数があり、数字が伸びたのは芝の1400m以下でした。どの条件で人気以上に走り、どの条件で足りなかったのかを、距離・コース・馬場・脚質・クラスの5つの軸から実測でまとめ、父の父としての傾向まで追いました。
※過去のレース結果等のデータを独自の条件で集計・分析し、記事として編集しています。
出典:TARGET frontier JV
- 対象
- JRA10場・平地(芝・ダート)
- 集計期間
- 2016〜2026年
- 産駒の出走
- 延べ1,949走(221頭)
- 父の父としての出走
- 延べ4,433走(500頭)
- 目次
- 産駒から父の父へ、主役が入れ替わる時期
- 距離でみる産駒
- コースでみる産駒
- 馬場状態でみる産駒
- 脚質でみる産駒
- クラスでみる産駒
- 父の父としてのタイキシャトル
- 父父タイキシャトルと相性が悪い母父
- ネオユニヴァース
- まとめ
産駒から父の父へ、主役が入れ替わる時期
産駒の出走は、集計を始めた2016年の延べ466走が最も多い年でした。そこからは右肩下がりで、2024年の4走を最後に中央での出走が途絶えています。ここに並ぶ数字は、走り終えた世代の総決算です。
入れ替わったのが父の父の欄です。父の父にタイキシャトルを持つ馬は2018年の延べ699走を山に、産駒より長く出走を続けました。ただしこちらも減少に入っており、2026年は8月までに31走です。この血が馬柱に残る時間は、そう長くありません。
| 年 | 産駒 | 父の父 |
|---|---|---|
| 2016年 | 466 | 694 |
| 2017年 | 445 | 654 |
| 2018年 | 402 | 699 |
| 2019年 | 328 | 556 |
| 2020年 | 171 | 452 |
| 2021年 | 90 | 425 |
| 2022年 | 36 | 400 |
| 2023年 | 7 | 258 |
| 2024年 | 4 | 161 |
| 2025年 | 0 | 103 |
| 2026年 | 0 | 31 |
延べ出走数。2026年は8月までの集計です。
以下、複勝率=3着以内率です。「人気以上に走れているか」は、同じ人気で走った馬全体の複勝率との差です。プラスならその条件で人気以上に走れている、マイナスなら人気ほど走れていない、という意味になります。この記事の「道悪」は重・不良を指します。
出走頭数が少ない血統は成績が偏りやすいため参考値としてご覧ください。出走頭数10頭以下は未記載です。
距離でみる産駒
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 583 | 20.2% | +3.3 |
| 芝 1401〜1800m | 337 | 13.9% | -0.7 |
| 芝 1801〜2200m | 107 | 11.2% | -0.1 |
| 芝 2201m〜 | 30 | 16.7% | +3.4 |
| ダート 〜1400m | 633 | 17.5% | -0.6 |
| ダート 1401〜1800m | 232 | 9.9% | -3.8 |
| ダート 1801〜2200m | 23 | 4.3% | -2.1 |
得意は芝の1400m以下です。複勝率20.2%で、人気を考えても上積みが残りました。自身が主戦場にしたマイルは、産駒では13.9%まで落ちています。砂はいちばん多く使われた1400m以下でも17.5%どまり。ダートの1401〜1800mになると9.9%まで下がりました。狙いは短いところに絞れます。
コースでみる産駒
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 中京・ダート1200m | 34 | 32.4% | +12.3 |
| 中京・芝1400m | 19 | 26.3% | +11.6 |
| 福島・芝1200m | 64 | 28.1% | +11.1 |
| 阪神・芝1600m | 31 | 22.6% | +9.0 |
| 函館・芝1200m | 61 | 26.2% | +7.2 |
| 福島・ダート1150m | 29 | 3.4% | -14.9 |
| 福島・ダート1700m | 17 | 0.0% | -14.2 |
| 阪神・芝1800m | 11 | 0.0% | -11.4 |
| 新潟・芝1400m | 15 | 0.0% | -9.8 |
| 中京・芝1600m | 18 | 5.6% | -9.5 |
上位で数の裏づけがあるのは芝の1200mです。福島の芝1200mは64走を重ねて複勝率28.1%、函館の芝1200mも61走で26.2%を残しました。どちらも人気を大きく上回っています。逆に沈むのは福島の砂で、ダート1150mは3.4%どまりでした。同じ場でも芝と砂で評価が正反対になります。
※コース別は出走が散らばるため、出走の少ないコースほど数字の振れが大きくなります。出走の列とあわせて見てください。
馬場状態でみる産駒
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 833 | 17.2% | +1.5 |
| 芝 稍重 | 159 | 18.2% | +3.2 |
| 芝 道悪 | 65 | 15.4% | -2.3 |
| ダート 良 | 531 | 14.1% | -1.8 |
| ダート 稍重 | 225 | 10.7% | -5.4 |
| ダート 道悪 | 136 | 26.5% | +5.5 |
砂の出方が独特です。良馬場で14.1%、ダートの稍重まで来ると10.7%まで落ちます。ところが重・不良まで進むと26.5%へ跳ね上がりました。中途半端に湿った砂がいちばん悪く、水が浮くところまで来ると一変します。芝は良でも稍重でも17〜18%台で、崩れるのは芝の道悪になってからです。
▶ ダートの道悪に強い血統は別記事で実測しています:ダートの道悪(重・不良)に強い血統|父系・種牡馬・母父・クロスを実測
脚質でみる産駒
| 脚質 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 逃げ | 94 | 34.0% | +3.9 |
| 芝 先行 | 323 | 26.0% | +1.7 |
| 芝 差し | 314 | 15.6% | +0.1 |
| 芝 追込 | 274 | 2.9% | -2.1 |
| ダート 逃げ | 78 | 43.6% | +4.6 |
| ダート 先行 | 248 | 25.0% | -7.2 |
| ダート 差し | 259 | 12.0% | -0.8 |
| ダート 追込 | 307 | 2.6% | -1.6 |
砂ではハナを切れたかどうかで結果が割れます。逃げた産駒は複勝率43.6%で人気以上に走れましたが、番手以下に下がると25.0%まで落ち、人気にも届きません。同じ砂で前に行った馬でも、ハナかどうかで評価は別物です。芝は逃げで34.0%、先行でも26.0%と、どちらも人気を上回りました。
クラスでみる産駒
| クラス | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 新馬 | 79 | 15.2% | +0.5 |
| 芝 未勝利 | 266 | 20.7% | +4.5 |
| 芝 1勝クラス | 256 | 17.6% | +2.2 |
| 芝 2勝クラス | 237 | 18.6% | -0.5 |
| 芝 3勝クラス | 139 | 11.5% | -3.4 |
| 芝 オープン特別・リステッド | 45 | 20.0% | +7.2 |
| 芝 重賞 | 35 | 2.9% | -5.6 |
| ダート 新馬 | 42 | 23.8% | +7.9 |
| ダート 未勝利 | 399 | 13.0% | -2.8 |
| ダート 1勝クラス | 306 | 19.3% | +0.2 |
| ダート 2勝クラス | 111 | 12.6% | -3.8 |
| ダート 3勝クラス | 28 | 0.0% | -8.5 |
下のクラスほど強く出ます。芝の未勝利は複勝率20.7%で、人気をはっきり上回りました。ダートの新馬も23.8%あり、同じ人気帯の馬を大きく上回りました。上に行くと事情が変わり、芝の3勝クラスは11.5%まで落ちました。ダートの2勝クラスも12.6%です。そのなかで芝のオープン特別・リステッドだけは20.0%を保ちました。
父の父としてのタイキシャトル
産駒が種牡馬に回り、父の父にタイキシャトルが入る馬の出走は延べ4,433走になりました。父ごとに数えると下の5頭です。なお、父の父としての出走の約9割をメイショウボーラー産駒が占めるため、以下の数字にはメイショウボーラーの特徴も強く反映されています。一代下がって何が残り、何が変わったのかを見ます。
| 父 | 出走 |
|---|---|
| メイショウボーラー | 4,032 |
| レッドスパーダ | 337 |
| ウインクリューガー | 28 |
| エーシンシャラク | 21 |
| ダイシンプラン | 4 |
父の父がタイキシャトルの馬を、父ごとに数えた上位5頭です。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 1,039 | 14.3% | -0.3 |
| 芝 1401〜1800m | 378 | 15.1% | -0.3 |
| 芝 1801〜2200m | 74 | 12.2% | -1.2 |
| 芝 2201m〜 | 11 | 0.0% | -8.1 |
| ダート 〜1400m | 2,019 | 15.9% | -1.7 |
| ダート 1401〜1800m | 854 | 16.4% | -0.7 |
| ダート 1801〜2200m | 54 | 24.1% | +6.3 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 1,153 | 13.5% | -0.9 |
| 芝 稍重 | 217 | 16.1% | +0.5 |
| 芝 道悪 | 132 | 18.2% | +2.3 |
| ダート 良 | 1,761 | 15.6% | -1.7 |
| ダート 稍重 | 629 | 17.3% | -0.6 |
| ダート 道悪 | 541 | 17.0% | -0.8 |
| クラス | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| ダート 重賞 | 15 | 20.0% | +6.8 |
| 芝 1勝クラス | 305 | 16.1% | +2.8 |
| 芝 2勝クラス | 248 | 19.8% | +1.3 |
| ダート 新馬 | 177 | 11.3% | -8.1 |
| 芝 新馬 | 169 | 10.7% | -3.6 |
| 芝 3勝クラス | 157 | 12.1% | -3.6 |
| ダート 3勝クラス | 135 | 14.1% | -2.6 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 東京・ダート2100m | 20 | 40.0% | +18.7 |
| 札幌・芝1500m | 19 | 31.6% | +10.7 |
| 阪神・ダート1800m | 152 | 19.1% | +2.4 |
| 中京・ダート1400m | 118 | 16.1% | +1.0 |
| 小倉・ダート1700m | 83 | 8.4% | -8.6 |
| 東京・ダート1400m | 139 | 11.5% | -5.1 |
| 阪神・ダート1200m | 258 | 13.2% | -4.0 |
| 中京・ダート1200m | 158 | 13.9% | -3.4 |
主戦場は砂に移りました。ダートの1400m以下だけで出走の半分近くを占めますが、複勝率は16%に届きません。産駒との違いがいちばん大きく出たのはクラスで、新馬戦が最も苦手になりました。ダートの新馬は複勝率11.3%で、人気を大きく下回ります。産駒のダートの新馬は23.8%でしたから、逆の並びになりました。代わって上向くのが芝の1勝クラスで16.1%。ここは人気以上に走れています。脚質では砂で番手に付けたときが弱く、複勝率30.9%を残しながら人気には届きません。コースでは東京のダート1400mが11.5%、小倉のダート1700mが8.4%と沈みました。
同じ母の父を持つ馬を、父の父がタイキシャトルかどうかで分けて比べています。母父をそろえることで母父による差は抑えていますが、父そのものが入れ替わる比較でもあるため、配合だけの効果を示すものではありません。
父父タイキシャトルと相性が悪い母父
ネオユニヴァース
(父の父:タイキシャトルあり × 母父:ネオユニヴァース)
母父がネオユニヴァースの馬で比較すると、父の父がタイキシャトルの馬は複勝率10.4%。父の父がタイキシャトルでない馬の19.8%を大きく下回っています。
ダートの1401〜1800mや、新潟・ダート1800mでは好成績ですが、それ以外は特定の条件に偏らず、全体的にタイキシャトルを持たない馬の方が成績が良いです。また、芝の1400m以下は同じ人気帯の平均複勝率を5.3%下回っており、過信は禁物です。
| 距離 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 〜1400m | 26 | 3.8% | -5.3 |
| 芝 1401〜1800m | 22 | 4.5% | -4.4 |
| ダート 〜1400m | 25 | 8.0% | -4.7 |
| ダート 1401〜1800m | 39 | 20.5% | +2.2 |
| 馬場 | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 芝 良 | 37 | 5.4% | -3.3 |
| ダート 良 | 38 | 13.2% | -2.2 |
| ダート 稍重 | 17 | 17.6% | +0.3 |
| ダート 道悪 | 11 | 18.2% | +1.7 |
| コース | 出走 | 複勝率 | 人気以上に 走れているか |
|---|---|---|---|
| 新潟・ダート1800m | 12 | 33.3% | +5.1 |
まとめ
- 産駒の出走は2024年の4走で止まりました。いま数字が積み上がるのは父の父としての欄だけです。
- 得意は芝の1400m以下で複勝率20.2%。マイルに延びると13.9%まで落ちます。
- コースで確かなのは芝の1200m。福島は28.1%、函館は26.2%を残しました。
- 砂は稍重が底で10.7%。重・不良まで進むと26.5%へ跳ね上がります。
- ダートはハナを切れるかが分かれ目です。逃げれば43.6%、番手以下に下がると人気に届きません。
- 父の父としては新馬戦が苦手に変わりました。ダートの新馬は複勝率11.3%どまりです。
- 逆に、父の父としての相性が悪かった母の父は以下の1頭。
- ネオユニヴァース:特定の条件に偏らず、全体的にタイキシャトルを持たない馬の方が成績が良いです。
本記事の数字はJRA10場・平地(芝・ダート)の実測値です(2016〜2026年、タイキシャトル産駒の出走延べ1,949走)。AI予想とは独立した過去傾向の分析で、的中を保証するものではありません。







